東京コミュニティスクール-探究型学習が教育の特長-全日制オルタナティブスクール(小学1年生から6年生)

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2010年01月 アーカイブ

2010年01月01日

NPO会員募集!随時

東京コミュニティスクール(TCS)では、NPO会員を随時募集しています!

詳細は、こちらをご覧ください。

<お問い合わせ先>

特定非営利活動法人 東京コミュニティスクール (担当:若林、久保)
〒166-0012 東京都杉並区和田3-37-5第5鴨下ビル
TEL:03-3313-8717  FAX:03-3313-8790
E-mail:npo@tokyocs.org
※迷惑メール防止のため、「@」を全角にしております。お手数ですが、半角に変更してから送信してください。

2010年01月08日

アウトラインを作る

“2010年は宇宙とともに幕開け!”という思いでいっぱいなのは、宇宙
ステーションの野口聡一さんか、陽月海心の子どもたちか、というぐらい
宇宙への強い関心がみなぎっているのをひしひしと感じつつ、学びは
スタートしました。さすが、クラスの名前に「太陽」と「月」を入れている
だけのことはある……妙なところで納得してしまいました。

「秒速7.9kmでボールを投げたら地面に落ちないで地球のまわりをぐる
ぐる回り続けるんだよね」

冬休みの課題図書『宇宙暮らしのススメ』で書かれていた内容について
話し始める子どもたち。

「おっ!しっかり読んでるねえ。さすがだ!それじゃあ、いよいよ『作品』を
創り始めることにしますか!」

ここまでいくつか「習作」としてショートSFを書いてきましたが、いよいよ
みんなで力を合わせて、1つの「作品」を創り出すステージへ移行します。

アウトラインを作る_01  アウトラインを作る_02

「まず、アウトラインを作ることから始めよう!」

そのために、どんなストーリー展開があり得るかみんなで意見を出し合い
ました。

「ちょっとまぬけな感じを入れたいな。故障したUFOが地球に不時着した
んだけど、それに地球人が勝手に乗り込んじゃって、地球人が勝手に
ボタン押したりしてたら、UFOが宇宙に飛び出しちゃって、いろいろな事件
に巻き込まれたり、星を冒険したりするっていう感じ」

「宇宙忠臣蔵ってどうかな。地球人が宇宙人にばかにされて宇宙人に
襲いかかるんだけど、すぐにつかまっちゃって、地球人が処刑されるの。
だから地球人は宇宙人に復讐に出かける」

どんどん意見が出てきます。

「ディズニーっぽいハッピーエンドは嫌だ!」

ハッピーエンドは嫌?どこかで聞いたことのあるセリフ……約1年前、卒
業した6年生と「映画」を撮影するテーマ学習を行ったときにも、シナリオ
作りの段階で子どもたちは同じ事を言いました。大人が子供向けに提示
する「ハッピーエンド」になんとなく現実離れした「嘘くささ」を感じとる微妙
な年頃に入ったということでしょうか……。

「最後は全滅するのではなく、何人か生き残る感じかな」

宇宙で冒険を続けている間に、宇宙人との闘い、宇宙船のトラブル、他の
星での探査中に出会う事故などに巻き込まれ、犠牲者が出て、苦しみや
悲しみを抱えながらなんとか切り抜けてゆく……子どもたちの話し合いに
よって、しだいにストーリー展開が見えてきました。

sアウトラインを作る_03  アウトラインを作る_04

「これまでの議論を参考にしてそれぞれストーリーをまとめてごらん」

呼びかけるやいなや、子どもたちは書き始めます。書きたくてうずうずして
いたことが伝わってきます。書き上がると発表し、それいいねえ!それ面
白いねえ!とそれぞれのよいところをシェアします。そして、また書いてみ
る……。発表、評価、再び執筆。よいアウトラインを作り上げるために子ど
もたちはこだわります。次週は、早々にアウトラインをまとめあげ、ストーリ
ーの「肉づけ」へと進みます。

RI

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取材だ!取材だ!

今週は第2次世界大戦と第1次世界大戦と2つの大きな戦争です。

子ども達は「なんでドイツは戦争始めたの?」
「なんで原爆落とされなきゃいけなかったの?」とすでに興味津々。
話をしていくと「おじいちゃんとかおばあちゃんってどうやって生き延びたんだろう?」
「すごいよねぇ!」と家族の歴史も合わせて考えるようになっています。

「宗教が違うとなんで争いになるの?」「なんで戦争なんかするんだろう?」
という声があがったのでクラスの出来事に例えて話をすると、自分達もクラスで
戦争を起こさない様にしなきゃという話になりチョット反省していました。


さて、後半は作業です。
お正月休みでたっぷりインタビューをしてきてもらったので、
子ども達は新たに得た情報を話したくて・書きたくてしかたありません。

取材だ!取材だ!_01取材だ!取材だ!_02

取材だ!取材だ!_03取材だ!取材だ!_04


「コレは奄美大島から東京にみんなで行っちゃう最後の写真なんだって」
「なんで最後なの?」
「聞いてなかった・・・」


「おじいちゃんの家の庭には滑り台の他にも色々あったんだよ!スゴイ大きいの!」
「その中でも一番滑り台が好きだったの?」
「ん~・・わかんない・・」


インタビューをして書き出してみるとまだまだ聞いてないことがあったり、
聞きたい事が出てきたりしたので、その場で電話インタビューをする事になりました。


取材だ!取材だ!_05「ママ、プロポーズの言葉ってなんだったの?」
「パパ、私が生まれた時どう思った?え~そうだったの?」
普段は聞かないお父さんやお母さんの気持ちを聞いた
子ども達はなんだか嬉しそうです。

取材だ!取材だ!_06
そしてこれが書き上げた1枚です。
この3連休も取材です!面白い話をまた聞かせてね!



LM


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暗号を作ってみました!

暗号についてだんだんと知識が増えてきたので、
「暗号を作ろう」ということで
暗号作りにチャレンジしました。

「これでは解けないよ」
「こうするとちょっと難しいかな?」
と、知っている知識の中でいろいろ試行錯誤をしました。

前回、デジタルのものの中では2進法が使われていることを思い出し、
そのことを何とか暗号に使えないかと考えました。

しかし、2進法の暗号を連続して羅列するだけだと何をいっているのか、
どこで区切るのかさえ分からずに難しすぎる。
工夫をしていきました。まず、伝えたい文字を10進法に直し、さらに2進法へ変換しました。
2進法の暗号が完成です。果たして理解できるでしょうか?

暗号を作ってみました!_01

この暗号を作ったもう一人の子が解きました。

「1と0しかないのは何でだ?」
「文字がずれていくのかな?」
「色が別になっているのは意味があるのかな?」
といろいろ考えていきます。

やがて・・・
「解けた。そういうことか!」

見事に暗号が解けました。

暗号を作ってみました!_02

「そうか2進法か?」
「そういえば他にも、10進法以外のものが身近にあるよね?
「時計は12進法だ」
「60秒で1分だから60進法だ」
「1年も365日だから・・・365進法?」
「違うよ!366日になったら1年になるから366進法だよ」

数字にもいろいろな表し方があることが分かりました。

来週は、さらに工夫を重ねて暗号作りにチャレンジです。


TK


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ありがとうの要塞

昨年から作成してきた「自分の周りの世界」
家族→スクールの友達→スタッフ・・・・と徐々に世界が広がってきました。
自分の顔写真の周りに付箋紙が増えていくと、それを「コロニー」「ありがとうの要塞」などと呼んだり、
「ロケットの形みたいになってきた!」などと楽しみながら作業しています。
1回お休みしてみんなより遅れていた子に対して「〇〇のも、ずいぶん増えてきたね!」
と声をかけたり、「スクールのメンバー足りないよ!」と教えあったり・・・
「自分の周りの世界」ではあっても、お互いに学び合いながら進める姿が見られます。

ありがとうの要塞_01 ありがとうの要塞_02ありがとうの要塞_03

「蚕糸の森公園で掃除してくれてる人」「スーパーの人」・・・
と自分を中心に外へ外へと世界が広がり、「もういないよ・・・」となったところでスタッフから
「〇〇がお世話になっているのは人だけかな?」と質問が投げかけられました。
しばらく考えていたその子は「うさぎのみけぼ!だって撫でると嬉しい気持ちになる。」と、
人以外に自分の生活にかかわっている存在に気付くことができました。


隣で作業している友達の様子に触れながら、さらに新しい視点で
自分がお世話になっている存在に気付き始めた子ども達。
「自分の家」「蚕糸の森公園の木」「前のテーマでお話してくれたお坊さん」などと次々と
意見が出され、付箋紙の面積が増えていきました。
では、それぞれの世界をみんなで見てみましょう!ということで発表です。

ありがとうの要塞_04  ありがとうの要塞_05  ありがとうの要塞_06

テーマ学習を重ねるにつれ、質問し合い高めあうことに慣れてきた子ども達、
良い質問や意見が出てきます。
スタッフの質問の仕方を真似て、上手に質問する子もいて頼もしいです。

その中で、「動物園の飼育係」と書いてあった子に対して「飼育係がいなかったら寂しい。」
という意見が出たところで、「そうだよね、いるのが当たり前だと思ってるけど、
じゃあ、この人がいなくなったら、これがなくなったら、と考えてみたらどう?」
ということで、みんなで想像してみました。今まで当たり前だった隣に座っている子がいなくなったら・・・
「寂しい!」みんなそれぞれに実感できたようです。
「キャンプの時さ~、暗くて怖かったけど、〇〇としゃべって安心したんだよね~」
「〇〇と一緒にいたら嬉しいし、遊んでて段々楽しくなる!」
と、クラス内でお互いのありがたさを確認したところで今週のテーマは終わりです。


YT


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2010年01月10日

算数の教員募集!


算数の非常勤講師を募集します!

東京コミュニティスクール(TCS)では、算数教員を以下の要領で募集しています。
教育スタッフとして子どもたちの学び続ける力を育むとともに、NPO活動の仲間として新しい時代の教育を研究、開発、実践、情報発信していくことに興味のある方は、ぜひご応募ください。

【募集人数】
非常勤スタッフ 1名

【採用条件】
1.学校や各種教育機関、個人等で小学生に算数の教育経験がある人。
2.TCSの教育理念・方針・価値観について共感し、実現する意欲がある人。
3.子どもと一緒に学ぶことを、楽しいと思える人。

【職務内容】
東京コミュニティスクールの算数クラス(5年生・6年生)教員として、授業担当および報告書提出等

【契約条件】
・場 所: 東京コミュニティスクール
      (杉並区和田3-37-5 第5鴨下ビル)
・日 時: 週5日(月~金曜日) 
  ※午前9:00~10:30(2クラス)を原則とする。
  ※打合せ(授業時間外)や保護者会等(土・日曜日)で勤務する場合がある。
・開始日: 相談に応じます
  ※業務委託契約とする。(詳細はお問い合わせください)
  ※報酬額は、当スクールの予算および各個人のプロファイルを勘案し決定する。

【応募・採用方法】
1.まずは、Eメールまたは電話でご一報の上、見学においでください。いろいろお話をしましょう。
2.応募の意思が固まったら、以下の書類を、Eメールまたは郵送でご提出ください。
  (ア)履歴書(写真貼付)
  (イ)職務経歴書
  (ウ)自己紹介書(書式自由)
  (エ)自分が最も輝いている写真(スナップ写真歓迎)
3.面接時に提出するもの
  (オ)卒業証書の写しまたは卒業(見込)証明書
  (カ)教員免許状の写しまたは教員免許取得見込証明書(免許保有者のみ)
4.状況により再度見学、3~5日間程度の実習・報告書の提出、面接を経て、採否を決定します。
5.状況に応じて、契約期間前に1~3ヶ月間程度、勤務していただく場合があります。

【応募書類提出先・お問合わせ先】
NPO法人東京コミュニティスクール(担当:若林・久保)
〒166-0012 東京都杉並区和田3-37-5 第5鴨下ビル
TEL: 03−3313−8717  FAX:03−3313−8790
e-mail: school@tokyocs.org
    (@は全角です。半角に直してから送付ください)
URL: www.tokyocs.org

【その他】
応募に際しては、ホームページをよくご覧の上、ぜひスクールの見学にお越しいただき、TCSの教育理念・方針・価値観や子ども達の学びの様子について実感してください。
見学は原則毎日可能です。スクールについての質問もできる限りお答えしたいと思います。
詳細については、上記までお気軽にお問合せください。


フルタイム教員スタッフに興味のある方は、こちらをご覧ください。
ボランティアスタッフに興味のある方は、こちらをご覧ください。

2010年01月14日

見学日1・2月終了

終了しました
2010年1・2月 スクール見学日のご案内 (予約制)

東京コミュニティスクール(TCS)では、子ども達やスクールの様子を実際に見ていただきたいという考えから、毎月見学日を設けています。

これまで、保護者の方だけでなく、TCSに興味をお持ちの一般の方や、全国の学校関係者の方々、ボランティア希望やTCSのような学校をつくりたいという方々など、多くの方が見学に来てくださっています。

なお、基本的にどのクラスも見学していただくことができますが、予約制のため、ご希望の方はお問合せくださるようお願いいたします。

≪東京コミュニティスクール見学日≫

2010年 1月14日(木) 8:30~15:30 終了

2010年 1月28日(木) 8:30~15:30 終了


2010年 2月10日(水) 8:30~15:30

2010年 2月25日(木)  8:30~15:30

※ご都合がよければ、ぜひ朝の会(8:30~)から終日(~15:30)見学してください 。
※お申込みが多い場合、調整させていただくことがあります。

【お問合せ・お申込み】
東京コミュニティスクール(担当:若林・馬道)
TEL:  03-3313-8717
E-mail: school@tokyocs.org
※迷惑メール防止のため、「@」を全角にしています。お手数ですが、半角に変更してから送信してください。

   件名を 「スクール見学希望」とし、
   本文に以下の事項をお知らせください。
     1.見学希望日
     2.見学希望者氏名(すべてご記入ください)
     3.(保護者の方は)お子さんの現学年
     4.E-mailアドレス
     5.電話番号(最も連絡のとりやすい番号)
     6.TCSを知った経緯(知人、ネット検索、新聞名・雑誌名など)
     7.見学予定時間・・・可能なら朝の会(8:30)より終日おいでください
     8.質問事項等(あれば)

※TCSへのアクセスはこちら

2010年01月15日

「共創」する苦しみ

あと残り3週間をどう活用するか確認することから今週の学びはスタート
しました。まず、宇宙SFのストーリーを書き上げ、それを紙芝居化し、2月3日の発表時に間に合わせる!それが目指すミッションです。
内容としては、①宇宙の知識を散りばめること、②これまでテーマ学習
で扱った知識を盛り込んでほしいことを、プロデューサー「おっちゃん」の
要望として伝えました。

ところが……先週までさんざん話し合い、盛り上がり、いろいろ作品を
書いて練ってきたのにもかかわらず、いざそのアイデアをうまく組み合わ
せて「ストーリー化」する段階になるとなかなか順調に進みません。

「おれは土星2号に着陸する方がいい」
「ブラックホールを抜けて別の宇宙にゆく」

アイデアを出し合い、一人ひとり勝手に想像を巡らせることと、起伏があり
なるほど!と思わせる「ストーリー」をみんなの知恵を出し合い「共創」して
ゆくこととの違いに直面したのです。

「共創」する苦しみ_01  「共創」する苦しみ_02

沈黙が続いたり、話し合いに疲れてボーッとする子が出てきたり、おちゃ
らけたことを言って真剣に考えなかったり……。作業が滞り、それを打破
できず、モチベーションが下がってきた「危険な兆候」が現れ始めました。

(ここはちょっとGenerateせねば…)

「このままでいいのか!せっかくいいアイデアが出てるのに……みんなを
アっ!と言わせるものを作るんじゃなかったのか!」

思わず、試合の形勢が悪くなってきたときにハッパをかけるコーチのような
発言をしてしまいました。もともとやりたくないことをいやいややらされている
わけではなく、なんとか面白い作品を創ろうと思う気持ちが根底にあるのは
分かっているので、なんとかこの困難を乗り越えてほしいと「気合」を入れる
ことにしたのです。残り時間は限られています。

子どもたちに任せて大丈夫か?
ちゃんとアウトラインを肉づけし、ストーリーを固めることができるのか?
結局、趣旨に反した子どもじみたものしかできないのではないか?

「疑念」が頭をよぎり、「ここはこういうふうにすればいいじゃない?」と助け舟
を出して、一気に作業を進めさせたいという「誘惑」にかられます。しかしそれ
では、教師のお膳立てに乗っただけになってしまう……介入はせず、子ども
の力を信じ、じっと我慢。子どもたちとともに探究する教師となるために乗り
越えなければならない大きな難関が「Generateして任せること」なのかも
しれません。

「共創」する苦しみ_03  「共創」する苦しみ_04

「おっちゃん、できたよ!」

アウトラインを肉付けした「ストーリー」の「初稿」がなんとかでき上がったよう
です。

「よしわかった。読み上げてみて。聞いていて疑問に思ったことをどんどん
質問するからさあ」

案の定、第1稿は、スキだらけ、抜けだらけです。しかしまさにきらっと光る
原石の輝き!大人の入れ知恵では出てこない大胆な発想が込められて
います。

(これを磨く手助けが私の役目……)

探究教師のスイッチが入ります。

「なるほど、地球に住めなくなって宇宙難民というわけだな?その発想は
いい。でも地球を飛び出してすぐに小惑星に着いたわけ?」
「どれぐらいの人数が、それもどんなタイプの人々が小惑星を目指したの?」
「小惑星に着いたときはどんな感じ?その後、どんなことが起きたの?」

矢継ぎ早に投げかける問いに対し、子どもたちは活き活きと細かい描写を
まじえて語ります。

(なんだよ、それだけクリアにイメージしてたなら、最初から書いとけよ……)

とはいえ、あれだけ自力で考え、苦しんだからこそ、頭の中にさまざまな
イメージが蓄積され、あふれんばかりになったのでしょう。だからこそ、投げ
かけた「問い」が呼び水になって噴出してきたのだ!と感じずにはいられま
せんでした。子どもたちが主体的に探究する過程を経た上で、いよいよ何か
を産み出そうとするとき、教師が「産婆」の役割を果たすということを再認識
しました。

いよいよ次週は、文章化、セリフ作り、コマ割り、絵コンテ作りです。


RI


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面白話盛りだくさん!!

今週は日清・日露戦争、大日本帝国憲法、明治維新です。
現代からさかのぼってきた世界の歴史もとりあえずここまでです。


子ども達は歴史を繋げて考えられるようになってきました。


さて、作業の方はというと中々順調に進んでいます。

面白話盛りだくさん!!_01
「ねぇねぇコレ見て!
パパが学生の時に買った愛車なの!かっこいいでしょ!
で、これが友達。そしてその友達と遊んでたら崖から落ちちゃって・・
ジャーン!!車がボッコボコ!!」
そこには廃車になった愛車が写っていました・・
「スゴイ面白いでしょ!!」
パパの痛々しいエピソードありがとうございます。

面白話盛りだくさん!!_02
「今日は僕が生まれた時の事書くんだぁ!これが僕。」
みんなにかわいぃと言われて嬉しそうです。
「ん~このときの気持ち何て言ってたっけ・・?」
どう書いたらいいのか考えながら少しずつ作業を進めていきます。

面白話盛りだくさん!!_03面白話盛りだくさん!!_04

面白話盛りだくさん!!_05面白話盛りだくさん!!_06


さぁ来週からは時間いっぱいを使って作業です。
仕上げに向けて一直線です!
頑張れ七選組!!


LM


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暗号マスターを目指して・・・


暗号マスターを目指して・・・
暗号を解いていくプロといえば、スパイ、ハッカーですが、
前にも行ったように、宝探しというゲーム形式にして行いました。
気分はまさにトレジャーハンターです。
暗号から法則性を探して、答えを導き出し、そこに指示されているところで暗号を探し、また解く。
くり返し行うことで、暗号を作る技術を磨いていきます。

果たしては、「おたから」は、見つかるのでしょうか?


まずは、いつもどおりひらがなを数字に直していきます。

「数字言っていくから黒板に書いて!」
解いていく効率を考えて子どもたちは自然と役割分担して行っていました。

「なんか0が多くなっているから、区切り方が変わったのかな?」
数字の区切り方にも変わったところがあり、敏感に反応していきます。

暗号マスターを目指して・・・_01暗号マスターを目指して・・・_02

暗号マスターを目指して・・・_03暗号マスターを目指して・・・_04


始めは、同じ法則で解けるのでだんだんと解く時間が早くなっていきます。
途中は解けなくて苦しいと感じることがあるのですが、
粘り強くあらゆる可能性を考え検証していくと、いつか答えが出るということを実感していきました。


2倍、4倍、8倍・・・という法則で数字にかけ算をしていく暗号では、
「次は一桁増えるな!」と予想し、次の暗号には、区切り方に目がいきました。

「0がいっぱいになったのは関係あるのかな?」
法則が隠されているということで、頭を働かせます。

暗号マスターを目指して・・・_05暗号マスターを目指して・・・_06

暗号を解くと、
「分かった」という喚起の声が上がります。
見事、おたからをゲットしました。


続いて、暗号の代表的なもの「転置暗号(ブロックに分けた数字の中で文字の順序を置き換える暗号)」「多表式暗号(ブロックに分けた中で○文字ずらす)」
を解きました。

暗号マスターを目指して・・・_07

今までとは解き方の考え方が違うので、てこずっていました。
考えていました。

いろいろ見方を変えてみるもののなかなか法則が見つかりません。

しかし、
「この法則かな?」と思いついたことを検証していき、違ったらまた法則を予想するということを根気強くできるようになりました。
いつか解けるということで、考え続けていきました。


テーマの発表会に向けて、どうしようかと考えました。
「暗号を作って解いてもらいたい」
と出てきたので、自分達で暗号作りをして検証をしていきたいと思います。


TK


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心の中の「ありがとう」を・・・


先週、3人がお互いに対して「ありがとう」という気持ちを持っていることが分かりました。
そして、お互いに目を見て、「ありがとう」の気持ちを声に出して伝えてみました。
ちょっと照れくさくて、相手の目を見るのがなかなかできない子もいましたが、
3人とも「ありがとう」という時もいわれる時も嬉しそうな顔をしていました。

「『ありがとう』っていわれた時、どんな気持ちがした?」
「うれしい」「こころがきもちよくなる」「自分もありがとうっていうきもちになる」
「うれしくて音楽が少しずつ聞こえてきた」「自分の心がやさしくなる」
今まで、意識してこなかったけど、ありがとうのパワーってすごいね!
さらに、「『ありがとう』って言うと、ほんとにやってくれたから、すごいありがとうっていう気持ちになる」
と、声に出して「ありがとう」の気持ちを伝えることで、より自分の中の感謝の気持ちが大きくなる
ということに、子ども達は気付きました。
確かにそうです、感じているけどなかなか表現していない気持ちを声に出して表現することで
改めて自分の気持ちに気付くのです。スタッフの私も勉強になりました!!


s心の中の「ありがとう」を・・・_01 「ありがとう」の気持ちを声に出したりして
表現することが大切だと分かったところで、
みんながお世話になっている人達にどうやって
「ありがとう」の気持ちを伝えたらよいか、考えました。
その中で、みんなのお弁当の中にいつも入っていて、
いつもはお母さんに作ってもらっている「卵焼き」を
お母さんや家族のみんなにプレゼントして、
「ありがとう」の気持ちを伝えよう!というプロジェクトが発足したのです。
まずは、家で卵焼きを作ったことのある子が他の2人に手ほどきを・・・
試食してみたら「おいしい~~!!」これなら「ありがとう」が伝わるね!
一人ずつ、卵を割るところから全部自分で卵焼きを作り上げました。


心の中の「ありがとう」を・・・_02 心の中の「ありがとう」を・・・_03  心の中の「ありがとう」を・・・_04

そして、手紙と共に家族のみんなにプレゼントしました。
「ありがとう」「すごいね!」「美味しいよ」などと言ってもらい、「もっと色々お手伝いしよう」
「次なる卵料理を考案中」と、子ども達も、手ごたえがあったようです。
そして、スクールの友達にも手紙を書いて「ありがとう」の気持ちを伝えました。
思ってても、伝えないと伝わらないよね!

心の中の「ありがとう」を・・・_05  心の中の「ありがとう」を・・・_06


YT


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2010年01月22日

宇宙への「時空因縁」

さあ、今週は、先週できあがった「骨格」を「文章化」しなければなりま
せん。そうしないと、紙芝居作りが間に合わなくなります。情景描写や
セリフをどうするか?宇宙の知識を織り交ぜて魅力的なストーリーに
どう仕上げてゆくか?子どもたちがどう動くか楽しみである反面、果た
してうまく文章をまとめあげることができるのかとても心配でした。

「宇宙船の中から地球をふと見ると、赤く染まって火星のようだった。
それは争いで傷つき倒れた人々の血の色だった。」
「いい文章だねェ」
「おれもそう思うよ」
「宇宙に飛び出して小惑星に向かうところの描写はこれでばっちり!」

自分たちの担当部分を決めて、分担して文章を書き上げてゆきます。
「大きくジャンプするにはかがまないとダメ」とよく言いますが、先週、
「共創の苦しみ」を乗り越えた子どもたちは、セリフと描写を効果的に
交えながらどんどんストーリーを完成してゆきました。意味のある「よど
み」が子どもの探究には必要なのだと再認識しました。

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「ほとんど重力がない小惑星でダイナマイトを爆破させたら破片が上から
降ってくるかなあ?」
「爆破が起こったとき思わず耳をふさいだけど、音がしないから不思議に
感じたっていうのはどう?」

できあがっては、読み直し、宇宙ならではの様子をよりリアルに表すため
に、細部を修正して洗練してゆきました。

「ピンク色の宇宙に出たっていうけど、ピンク色の宇宙なんてある?」

すると、ある子が家から持ってきた星の写真集をぱらぱらめくり始めまし
た。みんな周囲に集まり、探してゆくと

「あった、これピンク色だよ」

それは、オリオン座にある馬頭星雲でした。馬の頭をした真っ黒な雲
のような塊の周囲がピンク色に輝きとてもきれいです。

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「でもさあ、どうして火星と木星の間の小惑星帯にいたのに、1500光年
移動しちゃったわけ?」
「ブラックホールを通過したってのはどう?」
「この間読んだ新聞に載ってたじゃん。オリオン座のぺテルギウスが
超新星爆発を起こしたらそこにブラックホールができるって」
「じゃあそれでできたブラックホールの出口が小惑星帯の近くにできて
そこに吸い込まれたってことにしようか?」
「いいねえ!」

子どもたちは、ストーリー作りに役立ちそうな宇宙についての知識を資
料の中から見つけては、そこに大胆な発想を付け加えていきました。

pP1201070.jpg  pP1201078.jpg

エンディングに向かうクライマックスの部分にさしかかり、子どもたちの
考えが割れました。宇宙での生命を発見した人類は彼らと協調して
平和に暮らすか、彼らを滅ぼして自分たちだけで新たに見つけた星を
独占しようとするか、どちらの方がよいか……

「結局、地球を出ても人間のすることは変わりそうもないもんなあ」

誰かがぽつんとつぶやきました。ストーリーが固まってきて浮かび上が
ってきたのは、まさに「時空因縁」という探究領域で追究すべき、「人類」
の「業」でした。

来週は、いよいよ紙芝居を作成に取りかかります。

「やったあ、ついに絵が描ける!」

もう頭の中にイメージがいくつかできている子はホワイトボードに披露し
始めました。気分が最高潮に盛り上がって、最終週に突入です。

RI

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昭和の暮らし


今週からはおばあちゃん・おじいちゃんの写真、お父さん・お母さんの写真
を年表と照らしあわすところから始まりました。


「あぁ!日中戦争の時僕のおじいちゃん中国で訓練してたんだよ」
「ひいおばあちゃんの所は疎開先だったらしいよ」
「おかあさんも万博行ったって!」


もう一度それぞれの出来事がどんなものだったのか調べてみよう。
昭和の暮らし_01昭和の暮らし_02昭和の暮らし_03

自分達の言葉で出来事をまとめるために資料をみながら
もう一度復習です。
「どう言ったらみんながわかりやすいだろう?」
頭をひねりながらペンをはしらせます。


そしてこのテーマ初のおでかけにも行って来ました。
場所は「昭和館」です。
戦前~戦後の暮らしについて学べる施設です。

昭和の暮らし_04昭和の暮らし_05昭和の暮らし_06


食料がなかった時代はイナゴなどの虫がおかずだったというのを目の当たりにして
ビックリしたり、防空壕の中に入ってみたり当時の映像を見たりして
戦争の悲惨さや、戦後の人々の頑張りを感じることができました。


来週はいよいよ発表に向けてまとめていきます!!


LM


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みんなを「あっ」といわせたい!


さてさて、テーマの発表会まで、あとわずかになりました。
どうするかということを考えなければなりません。

すると・・・
ある子が
「暗号を開発したよ。解いて!」
といってきました。
しばらく考えて、手を動かして、計算して考えてみるものの分かりません。

みんなを「あっ」といわせたい!_01みんなを「あっ」といわせたい!_02

「ヒントはね・・・」

ある数を基準にして、考えるものでした。
つまり、その数より小さいい数はマイナスをしていき、大きい数は足していきます。

それから、「こんな暗号はどうかな?」
と、次々とアイデアが出てきます。
発表会乞うご期待といったところです。

それは、今までの学んできた暗号にはない発想のおもしろいものでした。
本当に、みんなの発想の豊かさに感心させられます。
「発表は暗号をみんなにといてもらいたい!」
「そうしたいな!」

そのことを念頭に置きながら
いかにみんなをおもしろいなと思わせるかを考えることにしました。

みんなを「あっ」といわせたい!_03みんなを「あっ」といわせたい!_04

発表は、今まで学んだ暗号の解き方と作り方を分かりやすく説明をします。
そのためのわかりやすく伝えるにはどうすればよいかをを考えました。
「色を工夫しよう」
「解き方と作り方をかいた方がわかりやすいよ」

みんなを「あっ」といわせたい!_05みんなを「あっ」といわせたい!_06

模造紙に実際に暗号の解き方を書いてみると、
法則を人に分かりやすく説明をすることは、難しいものであることが分かります。

今まで学んできた暗号の解き方をまとめました。
これらのことを使って、問題を解いてもらいます。

みんなを「あっと」言わせられるようなものができるのでしょうか?


TK


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「ありがとう」の伝え方


今週は、子ども達にとっては身近な存在、しかも体育やテーマ、フリーの時間などによく
利用しているスクール周辺の公園に対して「ありがとう」の気持ちを表すために、
ゴミ拾いの道具を持って出かけました。


「ありがとう」の伝え方_01蚕糸の森公園では、
いつも掃除をしてくれているおじさん達に
ちゃんと大きな声で「いつもありがとうございます!」
と、伝えることができました。
恥ずかしがり屋のあの子も、おじさんから
「わざわざありがとね!」と言ってもらって
嬉しそうです。


公園に行く間にもゴミがたくさん落ちています。子ども達は、このゴミの量で、
自分達の「ありがとう」の気持ちを表そうと、やる気満々で、
「今、ありがとうの量、どのくらい?」と確認しながら拾っていきました。
「タバコ一つも見逃すもんか!!」と気合十分。
どんなゴミもためらいなく次々と拾っていく姿は頼もしかったです。


「ありがとう」の伝え方_02 「ありがとう」の伝え方_03 「ありがとう」の伝え方_04


公園に着くと、遊びたい誘惑にも負けず、まずはゴミ拾い。
お互いに、注意しあったり、声をかけ合ったりする姿も見られます。
公園に「ありがとう」の気持ち、伝わっているね!

途中で、色々な人から「ありがとね、えらいね、いい経験してるね!」などと声をかけられました。
子ども達は「ありがとう」は、「ありがとう」を増大させていく力があると気付きました。
「『ありがとう』って言われると、『ありがとうって言ってくれてありがとう』って言いたくなる」
というのが、今回のテーマで、子ども達が実感していることです。
でも、「ありがとう」の気持ちが伝わらなかったら意味が無いよね。
テーマ発表会という場を活かし、今回のテーマの最後の山場、
スクールの友達みんなに「ありがとう」の気持ちを伝えよう、という事になりました。
3人とも手紙を書いてその場で読む事で「ありがとう」の気持ちを伝えると決めました。
そこで、真剣勝負、ちゃんと伝わらなかったら意味が無い!という事を再度確認し、
みんなへの手紙を書き始めたのでした・・・


「ありがとう」の伝え方_05 「ありがとう」の伝え方_06 「ありがとう」の伝え方_07


YT


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2010年01月24日

入学説明会1・2月終了

スクール入学説明会のご案内

東京コミュニティスクールへの入学を検討中の方、またスクールに興味をお持ちの保護者の方向けに、入学説明会を開催いたします。

TCSのことをまだよくわからないという方も大歓迎です。スクールに通う子どもたちの様子や入学に際する手続きのことなど、知りたいことをなんでも聞いてください!

多くの方のご参加をお待ちしております。

※詳細は、入学案内をご覧ください。

≪東京コミュニティスクール入学説明会≫

2010年1月24日(日) 13:30~16:00 終了
会場:東京コミュニティスクール

2010年2月13日(土)  13:30~16:00
会場:東京コミュニティスクール

【会場】
東京コミュニティスクール [ アクセス ]
  最寄駅:東京メトロ丸の内線「東高円寺駅」徒歩3分

【対象】
どなたでもご参加いただけますが、保護者向けの内容になります。

【お申込み・お問合せ】
東京コミュニティスクール (担当:若林・久保)
TEL:03-3313-8717
E-mail:school@tokyocs.org
※迷惑メール防止のため、「@」を全角にしています。お手数ですが、半角に変更してから送信してください。

 お申込みの場合は、
   件名に 「入学説明会参加希望」とし
   本文に以下の事項をお知らせください。
     1.説明会希望日
     2.参加者氏名(すべて記入ください)
     3.(保護者の方は)お子さんの現学年
     4.E-mailアドレス
     5.電話番号(最も連絡のとりやすい番号)
     6.TCSを知った経緯(知人、ネット検索、新聞名・雑誌名など)
     7.質問事項等(あれば)


※TCSへのアクセスはこちら

2010年01月29日

『陽心工房』フル稼働

シナリオが一応できあがったものの、細かい部分を見直すと、つじつま
が合わなかったり、意味は通っていてもいまひとつ面白くない部分が
でてきたりして、なかなか最終稿ができあがりません。そうはいっても
テーマ発表までに残された時間は、今週だけ。まだ紙芝居は一枚も
描いていません。時間との戦いの中で、よりクオリティの高いものを
目指す子どもたち。とりあえず、分業することに決め、シナリオ見直し役
と、どのシーンをどんなふうに描くか考える役とに分かれて作業を開始
しました。

『陽心工房』フル稼働_01  『陽心工房』フル稼働_02

「どうして虫Aが虫Bの卵をねらうんだろう?」
「卵の中になんかいい成分が含まれてるからかな?」

それっきり考えが煮詰まってしまいました。

「あのさあ、前回のテーマで何やったっけ?」

子どもたちがある視点に固着して動きが取れなくなっているとき、違う
見方を促すように働きかけるのが探究教師の重要な役割です。遺伝の
テーマ学習で学んだDNAについての知識が活用できることをアドバイス
します。

「そうか、そうつなげるのか……」

他のテーマで学んだことを活かせば、発想を広げられることに子どもたち
は気づき、面白いストーリー展開を思いつくことができました。

『陽心工房』フル稼働_03  『陽心工房』フル稼働_04

一方、シーンを割りふり、どう描くか考えるチームは、シナリオとにらめ
っこしながら、どこで紙芝居をめくるかを考えて、絵柄を決めてゆきました。

「ここは主人公がロケットの窓から宇宙を眺めている絵がいいな」
「惑星だけでなく銀河も描いた方がいいかもね」

どのシーンを切り取るかを決めるためには、当然ながらそのシーンに誰を
そして何をどのように描くのか、イメージを明確にしてゆかなければなり
ません。ここまでじっくりストーリーを考え抜いてきたからこそ、子どもたち
は、滞ることなく話し合いを進め、容易にイメージを共有化できたことが
よくわかりました。

『陽心工房』フル稼働_05  『陽心工房』フル稼働_06

いったんシーンが決まり、イメージが共有されると、驚くほど、さくさくと
デッサンを描き上げてゆきました。

「虫どうしのたたかいはおれに任せて」
「わかった、じゃあ私はロケットから見た星を描く」
「手が空いたんだけどどこを手伝おうか」

時間を無駄なく効率的に使うために、分担し、お互いに指示を出し合い
確認し合って作業を進めてゆきます。もはや職人たちの集団のような
動きです。『陽心工房』フル稼働といったところでしょうか。色合いはよい
か、どう塗ったら効果的か、どこを目立たせるか、しっかり考え、決して
手抜きせず、色塗りを進めました。

『陽心工房』フル稼働_07  『陽心工房』フル稼働_08

「おっちゃん邪魔しないでよ」

私が余計なことを話しかけようものなら陽心工房の職人たちから文句が
出ます。

3日間連続の「志願」残業の末に、素晴らしい作品が完成しました。残る
は、紙芝居をどう読むかということだけとなりました。

「内容は頭に入っているし、電車の中でも家でも何回も読んでくるから
大丈夫だよ」

こんな頼もしい言葉がさらっと出てくるのも、とことん取り組み、納得ゆく
ものを仕上げた自信があるからでしょう。発表を乞うご期待ください!


RI


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源自物語 いよいよ終盤・・・

いよいよテーマ発表がせまってまいりました。
今週からはその準備です。
今まで学んできた歴史的事象と自分達の家族の歴史を
1つにしていきます。


まずは歴史的事象をピックアップしていきます。
「一番昔に生まれた人が1920年だから・・・
関東大震災くらいからでいいんじゃないかな?」
この言葉でスタートラインが決まりました。

「戦争は入れた方がいいと思う」「万博は入れたい!」
「新幹線開通は絶対必要!」「阪神大震災は入れて!」
次々と項目が決まっていきました。


次は選んだ歴史的事項を軸に誰の家族のトピックをいれるかを話し合います。
こうして選ばれたものを順番に並べてみました。
源自物語 いよいよ終盤・・・_01源自物語 いよいよ終盤・・・_02


こうして並べてみるとこんな事件があった時に
自分の家族はこんな状況だったのかと、なんだか不思議な感じになります。
歴史年表に家族も取りこまれたような感じです。


今度は映像に合わせるセリフ作りです。
自分の担当する部分の歴史的事項は
自分でもう一度調べなおし、まとめました。
「ねぇ。アームストロング船長の言葉ってスゴイかっこいいよ!」
「今じゃ洗濯機とか当たり前なのにね」
子ども達は自分のが出来上がると他の子のも手伝い、
協力して進めて行きます。

源自物語 いよいよ終盤・・・_03
そしていよいよ発表練習。
映像を見ながら自分のセリフを読んでいきます。
落ち着いて、ゆっくりと。
どうしても早くなってしまったり、自分の番に気がつかなかったりと
中々うまくいきません・・

しかし、そこは七選組の底力!!
やる時はやるのです!
本番に乞うご期待!


LM


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説明するのって難しい!


発表に向けてラストスパートです。

暗号の解き方と作り方を説明するために文章を考えました。
「この暗号の解き方は・・・」
「作るときの手順は・・・」
いざ、説明することを考えてみると、
実際にやり方などはわかっているものの、
人に分かりやすく説明をするということはとても難しいものです。

説明するのって難しい!_01説明するのって難しい!_02


なかなかまとまった分かりやすい文章にまとまりません。
分かっているのになんでだという思いがあり、もどかしいようで
「できない。どうすればいいんだ」
と苦しんでいました。

しかし、自分たちで考え実際に言葉に出してみて
また推敲をするという作業を繰り返していきました。

「これなら分かるよ」
だんだんと文章も洗練されてきて、分かりやすくなりました。

まとまった文章を、とき方と作り方ということで分かりやすく模造紙に描いていきました。

基本的な暗号を応用して、暗号の問題を作りました。
すばらしいアイデアが出てくる出てくる。

おもしろい暗号はクイズ形式でテーマ発表にみんなに考えてもらうことになりました。
なりました。乞うご期待です。

説明するのって難しい!_03説明するのって難しい!_04

発表の練習も大詰め。流れに沿って声に出し、ひたすらに練習を重ねます。
今回は暗号ということでといていく楽しさを伝えたいということで、工夫を重ねました。
子ども達のプレゼンテーションも楽しく感じてもらうために考えました。
さぁ来週はいよいよ本番です。


TK


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大きい声で伝えるよ!

大きい声で伝えるよ!_01スクールの仲間への「ありがとう」の気持ちを
表すために手紙を書いています。
とにかく「伝わる」ことが大切なので、
丁寧な作業となり、1、2年生にとっては
時間がかかる大変な経験です。
自分の心の中の感情を見つめ、
それを表すための言葉を一つ一つ吟味していきます。

子ども達も真剣です。やっと出来上がった手紙を本番用の紙に書き写す際、
「この字じゃ、伝わらないな・・・」と、客観的に自分の手紙を見つめる視点が芽生えてきました。


大きい声で伝えるよ!_02 大きい声で伝えるよ!_03
大きい声で伝えるよ!_04
それから、みんなが自分の周りの「ありがとう」を探して書き込んでいった模造紙に
タイトルをつけました。
他の子が常々口にしていた単語をちゃんと聞いていて、自分のタイトルに採用した子、
自分の中から出てくる言葉をじっくり感じてタイトルをつけた子、
それぞれみんな伝えたいことが伝わる良いタイトルをつけることができました!

発表の準備は着々と進んでいますが、いざ本番!となった時に、
声が小さいとか、早口すぎるとかでみんなに伝わらなかったら意味がありません。
恥ずかしがりやさんもいて、今まで練習の成果を存分に発揮できないことも多かったから、
今回はチャンス!みんなに「ありがとう」の気持ちを伝えるために、
本番で勇気を出してがんばれるようにと練習を開始したのでした。

大きい声で伝えるよ!_05練習をビデオで撮影してみると、
子ども達自身が問題点に気付きます。
「早すぎ!」  「間違えた!」
「(ほかの人がしゃべっている時)遊んでる!」
「ずっと紙を見てる!」
こうして、次にもう一度通してやってみると、
見違えて上達します。


来週のテーマ発表会では、「ありがとう」をみんなに伝えよう!という意気込みで、
堂々と発表できるようにがんばろう!


YT


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