[5・6年生]
東京工業大学大学院 社会理工学研究科 人間行動システム専攻の丸山教授を訪問し、レクチャーして頂いたことや実験について振り返りを行ないました。ボールを遠くへ投げるための身体の動かし方についての丸山先生による身近な例を挙げての説明と分かり易い実験との組み合わせ、またそれらの動作の中に潜むエネルギーの法則を一般化し、理論として説明して下さったことで子どもたちにとって今までモヤモヤしていたことが明らかになってきたようです。
体の回転を使うことで何が違うのか?助走をしてからストップすることでどのような効果が得られるのか?また準備運動はなぜ必要なのか?など様々な疑問が解消され、スッキリした様子で子どもたちがどんどん学んだことを模造紙に書き連ねていきました。
そしてクラスに掲示しておくために、自分たちで大切だと思うポイントをまとめました。
翌日は再び高南中のグラウンドを借りての実践練習。
丸山先生から教えて頂いた理論を実践したくてウズウズしている子どもたち。
「早く練習しに行こうよ!」といいテンションです。
今まで計測の準備に時間がかかっていたので、練習時間確保のため急いで準備を行ないます。
「走ってライン引いてー!」子どもたち同士で声掛けし合い、有機的に動けるようがんばっているようです。
まずはウォーミングアップのキャッチボールから始めます。5年生の男の子が丸山先生に準備運動がなぜ必要なのか質問したところ、筋肉は暖めることで柔らかくなりより力を発揮することができるということを教えて頂き、即実践に移してみました。さあ、結果はどうなるのでしょう?
いざ投げてみると、想像に反してなかなか遠くへ飛びません。いろいろなことを意識し過ぎているようです。意識しなくては、よりエネルギーを有効に使うことはできないし意識しすぎると一つ一つの動きがバラバラになってしまう。
この葛藤を感じながらの練習となりましたが、何度も投げている間に少しずつ遠くへ飛ぶようになってきました。
特に6年生のTくんは今までなかなか思ったように身体を動かすことができていませんでしたが、 助走の仕方や左手の回転などを意識した結果14mだった記録が18.6mまで更新することができました。
学んだ理論を体現するためには身体が覚えるまで練習することが必要だということが子どもたちにも理解できたようです。
まだまだ道のりは長いですが来週も目標に向かって励みます⭐
YI
※TCS2013年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。