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「Body and Soul」 〜ふりかえり〜

[5・6年生]

発表会ではキーノートで作成した資料を使い、”ボールをより遠くへ投げる投球動作の研究”と題して学会発表風にプレゼンを行ないました。

「ボールを遠くへ飛ばすためには”方向”と”初速度”が重要です。地球の重力を考えると斜め上45度の方向に飛ばすことが最も効果的です。」

「初速度を上げるためにはどうしたら良いのでしょうか?」

「それには身体のバネの力を使うことが大切なんです。ではどのようにすればバネの力を活用できるのでしょうか?そのためには下半身で生まれた力を腰・肩・腕・肘・そして手首まで少しずつ時間を送らせながら伝えていく運動連鎖(キネティックチェーン)と反作用の法則が重要です。」

と自分の身体を動かし見本を見せながら、人間のエネルギーを効果的に運動エネルギーとするための法則をできるだけ伝わり易く工夫して熱く語ったTくん。

「助走も初速度を高めるためには必要です。そしてポイントは投げる時に両足でふんばることです。助走後に両足をふんばることで身体を前のめりにさせる反作用の力が加わりボールにさらに勢いをつけることができます。」

お菓子の箱で作った人の模型を使ってみんなに助走と反作用について語るMさん。

「みなさんはなぜ準備体操をするか知っていますか?筋肉は準備体操をすると温まってやわらかくなるんです。やわらかくなることで筋肉はその力を発揮しやすくなるんです。だから準備運動は自分の力を最大限に使うためにも必要なんです!そして”もっと遠くへ飛ばすぞー!”という心の準備運動も大切です。自分の心に”ねえ、こんなもんでしょ?もう頑張ってやりきったんでしょ?限界だよね?”と問いかけ、自分を挑発して”くっそーーーー!”という力を引き出すことも自分の新記録を出すコツです。」

と準備運動の必要性について熱く面白く語ってくれたRくん。

観客の皆さんからの振り返りシートにはgood and betterで今後の学びにつながるフィードバックをたくさん頂きました。

「感覚だけでは上達にも限界があり、どうやって身体を動かすのか意識しながら練習することが大切なんですね。スキーの練習に活かします。」

「実践してみてBefore and Afterについてそれぞれに分析したことも映像と説明の連動がとても分かりやすかった。」

「運動会でのみんなの気合いはこの学びに一生懸命取り組んでいるからだとわかりました。これからも記録更新を目指して下さい。」

「資料のイラストの手書きの部分は太字にするか、コントラストを調整するとより分かりやすいでしょう。」

「ソフトボール投げという1つの動作でも分解して研究すると思った以上にたくさんの情報が含まれていることが分かりとてもおもしろかったです。」

「自分たちが語った目標を次の記録会で達成できることが大切。そのためのトレーニングはつまらないかもしれないが努力が大事。コツコツとがんばれ!」

自分たちが伝えたかったことが観客のみなさんに伝わった手応えを感じ、また励まされて子どもたちはとても嬉しそうでした。そして次回の体育記録会へ向けてのさらなる闘志がメラメラと湧き上ってくるのでした。

投球フォームだけではなく、どのような力が働いて遠くへ飛ぶのか。
どのように身体を動かし、力を利用すれば最大限に自分のエネルギーを効率よく運動エネルギーとして使うことができるのか。運動と身体動作のメカニズムについて探究し、意識するきっかけとなったこのテーマ学習。これからも正しい身体動作を探究し、意識しながら思いきり運動を楽しんでいこう!

YI

TCS2013年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。



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