東京コミュニティスクール-探究型学習が教育の特長-全日制オルタナティブスクール(小学1年生から6年生)

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2013年05月 アーカイブ

2013年05月03日

Specialを語り合う

[1年生]

今週は、自分の性格探しから始まりました。
「せいかくを あらわす ことば 50」を用意。
その中から、“これは!”と思うものを選び、理由も添えて記録をしていきました。
「ぼくは、おしゃれだと思う。だって、かっこよくなりたいと思っているから。」
「わたしも、おしゃれ。女の子だから。」
50の言葉でわからない言葉は尋ねながら、自分に合う言葉を見つけたり、
友達に見つけられたりしていきました。
性格ではないけれど、こんな発言も。「ぼくはサッカーが苦手。」
「あれ?この中にはネガティブな言葉はないの?」
今回のテーマでは、自分のネガティブな部分をポジティブな視点で捉えることも
学びのひとつ。
サッカーが苦手という話を詳しく聞くと、上手になりたいと思っている気持ちが
あることを発見。その後、この話を受けた別の子から、
「ぼくは、あきらめない性格。だって、かたかな書けなかったけど、
がんばって書けるようになったよ。」という言葉が。

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自分のSpecial colorを作ることに。
いくつかの絵の具を混ぜ合わせることで、自分の好きな色を作り出しました。
その流れから、テーマの時間では、自分の好きなものを絵で表すことをしてみました。
自分の言葉で説明を加え、好きなものを伝えていきました。
「わんぱく公園の、この木が好き。上の方まで登れるから。」
「ほかの子は、よく落ちるけど、ぼくは落ちたことがない。」
「質問!どうしてKくんは落ちないの?」
「うーん。バランス感覚が上手だから。」
「一度も落ちたことがないの?」
「この木ではないよ。でも、前は何度も落ちたことがある。」
落ちてもめげずに繰り返し、木登り上手になり、好きな木を見つけたことが
よく伝わる語りでした。
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テーマの時間の直前に、「ねぇ、今日も性格探し?」
どこか、もう見つからないよという気持ちが見え隠れする質問が。
「今日は視点を変えてみるよ。」「どういうこと?」
PERSPECTIVE。この日は、別の見方はないか、自分と友達の似ているところと違うところを
見つけて、語り合いました。
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それぞれがSpecialであることをじわじわと感じてきているところでしょうか。
来週からは、テーマ後半です。

AN

TCS2013年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。

自分がなりたい姿を探る

[3・4年生]

書かれていることを「受動的」に理解するだけでなく、自分とつなげて「能動的」に活用する。そんな「読書」を繰り返し、積み重ねてゆくのがテーマ学習における「読解」です。へえ〜っ、そんなことがあったのか……と情報を得るとともに、なるほど、これは自分にとって大事な部分だ!と「わがこと」につなげて読むのです。

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普段の「読む」の学びでも、決して「やらされ感」に満ちているわけではないのですが、自分のなりたい姿を具現化している「ヒーロー」について知るために読むとなると一段と集中力が増します。

「ねえ、おっちゃん、おっちゃん!」

何かを発見するごとに私を呼びとめ、本の中に書かれていることをいちいち報告してくれます。本にのめりこみ、つまり、ヒーローにのめりこみ、語りたくて、語りたくて仕方がない状態になっているんですね。スバラシイ!

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大事なところに蛍光ペンで線を引き、付箋を入れてという作業を積み重ね……ついに「読了」!本は大量の付箋でパンパン!

「今度はその中から、これぞおいらのヒーローのかっこいいところ!そしておいらがそのヒーローみたいになりたいところを10個だけ選びぬけ!」

という次なる指令を出します。

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付箋の入った部分を読み直し、厳選した10個について、カード状の大きめの付箋に、書かれていることと、なぜそこを自分が選んだかについての自分なりの理由を書き出してゆきます。

百聞は一見にしかず!写真を見てくだされば、彼らの本気度と熱気がひしひしと伝わってくるでしょう。これぞ勝手に動き、主体的に学ぶ子ども以外の何者でもありません。

書き出したことを、壁にはった My Hero Wall にペタリ。またペタリ。

次第に、「マイ」ヒーローたる所以が明らかになってきます。それぞれの子どもらしいチョイス、そしてヒーローと呼ばれる魅力を持つ存在であることが納得できるような特徴が明らかになってきました。面白い!

坂本は、あえて飛ばないソフトボールを打ち込んでパワーをつけたんだ……Thinkersやなあ!

ジョブズは「あなぐまさん」そっくり!……なるほど、課題図書で読んだ『忘れられない贈り物』の主人公のあなぐまさんのように、使えば使うほど豊かになり、決してつきることのない「知恵」を残したということをいいたいわけですな。学びがつながってるねえ。

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「おっちゃん、松岡修造と同じだ……」

松岡修造をヒーローと選んだ子が、松岡修造の本の中に、“まずなりたい自分を思い描けるだけ選んで、その中から10個選び出し、それを実行せよ”と書いてあったのを見つけて驚愕!今、自分がやってることを、実は、マイ・ヒーローがやっていたのです。きっと君はマイ・ヒーローにこう言われるに違いありません。

「すばらしい。君もヒーローの道を歩み始めたね!」

と。

次週から後半の学びフェイズに突入。My Hero Wall をながめつつ、さらに自分なりの分析を書き加え、それを見ながら My Hero Story を編み、作品化してゆきます。楽しみ!楽しみ!

RI

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完全な暗闇でできること

テーマも早くも3週目。
週末にみんなで参加したイベント「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」
の振り返りを行いました。

「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」はドイツ生まれのイベント。
参加者は完全に光を遮断した空間の中へ、グループを組んで入り、
暗闇のエキスパートであるアテンド(視覚障害者)のサポートのも
と、中を探検し、様々なシーンを体験します。

今回は、暗闇の中でサッカーボールのパスまわしや、植木鉢にひま
わりやアサガオを植えたり、休憩所にてジュースを飲んだり。

初日にアイマスクをして近所の公園へでかけましたが、それでもア
イマスク越しに少しの光を感じることができました。
視覚がまったく使えない完全な暗闇は子ども達にとっても初めての
経験。
まずはイベントを通じて気付いたことや感じたことを挙げていくこ
とにしました。

「あと、入る前は少し怖かったんだけど、だんだん慣れてきて、気
分が落ち着いたよ。」と第一声をあげた女の子。

続けて、「鼻も耳もでっかくなったような感じがした〜」と別の女
の子。

「それってどういうこと?」と私。

「いつもよりにおいを感じたり、音が聞こえたりしたし。オレンジ
ジュースの味も濃く感じたよ!」

(おっ、視覚が使えなくなることで、他の感覚が鋭くなったことを
実感してくれているな。)

手のひらや甲以外に役立った感覚はあるという質問に対しては、

「やっぱり口かな〜。暗闇の中だと自分の様子を他の人に伝えない
とぶつかっちゃったり、置いてけぼりになっちゃうもん。だからい
つもよりおしゃべりだったと思う。」
「鼻も活躍したよ。あれ草餅のにおいがすると思ったら、やっぱり
地面に草が生えてたし。」
「足の裏で段差や地面の様子もわかったよ!」

と子ども達。

暗闇の中を案内してくれた視覚障碍者の方が点字を読めるのはすご
いという意見も出ました。ただ、この意見に対して、すごく違和感
を感じたので、私の意見もしっかり伝えることに。

「目が不自由な人が点字を読めるのは、生活する上で必要だからで
しょ。単にすごいというのとは違うと思わない?」
「・・・」

「足が不自由な人に『車いすに乗れて、すごいですね』って声をか
けるかな?」
「・・・」

「すごい」と思ったのは、現時点での彼ら彼女らの素直な感想なの
で、「正しい」「間違っている」と評価するものではありません。
ただ、子ども達には、立場が違う相手のことを想像できるようにな
ってもらいたい。常々そう考えています。
そのためにできる大人の関わりは、見方が偏っていたり、まだまだ
視野が狭い子ども達に別のperspectiveを提供すること。

今回の体験がその機会の一つとなってほしいと思います。

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今週は他に、「見る」「かぐ」の訓練も行い、これで一通り、自分
たちに備わっている五感を実感した子ども達。

GW以降は、その五感が日常生活でどう必要になっていくかを追究し
ていきたいと思います。

HY

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2013年05月04日

どうすればよりボールに力を伝えることができるんだろう?

[5・6年生]

先週最も遠くにボールを投げることができた6年生のTくんの投げ方を分析してみました。 I-padで撮影した投げ方をコマ送りで確認します。

「左足がよく上がってる。」「最初に体をよく反ってから投げてる。」との声が上がります。
私が「なんで左足を上げるといいんだろう?なんで体を反ると遠くに飛ぶのかな??」と聞いてみると、しばし沈黙。そして「体重を移動してるんだよ。」と返す子ども。
「体重の移動か!たしかにな。でもなんで体重を移動すると遠くへ投げられるんだろう?」と私。

「体重の移動の力を利用してるんだ。それとTくんの投げ方は助走から投げるまでの動きがスムーズでなめらか。」

子どもたちも本やインターネットで調べた体の動かし方と実践練習、そしてみんなの投げ方を振り返り気付いたことをシェアし合うことの繰り返しによって投げるポイントを少しずつ理解してきているようです。
体重移動を利用し、キネティックチェーン(運動連鎖)を意識してボールにできるだけ力が伝わるように実践練習に再トライ!

今週は色々な方のご協力により高南中のグラウンドをお借りして練習させて頂きました。 久しぶりの広いグラウンドにテンションが上がる子どもたち。でも中学生も授業中なので邪魔にならないように投球練習に集中です。

みんな新たに試してみたいことと、意識すべきポイントとを自分で確認しながら投げてみます。「ああ!意識しすぎて動きがガチガチになっちゃうー。」「わーー!!すごく飛んだんじゃない?」「あーーー!ファールだーーー。力が入りすぎだーー。」「斜め上を意識して投げないとな。せーーーのー!!」「すごい!記録19m85cm!!」
5年生のMさんの記録が大きく伸びました。投げ方も全体的にスムーズになり体重も乗っかっていました。それに続いて6年生のKさんも自己ベストの距離を出し、この日の実践ではみんな少し手応えを感じた様子です。

そして翌日はバイオメカニクス研究の専門家である丸山剛生先生を訪問するために東工大大岡山キャンパスへ向かいました。

初めての大学キャンパスに興奮しながら丸山先生の研究室を訪ねます。 挨拶をして席に着き、6年生を中心に今このテーマで取り組んでいることと今まで学んできたことを丸山先生に説明します。

すると「じゃあみんなに質問します。ボールを遠くへ投げるためには何と何が大切でしょうか?」との問いかけ。 少し考えてから子どもたちからいくつかの返答がありました。「助走かな。」「高い位置から投げる。」「斜め上に投げる。」「体重をかけて体を弓なりにして投げる。」「全身の力をボールに伝える。」

「弓なりにするって言ってたけど、何のために弓なりにするのかな?体重をかけると何が起きるの?」「ボールに力が伝わる?」「そうだよね。するとボールはどうなる速く飛びますね。だからボールを遠くへ飛ばす大切な要素の一つは初速度です。そしてもう一つ大切なことは、誰かが言ってくれたけど投げる方向です。なぜ斜め上がいいのかな?真上じゃダメかな?それともまっすぐはどうだろう?」

「真上に投げても下に落ちるだけだし、真っ直ぐだとすぐに地面に落ちちゃう。」「なんですぐに地面に落ちちゃうんだろう?」「重力!」「そう。重力があるから真っ直ぐに投げるとすぐに落ちる。だから重力に負けず、前へ進もうとする勢いもある方向へ投げることが遠くへ飛ばすポイントということですね。それが大体45度くらいなんです。」

「そっかー。そういうことかー。」「なるほどー。ふむふむ。」初速度と投げる方向の大切さを理論としてより鮮明にイメージできたようです。

「じゃちょっと実験してみよう。」ゴルフボールを高い位置・中間の位置・低い位置の3点から転がしてそれぞれ速い・普通・ゆっくりのスピードで落下するようにして飛距離を実験してみることに。「さあ、どの位置から転がすボールが一番遠くへ落ちるかな?」 ボールを転がしてみるとその違いは歴然です。高い位置から転がした落下速度の速いボールが最も遠くへ飛びました。やはり初速度が大切だということが目の前で明らかになりました。実験の効果に納得です☆さすが丸山先生。

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また丸山先生はでんでんダイコを取り出し、「ゆっくり回すのと速く回すのとどっちの音が大きいかな?」「速い方!」「それは速い方だと思う~。」と子どもたち。

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「そうですね。速い方が音が大きい。ではこれを人の体に置き換えて考えてみよう。タイコを体、黒い球をボール、ひもを腕だとしてみよう。速く体を回転させることが初速度を上げて、つまりボールを腕と手ではなく体全体で投げるんだ。腕は方向を決めるだけ。そして腕を壊さないために腕をきたえる。だからスピードを上げるためには体をトレーニングしよう。やはり足腰が大切だよ。走りこみが本当は一番いいね。投げるときは腕の力は必要としない。だからリキまないようにね。リキむとうまく投げられないよね。」
でんでんダイコをクルクルと回しながら先生の理論のレクチャーを受け、「あー!そういうことかー。」「はー!わかったー!」と理論とイメージがつながってきている様子のみんな。

また、ものさしやデコピンを例に反作用とバネの力を利用して投球することでさらに大きな力を生み出すこと、そのためにも助走してストップし前のめりになる反作用の力をバネとして利用することを教えて頂きました。そしてみんなその場に立ち上がって投げ方練習。 「人間の体には沢山こういう作用があります。他のスポーツでも形は違ってもこのバネの力とテコの法則を活用することが力を効率的に使うポイントになってます。共通する原理なんですね。人間の体だからね。」   

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丸山先生の専門的な話をソフトボール投げに照らし合わせて実験とともに説明して頂いたことで子どもたちも深く理解できたように思えます。

この訪問で学んだ貴重なお時間を割いてレクチャーして下さった理論を来週からの実践練習を通してより自分のものとし、運動会で自己ベスト記録を塗り替えるべくまた来週もはりきって投げまくります☆

丸山先生本当にどうもありがとうございました。

YI

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2013年05月09日

記録更新なるか?

[5・6年生]

東京工業大学大学院 社会理工学研究科 人間行動システム専攻の丸山教授を訪問し、レクチャーして頂いたことや実験について振り返りを行ないました。

ボールを遠くへ投げるための身体の動かし方についての丸山先生による身近な例を挙げての説明と分かり易い実験との組み合わせ、またそれらの動作の中に潜むエネルギーの法則を一般化し、理論として説明して下さったことで子どもたちにとって今までモヤモヤしていたことが明らかになってきたようです。

体の回転を使うことで何が違うのか?助走をしてからストップすることでどのような効果が得られるのか?また準備運動はなぜ必要なのか?など様々な疑問が解消され、スッキリした様子で子どもたちがどんどん学んだことを模造紙に書き連ねていきました。
そしてクラスに掲示しておくために、自分たちで大切だと思うポイントをまとめました。

翌日は再び高南中のグラウンドを借りての実践練習。
丸山先生から教えて頂いた理論を実践したくてウズウズしている子どもたち。
「早く練習しに行こうよ!」といいテンションです。

今まで計測の準備に時間がかかっていたので、練習時間確保のため急いで準備を行ないます。
「走ってライン引いてー!」子どもたち同士で声掛けし合い、有機的に動けるようがんばっているようです。

まずはウォーミングアップのキャッチボールから始めます。5年生の男の子が丸山先生に準備運動がなぜ必要なのか質問したところ、筋肉は暖めることで柔らかくなりより力を発揮することができるということを教えて頂き、即実践に移してみました。さあ、結果はどうなるのでしょう?

いざ投げてみると、想像に反してなかなか遠くへ飛びません。いろいろなことを意識し過ぎているようです。意識しなくては、よりエネルギーを有効に使うことはできないし意識しすぎると一つ一つの動きがバラバラになってしまう。
この葛藤を感じながらの練習となりましたが、何度も投げている間に少しずつ遠くへ飛ぶようになってきました。
特に6年生のTくんは今までなかなか思ったように身体を動かすことができていませんでしたが、 助走の仕方や左手の回転などを意識した結果14mだった記録が18.6mまで更新することができました。

学んだ理論を体現するためには身体が覚えるまで練習することが必要だということが子どもたちにも理解できたようです。
まだまだ道のりは長いですが来週も目標に向かって励みます⭐

YI

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2013年05月10日

My Hero Wall はストーリーの源泉!

[3・4年生]

こんなに付箋でパンパンになるまで真剣に書物を読み込んだのは生まれて初めてでしょう。

「なんか読めるようになってきた……」

本の前半と後半では読むスピードも、理解度も全然違うことを実感してびっくりしている子のつぶやきです。どんなことが書かれているのか知りたい!「意味」をわかりたい!……つまり、「情報」を得たいという強烈な思いに導かれて文字を追うことに勝るリテラシー能力向上法はないということです。

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書き出されたひとつひとつのメモもかなり面白いのですが、全体を俯瞰してながめてみるともっと面白いことが見えてくるはず。そこで……

「このメモとこのメモがなんとなく近いなあと思ったら、そのメモどうしを近くに置いて、いくつかのグループに分けてみよう」

KJ法的な作業をしてもらいます。これとこれは仲間っぽいかな……いやいやこっちかも……10枚のメモをくっつけたり、離したり、はったり、はりなおしたりという作業を行います。

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すると、だんだんいくつかのグループに収斂してきます。グループが固まってくると、線で囲んで、どんな仲間か「表札」をつけて明らかにしてゆくことにします。すると、メモどうしのつながりをもっと明確にするために矢印を書き込む子が出てきます。

「こうした方が見やすいよね」

このあたりは、エイリアン・パラダイスでポスターを作ったときの学びとつながっています。

「それってむしろこっちじゃない?」

期せずして、お互いの My Hero Wall を眺めあって意見交換し始める子どもたちが現れます。なんとスバラシイ!これぞ真のコラボレーションではないですか。他者の視点が入ることで自分一人だけでは見えてこない面白い側面が見つかります。まさにopen-minded & reflective な行動じゃないですか。だからみんな個人作業に集中しているのに、お互いのマイ・ヒーローについてもよく理解しているんだなあ。individual と social の相乗効果なくして学びは広がりませんもんね。

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「おっちゃん、やっぱ努力するってことなんだよ」

グループの「表札」が見つかるとすぐ報告してくれます。そこで即座に、ほう、それってどんな努力?と切り返し、より具体的にイメージするように促します。

「あきらめないでやり続けるってことだよ」

なるほど……「努力」とは「しつこく継続する」という意味での「努力」なんだな。いいじゃないか。よりはっきりしてきたぞ!こうしてひとりひとりスバラシイ My Hero Wall ができあがりました。

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KJ法に続いて今度は梅棹先生流の「こざね法」的にまいりましょう。書き出したメモをどんな順番で書いていったら面白いか、目次を考えてゆくのです。もう書くべき材料は集まっているので、後はひたすら作文してゆくだけ。そうすれば自ずと4000字は突破します。だからこそ、それをどんな順番で並べると、面白いストーリー展開になるか、それだけを考えます。

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「う〜ん……どうしよう」

ただ「事実」をロジカルに並べてゆくだけでは、読み手をそそる文にはなりません。そのことはよ〜くわかっています。とはいえ、どうしたら面白いストーリーになるのか……と意識して考えたことはこれまでほとんどありません。だから悩むのです。

ヒントは、キー・コンセプト connection にあり。自分とヒーローとの間にどんなつながりがあるのか明らかにし、ああ、だからこのヒーローなのね……と納得してもらえるような書き方をすると読み手をぐっとひきつけられるでしょう。そんなことも頭に浮かべつつ、残り2週間、いかに面白いストーリーを編むか……My Hero Wall を発想の源泉として、ひたすらこのことのみ全力で追究してゆきます。

RI

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身の回りに潜む危険を探せ!

[2年生]

「身の回りの情報を感知する力が生き抜く力を高める」

テーマのセントラルアイデアにもある「生き抜く」ということは、
まさに自分の身は自分で守るということ。

「そもそも五感とは?」から始まり、アクティビティを通じて自分
たちにもその五感が備わっていることを実感してきた今回のテーマ。

では、一体、五感は生活の場面でどう必要になってくるのだろう?

その疑問を追究すべく、自分たちの生活のいろいろな場面を振り返
りながら、子ども達と一緒に身の回りに潜む危険を探すことにしま
した。

まずは登下校時の場面を想定し、普段の通学路を再確認することに。

・左右確認せずに道に飛び出す子ども
・歩きながらスマートフォンをいじっている歩行者
・歩道をかっ飛ばす自転車
・交差点付近に停車し、視界を妨げる大型トラック
・点字ブロックの上への駐輪
・信号の変わり目に突っ込んでくる自動車
・・・

この場面では、五感をどう使えば、危険を回避できるか、歩きなが
ら考えます。

次にスクール内の探索をしました。
普段からヒヤリハットの場面を目撃したり、自分自身の経験もあっ
たりで、次々と危険なもの/ことが見つかります。

真っ先に目がついたのが、足をひっかけそうなコード類。

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階段で走ったり、遊んだりして、他の子どもとぶつかりそうになっ
たり、すべって転んだ経験談を話してくれた子ども達。
「狭いスクール、そんなに急いでどこに行く」という標語が必要か
も。

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ロッカーの飛び出しも気になります。たまにロッカーが壊れて釘が
飛び出しているのを見る場面も。

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ドアの開け閉めは慎重に。手を挟む危険がありますよ。

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画鋲が落ちているのを発見。しっかり元の場所に戻しておきました。

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「スクールは危険がいっぱいだね・・・」
「遊ぶときはやっぱり外に出た方がいいね。」

ふりかえりで今日見つけた身近な危険についてお互い発表し合いま
す。その中で画鋲が落ちているのを見つけた女の子はその時の状況
をこのように説明してくれました。

「アートの作品が風にゆれていたから、もしかしたら画鋲が落ちて
いるかもと思ったんだよね〜。」

つまり、最初に画鋲を見つけたのではなく、アート作品が風になび
いている状況から連想した結果、落ちている画鋲を見つけた訳です。
これはまさに、感知することと過去の経験を組み合わせて、予測を
立てるということ。五感が日常生活にどういかせるかを考える上で
大きなヒントになりそうな素晴らしい発見です!

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来週以降もまだまだ身の周りの危険探しは続きます。

HY

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2013年05月11日

親から見た自分

[1年生]

今週最初の視点は、「親から見た自分」。
生まれたときの身長・体重から、おなかの中のときの様子、名前の由来、
親から見た自分のいいところ等をおうちの方々に紙に書いていただきました。
知らない自分を教えてもらうって、なんだか不思議。
自分たちが幸せに包まれて生まれてきた様子が伝わり、あったかい気持ちになりました。
おうちの方々、ご協力ありがとうございました!

翌日、生まれたときの身長・体重が実際どのくらいだったのか、
紙テープと水入りペットボトルで体感してみました。
紙テープをもらって、最初は「ちっちゃーい!」と言いながら、眺めていましたが、
そのうち、友達と比べっこが始まりました。でも、比べる相手は、友達よりも自分の方が面白い。

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大きくなった自分は、できることも増えたはず。
次に、今の自分ができるようになったことを記録していきました。
「サッカーができる。」「おもしろいこと、ものまねができる。」
「お料理ができる。」「そしたら、包丁が使えるっていうのもいい?」  もちろん。
口に出して言い合うことで、ひらめくことも多く、
「そうじを手伝える。」「ひとりでTCSからおうちまで帰れる。」などなど
それぞれ、成長した自分ができること(能力)を記録していきました。

そして、この先の自分がやりたいこと(可能性)を考えていきました。
「○○投手のようなピッチャーになりたい。・・・・でも、野球選手になりたいって書いておく。」
「お菓子の世界に行ってみたい。」
「サンタのソリに乗ってみたい。」
「ハリー・ポッターのボルデモウトに、また会って戦いたい。」
やってみたいことをやっている自分を想像しながら、絵も描いていきました。

%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%9E%EF%BC%94%E9%80%B1%E7%9B%AEIMGP0264.jpg 今までの記録は、ファイルにとじています。
「もうファイルがいっぱいになってきたよ。」
自分についてのデータが集まり、発表に向けての準備に入れそうです。

AN

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2013年05月16日

七転び八起き

[5・6年生]

あっという間にこのテーマ学習も5週目に突入。
今週も実践→振り返り→良い点と改善点のシェア→個人の課題の設定→実践のサイクルを繰り返して記録を伸ばすべくがんばりました。

「左手の動かし方と45度の方向を意識すること、それと助走をもっとスムーズにしたい。」
「助走から投げるまでの動きがバラバラにならないようにする。」
「助走する時に上にステップしてるから、もっと前に助走の力を活かせるようにしたい。」
「身体が前後には回転しているけど腰を横に回転させられるようにしたい。」
「投げ終わってから身体がフラフラしないようにしたい。」
「円のギリギリで投げられるようにしたい。」

自分たちの投げ方を教室で見返しながらそれぞれに気付いたことをシェアし合い、自分の課題を意識していきます。 
そしてまた実践へ出発。

前回よりも記録が伸びる子もいれば、逆に何度投げても思ったように飛ばずやる気がだんだん低下してくる子もいます。
たしかに投げ方を変えればすぐに飛距離が増すわけではありません。
むしろ身体が投げ方を覚えるまでは以前よりもうまくいかない場合もあります。
理論と実践の間にある距離を肌で感じることもまた貴重な実体験です。
しかし、それでも前向きに練習を重ねていけば必ず結果もついてくるはず。

少しでも実践をしたいという子どもたちの意見を汲み、今週は火・水・木と実践に外出しました。
木曜日には振り返りで意識した投球動作をひたすら練習するために何度も何度も投げまくりました。

回数を重ねるごとに”お!今すごい飛んだ!20m超えたはず!”とか”フェンスに直撃したーー!やったーー!!わーい!”との声も聞こえ始め、前日の自信喪失ネガティブムードも一転してポジティブなやる気モードが戻ってきました。

そして来週からはいよいよ発表会のためのまとめと実践を平行して行なっていきます。
さあ、自己ベストはもちろん全国平均をまずは超えるべくがんばるぞーー!

YI

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五感で得た情報から想像を働かせる

[2年生]

先週に引き続き、身の回りに潜む危険さがしに取り組む子ども達。

放課後というシチュエーションを設定し、早速、近所の蚕糸の森公
園に出かけます。

「前にね、木を見上げて歩いていて、石につまづいて転びそうにな
ったことがあるよ!」とある女の子。

移ろう季節によって表情を変える公園の木々に気を取られ、足下へ
の意識が疎かになる。
意識して何かを見るというのはまさに「見る力」を発揮していると
言えますが、それにより他の部分が見えにくくなることもあるので
す。

「わざわざ看板に書いてあるってことは、前に誰かがやったんだよ、
きっと。」
「たしかに。川の水を飲もうとしたり、池で鯉を釣ろうとしたりし
てるのを見たことあるし。」

公園をてくてく歩いていると、至る所に注意事項が書かれた看板が
あることにも気付きます。
五感で得た情報から、想像を働かせることで危険を発見することも
できるのです。

「あっ、建物の屋根に人がいる!何しているんだろう?ものが落ち
てきそうで心配だな。。」

おじさんが公園の管理事務所の屋根を清掃している姿を見て、ある
女の子はその真下を避けて歩くようにしました。
これも「見る力」をはたらかせた問題の事前予防と言えます。

その後、アスレチックでもたくさんの危険を発見した子ども達。
ケガや事故にはつながらなかったものの、ヒヤリハットの場面に遭
遇していることを本人達も自覚している様子でした。

翌日はホームワークの「家での危険探し」の結果をみなでシェアす
ることにしました。

スクールと共通する内容も多かったのですが、キッチンやお風呂に
関連する危険が新たに追加されることに。

中には、お父さんの部屋は、床に物を置きすぎなので、よく足をぶ
つけて困るという意見も。
これは私の家も同様で、耳に痛い言葉です。。

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最後に危険さがし全体のふりかえりを通じて、五感をつかえば、ど
のように危険を回避できるについて再度考え直す時間を取りました。
危険を見つけたとしても、次のアクションにつながらなければ、結
局は事故やケガにつながってしまう可能性があり、あまり意味があ
りません。

今回のテーマは劇形式で発表することは子ども達にも事前に説明済
み。
危険探しで見つかったネタを用いながら、来週からいよいよ劇のシ
ナリオの作成と練習に入っていきます。

一体、どんな劇になることやら。

HY

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2013年05月17日

等身ポスター作成中

[1年生]

今まで調べてきたことって何だっけ?
「くせ」「赤ちゃんのときのこと」「顔を描いた」
「できること」「やりたいこと」「すきなもの」
「体のこと。手と足の大きさ。身長、体重。」
「知っていること。知らないこと。」
「うーん。あと、何だっけ?」
パラパラと、一人が無言でファイルをめくり出しました。
ファイルを振り返るための道具として活用できるようになってきました。
「あっ、自分の性格!」

今までやってきたことを I am Specialとして発表するために、まとめていこう。

%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%9E%EF%BC%95%E9%80%B1%E7%9B%AEIMGP0355.jpg3週目にARTの時間で、自分のSpecial colorを作りました。
その続きとして、ARTでは、自画像を描き、自分の肌の色を作りました。
肌の色は、みんな違う。
自分の色になるまで、「何色混ぜよう?」と試行錯誤の繰り返し。 でも、できたときには、「この色、似てる!」と喜びの声が。
肌が終わると次は髪の毛。
黒で塗ろうとしたところを「本当に髪の毛の色って黒?」と尋ねると、 鏡を覗きこみ、「よく見ると、私の髪の毛、黒じゃない。茶色を混ぜてみよう。」

ARTでの経験を活かして、発表用のポスターを作り始めました。
ポーズを考え、型を取り、色を作る。そして、塗る。
「疲れた〜。テーマって疲れるんだね。」
なんせ等身大のポスター。無理もありませんね。
  %E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%9E%EF%BC%95%E9%80%B1%E7%9B%AEIMGP0334.jpg     %E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%9E%EF%BC%95%E9%80%B1%E7%9B%AEIMGP0362.jpg

AN

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My Hero Story 執筆開始!

[3・4年生]

「ここはこうつながるな……」

書くべき内容はもはや目前にある……あとはこれをどんな順番で書いてゆくと読み手が面白く感じるか……。資料から書き抜いたことや自分の考え・感想などを書いた付箋を貼った My Hero Wall を見ながら、どんな順番で書いていったらよいか目次作りが始まりました。いよいよ執筆スタートです。

0501.jpg

My Hero Story Book執筆に当たって 、文章を3つのパートに分けて構成してほしいということを子どもたちに伝えました。

最初のパートは、マイヒーローと出会ったきっかけ。いつ、どういう経緯で出会い、どうしてはまってしまったのかを書くことからスタートします。次に、メインパート。My Hero Wall に貼り出したMy Hero の魅力についてまとめます。そして、最後のパートは、自分と My Hero とのつながりについて明らかにします。自分の現状とマイヒーローとの比較。さらに、自分の将来像にマイヒーローがどんな影響を与えているかを書きます。

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さあ、この大枠の中で、いかに面白い作品を作れるか……みな自分の My hero Wall の前に陣取って、作文用紙に文字を埋め始めました。大事なことは、まず、書いてから考えること。書いたものを読み直して考え、書き直し、磨き続けることを地道に繰り返すしかありません。目指す枚数は、400字詰め原稿用紙10枚以上。つまり、4000字以上です。小学生にとってだけでなく、大人でもそれなりの「量」でしょう。しかし、子どもたちは逡巡することなく、勢いよく書き出しました。

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「まだぼくが小学校に入る前、お父さんと初めてプロ野球を見にゆきました」

おお、なかなかいい書き出しじゃないか。この調子で、マイヒーローとの初めての出会いで、いったいどんなことがあったのか具体的に詳しく書いてゆけば、読み手に「臨場感」が伝わる文章になるぞ。

「なんて熱い人がいるんだ……」

なるほど。出会ったときの自分の気持ちを明らかにする書き出しも効果的だねえ。

マイヒーローとの出会いの場面について、それぞれ表現方法を工夫しながら書き始め、順調な滑り出しです。

0506.JPG  0507.JPG

「出会い」のパートが終わると、いよいよメインとなる「マイヒーロー」の魅力について語り尽くす部分です。ここでは、自分のヒーローがいかにスゴクて、カッコよいか、本や資料で知った「事実」に基づいてアピールします。書くべき材料はすべてMy Hero Wall にそろっているので、それを組み合わせてゆくだけ。「作業」に近いパートではあります。しかし、だからといってただ事実を羅列するだけだとちっとも面白くない文章になってしまいます。へえ、なるほど、そうなのかと思わせたり、えっ!それは意外だ!と驚かせたり、読者の気持ちをゆさぶる文章に仕上げないといけません。

そのために、どんな順番で、どんな流れで、内容を積み重ねてゆくか……「ストーリー」をどう編んでゆくか子どもたちと語り合います。

「おっちゃん、これでいいかな?」
「読んでごらん……う〜ん。何か足りないな?もっとくわしく説明しないと伝わらないぞ!」
「だらだらつなげすぎ。もっと短く文を切って積み重ねていってごらん」
「その順番だと意味が通らないなあ」

もっと詳しく!・もっとシンプルに!・意味はどう流れる?

大まかに言えばこれら3つのアドバイスを繰り返し投げかけて、子どもたち自身が文章を磨いてゆく助けをします。

しつこく、妥協せずアドバイスを繰り返しますが、子どもたちは、ひるんだり、やる気をなくしたり、面倒くさがったりせず、必死に食らいついてきます。真剣だけど、生き生きしているムード。写真からもよ〜く伝わってくるでしょう!これこそクリエイティヴ集団が前向きに作品製作に没頭しているときの雰囲気そのものです。

0508.JPG  0509.JPG

気づけば、あっという間に授業時間は終わり、手は真っ黒。何度も書き直したしるしの消しゴムのカスが山のよう。

「なんか仕事してるみたい。」

このひと言に、子どもたちがいかに本気になって集中しているかが集約されていると言ってもよいでしょう。よい作品を仕上げたいがために没頭している子どもたちこそ「ヒーロー」に見えてきました。きみたち、カッコいいぞ!

RI

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2013年05月24日

渾身ポスター仕上げ中

[1年生]

引き続き、発表で使うポスター作りです。

%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%9E%EF%BC%96%E9%80%B1%E7%9B%AEIMGP0363.jpg「この色、どうやって作ったの?」
友達のパレットを見て尋ねると、「黒と おうどいろと 黄色だよ。」
「おうどいろって何?」「これだよ。貸してあげる。黒は少しね。」
色作りも工夫や慣れが出てきた様子。

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ズボンのゴムはどの辺かなぁ。

実寸大だから、直接合わせて確認。



仕上げは、輪郭をはっきりさせたり、ペンで補足したりしていきます。
   %E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%9E%EF%BC%96%E9%80%B1%E7%9B%AEIMGP0396.jpg   %E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%9E%EF%BC%96%E9%80%B1%E7%9B%AEIMGP0397.jpg

絵が描けたら、次は調べてきたことから ひとつずつ選んで、絵の周りに添えていきます。
癖、顔・体の特徴、すきなこと、やりたいことなど、10項目。

%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%9E%EF%BC%96%E9%80%B1%E7%9B%AEIMGP0400.jpgうーん、癖の中でどれを選ぼうかな。
「寝っころがるのが好きって書こう。」
「そうだね、Sくん 寝っころがるのよくやってるよね。」
お互いの特徴も自然と頭に入っています。

「回るのが好きって書く。」といって実際にくるくる回り出す姿に、
「発表するときに、回ってみるのもいいよね。」と言うと、
「やってみる!」とうれしそう。
発表を意識しながら、伝えたいことを選んでいきました。

ポスター完成まで、あと少し!

「テーマ発表っていつ?」「来週の木曜日。」
「間に合うかなぁ。フリーの時間もやろうかなぁ。」
発表に向けて、I am Specialを伝えたいという気持ちが高まってきています。


AN

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ついに第1稿完成!

[3・4年生]

子どもたちは最後の1週間、ただひたすら黙々と書き進めてゆきました。なんという集中力でしょう。400字詰めの原稿用紙10枚以上書くという目標に向かって、前向きにチャレンジしてゆく様子を見ると、作文が嫌いな子どもが世の中に多いなんて信じられません。

なぜ子どもたちがここまで燃えたかと言えば、マイ=ヒーローについて書きたいことが頭の中にたくさん生まれたからです。

書きたいことはたっぷりあるから原稿用紙を埋めることはまったく苦にならない!

それが子どもたちの真情でした。でも、そんな子どもたちでも、時折、鉛筆が進まず、ぴたっと止まる瞬間がありました。それは、書きたいことをただ書き連ねてゆくだけでは面白いストーリーにならない……いったいどうしたらいいだろう……と考えあぐねたときでした。

IMG_0623.JPG  IMG_0672.JPG

「う〜ん、悩むなあ」

調べたエピソードを全部書けば、あっという間に10枚を突破するのですが、それではつまらない。ヒーローの魅力を存分に示すとともに、そのエピソードを、自分とつなげたいと子どもたちは考えていました。

本に書かれていたこと、調べたことを、自分がそのヒーローから何を学び、どう生きてゆくか考える材料として使ってこそ、本や資料を「写した」だけで終わらない、面白いストーリーになります。「マイヒーローについて」という文章ではなく、テーマタイトル通り、「マイヒーロー“ストーリー”」に仕上げなければなりません。

悩んだときはおっちゃんにぶつけるのが一番だと子どもたちは知っているので、私にいろいろ話しかけてきます。

「自分だったらもう完全に負けそうだったら、むかついて帽子とか投げちゃって冷静になれない。でも、そうならないで最後まであきらめないからスゴイんだよね」

野球選手をヒーローに選んだ子は、その選手の「あきらめない」ところに魅力を感じ、またその部分こそ自分にほしいことだと熱く語りました。そこで……

「その選手はなんでそんなに我慢強いんだろうね?」

さらに深ぼりしてゆくよう促す問いかけをします。すると……

「我慢強いというより、絶対に夢を果たしたいっていう強い気持ちがあって、そのためにとにかく練習し続けるっていうところがあって、だから我慢してるっていうより夢を追いかけてる感じなんだと思うんだよね?」

おいおい、なんていいこと言うの!それだよそれ!ぜひ書いておこうよ!

こんなやりとりを各々の子どもたちと積み重ねつつ、1枚また1枚と着々と書き進めてゆきました。

IMG_0675.JPG  IMG_0753.JPG

「見てよこれ!こんなになっちゃったよ!」

うそみたいにチビた鉛筆。最後の最後、削ったらこんなに短くなってしまいました。こんなに短期間で、鉛筆がこんなに短くなったことに子どもたちは驚き、と同時に、必死に努力した証を得たようで、誇らしげな様子でした。

小さく、短くなるものがある一方で、どんどん厚くなるものもありました。6人の書いた「マイヒーローストーリー」をすべて束ねたらこんなに厚くなったのです。

ついに「第1稿」が完成!オメデトウ!全員ここまで無事たどりつきました。

でも、まだこれで終わりではありません。書いたものをもう一度読み直して「改訂&校正作業」に入ります。さらに、テーマ発表会に向けて、作文のエッセンスを3分に凝縮して、マイヒーローの魅力とともに自分がヒーローから学び、どんなふうに生きてゆきたいかを宣言するスピーチをまとめるという大仕事が残っています。

束の間の喜びの後、もはやリトルヒーローと化した子どもたちは、新たな目標に向かって再発進してゆきました。なんて頼もしいんでしょう!

RI

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練習、練習、また練習

[2年生]

2週間にわたり、身の回りに潜む危険を探してきた子ども達。
いよいよ週末に迫った発表会に向けての練習に取りかかります。

今回の発表は日常生活に潜む危険を題材にした劇形式。
五感が鈍っていたり、感覚よりも知識を優先したりすることで、事
故やトラブルに巻き込まれる可能性があることをリアリティを持っ
て演じ、意識的に五感を使うことの重要性をオーディエンスに訴え
かけるのが狙いです。

まずは何枚もの模造紙にたくさん書き出した危険の中から、今回の
劇で使えそうなネタを絞り込みます。

「うーん、あんまりこんな場面に出会ったことないなあ。」
「それよりもこっちのケースの方が危険だし、みんなに知ってもら
いたい!」

自分たちなりに発生頻度と影響度を考えながら、優先順位を決めて
いきます。あわせて、それらの危険に遭遇した際に五感をどう発揮
できるかについても再考します。

また、発見した危険をできるだけ多く紹介したいという思いから、
劇は「家編」「登下校編」「スクール編」の3シーンに分けて、そ
れぞれランキング形式で発表することにしました。

しかし、ただランキング形式で発表するだけでは芸がありません。
オーディエンスを退屈させないようにするため、いろいろ工夫を凝
らします。

「この場面は聴く力を使っていることがわかるように、おっきな耳
(の小道具)を使ってみたらどうかな?」
「それなら五感でっかくなったシリーズを作ろうよ!」

子ども達のアイデアがきっかけで、アートの時間も使って、小道具
の製作に取りかかることになりました。

また、演技の練習にも余念がありません。

「今のは車が飛び出すタイミングが早いよ!歩行者のSちゃんが左
右確認する時間がないもん。」
「自転車とぶつかる場面はもっと大げさにこけた方がいいかも。」
「横断歩道を渡るときの(効果)音を入れようよ。」
「演技する人と説明する人を分けた方がわかりやすそうじゃない?」

発表会まで時間がない中、劇をより良くするためにはどうしたらい
いか考え、改善を続けます。

最後の練習を終え、やれることはやったと満足気な三人。
発表会でのオーディエンスの反応が楽しみです!

HY

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テーマ学習発表会 5/30

今年度最初です!
TCSテーマ学習発表会のご案内


東京コミュニティスクール(TCS)のテーマ学習では、1年間に6つの探究領域を学びます。ひとつの探究領域のもとでクラス毎にテーマが設定され、約6週間単位で活動を行っていきます。
※テーマごとの6週間の学びの様子は、探究テーマ一覧表よりご覧ください。

活動の成果を発表するテーマ発表会では、保護者だけでなく、一般の方々にも参加していただける機会になっています。

子どもたちは、どのようなプロセスで、どのようなことを学んでいるのか・・・。今年度最初の発表会です。ぜひ、直接子どもたちの様子を見に来てください。
※見学をご希望の方は、下記要領にてお申込みください。

               記

【日時】 2013年5月30日(木) 9:30~12:00
【場所】 セシオン杉並 2階 視聴覚室(東京都杉並区和泉4丁目42番5号)
     地図)http://goo.gl/maps/laHV9
     ※東京メトロ丸の内線方南町駅 徒歩5分     

【お申込み・お問合せ】
 東京コミュニティスクール事務局
 TEL:  03-3313-8717
 e-mail: school#tokyocs.org
 ※メールアドレスは「@」を「#」変更してから送信してください。

  お申込みの際は、
   件名に、「テーマ学習発表会参加希望」とし、
   本文に、以下の事項をお知らせください。
     1.参加者氏名(すべて記入ください)
     2.(保護者の方は)お子さんの現学年
     3.e-mailアドレス
     4.電話番号(日中最も連絡のとりやすい番号)
     5.TCSを知った経緯(知人、ネット検索、新聞名・雑誌名など)
     6.質問事項等(あれば)

2013年05月31日

「I am Special,YOU are Special.」~ふりかえり~

[1年生]

緊張しながら臨んだ、初めてのテーマ学習発表会。
一人でオーディエンスの前に立ち、自分についての話をする。
1年生にとっては、ドキドキ、ワクワク、大仕事。

全員、発表を終え、質問にも進んで答えていました。
みんな、「発表は緊張したけど、楽しかった。」とホッとした様子で感想を述べていました。


今回のテーマを通して、知らなかった自分を発見してきました。
自分の等身大を描き、「こんなに大きかったんだ。」と思う。
顔を鏡で観察して、
「こんなところにほくろがある!」「わたしの目って黒目が大きかったんだ。」と気づく。
また、仲間と作業することで、
肌の色がそれぞれ違うことを知り、友達の癖を見つけたり、友達から見つけられたりして、
自然と、自分と友達との似ているところと違っていていいところがすぐに言えるようになっていました。

今回の学びのセントラルアイディアは
「私たちは、世界に一人しかいないかけがえのない存在である。」です。
これは、今後ずっと心の中に持っていてほしいこと。
「自分と同じ人がほかにいたら嫌だよ。」「2人いたら困る。」

そう、自分は大切。

お互いが主張をぶつけ合い、一歩も引かない、いわゆる口ゲンカが起こることもしばしば。
でも、そんなとき、
「I am Specialばっかりになってるよ。」とか、「それって、YOU are Specialじゃない。」と
言えるようになった子どもたち。

そう、人も大切。セントラルアイディアの主語は「私たち」。


最後の振り返りでも、
「これから、I am Specialだけじゃなくて、もっとYOU are Specialを見つけたい。」という
意見が数人から挙がってきました。


これから多くの人と出会い、友達との交流も盛んになっていく中で、
今回の学びが活きてくることを願っています。


AN

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「Body and Soul」 〜ふりかえり〜

[5・6年生]

発表会ではキーノートで作成した資料を使い、”ボールをより遠くへ投げる投球動作の研究”と題して学会発表風にプレゼンを行ないました。

「ボールを遠くへ飛ばすためには”方向”と”初速度”が重要です。地球の重力を考えると斜め上45度の方向に飛ばすことが最も効果的です。」

「初速度を上げるためにはどうしたら良いのでしょうか?」

「それには身体のバネの力を使うことが大切なんです。ではどのようにすればバネの力を活用できるのでしょうか?そのためには下半身で生まれた力を腰・肩・腕・肘・そして手首まで少しずつ時間を送らせながら伝えていく運動連鎖(キネティックチェーン)と反作用の法則が重要です。」

と自分の身体を動かし見本を見せながら、人間のエネルギーを効果的に運動エネルギーとするための法則をできるだけ伝わり易く工夫して熱く語ったTくん。

「助走も初速度を高めるためには必要です。そしてポイントは投げる時に両足でふんばることです。助走後に両足をふんばることで身体を前のめりにさせる反作用の力が加わりボールにさらに勢いをつけることができます。」

お菓子の箱で作った人の模型を使ってみんなに助走と反作用について語るMさん。

「みなさんはなぜ準備体操をするか知っていますか?筋肉は準備体操をすると温まってやわらかくなるんです。やわらかくなることで筋肉はその力を発揮しやすくなるんです。だから準備運動は自分の力を最大限に使うためにも必要なんです!そして”もっと遠くへ飛ばすぞー!”という心の準備運動も大切です。自分の心に”ねえ、こんなもんでしょ?もう頑張ってやりきったんでしょ?限界だよね?”と問いかけ、自分を挑発して”くっそーーーー!”という力を引き出すことも自分の新記録を出すコツです。」

と準備運動の必要性について熱く面白く語ってくれたRくん。

観客の皆さんからの振り返りシートにはgood and betterで今後の学びにつながるフィードバックをたくさん頂きました。

「感覚だけでは上達にも限界があり、どうやって身体を動かすのか意識しながら練習することが大切なんですね。スキーの練習に活かします。」

「実践してみてBefore and Afterについてそれぞれに分析したことも映像と説明の連動がとても分かりやすかった。」

「運動会でのみんなの気合いはこの学びに一生懸命取り組んでいるからだとわかりました。これからも記録更新を目指して下さい。」

「資料のイラストの手書きの部分は太字にするか、コントラストを調整するとより分かりやすいでしょう。」

「ソフトボール投げという1つの動作でも分解して研究すると思った以上にたくさんの情報が含まれていることが分かりとてもおもしろかったです。」

「自分たちが語った目標を次の記録会で達成できることが大切。そのためのトレーニングはつまらないかもしれないが努力が大事。コツコツとがんばれ!」

自分たちが伝えたかったことが観客のみなさんに伝わった手応えを感じ、また励まされて子どもたちはとても嬉しそうでした。そして次回の体育記録会へ向けてのさらなる闘志がメラメラと湧き上ってくるのでした。

投球フォームだけではなく、どのような力が働いて遠くへ飛ぶのか。
どのように身体を動かし、力を利用すれば最大限に自分のエネルギーを効率よく運動エネルギーとして使うことができるのか。運動と身体動作のメカニズムについて探究し、意識するきっかけとなったこのテーマ学習。これからも正しい身体動作を探究し、意識しながら思いきり運動を楽しんでいこう!

YI

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「 My Hero Story 」〜ふりかえり〜

[3・4年生]

「ぼくのヒーローはゾロリだぜ!」
「ぼくと坂本との出会いは幼稚園の頃に初めて見に行ったプロ野球の試合でした」
「根津嘉一郎が、ボロ会社をもうかる会社に変えるための秘法は、誠意と努力しかないと言いました」
「ただ強いだけでなくて、えばらないところが悟空のスゴくてかっこいいところで、でもぼくには欠けているところです」
「ぼくはプロ野球選手になります。そして満塁ホームランを打って、2000本安打を打ちます」
「楽しみながら熱中し、あれこれ工夫し、努力できることは自分がどんな夢を達成するにも必要なことだと思います」
「おいらには不可能はないのさ!」

それぞれのヒーローにふさわしいテーマミュージックに乗って登場し、それぞれのヒーローを思わせるコスチュームを着て、ヒーローへの思いを熱く、堂々と3分間語るベ〜!見事に成し遂げました。まさにストーリーのあるスピーチに聴衆たちは圧倒されました。大人でもここまではちょっと……いやあ子どもをなめては本当にいけません。リトルヒーローたちよ!よくやった。聴衆の心につきささる素晴らしいスピーチ。文句なしのテーマ発表でした。こうなると残るは「マイヒーローストーリーブック」の完成だけです。ホースキャンプ明けから、ホームワークで「第2稿」を書き上げ、清書し、製本です。あともうひとふんばりですが、みなやる気満々です。

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RI

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「我感じる、ゆえに我あり」~ふりかえり~

[2年生]

発表会では、人間の持つ五感を使ってどのような情報を感知できる
か、またそれが日常生活でどのように役立つかをオムニバス形式で
演じました。

・見る力や聴く力を使って、信号の変わり目に交差点に突入してく
る車に気をつけよう
・嗅ぐ力を研ぎ澄まして、傷んだ食べ物や飲み物に注意しよう
・背後からくる自転車の気配を感じよう
などあらゆる危険な状況を入れ代わり立ち代わり演じる子ども達。
3人のアイデアとサービス精神がふんだんに盛り込まれた内容で場
内から笑いと拍手が起きました。

ふりかえりシートにも、
「演技、構成、内容とも素晴らしい。楽しみながら学べる工夫がす
ごい!」
「何よりも3人が楽しそうに演じているので、観ているだけで楽し
い気持ちになった。」
「身の回りには危険がいっぱいだということに改めて気付いた。」
「もし五感を使わなかったらどんな危険に巻き込まれるかを最後に
演じてくれてよかった。」
など高い評価を多く頂き、子ども達も自信を深めていました。

子ども達のふりかえりの中でも、
「このテーマが始まる前は五感なんて全然知らなかったけど、自分
たちにはすごい力があるとわかった。」
「最初、見る力が一番大切だと思ってたけど、今はそれと同じくら
い他の力も大切だと思っている。」
「スクールにも登下校の道にも危険がいっぱいであることに気付い
た。」
などの意見が出てきました。
これまであまり意識して使っていなかった五感を今回のテーマで再
認識するようになったようです。

今回のテーマで特に印象的だったのは、オムニバス劇の練習風景で
す。
どうすれば自分たちが学んできたことをオーディエンスにわかりや
すく伝えられるか、また強い印象を残すにはどうしたらよいか、試
行錯誤しながら、何度も同じ場面の練習を繰り返していたからです。

臆することなく堂々とオムニバス劇を演じきったのは、まさに1年
間のテーマ発表の経験の積み重ねがもたらした成果でしょう。

「劇ということで最初緊張したけど、お客さんが笑ったりしてくれ
たので、途中から楽しんで演技できたよ!」と答えてくれた子ども
達に頼もしさすら感じました。

これからも楽しみながら学んでいこうね!

HY

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