[2年生]
「身の回りの情報を感知する力が生き抜く力を高める」テーマのセントラルアイデアにもある「生き抜く」ということは、
まさに自分の身は自分で守るということ。
「そもそも五感とは?」から始まり、アクティビティを通じて自分
たちにもその五感が備わっていることを実感してきた今回のテーマ。
では、一体、五感は生活の場面でどう必要になってくるのだろう?
その疑問を追究すべく、自分たちの生活のいろいろな場面を振り返
りながら、子ども達と一緒に身の回りに潜む危険を探すことにしま
した。
まずは登下校時の場面を想定し、普段の通学路を再確認することに。
・左右確認せずに道に飛び出す子ども
・歩きながらスマートフォンをいじっている歩行者
・歩道をかっ飛ばす自転車
・交差点付近に停車し、視界を妨げる大型トラック
・点字ブロックの上への駐輪
・信号の変わり目に突っ込んでくる自動車
・・・
この場面では、五感をどう使えば、危険を回避できるか、歩きなが
ら考えます。
次にスクール内の探索をしました。
普段からヒヤリハットの場面を目撃したり、自分自身の経験もあっ
たりで、次々と危険なもの/ことが見つかります。
真っ先に目がついたのが、足をひっかけそうなコード類。
階段で走ったり、遊んだりして、他の子どもとぶつかりそうになっ
たり、すべって転んだ経験談を話してくれた子ども達。
「狭いスクール、そんなに急いでどこに行く」という標語が必要か
も。
ロッカーの飛び出しも気になります。たまにロッカーが壊れて釘が
飛び出しているのを見る場面も。
ドアの開け閉めは慎重に。手を挟む危険がありますよ。
画鋲が落ちているのを発見。しっかり元の場所に戻しておきました。
「スクールは危険がいっぱいだね・・・」
「遊ぶときはやっぱり外に出た方がいいね。」
ふりかえりで今日見つけた身近な危険についてお互い発表し合いま
す。その中で画鋲が落ちているのを見つけた女の子はその時の状況
をこのように説明してくれました。
「アートの作品が風にゆれていたから、もしかしたら画鋲が落ちて
いるかもと思ったんだよね〜。」
つまり、最初に画鋲を見つけたのではなく、アート作品が風になび
いている状況から連想した結果、落ちている画鋲を見つけた訳です。
これはまさに、感知することと過去の経験を組み合わせて、予測を
立てるということ。五感が日常生活にどういかせるかを考える上で
大きなヒントになりそうな素晴らしい発見です!
来週以降もまだまだ身の周りの危険探しは続きます。
HY
※TCS2013年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。