東京コミュニティスクール-探究型学習が教育の特長-全日制オルタナティブスクール(小学1年生から6年生)

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2012年01月 アーカイブ

2012年01月12日

テーマ学習発表会1/27

TCSテーマ学習発表会のご案内


東京コミュニティスクール(TCS)のテーマ学習では、1年間に6つの探究領域を学びます。ひとつの探究領域のもとでクラス毎にテーマが設定され、約6週間単位で活動が行われていきます。
(発表までの6週間、子どもたちが学んできた様子の詳細は、探究テーマ一覧表よりご覧ください。)

テーマ学習の成果を発表するテーマ発表会では、保護者だけでなく、一般の方々にも参加していただける機会になっています。(ご希望の方は、下記要領にてお申込みください。)

子どもたちは、どのようなプロセスで、どのようなことを学んでいるのか・・・。
ぜひ、直接子どもたちの様子を見に来てください。


               記

【日時】 2012年 1月27日(金) 9時半~11時半

【スケジュール】
 9:00       開場
 9:30~ 9:35 イントロダクション
 9:35~10:00 「いい仕事してますね」(品評会)
10:00~10:30 「サインを受信せよ!」
10:30~10:40 休憩
10:40~11:10 「情けは人のためならず」
11:10~11:25 「いい仕事してますね」(プレゼンテーション、結果発表)
11:25~11:30 総評

【会場】 セシオン杉並  2階 視聴覚室
     東京都杉並区梅里1丁目22−32
     (東京メトロ丸の内線「東高円寺」駅より徒歩5分、地図はこちら

【お申込み・お問合せ】
 東京コミュニティスクール
 E-mail:school@tokyocs.org
 TEL:03-3313-8717
 ※迷惑メール防止のため、「@」を全角にしています。お手数ですが、半角に変更してから送信してください。

  お申込みの際は、
   件名に、「テーマ学習発表会参加希望」とし、
   本文に、以下の事項をお知らせください。
     1.参加者氏名(すべて記入ください)
     2.(保護者の方は)お子さんの現学年
     3.E-mailアドレス
     4.電話番号(最も連絡のとりやすい番号)
     5.TCSを知った経緯(知人、ネット検索、新聞名・雑誌名など)
     6.質問事項等(あれば)


2012年01月13日

“能動的に読む”こと

[6年生]

なかなか仮説がまとまらず、いつまでたっても追究すべき「コンセプト」
を固められない子がいました。その子は、自分がやりたい「テーマ」は
あると主張します。そして、Exhibition の一番大事な要素である "passion"
をその「テーマ」について抱いているとも言うのです……

一方で、このままだとただその「テーマ」について調べるだけで終わって
しまい、やはり「コンセプト」を固めないとダメだともわかっています。

どうしたらよいのか途方にくれ、先に進めない……

この子にどうアドバイスしたらよいか私も悩みました。

とはいえ、このままではただ停滞し、いたずらに時が過ぎるだけです。
「これを調べたら?」と「問い」を与えてしまえば先に進むでしょう。
しかし、せっかく「テーマ」が見つかっていて、追究すべき意義のある
「テーマ」なのにもかかわらず、自ら「問い」を作り上げずに、与えら
れた「問い」を追究してしまったら、Exhibition で育みたい重要な要素が
抜け落ちてしまいます。

struggle の末に自ら「問い」をつかみとらせるためにどんな「仕掛け」を
したらよいか……探究教師の思案のしどころです。そんなとき、オーソドッ
クスな手法でありながら、やはり大きな効果を持つのが「良著」の提示
です。Exhibition を行うときに、手助けする周囲の大人がすべき仕事の中
で、いちばん大事なものと言ってもよいでしょう。この場合、何をもって
「良著」と判断するかと言えば、やはり、「読んで inspire される内容」
を含んでいるということです。この子の場合、選んだ「テーマ」に関して、
通説とは異なる新たな見解を示し、大きな話題を読んでいる本があり、
本人もその本に強い関心を示していました。そこで、まずは、この本を
しっかり読んでみることから始めるように促しました。

ただし……ただ読ませるだけではダメ。「問い」を発見するために

“能動的に読む”

ように導かなければなりません。

『共存共生しなくてはならないがそこにはどうしても conflict が生じる』

というビッグアイデアを Exhibition で追究します。このビッグアイデア
を自分の関心のある「テーマ」に落とし込んだ場合どうなるか……そのとき
にどんなことを考えなければならないか……という思考プロセスを経て、
自分の追究すべき「コンセプト」が明確になります。

この思考プロセスを「触媒」するものとしての「読書」こそ、“能動的に
読む”ということなのです。

したがって、ただ知識を得るだけに漠然と読んでは意味がありません。
読む時の「観点」を明らかにして読み進めなければなりません。それを
読み始める前に確認します。まず、1つ目の観点は、どんな conflict が
存在し、著者がその conflict をどう乗り越えたか明らかにすること。
そして2つ目の観点は、不思議に思い、もっと知りたくなったことは何か
しっかり記しておくことです。

このように観点を明確にして読み進めると、自ずと「問い」が涌き上って
きます。

「殺虫剤で害虫を殺したり、除草剤で雑草をなくしたりすることでその
植物が持っている本来の強さが失われてしまうっていうんだけど、もし
著者のこの主張が正しかったら、みんな著者のやり方で行っているはず
なんだ。そうならなかったのは何かきっとここで書かれていない原因が
あるんじゃないかなあ……」

ほらほら早速出てきましたよ。これこそ“能動的読み”によって導かれた、
子ども自身が見つけ出した「本質に迫る問い」です。ただの思いつきで、
場当たり的な「問い」ではなく、ビッグアイデアにつながる意義のある
「問い」がようやく見つかり始めました。

「問い」を出しながら能動的に読み続け、その後、見つけた「問い」を
吟味し、選ばれた「問い」を追究してゆく……

ようやく Exhibition を進める端緒にたどりつきました。

RI

TCS2011年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。

椅子を作ろう!

[4・5年生]

さあ年も明けまた新しい一年が始まります。
子どもたちもいいお正月を過ごしたのでしょう。みな新たなキラキラした表情をしています。

年末まで練習のために棚を作っていましたが、新年からはいよいよこのテーマのメインの仕事となる”椅子作り”に取り掛かります。棚作りの際に気付いたことや学んだことを意識しながら経験を活かしていい仕事をしていくことができるでしょうか?

初回の授業の冒頭で、子どもたちはスクールからの正式な注文書と設計図を手渡されました。
いよいよ職人としてのデビューとなります!注文書には納期や要望事項などが記載されています。『1.しっかりとした作りで使いやすいものであること(ガタガタしているものは論外)2.図面に対して正確なもの』などなど。

まずは設計図に基づいて材料に線引きをし、切断する作業から始まります。
練習で得た教訓である最初の線引きが肝心ということをよく意識し、慎重かつ丁寧に線を引こうと頑張る子どもたち。それでも寸法チェックをするとサイズのミスが見つかりやり直す場面もありました。自ら進んで5年生と4年生がお互いに協力し合い、いいチームワークで働くことが出来ています。エミケンさんに教えていただいた『段取り八割』という言葉の深さを感じながら材料加工を丁寧に進めます。

今までの練習経験が少しは役に立ち、ノコギリでの切断作業も以前より上手になってきています。しかし、気を緩めると引いた線からだんだんと外れていってしまうこともあり、手作業の難しさも感じます。疲れてきたり慣れきた時こそ集中の糸が切れてしまいがちです。そういう時こそ、発注者のことを考え手を抜かずに『いい仕事』を意識することが大切ですね。

仕事の進め方にそれぞれの個性が出るのがとても興味深いです。ある子は線を引き終わり切断作業に入る前に自分が納得できるまで木っ端をノコギリで切る練習を何度も何度も繰り返し、またある子は0.5ミリ以下の誤差がどうしても気になって何度も線引きをやり直しています。一方でどんどん次の作業にテンポよく移りながらいいリズムで働くことで自分を乗せ、いい仕事が出来ている子や0.5ミリ程の誤差は『これくらいは良い加減だ。』と言って次の作業に移る子も。

来週も手作業の楽しさと難しさを味わいながら安全でいい仕事をしていきましょう!

YI

TCS2011年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。

ボランティアは誰のため?

[3年生]

今回も引き続き和田ふれあいの家でのボランティアに取り組みました!

子ども達たってのリクエストで、今回はレクリエーションの前のお昼休みの時間から
訪問させて頂くことに。
施設を訪問すると、リビングスペースにはたくさんの利用者さんがいらっしゃいました。
昔ながらのゲームに興じたり、テレビを観たり、懐かしの歌を歌ったり。
昼食を終えられて、みなさんそれぞれ思い思いの方法で寛がれています。

子ども達は早速、カルタのお手伝いをすることになりました。
一人は歌詠みをし、残りの二人は参加者としてゲームを盛り上げます。

歌詠みでは、高齢の利用者さんに聞こえやすいよう、ゆっくりはっきりと話すことが
求められます。あまり早く話すと聞き取れないからです。
歌詠みは3人でローテーションで行いましたが、実際には、少し声が小さかったり、
かつぜつが悪かったりして、参加されている方に何度か質問される場面も見られました。
事前のオリエンテーションにてボランティアにおける注意事項は何度か説明しており、
本人達も頭ではわかっていたはずですが、行動に反映するのは簡単ではありません。

また途中、男の子達は自身がゲームに熱中するあまり、二人の間でカルタを取った
取らないで軽い言い争いになり、利用者の方をないがしろにするような場面も。
これでは何のためにボランティアをさせて頂いているのかわかりません。。

この日の振り返りでは、今日の自分達の行動がはたして「相手」のためになったと言えるか
問いかけました。
子ども達も思い当たるふしがあるようで、ばつの悪そうな様子です。
利用者の方々に不快な思いをさせてしまっては、二度とボランティアとして
訪問させて頂くことはできないでしょう。
利用者の方々が楽しむのをサポートするのが自分達の仕事の目的であったことを
すっかり忘れていたことに子ども達も気付いていました。
同じ失敗を繰り返さないことを目標に掲げ、明日以降のボランティアに臨むことにしました。

木曜もお昼休みの時間から訪問することに。
リビングでは、将棋・坊主めくり・カルタをされているグループがあったので、
3人ともばらけて、利用者の方とふれあいました。

この日は施設のスタッフから「将棋の名人」と呼ばれているご利用者さんがいらっしゃり、
我々の到着を心待ちにされていました。
「ぜひ将棋を指したい」と立候補した男の子はまだまだルールの理解が不十分な点も
見られましたが、そういう至らない点も含め、その利用者さんはアドバイスしながら
楽しんで将棋を指してくださっていました。

先日のカルタではすっかり熱くなってしまい我を見失ってしまった男の子もこの日は
落ち着いて、自分の仕事を全うすることができました。
ゆっくりはっきり、そして大きな声で歌を詠み、ゲームを盛り上げるのに
一役買っていました。
参加者のみなさんが椅子から身を乗り出して真剣にカルタに取り組む様子を
施設のスタッフの方がご覧になり、こけてしまわないか心配されたくらいです。

帰り際の挨拶の際には、今までで訪問した中で一番大きな拍手と「またきてね」という
かけごえをたくさん頂きました。
やるべき仕事が十分にできたという実感があったのか、当の本人達も満足げな様子です。

スクールに戻ってから、いつものように宿題として振り返りシートを配り、
来週以降の予定について子ども達と話す中で、ある男の子から「特技のヨーヨーを
披露したいなあ。」という発言がぽろっとでてきました。

最終週は発表の練習に時間を取られるだろうから、実際のところ、ふれあいの家に
行けるのは残すところ来週の1週間だけ。
達成目標に掲げている「とことん動く」を常々考えてきた中で出てきた彼なりの
アイデアです。

「お願いすれば、きっと時間を確保してくれると思うよ。じゃあ、来週の月曜を
話し合いの時間にしよう。」

利用者の方に喜んで頂くために、自分達にもっとできることはないだろうか。
子ども達とともに考えていきます。


HY

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サインの発信!


[1・2年生]

テーマ「サインを受信せよ!」も、冬休みが明けて後半に突入しました。

身の回りにどんなサインがあるか、
またそれはどんなメッセージを持っているのか、
サインを集めて見つめ続けた今までの3週間。

冬休みや登下校に写真を撮ったり、アウトドアデイの道中で「このサインで何号線か分かるよ!」と発言したり。

テーマ以外の時間でも、サインを発見する姿が見られました。


さぁ、次は僕たちからサインを発信しよう!

「サインを使ってメッセージを伝えることで、人の行動を変える!」
を目標に、サインづくりにとりかかりました。

挑戦するは、TCSの片付けサインづくり。

昨年にはかたづけ士小松易さんによるかたづけの達人クラスにより、スクール内のかたづけに子どもたちは挑戦。

以前よりかたづきましたが、もっときれいなスクールになるにはどうしたらいいか。

子どもたちがまず目をつけたのはごみ箱。

「可燃ごみと不燃ごみが一緒に捨てられてる。」
「可燃ごみというより燃えるごみって書いたほうが分かりやすいんじゃないかなぁ。」
「不燃ごみは少ないから二つとも可燃ごみ箱にしてもいいと思う。」

早速TCSのごみ箱の表示を変えてみることに。


サインの発信!01 サインの発信!02


「絵も入ったほうがいいよ。」
「炎のマークはどうかなぁ。」
「文字が太いほうが見やすいね。」


そうやってサインができて、次にどんなサインをつくるか考える際に、
「そもそもどんな状態になって欲しくてサインを作るのか」
を話し合うことから初めてみました。

そこで新たに注目したのがロッカー。
「ロッカーをきれいに使って欲しい。」

そこでロッカーを見てみると、
「プリントがはみ出ている。」
「ロッカーに入っているゴミを捨てて欲しい。」
「箱は飛び出さないほうがいいと思う。」

と、具体的にどんなメッセージを発するかの案が出てきました。

来週は、話し合ってきたことを使ってメッセージを伝えるにはどんなサインを作るのがいいか、
また、作ったサインはメッセージが伝わるものか、もっとよくするにはどうしたらいいかを考えていきたいと思います。



EN


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2012年01月20日

文として書き残すこと

[6年生]

「コンセプト」にしたがって「仮説」を練り、その「仮説」に関する
情報を本やネットといった資料によって裏づけてゆきます。しかし、
この作業を積み重ねているだけでは、結局、最初に自分が思いついた
ことを補強することはできても、それ以上の「発見」の広がりも深まり
もありません。

とても賢く、真面目で、鋭い感性を持った子でありながら、最初に抱いた
「仮説」を発展させてゆくことができず、どうしたらよいか困り果てて
いました。

「このままじゃあ、つまんないし、調べることがなくなっちゃう……」

この子は、“宗教は、人の救いのためにあるはずなのに、異なる宗教間
で争いが絶えないのはなぜか?”ということについて追究しようと決め、
“ある神を信じると、人の好みの常で、他の神を信じている人を認め
たくなくなるからに違いない”という仮説を立てました。追究の入口と
しては決して悪くはなく、とても面白い見解なのですが、この「仮説」
に合う事実を本やネット記事から抜き出すだけだと、「ただの調べ学習」
と化してしまうのです。

“人は自分の信じているものと異なるものを受け入れたくない。だから
宗教どうしの争いが終わらない”と結論づけて探究を終えたとしたら、
自分の当初の「思いつき」についていくつか事例を集めて補強したに
過ぎない……賢いこの子は、こうなりたくない!とわかっていて、悩ん
でいたのです。

では、どうすればよいのでしょう?

ここで大事なのが、“これは!”と感じた「ひらめき」をひたすら

「書いて残す」

ということなのです。「ひらめき」をとにかくメモして残しておく。
それもなるべく単語ではなく、自分が話したように文で書き残す。
この積み重ねです。頭の回転がよい子に限らず、どんな子でも、必ず、
面白い「思いつき」をします。特に、今回の Exhibition のように、
「コンセプト」が決まり、初期の「仮説」も決まっている追究ならば、
その路線に沿って、さまざまな「思いつき」が生まれます。

しかし、子どもは、その「思いつき」をとらえず、流してしまいます。
だから、「思いつき」は「思いつき」のまま、発展することなく彼方
に消えてゆきます。これを繰り返している限り、永久に「発見」を
広げ、深めてゆくことはできません。

子どもは、とてもよいことを突然ツィートし始めます。

「宗教争いは神を信じたいと思う人も大事なんだけど、信じさせたい
と思う人によって作られているんじゃないかと思う」

おいおい!なんて面白いことをつぶやくんだ。それがあれだけ悩んで
いた子の話すことかね。これだから思いつきってやつは手に負えない!
それってどういうこと?もう少し詳しく説明してくれない?と返すと、

「この神を信じないとよくないことが起こると多くの人々に思わせる
人たちが現れたってことだと思う」

宗教を民衆支配の手段として用いた……という側面があるということ
に気づき始めたのです。ちゃんと自らの力で「発見」を広げていって
いるのに、それを「書き残そう」としないので、捨ててしまっている
のです。

そうならないように「まずメモ!言ったことをメモ!」と伝えるの
ですが、ここで問題が生じます。

「えっ?今、なんて言ったっけ……覚えていない」

「ひらめき」を口にした通りに記録するのは、実は子どもにとって
そう簡単な作業ではないのです。だからこそ、トレーニングを積み
重ね、習慣化してゆかなければなりません。なぜなら、うまく自分の
「ひらめき」を記録し、それをいくつもためてゆき、その断片を俯瞰
して眺めてみると、「あれっ?もしかして……」というこれまで考え
もつかなかった新しい次元の発見へとつながるからです。これこそ
「発見の技法」と言えましょう。

ぜひともこの技法を Exhibition を通じて身につけてほしい!

まず「ひらめき」を「文として書き残し」ストックしてゆくことを、
習慣づけるよう徹底したいと思っています。

RI

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いい仕事してますか?

今週もそれぞれスケジュールを意識しながら作業に励みました。週の前半でほとんどの子がノコギリでのカット作業を終えることができました。みんな最初と比べてノコギリ使いもなかなか板に付いてきたようです。

P1220417.JPG  P1220422.JPG  P1220423.JPG

子ども同士で材料が動かないようにサポートし合いながら目印の線に沿って曲がらないように慎重に切っていきます。

『慎重にやるけどノコギリの動きは速いほうがなんかよく切れるな。ゆっくり動かすと引っかかりやすい。』
とやりながら道具使いのコツを肌で感じていきます。しかし切り終えた材料のサイズを測ってみると、中には長さに多少のばらつきが出てしまった子もいます。

『あーーー、長さがちょっと違う。線の引き方が少しずれてたかも。。。』
という反省もチラホラ。

 切断が終わると次は紙ヤスリを使っての調整です。微調整で済む子もいれば大仕事になってしまう子もいます。ここが子どもたちにとっては頑張り所です。地味な疲れる作業かもしれませんが、ここでの努力が仕上げに直接関わってきます。出来る限り正確なサイズになるまで磨きをかけなくてはいけません。

ヤスリがけもやっていく内に段々自分たちなりのコツを掴んでいっています。ある子が
『紙ヤスリを木の破片に巻きつけてそれで磨くとやり易いぞ!』
と言うとみんな同じように真似してみて『本当だー!ナイス発明だー。』と盛り上がります。また
『大根おろし法を思いついたぞー!』
『サイズが大きくずれている時はヤスリよりもノコギリでもう一度切ったほうが楽だな。小さな範囲でも意外とノコギリで切れる!』
P1220426.JPG  P1220427.JPG

みんなそれぞれにより良い方法がないか、どうやって自分のやり方を改善していくか探究しています。他の子の知恵をみんなでシェアし合いながらナイスチームワークを発揮できていますね!来週末はいよいよ納期であるテーマ発表会。時間管理も職人に求められる大切なポイントです。最後まで安全第一でラストスパートがんばるぞー☆     [4・5年生]



YI

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ボランティアを続けてきて

[3年生]

テーマ学習もいよいよ5週目。
和田ふれあいの家にボランティアに伺うのも、残すところ今週のみです。

利用者の方に喜んで頂くために、自分達にもっとできることはないだろうか。
先方にお願いし、来週の月曜日に訪問する時に時間を頂けることになったため、
一日を話し合いの時間にあて、何の出し物をするか考えることにしました。

「いかに楽しんでもらうか?」をコンセプトに掲げ、それぞれ宿題として
考えてきた案を発表します。その中で、得意なヨーヨーやルービックキューブを
すること、みんなで歌を歌うこと、劇を演じることが出てきました。

「ご利用者さんも歌えるように、童謡など昔の歌がいいんじゃないかなぁ。」

歌を推薦した男の子は、自分達の特技を披露するだけでなく、年配のご利用者さんと
一緒に楽しめる出し物があった方がよいのではと考えてくれていました。

数ある童謡のうち、まずは自分達の知っているものを挙げ、季節感が外れて
いないかも念頭に置きつつ、最終的に「夕焼け小焼け」を選ぶことにしました。

ピアノが得意な女の子は、自ら率先してピアノ伴奏を買って出てくれました。
過去に演奏したことのない曲にも関わらず、チャレンジしてみたいとのことでした。
普段は新しいことに対して消極的な態度がしばしば見られる子だったので、
正直少し驚きました。
今回のテーマ学習では、子ども達と何度もしつこく達成目標を確認してきました。
「相手のためにとことん動く」を常々問い続けてきた中で、自分には何ができるかと
考えてきたからこそ出てきた意見であり、彼女の成長を感じた瞬間でした。

劇については、今回の3年生がちょうど3人であることからヒントを得て、紙芝居で
「三匹のこぶた」を演じることにしました。

来週の発表に向け、ヨーヨーとルービックキューブは各自家で練習を重ねることに、
そして歌と紙芝居は放課後の時間を使って集まって練習することになりました。


翌日以降は、先週までと同様、ふれあいの家でボランティアをさせて頂きました。
毎日の振り返りは継続して行い、また必ず出発前に今日の目標を宣言することにしました。

「自分からスタッフの方に声をかけ、他に手伝えることがないか聞く。」
「ついつい普段の話口調になってしまうので、利用者さんが聞き取りやすいように、
ゆっくりはっきり話す。」
「話かけられるのを待つだけでなく、自分からも話しかけるようにする。
前も改善点に挙げたけど、全然できてないので。。」

今回の3年生はみな、知らない人に自分から話しかけるのは苦手だと自覚している子ばかり。
けど、そんな彼ら彼女らから、達成目標に向かって、苦手なことから逃げずに挑戦したいと
いう意思がひしひしと感じられるようになってきました。

大事なのは、まず意識すること。
子ども達が意識を行動に結び付けようと悩みもがいている姿を見て、テーマ学習の
期間の中でしっかり着実に成長を遂げてきたんだなと頼もしさを覚えました。


来週はいよいよテーマ発表会。
今回のテーマ学習を通じて、子ども達は「相手」と「自分」との間にどんなつながりを
見出したのでしょうか。

HY

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伝わるサインになって​いる?


[1・2年生]


今週は、先週の話し合いをもとに、伝えたいメッセージが伝わるポスターを作ってみました。


ロッカーから子どもが飛び出ている写真に赤い丸に斜線の禁止マークを書き入れて、「(ロッカーから荷物を)飛び出させないで!」


伝わるサインになって​いる?01動画で表現したいという考えから、散らかした人に起こる災難や奇怪な出来事を描いた4コマまんがを制作したり。


子どもたち各々で工夫してサインを作ってみました。
しかし、アイデアは出るものの、
「これでいこう!」という、なかなかみんなの意見がまとまったサインにたどり着けません。


評価基準は、「サインによってメッセージが相手にどれだけ分かりやすく伝わったか」ということ。
そのことが達成できているか、確認するためにアンケートを行いました。
子どもたちが作ったサインを他学年の子どもたちに見てもらい、どんなメッセージを受けとるか(伝えたいことが果たして伝わっているのか)たずねてみました。


伝わるサインになって​いる?02「マンガは面白いけど、ぱっと見て何を書いているかわからない」
「(ロッカーから子どもが飛び出ている写真を見て)ロッカーに人は入っちゃだめだっていうメッセージ?」


なるほど。私たちが良いと思っていたコピーや表現方法は、見る側にはほぼ伝わらないということがわかりました……。
なかなか簡単にメッセージは伝わらないことをまじまじと感じさせられた時間でした。


「だめな状態の写真だけじゃなく、良い状態の写真も載せたらどうかな?」
「散らかっている状態を表現するならもっと大げさにしたら?」


と、上級生からはアドバイスもいただきました。
そして、それらを参考にして次の日から再度作り直し始めました。


来週は、最終週。
サインを作り上げて、発表会に挑みます!



EN


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スキー合宿、お楽しみ会のゲームを決定!!


P1100042.JPG1月17日午後、来たるスキー合宿(2月16日~18日)のお楽しみ会でやるゲームについて話し合いを持ちました。先週みんなに配られたアンケートによって14個の候補があがり、今日はその候補の中からいよいよ決定です。



P1170104.JPG話し合い前にはスタッフのところで自分が推薦したいゲームについて一生懸命説明する姿も見られました。


P1170108.JPG さあまずホワイトボードにゲーム候補が書き上げられました。
そして次はみんながあまり知らないゲームについての推薦者からの説明やプレゼンテーション。みんな楽しそうに自分の推すゲームを説明しています。




さあそしていよいよ全員による投票!! 1人2票での全員投票です。
「みんないい?決まったー?」「うん!」「わーどれにしようー」
・・・・
投票の結果、3つが決定!あと1つを決戦投票で決めることに。。。
・・・・

P1170114.JPG


そしてついに4つのゲームが決定!!拍手が起き、みんなとても嬉しそうです。

P1170126.JPG 決定したラインナップは、

“かさもとけいごゲーム”
“フルーツバスケット”
“しんぶんし”
“しんげんち”。



ワクワクした雰囲気でTCSがいっぱいになりました。

「相撲が入らなかったね(残念)」「時代は変わっているんだよー、うん。」という上級生の声も聞こえたり。。

その後早速5年生はスタッフのところで合宿の打ち合わせを始めていました。心強いですね。

いよいよスキー合宿まであと半月と少し。みんなとても楽しみにしています!!

2012年01月27日

海外からの研究者に披露

[6年生]

あっという間にもう1月末。Exhibition の発表まで、あと2ヶ月半
となりました。他の学年がテーマ発表を行い、そのふりかえりを
する時間に、海外の研究者たちがTCSを訪問しました。

ニューヨークにあるコロンビア・ティーチャーズ・カレッジで、
探究型の学びを研究している2人と、チューリッヒにあるスイス
連邦工科大学で、教員養成に関わっている研究者、そしてコロン
ビア・セカンダリー・スクールという中高一貫校でサイエンスを
教えている教師の計4名が、6年生の Exhibition クラスをはりつき
で見学してくださいました。

ちょうどこの日は、これまでの進捗状況をみんなの前で披露し、

これまでやってきたこと
今悩んでいること
これから進めてゆこうと思っていること

についてシェアすることにしていました。

「私は、人の価値観と結婚とのつながりについて考えています。
価値観が違うから離婚するケースをよく耳にするんだけど、この
ときの“価値観”というのがよくわからない。どうして好きになった
ときには気づかないで、後になって浮かび上がってくるのはなんで
だろう……」

ある子が追究を通じて気づいた自分の問題意識を披露します。

すると、宗教どうしの対立について追究している子が

「人の持つ価値観って、宗教の場合特にそうなんだけど、自分が
正しいって信じていることを価値観って考えているような気がする。
だけど、それはその人から見て、正しいって見えるだけで、みんな
にとっても正しいとは限らない。わがままなだけってこともあるん
だよね……」

友達の調べていることに触発されて、よい意見が飛び出しました。
見学していた研究者は、このやりとりを目にして、

「国際結婚も宗教対立も共通する要素があるから、協力して考えて
みたらいいんじゃない」

とアドバイスしてくれました。

お互いに自分の考えを言葉にしてみて、お互いに相手のフィード
バックをもらうというのは、主張を磨いてゆくうえでとても大事な
やり方です。さすが、inquiry と argument が専門の研究者。的確な
アドバイスです。

別の子が、データの読み取りで悩んでいました。たくさんデータを
集めたもののグラフの意味がわからないというのです。

折れ線グラフがいくつも並んでいるものの、いちばん上の折れ線が
何のデータなのかわからない……子どもたちがすぐにそのグラフの
前に集まり、協議が始まりました。

「これは生食用の魚の量って意味じゃない?」
「ううん、ちがうよそれはこっちにあるよ」

いろいろな可能性を確かめているうちに……

「ああ、これはすべてのデータを合計したているんだよ。ほら足して
ごらん」

それぞれの子が足し算を始め……確かに!その合計は、折れ線の示し
ている値と同じになりました。

「そういうことだったのか……」

わからなかった子も納得。こうしてひとつ悩みが減りました。

研究者の方々も、自然に学び合い、支え合う子どもたちの姿に感銘を
受け、探究し、議論する学びを見事に実践していると絶賛!

とはいえ、Exhibition の道は、まだまだ大変。2月に入試を迎える
子どもたちは、どうしてもそちらの方を優先せざるを得ず、
Exhibition はちょっとなおざりになっていました。

「映画もあるし大変だなあ」
「うまく時間を使わないとね」

みなさん経験があるかとは思いますが、どうしても人間は追いこまれ
ないと本気になれないもの。逆に言うと、追いこまれたときに、ああ
もうだめだ、このぐらいでいいや、となるか、アドレナリンが出て、
ヨッシャ!がんばるぜ!となるかが、学び続ける人になれるかどうか
の分かれ目とも言えるでしょう。

結果よりも過程が問われる Exhibition ! どれだけ Passion を持って
追究できるか……これからが正念場です。

RI

TCS2011年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。

最後の仕上げ

[4,5年生]

今週は最後の仕上げに大忙しとなりました。子どもたちが手がける椅子製作の納期は今週の金曜日の発表会です。

みんな一生懸命作業に励み、熱のこもったいい雰囲気がクラスに充満しています。マイペースに一つ一つの工程を大切に進めていく子もいれば、早々と組み立て終えて他の子を手伝ってあげる子もいます。また焦りからか違う材料を取り付けてしまい手直しになってしまう子たちも何人かいました。

しかしどの子も最後まで諦めることなく壁に当たっても乗り越えていくことが出来ました。マイペースで進めていた子は手直しがなく、やすりがけも時間を掛けて丁寧に行ったので組み立ての際一発で安定感のある椅子が出来上がりました。
『急がば回れ作戦だよ!』
と得意気な様子。good jobです!

最終日はクリエイティビティを発揮し、自分のこだわりやオリジナリティを表す作業に没頭しました。彫刻刀で模様やメッセージを彫る子もいれば、座布団を準備する子もいます。そして塗装を施して無事みんな完成させることが出来ました。みんなよくがんばりました!いよいよ明日に迫った発表会が楽しみです。


YI

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情けは人のためならず

[3年生]

今回のテーマ学習もいよいよ最終週です。

和田ふれあいの家のご利用者さんに喜んで頂くために、自分達にもっとできることは
ないだろうかと考え続けてきた子ども達。
お昼休みの時間を20分頂き、出し物をさせて頂くことになりました。

まずは特技のヨーヨーとルービックキューブを披露します。
ヨーヨーの演技中に糸がからまってしまうハプニングもありましたが、
一生懸命演じる姿にたくさんのご利用者さんから「頑張れー」と応援を頂きました。

次に紙芝居「三匹のこぶた」を演じました。
3人の小さな子ども達がこぶたに扮して熱演する様子をみなさん温かく見守って
くださいました。

最後に「夕焼け小焼け」の合唱です。
出し物を検討していた際、「年配のご利用者さんと一緒に楽しめる出し物があった方が
よいと思う」という理由で選んだ童謡の合唱。
大人と子どもが一緒に歌を歌う様子を見て、世代を超えた共通言語としての童謡の
素晴らしさを感じました。

「ずっとボランティアで頑張ってくれたみなさんに、ふれあいの家からプレゼントが
あります。」

出し物も終わり、最後のあいさつをのべようとしたところ、突然、施設のスタッフの
方がマイクを手にとり、我々のために「ふるさと」の歌をプレゼントしたいと
おっしゃられました。
今回のために、午前中にご利用者さんが練習してくださっていたとのこと。
ふれあいの家全体に素敵な歌声が響き渡り、子ども達も一緒に合唱を楽しんでいました。

最後に一人一人お礼を一言づつ伝えました。
子ども達はみなサプライズプレゼントに驚きと嬉しさを隠せない様子で、
感謝の気持ちを伝えていました。

子ども達はスクールに戻ってからも

「ご利用者さんは歌がうますぎる!」
「あんなにすごい歌を聞いたことがない!」

と興奮冷めやらぬ様子でした。


さて、いよいよ金曜に迫ったテーマ発表会。

事前に子ども達に伝えていたとおり、達成目標である「相手のためにとことん
動いてみると、想定していなかった自分とのつながりが見えてくる」を題材に
作文を書いていきます。

ボランティアをやる前とやった後で気持ちや行動にどんな変化があっただろう?
相手のために働くことと自分のために働くことの違いって何だろう?
今回、自分はとことん動けたといえるだろうか?また、その理由は何だろう?

これまでのふりかえりシートの内容も見返しながら、自分の心の中にある思いを
あるがままに書き出していきます。

春先の時点では、思いや考えを言葉にすることはできるけど、書くとなると途端に
手が止まっていた3年生の子ども達。
そんな彼ら彼女らも「My Hero Story」のテーマ学習を通じて、書く地力が
しっかりついてきたようで、原稿用紙に物怖じしなくなっていました。
自分の言いたいことが聞いている人にわかりやすく伝わるようにするために
どうすればよいか。私は宿題でやってきた作文について構成を指摘するだけで、
子どもの成長ぶりを実感していました。

最後に発表の練習をしっかり行い、明日の本番に臨むことになりました。
子ども達の顔は晴れやかそのもの。
やりきったという満足感がこちらにも伝わってきました。


HY

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オリジナルサインを発​表!


[1・2年生]


テーマ最終週。
テーマ発表会では、子どもたちが考案した「TCSがもっと片付くためのサイン」を発表しました。


使いたいと思われるように、制作したサインをどう発信するかも鍵。
今回は、子どもの発言からサインがあるなしで人の行動がどう変わるかを劇で表現するしサインの良さを伝えることにしました。


子どもたちは、台本無しなのでとても不安そう……
けれど台詞を丸暗記というよりも、流れをつかみ自分の言葉で伝えることができました!


発表会で披露したオリジナルサイン4つをご紹介します。


オリジナルサインを発​表!01 オリジナルサインを発​表!02

一つ目は「ロッカー/つくえを片付けよう」ポスター!
ロッカーが散らかっている写真と片付いている写真を並べて貼り、散らかっている写真には「禁止」を表す斜線入りの赤線の円が書き込まれ、片付いている写真には「許可」を表す青線の円が書き込まれています。
ポスターの上には「こんなロッカーになりたいか?」というコピーを入れました。
つくえバージョンもあります。


二つ目は、「ぼくたちがかたづける」!
実際に自分達が片付けることでスクールをきれいにして、散らかりにくいようにするというもの。
「ゆかにものが落ちていないか?」
「ロッカーの中にゴミがないか?」
「ロッカーから物が飛び出てないか?」
など、どう片付けたらいいのか項目を記したチェック表も作りました。
これもロッカーとつくえの2バージョンあります。


三つ目は、「楽しく片付けができる声かけ」!
「床にごみを捨てないでくだサイン!」
などのダジャレを使った声かけ。
これで伝えれば、注意する方もされる方も嫌な気持ちにならないという工夫が入っていました。


四つ目は、「楽しく片付けができるゲーム」!
ということで、提案したのが「ぞうきんがけレース」。
ぞうきんがけをすることで落ちているものにも気付き楽しく片付けられるというものです。


発表会の評価シートを見ると、一つ目のサイン(ポスター)は全員にメッセージが伝わったようでした!
これには子どもたちも大喜び。


しかし、それ以外のサインについては過半数の人には伝わったものの全員には伝わらず……、子どもたちは残念そう。
「こうしたらもっと伝わる」というアドバイスもいただき、全員に伝わるサインの発信は簡単ではない、まだ改善の余地があると感じさせられました。


「ノートに記録しようってはじめたことも続いてなかったりする……続けるのは簡単じゃない」というT君の言葉。
大事なのはここから。
言いっぱなしにならないようにかたづけを続けたり、サインを発信したりが求められます。


これからも、サインを利用して心地よく生活することを目指していこう!


EN


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2012年01月28日

「サインを受信せよ!」~ふりかえり~


[1・2年生]


まず興味深かったのは、最初のサインに対するイメージマップで出てきた子どもたちの意見。
標識や看板などのマークを表すような意見が大半かと予想していたものの、実際は手の動き、表情などのからだに関係するものが多くでたことです。


また、「ちゃんとメッセージを受け止めないといけない」、「受信したら返信したり動かないといけない」といった『サインによってわかりやすくメッセージを伝えることができる』という達成目標に近い意見も出てきていました。


その後、スクール周辺で見つけたサインを分類した際には、「禁止」「お願い」「コマーシャル」などのサインの持つメッセージについてグループを作り「サインは“おしえてる”もの」という共通点をも見いだしていたことも印象的でした。


今回、彼らに求められたのはサインによって自分の動きを変えること、そしてサインによってどれだけ相手の動きを変えることができるか、ということでしょう。


特にテーマ後半の3週間、「サイン発信」のフェーズでは、
自分が何を伝えたいか、
伝えたいことを伝えるためにどのように工夫した方がいいのか、
作ったサインは本当に他者に伝わるのか、アンケートをとったり客観的にサインを見てみることによって考えてみました。
アンケートの結果からも、自分は伝わると思っていても相手に伝わらないこともあるという気付きになったのではないかと思います。


また、相手に伝えるだけで(主張するだけでなく)自分も動かないといけないことを感じて動こうとしていた様子が伝わりました。
今回のテーマによってガラッとは変わらなくても、
今後じわじわとでも自分の動きが変わっていく姿を期待したいです。


EN


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「いい仕事してますね」~ふりかえり~

[4,5年生]

このテーマでは子どもたちに職人になってもらい ”いい仕事とは何か?”一緒に考えながら椅子製作に取り組んできました。


ほとんどの子が工作に興味はあるものの椅子を作るのは生まれて初めてでした。それぞれの子に大なり小なり色々な試練の場面がありましたが最後まで一生懸命やりきった結果、全員が無事椅子を完成させることが出来ました。


手伝いが必用な時はお互いに協力し合うという姿勢が一貫して見受けられ、ナイスチームワークを発揮できていました。
もちろん作業が思い通りに行かず壁に当たって悩んだり、涙を流す場面もありましたが、それでも諦めずに前向きにやり抜いたこと、そして日々の作業を振り返りそこから改善点や新たなやり方を考えながらやりきれたことは貴重な学びになったと思います。


このテーマが始まる際に家具職人の『エミケン』さんを訪ね椅子作りのアドバイスや”いい仕事”についてお話を聞いてきました。その話から子どもたちが自分たちの教室に掲げる4つの職人の心得を決め、毎日その心得を唱和してから授業は始まりました。

『一.段取り八割 一.良い加減 一.型から入れ 一.作る時の気持ちが作品に記録される。』 

作業中のふとした時に目に入り、いつも気付くと意識している職人の心得。これが子どもたちの中にしっかりと意識されていたこともいつも前向きな姿勢で主体的に仕事に向かうことが出来た一つの支えになっていると思います。


発表会ではみんなやりきった良い表情で製作にかけた思いとこのテーマでの学びを語ってくれました。

『将来職人になるかは分からないけどこれからも色々と作ってみたいと思う。』
『最初はただの木だったのにそれから自分で椅子を作れるなんてすごい!今までノコギリもヤスリもドリルも使ったことなかったけど今は全部使えるようになりました。』
『生まれて初めて椅子を作ったから最初はうまくできるか不安だったけど、こんなに居心地がいい椅子ができた。』


みんな笑顔で嬉しそうに語ってくれました。自分が一生懸命仕事をやりきったからこそ、物作りの楽しさや達成感を感じることが出来たのではないでしょうか。
そして“いい仕事”をする難しさもたくさん感じましたね。このテーマで学んだことはこれから様々なことに取り組んでいく上で活きてくる力になったことでしょう。私もまた子どもたちと一緒に物作りに挑戦したいです。

YI

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「情けは人のためならず」 ~ふりかえり~

[3年生]

「とことん相手のために動き、やりきることで、当初は想定していなかった自分たちとのつながりが見えてくる」

今回のテーマ学習ではこの達成目標に向かい、救世軍ブース病院や和田ふれあいの家での
ボランティアをし続けてきました。

「私は人と話すのが苦手なので、ゴミ拾いや綿布切りの方が得意だと思った。
 ただ、ふれあいの家に何度も通ううちに利用者さんのことを見ず知らずの他人ではないと
 感じるになり、話しかけられたら、それに答えることができるようになった。」

「出し物の最後に「ふるさと」の歌をプレゼントしてもらい、とても感動した。
 なぜ利用者さんは歌のプレゼントをしてくれたのだろう?
 それは自分がとことん動いたからだと思う。
 相手のために動くと、やがて自分のところに返ってくると思った。」

「相手のために何かをすることと感謝の関係はまるで一本の電車のようだ。
 『相手のため』駅から出発して、やがて『感謝』駅に到着する。
 感謝が出発点になることはないと思う。」

テーマ発表会ではボランティアを通じて学んだことを子ども達がしっかり自分の言葉で
伝えることができました。
自分の考えや思いを自分なりの言葉で素直に表現することができたからこそ、
オーディエンスの共感を得ることができたのでしょう。

見返りを求めることなく、相手のためにまず自分のできることをとことんやってみる。
そして、自分の仕事ぶりを振り返り、改善していく。
それを愚直に実践したからこそ、その先に見えてくるものがありました。
きっと子ども達にとって、今回のテーマ学習を通じて得た実感は今後の学びの礎に
なることでしょう。

HY

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