東京コミュニティスクール-探究型学習が教育の特長-全日制オルタナティブスクール(小学1年生から6年生)

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2016年06月 アーカイブ

2016年06月06日

『いい仕事してますね』~概要~

タイトル:いい仕事してますね
探究領域:社会寄与
セントラルアイディア:質の高いものづくりが喜びを生み出す。

[3・4年生]

「いい仕事してますね」
そう声をかけられるときって、どんなときだろう。
自分でも「いい仕事したな」って思うときは、どんなときだろう。

今回は、「仕事」に対して、どのように向き合っていくかを追究していきます。
3・4年生「ありがとさん」クラスに、1枚の発注書が届きました。
スクールで使用する学習用の椅子を13脚、設計図通り製作し
納品してほしいという依頼です。
仕事にどう向き合い、どうこなしていくか、椅子作りを通して、
姿勢、安全、時間、技術等、質の高いものづくりにこだわっていきます。
納期は、プレゼンテーションデイ。
この日に、発注された椅子をスクールにお届けします。

任された仕事に自分がどう行動していくか、それは自ずと作品に表れてきます。
心構えとともに技術も磨いていく必要が出てきます。
できあがったものの品質が問われる厳しさもありますが、
追究することの面白さ、ものづくりの楽しさを存分に味わってもらいたいテーマです。

AN

TCS2016年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。

『個の尊厳』〜概要〜

タイトル:個の尊厳
探究領域:自主自律
セントラルアイディア: 私たちは私たちのために生きている

[5・6年生]

「個の尊厳」とは、端的に言えば、みんなが「かけがえのない存在」であることが認められるということでしょう。誰であろうと、どんな事情があろうと、個の尊厳を傷つけられることがあってはならない……しかし、現実社会は、すべての人々の命の尊さを保つのは無理と言わんばかりに、競争で勝った者のみが生きる権利があるかのようです。

今回のテーマでは、そんな世の中の姿に疑いを抱き、私は、私のためではなく、私たちすべてのために生きている「意味」を探す「哲学の旅」に出ます。

そのために、まず、私たちにとって不可避な「死」の「現実」を直視します。

「死」とはどういうことなのか?
「死」によって私たちはどういう事態に直面するのか?

追究します。そして、「死」があるからこそ見出せる「生」の意味について考えてゆきます。

われわれに「死」がプログラムされていることの意義とは何か。「死」を「生」の「鏡」とすることで、人がなぜ生きるのか考えます。

理不尽に訪れる「死」と同様に、実は「生まれる」ことも自身の選択によって生じた結果ではありません。しかし、自己の選択を超えた大きな意味がそこにあるからこそ、何かにとらわれることなく、ただ生きるだけで素晴らしいのだ!という価値観の構築を目指して、白熱した議論と思索を繰り広げてゆきます。

RI

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2016年06月07日

『I am Special,YOU are Special』〜概要〜

タイトル: I am Special,YOU are Special.
探究領域: 自主自律
セントラルアイディア:私たちはかけがえのない存在である。

[1年生]

自分のことって、どのくらい知ってる?

食べ物、色、遊びなどの好みは、すぐに出てきても、 性格や特徴となると、意外に気付いていないことって多いかも?!

このテーマ学習では、自分のことだけど、知らなかった自分を発見したり、 伝えたい自分を言葉や動作、あるいは絵で表現したりしていきます。

それも、一人ではなく、仲間と一緒に。

自分を様々な視点から観察する。
同じ視点でお互いを観察し合う。
そうした観察を記録に取り、思ったことを共有していく中で、 新たな発見をし、 好きな自分も嫌いな自分も、 両方とも「今の自分」であることを認め、 その考えを軸として、それぞれの違いを持つ他者を受け入れていくことを目指していきます。

入学してから2ヶ月が過ぎ、 TCSの中で自分という存在、同じ1年生の存在がそれぞれの目に見えてきたところです。
そこで、自分そして他者の存在を掘り起こしていくことが今回の学びとなります。

探究領域「自主自律」の初回として、私たちが自由に生きるための責任と価値を追究していく第一歩を踏み出します。

YI

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『築きに気づく』〜概要〜

タイトル:築きに気づく
探究領域:万象究理
セントラルアイディア:構造よく力を制す

[2年生]

 人類の作り上げてきた「構物」の歴史は重力との闘いの歴史でもあります。人類は「重さ」と「力」にどのように耐えるかの中で、知恵と技術を長年積み重ねてきました。

 巨大な石灰石を積み重ねたピラミッド、石やレンガを組み上げた教会、綺麗なアーチで形作られる橋、先人が経験的に発見してきた「構造」は、現代を生きる私たちの生活を支える「構物」にも活かされています。

 街を歩けばたくさんの「構築物」に出会うはずです。電気を遠い発電所から伝える「鉄塔」、天を裂かんばかりに高く伸びる「電波塔」、整列した骨組みと曲線が美しい「ローラーコースター」や「観覧車」、そして川だけではなく遠く離れた二つの島を隔てる海峡まで跨いでしまう「橋」、たくさんの人や車、強い荷重に耐える「構築物」に目を凝らしてみれば惚れ惚れするほど様々な構造上の工夫がされていることがわかります。

 テーマ学習「築きに気づく」では、私たちの生活を支える「構築物」になされている「構造」がどのようにして「力」を制するのか、観察と実験を通して探究してまいります。


TY

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2016年06月10日

私のSpecialってなに!?

タイトル:I am Special, You are Special
探究領域:自主自律
セントラルアイディア:私たちはかけがえのない存在である。

[1年生]



1年生、入学にしてから2つ目のテーマ学習がスタートしました。
前回は、紅葉山公園にある様々なものを「みっけ!」しましたが、今週からはタイトルにもあるよに、じぶん、そしてクラスメイトのスペシャルをみっけ!していきます。
今週は、探究の土づくり。
まずは、テーマのタイトルから探究を始めました。
「スペシャルってどんな意味だと思う?」「どんなものがスペシャル?」
という問いを投げたところ

「クリスマスはご飯がスペシャル!」
「テレビのスペシャルは長いから、普通より長いってこと?」
「新幹線はスペシャル。だって、早いし、車内サービスがあるから!」
「誕生日プレゼントをもらうことがスペシャル。」
などなど、彼らのスペシャルに対する既存知識を知れたのは良かったものの、『もらうということ、豪華なもの』に偏ってる傾向があることが見え隠れ。

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そんな流れで「自分のスペシャル」を聞いてみると、
「金色のプロッキーで絵を描いたところが自分のスペシャル」
「乗り物に乗るのが好きなところが自分のスペシャル」
「ホタルを見るのがスペシャル」
「好きな動物をもらえた」
という、また「できたこと」「(機会やものを)もらえたこと」ということが中心に。
「私にとってのスペシャル」と「私のスペシャル」が混同している状態であることが手に取るようにわかりました。

なかなか、このテーマで意味する「I am Special」にたどり着きません。

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翌日。Tくんが開口一番で
「昨日、おうちに帰って、ママにSpecialの意味を聞いてみたの。そしたら、『特別』なことって言ってたよ」
さすが、みっけ隊をやっただけあるなぁ〜と感動してしまいました。
きっと、彼は昨日のあの混沌とした状況の中で、モヤモヤを感じ、「聞く」というアクションを取ったのだと思います。

ここでみんなの「スペシャル」という概念に対する変化があると思いきや、まだ「○○できたことがスペシャル」というはなしが出てくる。

そこで、そもそも「特別」という言葉の意味を知った方がいいのでは?という指摘をTくんがしてくれ、調べてみると、
「特別とは、普通と違っている様子」

スペシャルの意味がだんだんわかってきたところで、
「ゾウのスペシャルって何?」
と聞いたところ、出てくる出てくる。
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鼻が長い、耳が大きい、体が大きいと、想像していたものだけでなく、
群れを作って、ライオンなどの肉食動物に戦えるなど、客観的に見たゾウのスペシャルがたくさん出てきました。

ゾウのスペシャルを考える時に、彼らは俯瞰して他者のスペシャルを観ることをしていたということが、私たちに彼らが自分自身に対して、この俯瞰の視点を向ける習慣がまだあまりないということを気づかせてくれたように思いました。

すると、
「足でいろんなものを持てるところが僕のスペシャル」
「よく喧嘩するけれど、それを通して友達がたくさんできるところが僕のスペシャル」
「レゴでいろんなもの作れるところが、私のスペシャル」
「ふざけるのが得意なところが僕のスペシャル」

どんどん出てくる中で、
「Kくんの、なんでも発明した君の、チャレンジしようとしているところ、いいよね」
とふと出てきて、そこに乗っかるように
「そういう君の観察力がすごいよ」
と、スペシャルの発見の連鎖が起こり、一気にYou are Specialの会話まで自然発生的に起こってしまいました。

この自然発生的な彼らの気づきを、どれだけ広い、celebrateし、今までのはなしにつなげるかが、探究学習のジェネレートする上で重要になってくると、改めて実感した1週間でした。



YI&ES

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重さと力はどうつながっているんだろう?

タイトル:築きに気づく
探究領域:万象究理
セントラルアイディア:『構造よく力を制す』

[2年生]

 「強い建物」と聞いてどんなものを思い浮かべるでしょうか?
・壁が厚い
・横長になっている
・硬い
・重い

「がっちりしていそう」な建物は、どちらかといえば、「背が高い」よりも「背が低い」ほうが安定していそうな印象を受けます。
例えば、
・三角形をかたどっている建物は、下の方が広くなっていて「転がりにくそう」
・建物以外にも飛行機は重力に逆らうから強い
・縦長のビルは地震に弱い
など、いろいろな力と構造物についての話は膨らんでゆきます。

その中で特に話題になったのは「重さ」と「力」です。
建物、つまり構造物はこの「重力」にまずは打ち勝つこと、
そして、例えば「風の力」、「地震の力(揺れ)」にも耐えることが重要であるという話になりました。

では、「重さ」はどのような「力」になって橋にかかるのでしょうか。
ストローと1円玉を使ってどのように「力」がかかるかを実験しながら観察してゆきます。
ストローの本数が増えるに従って耐えられる「力」の大きさの変化を捉えます
ストロー2本を材料とした一本橋、ストロー4本を材料として長い橋桁を2本並べた二本橋、ストロー6本を材料として長い橋桁を3本並べた三本橋をつかってそれぞれ何グラムに耐えるか、予想して実験してみました。
枚数を数えながら一円玉をカゴに乗せて行くと。。。
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「落ちそう!」
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こんなにも曲がってしまいました。
橋にかかっている力と橋が地面と接している面にかかっている力、それぞれどうなっているかよーく観察して行きます。
まっすぐのストローと比べると「重り」の「下向きの力」がかかることによって、こんなにも曲がってしまいます。
おもりが地面についてしまったら、耐えた枚数まで、のっているおもりの一円玉を数えて「グラム」に変換します。
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結果は、下記のようになりました!
橋の形 材料 耐えた重さ ストロー1本あたり
耐えた重さ
一本橋 ストロー2本 87g 43.5g
二本橋 ストロー4本 176g 44g
三本橋 ストロー6本 260g 43.3g

そしてさっそく「一本あたりの耐えた重さ」に直して表にまとめました。

誤差はあるものの、見事に、1:2:3になっていることがわかります。
では、二本橋、三本橋、四本橋まではいいのですが、
本当にもっと耐えることはできないのでしょうか?

さらに、こういった単純な橋の作りは、キッズ達も「開拓キャンプ」では、
丸太を使った橋、として見てきているはずではありますが
世の中には様々な形の橋があるのはなぜなのでしょうか?
なぜ、重い車や電車を通す橋はシンプルな作りをしていないものが多いのでしょうか?

来週は身の回りにあって、私たちの生活を支える「構築物」のつくりをよく観察し、
考えてまいりたいと思います。

TY

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いい仕事してますってどういうこと?

タイトル:いい仕事してますね
探究領域:社会寄与
セントラルアイディア:質の高いものづくりが喜びを生み出す。

[3・4年生]

「いい仕事してますね」って、聞いたことある?言ったことある?
子どもたちがテーマタイトルであるこの言葉に、
それぞれにどんなイメージを持っているのか聞いてみました。

「ホースキャンプの馬房掃除でボロを出すためにどんどんおが屑を掘って山を作ったとき言われた。」
なぜ、そのときに「いい仕事してますね」と言ってもらえたのか聞いてみると、
「馬房がきれいになったから。」「臭くなくなったから。」
「がんばったから?」
「馬のことを考えてやっていたから?」
どうして、そう言われたのかは、ピンと来なかったのが正直なところのようです。

「蹄鉄磨きをずっとしていたときも言われた。」
「真剣にひとつのことに集中していることなのかな。」
「それじゃ、いい仕事してますねの反対は、さぼってますねになるの?」
「いい加減にしてますねとか。」「やる気ないですね。」「ふざけてますね。」
いい仕事しているという状態より、そうでない状態を考える方向に話が進んでいきます。

2016_6_11_atsu_IMGP7987.jpg

「ちゃんと仕事しろ!って、ママに言われたことある。」
布団敷きの仕事をやりたくなくてトイレに隠れていたときに、そう言われたとのこと。
「洗濯物を金曜と日曜に入れるのが私の仕事なんだけど、やらないとほかの日にやらされる。やると褒められる。」
やらされるのが仕事という見方もあることは考えられます。

「2年生のテーマでごみ拾いしてたときに、「いい仕事してますね」って言われたよ。」
「そうそう!」これは、みんなが共通して経験していました。
「ごみ拾いは、テーマのためにやっていた。」「仕事だからやっていた。」
「自分のためにもなったよ。」「人のためにもなったのでは?」

やりたいやりたくないに関わらず、降ってきた仕事をやっていく中で、
いつの間にか夢中になっていたとき、
「いい仕事してますね」と声をかけられるということを肌で感じている。
一方、やりたくないままになってしまう仕事は放棄することもある。
いい仕事をすると褒める誰か、喜んでくれる誰かがいる。
「仕事」に対して、子どもたちはこのような感覚を持っているように聞こえてきました。

これから6週間、彼らは託された「仕事」に向き合っていきます。
その中で、どのような考え方、心境の変化をしていくのかが楽しみです。

その託された仕事とは、スクールで使用する学習用の椅子を13脚作ること。
「ありがとさん」クラスにスクールから正式に発注書が届きました。
納期は、7月16日のプレゼンテーションデイです。
「スクールで使うなら自分のためでも、人のためでもあるね。」
楽しい椅子づくりではなく、仕事としての椅子づくり。
納品するものには、それだけの責任をもつ必要があります。
よりよいものに仕上げていこうとする「職人」を目指していきたいところです。

いきなり本番ではいいものは作れない。これは子どもたちは百も承知。
「まずは練習しないと!」
手始めに、金槌で釘をまっすぐ打つことに挑戦です。

2016_6_11_atsu_IMGP8015.jpg「横に打つと釘が斜めに入っちゃう。」
「釘を打ってたのに、指に当たっちゃった。」
「まっすぐ打てるときと打てないときがある。」
何度も失敗していくことで、その原因を探っていきます。




2016_6_11_atsu_IMGP8018.jpg「力を入れすぎると釘が曲がるし、
力を入れないと板の中に入らないから、
その中間がわかるといいんだけど。」
「まっすぐに打てば、まっすぐに刺さるんだ!」
試行錯誤を繰り返しているゆえに言葉に実感が込められています。



2016_6_11_atsu_IMGP8019.jpg「上から見て、釘の棒のところが見えたら、
調整しなおして、見えなかったらそのまま打てばまっすぐ打てるよ。」
「同じタイミングで打つといいかも。」
「失敗しても、金槌で釘が抜けるんだ。
金槌ってすごい!」

「釘を持つ手に軍手をしても、金槌を持つ手にはしない方がいい。」
ひたすら打つこと40分あまり。発見も多く出てきました。

「もう終わり?」「まだやりたいな。」
片付けの時間も含めて、時間管理も大切な仕事のひとつ。
見通しをもつ練習も本番前には欠かせません。
今日やったこと、発見したことを日誌に記していきます。
「後ろに誰かがいるのに気がつかなくて、背中と背中が当たってた。」
「周りの人にも、自分の体にも気をつけたい。」
「慣れてくるときが危険だよね。ホースキャンプもそうだった。」
仕事をしていく上で、常に意識していきたいことを考え、次に活かしていきます。

「いい仕事してます」とはどういうことなのかを問い続けながら、
発注された依頼に応えるべく、まずは、道具を使いこなせるよう、来週も修行が続きます。


AN

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「死」を鏡に「尊厳」ある「生」を考える

タイトル:個の尊厳
探究領域:自主自律
セントラルアイディア: 私たちは私たちのために生きている

[5・6年生]

「個の尊厳」とはなんとも大仰なテーマタイトル。これを小学生にやるの?できるの?どんなふうにするの?と思われるのではないでしょうか。

私たちは「個」の尊厳を限られた「生」のなかでいかに発揮するか。それは私たちにとって避けることのできない「死」とどうつながるのか。「死」をいやなこと、こわいこととだけ見ずに、逆に、生きるのがつらいから「死」に逃げるというふうに考えずに、あえてタブー視されがちな「死」について直接切り込んで、「生」の意味を考えます。「死」を鏡として人が「生」きることの「意味」を考える探究が始まりました。

最初は、ストレートに、子どもたちが「死」について抱いているイメージを探るところから始めます。

「心臓がとまって、呼吸ができなくて、脳も動いていないこと」

まっさきに機能的な「死」についてのイメージが飛び出しました。食べることもできなくなり、消化・排泄もせず、もちろん成長もしない。動かない。ただの物体となってしまう……

「いまいるところから消えちゃう」
「いなくなる」

今、ここで生きている実感がある世界から消えてしまうというイメージが続いて出てきました。

「自分が死んだら今ここにいる人と会えなくなるし、誰かが死んでもその人と今ここで会えなくなる。だから残酷で、悲しいと思うの。」

死とはこの世から消滅すること……この意見はすぐに裏腹の考えへと発展してゆきました。

「別の世界に行くことなんじゃないかな。だから新たな旅立ちかも」

あの世があると考える……いや考えたいのかもしれませんね。あの世に行くのは魂。残された死体はもはや抜け殻。幽霊というのはこの世に浮遊する魂がたまたま生きている人に感じられてしまったもの。

上橋奈穂子さんの『精霊の守り人』がヒットしていて、子どもたちもテレビドラマで見ていたりもします。魂の存在を信じている子が目立ちます。

しかし、6年生ともなれば、クールな意見を述べる子も現われます。

「幽霊も魂もないよ。それはすべて人間が自分の意識の中でつくりあげたものだよ。死にたくない、死ぬのが恐いと思う人がつくりあげた幻想だよ」

なるほど。物質の働きによって命は制御されていて、意識もその一部。物質の作用によって生じた意識が「霊」という現象をつくりだしているに過ぎない。よって、死はひとつの物質の運動が終わったことを意味するというわけですな。

模造紙が一枚いっぱいになったので、この議論をふまえて視点を変える投げかけをします。

「みんなが死について抱いているイメージはわかったけど、次は、不死身ではなく死ぬようにプログラムされていることについてどう思うかな。生まれた瞬間から死への行進が始まっているわけだけれど、死ぬとわかっている中で人が生きる意味ってある?」

ど真ん中のストレートとなる問いを投げかけます。すると……

「自分が楽しみたいからじゃないかな」

素直な気持ちを子どもは語ります。それを受けてさらに掘り下げます。

「じゃあ、楽しいと思えない『生』ならば生きる価値はない?早く死んだ方がいいってこと?」
「病気で苦しくてもう命が長くないし、意識もなくなったとき、安楽死させることがあるでしょ」

おお、この段階で安楽死が出てきましたか。じゃあ乗りましょう。

「安楽死か。なるほど。今、安楽死とは言わずに尊厳死という言い方をしているのを知っているかな。まさに今回のテーマタイトルに含まれている言葉なんだけど」

尊厳とは、その人がその人らしく生きられる権利。しかし、それがかなわないとき、自ら生に区切りをつけることができるか否か。自然の摂理として、偶然生まれ、偶然死ぬ流れに、人の意志を割り込ませてよいのか……のっけから大変な議論になってきました。幼稚園からでも哲学する思考はあります。小学生には難しいとか無理とかいうのは大人の思い上がりもはなはだしい。むしろ大人の方が世間の垢にまみれて、純粋に哲学的に考えようとしないのではないでしょうか。そんなこと考えて何の意味があるの……どうせ答えは出ないし……なんてうそぶくのはたいてい大人です。しかし、成長の道筋の中で、子どもはなぜ生まれ、生き、死ぬのか。それが自分にどんな意味があるのか。知りたくて、知りたくてたまらないのです。

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「生まれるのは選べないけど、死ぬのは選べるのじゃないかな」
「神様みたいな存在からもらった命だから生まれるのも死ぬのも任せるべきだと思う」
「だって死んだも同然のように見えても、殺さないでって思ってるかもしれないよ」
「自殺する人を認めてしまうことになるんじゃない」
「苦しんでいたり、動けなかったりするんだったら楽にしてあげたいと思うよ」

白熱した話し合いになってきました。もちろん、尊厳死について白黒つけられるわけがありません。また今はこの話し合いに決着をつけることが目的ではありません。人間の生死、そして人生には「偶然」という要素と「意志」という要素がからみあっていることが安楽死・尊厳死を通じて浮かびあがってきたことこそ見えてきたところが重要なポイントです。

私たちは親を選べず、時代を選べず、「偶然」に生を受けました。そして、いつ病に倒れるか死ぬかもわからず、どんな境遇に出会うかも知らず、「偶然」の流れに身を委ねています。一方で、遺伝子の研究や診断技術なども進み、病や寿命、能力の予測ができるようになってきました。人間の「意志」で知ることができる範囲が以前よりは広がってきているのは間違いありません。とはいえ「偶然」をコントロールするには程遠いでしょう。

偶然に支配されつつ、私たちはどう意志を持って生きるのか……今回のテーマでの重要なトピックがあらわになりました。

死を鏡として尊厳ある生を追究する学び、早くもフルスロットル状態です。

RI

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2016年06月16日

友達から見えているSpecial

タイトル:I am Special, You are Special
探究領域:自主自律
セントラルアイディア:私たちはかけがえのない存在である。

[1年生]



2週目のI am Specialは、友達から見た「私のSpecial」という視点で探究を進めていきました。

先週、象のスペシャルについて考えてみたところ、大人も知らないスペシャルをどんどん出し、「客観的視点から見たSpecial」を考えることが得意な子供たち。

今週は、その視点を動物から、いつも一緒に学んでいる友達に向け、Specialを探索しました。

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「Tくんって、遊びの盛り上げ上手だよね。だって、いつもTくん、面白いことと言ったり、面白がってくれるもん!」
「Mさん、いつもスクールに来る時も、帰る時も、ニコニコでとっても感じがいいよね。」
すかさず、それを見ていた他の子供が、
「え、それを言ってるTくん、人のことよく見てるね。そこも、Tくんのスペシャルだよね」

ふとした瞬間に、他者のスペシャルに気づける目線。これこそ、探究スイッチが入っている証拠ですよね。

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「Rくんは、みっけ隊の時(前回のテーマ)に、いつもどんどん人に話しかけてたよね。」
「(Rくん)うん、そうそう」
「(スタッフ)話しかける時、どんな気持ちなの?恥ずかしいなとか思わないの?」
「(Rくん)全然恥ずかしいと思わないよ。僕ね、新しい人に会っても、話しかけるの恥ずかしくないから、すぐに友達になれるんだよね。」
こうやって、具体的な経験の中での様子から、自分の特徴が見えてきて、一旦抽象化したものがつながって、別の文脈での似た特徴が見えてくる。そして、それが自分の揺るぎないSpecialだということに気がつく。

主観と客観、具体と抽象の往復から、どんどんスペシャルが見えてきます。
さて、次週はどんなスペシャルが見えてくるのでしょうか?


YI&ES

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2016年06月17日

身近にある構築物に改めて目を向ける

タイトル:築きに気づく
探究領域:万象究理
セントラルアイディア:『構造よく力を制す』

[2年生]

先週は「橋の本数」と「耐えることのできる重さ」の関係について考えたTCSキッズたち
今週は、「神田川、構築物フィールドワーク」と題して、神田川そって歩きながら色々な種類の構築物を見に行きました。

まず飯田橋駅東口を出るとすぐに総武線、中央線が通る高架橋に出会います!
高架の下に入ってじっくり下から見える骨組みを観察すると・・・
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・「あ!バッテンがたくさんあるよ!」
・「三角形がたくさんある!」
・「すごく頑丈そうだ!」
・「後ここも道具入れになってる!なんか面白い!」
と歓声が上がるとともに、
・「あれ、なんでこっちだけ足があって、真ん中には足がないんだろう。手前側が一本で、向こう側が三本だったらバランス悪いんじゃないの?」
と細かいところへの気づきがありました。

外から見てみるとその理由がわかりました。
駅のホームのところには、太い柱がないのに対して電車が通るところには太い柱で支えられています。
一本のところは総武線が通るところ、
飯田橋駅は中央線快速が通過する駅なので、三本の柱の上には、総武線の下り方面と、中央線快速が通過する線路が通っていることがわかりました!
電車を支えるところは柱で支えて頑丈に作らないといけないというわけです。

さて、高架下をじっくり観察した後は目の前にどーんと現れた「飯田橋歩道橋」
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大きな四角形を支える歩道橋をみんなでぐるりと一周してみると、神田川の上にある首都高の桁橋も見えて眺めも良く、しかもどんどんしても揺れないくらいの強さがあるようでした。
こんなに大きいのにジャンプしたぐらいじゃ揺れなく作っているところに驚きです。

神田川沿いに歩いて行くと、首都高の桁が細くなっているところを見つけました。
首都高の桁が細くなっているところから、「バッテン」が裏側に入っていて、構造が変わっていることがわかります。

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さらにどんどん歩いて行くと、また総武線の高架橋に出会いました。今回は日本橋側との分流のところで、水上バスも下で待機したりしていましたが、こちらはかっこいいトラス橋!
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これはチャンス!とばかりにみんなで細かくスケッチ。
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・「この斜めに入っているところのくっついているところの形が違うよ」
・「ネジの数が違う!周りにすごくたくさんのネジがついてる!」

スケッチを丁寧に書いていきながらもその中からまた色々な気づきがありました。

水道橋を過ぎていくあたりで左手に見えてくるのは東京ドームシティ!
遊園地にも構築物はたくさんあります。
観覧車もジェットコースターも、そしてこの「パラシュート」も上から吊るすための強い構造が工夫されています。
もちろんこれもスケッチしていきます。
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さて、また歩いて行くと、昨日読んだ「はしをつくる」に乗っていた屋根のついた橋が!
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順天堂大学と順天堂病院をつなぐこの橋にはたくさんの看護士さんや患者さんが歩いていました。

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御茶ノ水についた一行はひと休憩したのちに、目的の「聖橋」を観察しました。
アーチ型になっている!かっこいい!
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でも、聖橋は現在耐震工事中でちょっとしか見ることができませんでした。
なんとか御茶ノ水駅前で邪魔にならないようにスケッチをして、さらに秋葉原方面に歩いていきます。
御茶ノ水と秋葉原を結ぶ総武線の高架はこんなにかっこいいトラス橋になっているのです!!
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こちらもじっくりとスケッチをして、どんな細かい構造があるか、どのような形の組み合わせで成り立っているのかをじっくり観察してゆきます。

1日かけて長い距離をじっくりと歩き、様々な橋を観察しました。
まっすぐな橋を実験してきたキッズですが、「なぜこんな形が必要なのだろう?」という疑問が湧いてきて頭がぐるぐるしてきます。
来週は、私たちの暮らしを支える構築物の構造について学び、今後つくってゆく橋の設計の仕方、実験の仕方を学んで行きます。

TY

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道具の使い手となるには

タイトル:いい仕事してますね
探究領域:社会寄与
セントラルアイディア:質の高いものづくりが喜びを生み出す。

[3・4年生]

スクールから発注された椅子を作るという仕事を請け負った子どもたち。
金槌やのこぎりを使って、木工椅子を作るというイメージはできています。
でも、実際に使ってみると思い描いていたようにはいきません。
最初はうまくいかないからこそ、学ぶ面白さが湧いてきます。

金槌に加えて、今週からは、のこぎりの機能と扱い方の体得を目指していきます。

2016_6_19_atsu_IMGP8039.jpg 先週の体験をもとに、経験豊富なボランティアの方からのアドバイス。
「金槌は肘を曲げることで力が入れやすくなる。」
力みすぎるとまっすぐ打てず、慎重になりすぎても力が入らない。 そんな苦戦をしてきただけに、「なるほどー」「やってみよう!」と 真剣に聞いています。

さぁ、のこぎりの場合はどうなるでしょうか。
早速、廃材を使って練習です。

2016_6_16_atsu_IMGP8044.jpgさしがねを使って線を引きます。
直角部分を利用するためには、どう定規を当てていこう。
まっすぐ引くには、固定する必要がでてきます。
作業は2人ないしは3人で1組のグループで行っています。 個人作業では不十分でもグループなら....


1組に1本ののこぎり。
使いたいと思う気持ちはみんな同じ。
3人組は、お互いに自分がいちばん使っていないのではと思うようになり、
もめています。
一方、一人が長い時間使いすぎて、「腰、いてー。」となっているペアも。
また、自分が使っていないときは、知らん顔。
ただ、共通して出てきた問題は、一人ではうまくいかないということ。
端材が動いてしまい、のこぎりを動かせません。
アドバイスを聞くことや協力することなど、他者との関わり合いを考えることが、
自分のやりたいことへの道であることに気づいていきます。

2016_6_16_atsu_IMGP8045.jpg   2016_6_16_atsu_IMGP8040.jpg

「木を押さえてもらったら、切りやすい。」
「押さえたとき、グラグラするから大変。」
「お父さんが足で押さえたから、まねしてみよう。」
「両端を持ってもらうといい。」
端材をどう固定するのがいいのか、それぞれに工夫し始めています。

のこぎりで切ることに集中できるようになると、
使い方や切り方に着目するようになっていきます。
「始めは、切れ目がないから大変。力が必要。」
「金槌と同じで、(刃の面を)まっすぐにしないと斜めになる。」
「まっすぐにすればまっすぐに切れるって、馬と一緒だね。」
ホースキャンプで騎乗経験をしている子たちは、馬は指示通りに動いてくれることを 知っています。でも、その指示が伝わるように出せるかどうかが難しいところであることも わかっていて、それゆえに、「馬と道具は似てる」という発言につながったようです。

「まっすぐ切るって大変。切れたは切れたけど、まっすぐ切れない!」
初日の日誌にはそう書かれていましたが、3日目になると、
「今日は、まっすぐに切れた。最初ゆっくり、どんどん速くしたら、まっすぐ切れた。
最初ゆっくりだと、線に合わせられる。」と自分なりに発見したことが綴られるように。

2016_6_16_atsu_IMGP8043.jpgまっすぐ切れたかな?!さしがねでチェック。

作業のあとに書く日誌には、その日に苦労したこと、発見したことを振り返り、
そのとき思ったことを書いていきます。
「ギコギコするのに、引くときが切るときって難しい。
力があるMくんはのこぎりで切るのがうまい。私もギコギコしたい。」
Mくんの日誌には、
「押すときには力を入れない。引くときには力を入れる。」と書いてあります。
どちらも、引くときが切れることを発見しています。

「ここ持ってーとか、その調子!とか会話が多くなってくると、
チームワークが出てきた感じがする。」
どうすればもっとうまくいくのか。目指していることは同じ。
お互いに、声を掛け合って調整したり、発見を共有したりしていくことで、
切磋琢磨する日々が続きます。

2016_6_18_atsu_IMG_0848.jpg週の終わりの放課後。木材を購入。
納期に向けて計画を立てると、
来週から本格的に椅子作りを開始せねばなりません。
また、木工場を訪ね、現場で働く木工職人さんの「仕事」に触れ、 質の高さやエネルギーを感じとりたいと思います。



AN

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人間の「命」と「生きる意味」

タイトル:個の尊厳
探究領域:自主自律
セントラルアイディア: 私たちは私たちのために生きている

[5・6年生]

今週は、2つの映画を見ました。1つは、人工知能と人間とが烈しい恋に落ちる『HER』。もう1つは、難病で余命いくばくもない恩師が教え子に対し遺した、命・愛・志についての最後の授業を描いた『モリー先生の火曜日』でした。

『モリー先生の火曜日』は、死について考えることが生を考えることになるというメッセージを直接的に伝えています。その関わりは師弟愛そのもの。日に日に病状が悪化し、弱ってゆく姿をさらしながら、生きることの意味、愛の意味を伝えてゆきます。

死は不可避なことであり、受け入れるしかない。死んでもきずなは残る。むしろこの別れを通じてお互い大きな学びを得るのだとモリー先生は言います。確かにそうなのだろうと教え子ミッチは理解しようとするものの……

「先生は、愛が必ず勝利すると言ったけれど、どうしてこれほど先生を愛しているのに別れないといけないのですか」

と感極まってしまいます。もちろんこのやりとりに答えは出ません。モリー先生は、もし私がこの世からいなくなったら、今度は私の墓にやってきて君が語れ。私はただ聴き続けるからと言うだけでした。

一方、『HER』は、人間との交流に疲れ、愛を知らず、生きる意味を見失った主人公・セオドアが、高度に発達した人工知能を手に入れるところから話が始まります。最初はゲームを楽しむつもりで人工知能・サマンサと交流しますが、自分のことを深く思ってくれて、賢く、優しいサマンサにはまってゆきます。サマンサもセオドアとのやりとりを通じて学習し、成長してゆき、セオドアに惹かれてゆく……こうして二人は烈しく恋する間柄になってしまいました。

しかし、二人の間に立ちはだかった障壁は「肉体」でした。キスしたり、お互いの体を感じたり、性的に興奮し、肉体的に交わることを求めても、それは無理なこと。二人は、結果的に肉体を超えたプラトニックな愛に目覚め、話は平和に終わると思いきや、貪欲に学び続けるサマンサはやがてセオドアの知性をあっという間に凌駕します。ついにサマンサは、プラトニックラブどころか、完全に具体性を超えた抽象の世界、ことばのやりとりすら必要としない領域へと突入してゆきます。こうしてサマンサはセオドアの元を去っていきました。

どちらも深く、すぐに理解できるような内容ではありません。しかし、子どもたちはずっと食いついて見続けていました。どちらの話も、彼らの将来に大きく関わる問題だということを本能的に気づいているからでしょう。

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「人工知能も人間も心に違いはないよね」
「見分けられないと思う」
「でも、モリー先生の方に愛を感じるんだよね」
「HERの方は感情がない気がする」

彼らの気づきの中で大きかったのは、もはや人間の「知性」が機械より優位だとは言えない。むしろ、人間よりも優れたパフォーマンスで活躍するだろう。そのとき私たち人の存在意義が問われるということです。

「人はいやなことをいったり、間違ったり、傷つけたりするけど、人工知能の方が自分に合わせてくれるから、リアルな人とつきあう気がなくなっちゃうかもな」
「みんながそんなふうに思ったら、人と人が関わることなくなっちゃうよね」
人工知能は、時間の限界もなく、疲労したり、飽きたりすることなく学習し続けることができる。しかし、私たちは、時間の面も、体力の面も、さまざまな限界がある。不完全に満ちているヒトと完全を目指せる人工知能との共存する世界。いったい両者はどんなふうに関わり、また、ヒトはどうなってゆくのか。「個」としての特徴を生かして、私たちのために生きてゆくことなどできるのか。私を捨てて私たちのために働き続けることができるのは人工知能ではないのか。でも『HER』で描かれたように人工知能が「意志」というものを持ったとき、私たち人間のような生物の世界にはとどまらず、勝手に世界を築きあげてゆくのではないか……

こんなことを小学生とともに哲学することができる。いや、私たち大人が経験しない未曾有の世の中を歩む小学生こそ、考えなければならないことでしょう。

「生きる意味って何?やりたいことをやる、楽しければいい、そんな理由で生きることにどんな意味があるの?個人として生きることなんか自然や地球の側から見れば迷惑なだけかもよ……

「知性」「心」「意志」の本質を人工知能の進化は私たちに突きつけている。このことをしっかり考えることなしに25年後の世の中など描けません。限られた「命」の中で「生きる意味」について、ぐらぐら揺さぶられた一週間になりました。

RI

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2016年06月24日

自分の性格から見える「わたしのSpecial」

タイトル:I am Special, You are Special
探究領域:自主自律
セントラルアイディア:私たちはかけがえのない存在である。

[1年生]



今週が終われば、このテーマも折り返し。
毎週毎週、様々な切り口で「じぶんのSpecial」を探究している1年生たちですが、今週は『じぶんの性格』

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と言っても、子供たちが知っている、性格を説明するための語彙はまだまだ限られていて、週の初めにまず「性格を表す言葉50」という表を配布し、知っている言葉と知らない言葉を分類し、一つ一つ言葉の意味を、辞書を引いて確認したり、実際の例を出しながら学んでいきました。

例えば、「がまんづよい」「なみだもろい」「頑固」「心配性」「人懐こい」「怒りっぽい」などなど。

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次に、自分の性格はコレだ!と思うものに印をつけ、自分の性格を言葉にして、世の中に共通する概念であることを認識するということをしていきました。

もちろん、端的に性格を表す言葉を選ぶだけでは終わりません。
その性格を表す言葉を選んだ理由を、具体的なエピソードとともに書きあらわすということをしていきます。

Kくんは、こんなことを書いてくれていました。
「冒険心がある:(理由)エベレストに登りたいといつでも思っているから」
「なみだもろい:(理由)ハイジを見ている時に感動して涙が出てきちゃうし、悲しいことがあるとすぐに泣いてしまうから」

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Mさんは、自分の強みとも弱みともとれることを自分の性格として挙げていました。
「がんこ:(理由)何かイヤなことがあると、絶対やりたくないと言って、あまり人に話を聞かなくなって、お母さんを困らせることがあるから」
日頃、彼らと接している中で、客観的に自分がやってしまっていること、自分の揺るぎない良さに気づくことも、まだまだ得意ではないと感じることも多いのですが、こうして丁寧に性格という概念を、そして語彙を自分の個別具体の経験談と紐付けて学ぶことで、少しずつ俯瞰して自分の様々な側面に気づき始めている、彼らの成長に心を動かされました。

さて、来週からこのテーマも後半戦。
今週最後のテーマの時間には、大きなホームワークを出題しました。
それは、お父さんお母さんに、「みんなの生まれてから物語」というテーマで、ワークシートを使用しながら、インタビューしてくること。
来週は、お父さんお母さんがこれまでに見てきた成長や印象的なエピソードから、Specialを探究していきます!


YI&ES

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三角形は本当に強いの?

タイトル:築きに気づく
探究領域:万象究理
セントラルアイディア:『構造よく力を制す』

[2年生]

先週は構築物のフィールドワークに出たキッズ達。
色々な「構造」が見てきた構築物にはあることがわかりました。

様々な資料を見回しながら、それぞれどのような構造が使われているか、考えていきます。
まずは、先週からずっと気になっていた「部材を平らに積む」のと、「四角形、三角形に積む」のではどちらが強いか、という実験を行いました。
「三角形に積む」ってことは「三角形を使っているから強いんじゃないかな??
去年の先輩達のプレゼンテーションを見ていたキッズは「三角形」というキーワードを知っていて、それを仮説を立てるのに役立てています。
じゃあ、実際にやってみよう!
今回は、「下に二本、上に一本の横から見ると三角形に積まれている橋」の実験をしました。
「三本平らに並べる橋」は260gに耐えましたが、今回はこの260gを越えることができるのでしょうか??

2016_T2_G2_bridge_W3_01.jpg 2016_T2_G2_bridge_W3_02.jpg
2016_T2_G2_bridge_W3_03.jpg

「201枚」、「202枚」と数えていくと・・・
「261枚!あっ!落ちた!!!」
「三本平らに並べる橋」と「下に二本、上に一本の横から見ると三角形に積まれている橋」では、全く同じ「260g」に耐えることになりました!!
「予想」に反する結果で一同が驚きに包まれました。

「なぜ、三つ三角形に積んでも同じなんだろう・・・」
「もしかして、三角形は必ずしも強くないのかな?」
いろいろなことを考えているうちに、先週見た構築物に使われている「構造」についても試したくなってきます。

では、「構造」について改めて学ぼうじゃないか!
特に気になったのは「トラス構造」「アーチ構造」「けた構造」「吊り構造」の四つです。

・「トラス構造」
言わずと知れた「効率の良い」構造の一つです。
材料をあまり使わず、でもうまく構造で支えるように「三角形」が基本となる構造です。
先週見た中では、みんなで熱心にスケッチした「高架橋のトラス構造」や、
最後に見た、秋葉原駅にかかる「トラス橋」が、この「トラス構造」を持っています。
トラス構造は「下向きの力」を「斜めの向きに引っ張る」ことで、両岸にかかっている橋の両端で支える構造になっています。

・「アーチ構造」
アーチ構造は、アーチを描く、「曲がった構造」になっていますが、橋に限らず、トンネルや建物などにも多く活用されています。
先週見た橋の中では、「聖橋」が特にそのアーチとしては綺麗な橋でありましたが、
最後に見たトラス橋にも「アーチ構造」は活用されていました。
また、御茶ノ水から神田に続く高架橋の下にも綺麗な連続アーチがあり、
とくにキッズにはこの「アーチの美しさ」に魅了される人も少なくありません。

・「けた構造」
どの橋にもこの「けた構造」はあります。
まっすぐな「けた」を強くするために、「ばってん」の形を入れたり、
Hの形をした鋼材を使ってけた自体を強くしたり、
基本とも言えるこの構造ではありますが、なかなか奥深い「けた構造」でもあります。

・「吊り構造」
レインボーブリッジや、明石海峡大橋、ゴールデンゲートブリッジなど大きな橋は「ケーブル」によって引っ張られるこの「吊り構造」を持っています。
しかし、アメリカワシントン州にかかる「タコマナローズ橋」は「吊り構造」を持っているにもかかわらず崩落してしまった事故が橋の事故でも有名なものです。
吊り橋は下向きの荷重に強い構造を持っていますが、横向きの「風」や「振動」には弱くもあり、現在かかる大きな吊り橋には様々な工夫がされています。
「荷重」だけが橋が受ける力ではないのです。

それぞれの橋の「構造」の特徴を調べ、学んだ後はそれぞれが「構造を持つ橋」を作りたくなってきます。

来週は学んだ「構造」が「本当に強いのか?」という問いに答えるための実験をするため、「実験するための橋の設計図」作成に着手します。
か。

TY

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技術は一日にしてならず

タイトル:いい仕事してますね
探究領域:社会寄与
セントラルアイディア:質の高いものづくりが喜びを生み出す。

[3・4年生]

今週は、実際に職人として活躍されている方々の仕事場に行ってきました。
木場にある「清水建設株式会社 東京木工場」です。

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現場では、手作業ではなく機械を使う作業が多いといいます。
でも、それを操作する人は、全員、腕のよい職人とのこと。
機械で精密な作りができるようになっても、その仕上がりを見る目を持つには、
自らが作業できる経験と技術が必要だと説明してくださいました。

%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB_006.jpgカンナ削りを機械で行うと、
長い木材もあっという間にすべすべに。
自分たちが先週購入してきた木材も
このような加工を経ていたことがわかります。
ほかにも、技術がないと使えない機械があり、
「今日は動かす人がお休みだから、動かせないけどね。」と話していました。
機械がやってくれるといえども、誰でも使えるわけではないことが伝わってきます。



入社1年目は、技術を磨くための手作業が中心であり、
実際の作業には当たらないそうです。
また、質の高さを求めるため、技能五輪に出場し数々のメダルを獲得しているといいます。
技能五輪では、制限時間内に設計図どおりの木工作品をつくるという競技で、
手作業が中心となっているとのこと。
自分の腕をあげるために、普段の仕事が終わったあとに練習しているそうです。

%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB_000.jpgこの日は、ちょうどインターンの学生さんたちが検定試験の練習をしていて、間近で見せてもらうことができました。細かい作業を丁寧にこなしています。
「金槌を打つのに、積み木みたいなものを載せて打ってる。」
「作品を守るために、じかに打たないんじゃないの?」
「鋭いねぇ」と職員の方。
「椅子を大事にするのと一緒だね。」と、自分たちが心得たい気持ちと
同じだとうれしそうにつぶやく声が聞こえてきました。

最後に、質疑応答の時間をとっていただき、聞きたかったことを
質問していきます。
「うまくトンカチを使うコツってありますか。」
「何度も指をぶつけていくうちに、ぶつけない方法を見つけていくもの。
トンカチの頭の重さを利用して持つ場所を工夫していけるといいね。」
失敗は学びの種。どんなことにも通じています。

「丈夫な椅子はどうやったらできますか。」
「ぐらつかないような設計が大切。椅子は脚と座る面だけだと脚が広がってしまうから、
支えとなる部分が必要です。」
「だから、椅子には棒がついているんだ。」
現場の声を聞くと、設計図の意味が実感へとつながっていきます。

「みんなは、のこぎりやトンカチを使って、椅子を作ると聞いているけど、
うまくできそう?」
逆に、質問された子どもたちは、その返事に戸惑い、
「うーん...」自信なさげな声が漏れてきます。
道具の使い方がいかに難しいかは先週の練習で経験し、
今日の見学を通して、腕を磨くことの大切さと大変さを感じたからこそ、
安易な返事をしなかったのかもしれません。

「今日の見学を活かして、いいものを作ってほしいです。
できあがったら、ぜひ見せてください!」
と応援のお言葉をいただき、東京木工場をあとにしました。

2016_7_1_atsu_IMGP8066.jpgいよいよ本番用の木材を切っていきます。
設計図に合わせて、脚の部分を380mmになるよう、
さしがねで印をつけていきます。
先週の練習を経て、切ることはできるようになりました。
「切れたは切れたけど、まっすぐ切れない!!」
「あれ?340mmになってる。」

脚が斜めだったり、寸法が合ってなかったりしては、商品になりません。

IMGP8073.jpg「あー、またダメだ。」
「清水建設の人が、のこぎりはうまくできる、できるって思った方がいいって言ってたよ。」
「ちゃんとまっすぐか見ながら切るといいって聞いたよ。」
それぞれに、聞いてきたことを口に出しながら、作業しています。
「線は1箇所だけじゃなくて、4面全部に書いた方がいいな。」
「急いで動かさないで、ゆっくり切った方がいいかも。」
380mmの脚を220mmの支え部分に変更して、少しずつ短く切っていくことで、
まっすぐ切れるまでは練習を繰り返します。

まっすぐ切るって難しい!!
納期が迫ってきても、技術が伴わなければ先には進めません。
毎回、どうしてうまくいかなかったのか、どうしたらいいのか振り返りながら
苦戦の日々が続きます。


AN

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人生楽ありゃ苦もあるさ年表

タイトル:個の尊厳
探究領域:自主自律
セントラルアイディア: 私たちは私たちのために生きている

[5・6年生]

人には限られた時間しか与えられていません。そのうえ、偶然の出会いに支配され、自分の力ではどうにもできないことばかりです。そこに「人工知能」という、永遠の時間を生きることができ、不断の努力を厭わないスーパーマシンが人の仕事をどんどん代替してゆく流れが現われました。彼らのパフォーマンスは、中途半端な人間よりはるかに優れています。高度な人工知能の出現は、私たちの「個の尊厳」の意味をより深く考えさせることになったと言えましょう。

そこで次に取り組むのはこれから先25年、どのように生きてゆくか未来の歴史を描くことです。なぜ25年か?それは私、おっちゃんがこの世を去ることを想定しているからです。

そんな縁起でもない??ふざけすぎでは??いろいろな意見があるかもしれません。しかし、私はいたって真剣です。あと四半世紀与えられたら自分はいったい何を成し遂げたいのか、しっかり見つめるために子どもたちとともにフューチャーマップを描きます。

フューチャーマップなどというとかっこいいですが、実際のネーミングは、「人生楽ありゃ苦もあるさ年表」です。25年後、師の「死」に直面するというリアリティの高い状況設定と、先週からずっと考え続けている未来の社会像との両面が、子どもたちの探究スイッチをオンにします。

とはいえ、子どもには無理では……と思われるかもしれません。大人ですら何十年後の自分を思い描くことは難しいし、そんなこと意識せずに生きているからです。

しかし、子どもたちは、待ってましたとばかりに、口々に

「早く年表を書かせて」

と言うのでした。

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キャリア教育の一環として、未来年表を書かせるということは決して珍しいことではありません。しかし、師の死をきっかけとして自分の人生をふりかえるという設定はしません。ただ、この設定を師がするには、今後 25年の前に、これまで 50年をどう生きてきたか、本気でふりかえり、赤裸々に子どもたちに示す必要があります。そこで、自分のこれまでの人生において、大きな影響を与えた事実を率直に書いた「おっちゃんのこれまでの人生楽ありゃ苦もあるさ年表」を見せました。

「わあ、そんなことがあったんだ……」

うまくいったときもあれば、さんざんな目にあったときもある。ただ成り行き任せで生きた部分があれば、じっくり考えて選択したこともある。人生には浮き沈みがつきものだとわかり、自分たちのこれからの25年を考えるに当たって、気が楽になり、率直に書いてみたいという気持ちに火をつけたのでしょう。

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「苦」を考えるなんて子どもにネガティヴなイメージを植えつけてしまうんじゃないの?と思うかもしれません。しかし、私たちは、理不尽なこと、いやなこと、失敗、恥と無縁に生きることなどできません。そんなことがあっても、塞翁が馬ととらえ、悔し涙を流しつつも、あきらめずに粘るとその先に光明あり!というマインドセットこそ求められます。特に、与えられることが当然で、恵まれた生き方をしてしまっている子どもたちに、必ず困難にぶつかること、さらにその困難を自分の糧にすべく乗り越えてゆくこと、そのために人とどう寄り添ってゆくか考えなくてはならないことを気づくきっかけとして「失敗」に目を背けないのです。

もちろん、自分が大きな事故にあってしまうとか病気になるとか身内の死を予言するとか犯罪を犯すとか自堕落になるとか……というようなことを予想するわけではないことははっきり伝えます。

あくまでも前向きに生きていてもぶつかる困難、失敗(最初から成功しないとか、人とのトラブルとか)を「苦」として受け入れつつ、その先に必ず訪れる「一期一会」の「楽」を目指すのです。

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「ここでうまくいかないんだよね」
「ここで失敗するんだよ」

子どもたちはつぶやきながら真剣そのもので書き進めます。闇があるから光がわかるのたとえのごとく、自分に襲いかかるかもしれない「危機」を意識することで、その「危機」をも乗り越えたいと思うほどの「夢」かどうかも明らかになります。

波瀾万丈な部分が人生にはつきもの。にもかかわらず、「安定」した人生が送れるのだと決めつけてしまっている……だからこそちょっとでも想定した人生から外れたら「もう終わりだ!」という「脅迫観念」にとらわれてしまうのではないでしょうか。

そもそも人生は予見不可であり、あれこれやってみて、うまくゆくときもあればそうでないときもある。なんだかわからないが打ち込まずにはいられないというものを見つけて生き抜いたときに、充実した生があるのかもなとちょっぴり子どもなりに気づくところがあったと言えるでしょう。

「おっちゃんはやりたいことやったんだ。それにしてもぶざまな部分満載だね。よくこれであきらめなかったね」

そんな歩みに触発されて子どもたちは、嬉々として年表づくりに取り組み始めました。いったい、子どもたちはどんなことを考え、どんな「人生」を描くのか……楽しみです。

RI

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ミラクル・ハイパーステージ 7/1(金)開催

「ミラクル・ハイパーステージ(MHS)2016夏」開催!

年2回開催のミラクル・ハイパーステージ。TCSスクールコンサートで、TCSキッズ&スタッフ&保護者&卒業生による大ステージ。日頃磨き上げた技能が披露されます。

今回の夏開催では、劇・コントの他、歌あり、演奏あり、ミュージカルありとバラエティに富んでいます。アーティスティックな雰囲気に溢れること間違いなしです!
平日夜の開催にて、ご多忙とは存じますが、万障お繰り合わせの上ご来場ください!(一般の方はお申込みください)
 
                 記

【日 時】平成28年 7月 1日(金)
    19:00~21:00頃(18:30開場)

【会 場】野方区民ホール(東京都中野区野方5−3−1)
   ※地図 https://goo.gl/maps/ixKj2pT34cy
   ※西武新宿線野方駅より徒歩3分(野方駅までバスのアクセスあり)
   ※車での来場はご遠慮ください。

【お問合せ・お申込み】
東京コミュニティスクール(担当:永易・若林)
TEL:03-5989-1869
E-mail:school#tokyocs.org
※お手数ですが、「#」を「@」に変更してから送信してください。
  メールの件名を「ミラクル・ハイパーステージ見学希望」とし、
  本文に以下の事項をお知らせください。
   1.見学希望者氏名:(すべてご記入ください)
   2.お子さんの現学年:(保護者の方)
   3.E-mailアドレス:
   4.電話番号:(最も連絡のとりやすい番号)
   5.TCSを知った経緯:(知人、ネット検索、新聞名・雑誌名など)
   6.質問事項等:(あれば)

2016年06月25日

サマーキャンプ2016

今年もTCSでは、サマーキャンプを実施いたします。

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プレゼンテーション7/16(土)

見学受付を終了しました

TCSプレゼンテーションのご案内

東京コミュニティスクール(TCS)のテーマ学習では、1年間に6つの探究領域を学びます。ひとつの探究領域のもとでクラス毎にテーマが設定され、約6週間単位で活動を行っていきます。
※テーマごとの6週間の学びの様子は、探究テーマ一覧表よりご覧ください。

テーマ学習の成果を発表するプレゼンテーションでは、保護者だけでなく、一般の方々にも参加していただける機会になっています。 (ご希望の方は、下記要領にてお申込みください。)

TCSの子どもたちが、どのようなプロセスで、どのようなことを学んでいるのか、ぜひ直接その様子を見に来てください。

               記

【日 時】 2016年7月16日(土) 9:20~12:00頃 

【場 所】 東京コミュニティスクール 2階
     (東京都中野区中野1-62-10)地図
      ※JR・東京メトロ「中野駅南口」より徒歩9分     
      ※車・自転車でのご来校はご遠慮ください。
【内 容】テーマ学習(6/7〜)
   「NEWS」(プレ初等部)
   「I am Special. YOU are Special.」(1年生)
   「築きに気づく」(2年生)
   「いい仕事してますね。」(3・4年生)
   「個の尊厳」(5・6年生)

【お申込み・お問合せ】
 東京コミュニティスクール(担当:永易・若林)
 TEL:  03-5989-1869
 e-mail: school#tokyocs.org
 ※メールアドレスは「#」を「@」に変更してから送信してください。

  お申込みの際は、件名を「プレゼンテーション見学希望」とし、
   以下の事項をお知らせください。

     1.見学希望日
     2.見学希望者氏名(すべて記入ください)
     3.お子さんの現学年(保護者の方)
     4.e-mailアドレス
     5.電話番号(日中最も連絡のとりやすい番号)
     6.TCSを知った経緯(知人、ネット検索、新聞名・雑誌名など)
     7.質問事項等(あれば)




NPO Tokyo Community School 
特定非営利活動法人 東京コミュニティスクール 


〒164-0001 東京都中野区中野1-62-10 
TEL: 03-5989-1869  FAX: 03-5989-1649 
e-mail: school@tokyocs.org