[1・2年生]
タイトル:One for All, All for One
探究領域:社会寄与
探究領域「社会寄与」において、一年生では『ありがとうにありがとう』を行います。
このテーマは、いつもそばにいる家族や仲間の有難さに気付き、感謝の気持ちを伝えることに挑戦しました。
本テーマでは、「他者への尊敬を持ってコミュニティに寄与すること」を目指します。
1・2年生の子どもたちには、他者から求められたり、役に立つことは少ないかもしれません。
しかし、彼らもコミュニティの一員であり、一人一人がそのコミュニティに“寄与”することができる存在のはずなのです。
そのために、「私たちがコミュニティで何ができるのか」を探るべく、まず動くことから始めます。
そして、「私たちがコミュニティで果たすべき“義務”とは何か」ということを、動きながら考えていきます。
“義務”とは何なのか?
何が“正しい”行いなのか?
コミュニティの一員としてやるべきこととは何か?
子どもたちと共に追究していきたいと思います。
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※TCS2012年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。
[5年生]
タイトル:Dear Editor[6年生]
タイトル:エキシビション [1・2年生]
今年度最後のテーマ学習が始まりました。
4月には「テーマって何?」「楽しいのかな?」と言っていた1年生も6つ目のテーマとなり、「次のテーマは何をするのかな?」と興味津々。
前情報から、
「次のテーマは“働かざるもの食うべからず”だよ!」
「ってことは“働く”んだ!」
「お手伝いしたいな、外行きたいな。」
と予想を巡らす子ども達。
そのため、『One for All, All for One』というテーマタイトルを書き出すと、前予想とは違うので驚き。
「One は一つ……All は全部?」
「“ともだちはいいもんだ”の歌詞( みんなはひとりのために、ひとりはみんなのために)みたい。」
セントラルアイディア『私たち一人一人はコミュニティに寄与することができる』を書き出すと、
「コミュニティ?」「寄与?」と更に子ども達の頭の中にハテナが飛んで。
「コミュニティと言えば、東京コミュニティスクール?」
「パンづくりコミュニティ、という看板を見たことがある。」
「『寄与』の寄は、奇跡と同じ漢字?あっ、うかんむりが足らないのか。」
「それで、働きに行くの?」
「人のために動くっていうことかな?」
分からないことだらけかもしれないけれど、どういう意味だろうと考えることが大事。その後もテーマタイトルとセントラルアイディアを基に、子ども達と話し合いました。
「なぜ人のために動くの?」と尋ねると、
「お金をかせぐため。」
「良い人と思ってもらうため。」
「誰かに喜んでもらうため。」
「人のために動くことも大事だけど、それで自分のためにならないことはないのかな?」
「自分のためにもならないといけないと思う。」
「例えば、お金をあげたら人のためにはなるけど、損をするから自分のためにはならない。」
「けど、相手が喜んでくれたら嬉しいから自分のためにもなるかもしれないよ。」
「人のためになると思ってしたことが、そうでないこともあるよね。」
「それは、ありがた迷惑だ!」
ただ動けばいいのではない、人のためにも自分のためにもなることをするんだという意識が芽生えたところで、早速翌日から動き出しました。
コミュニティの中でまずできそうなこととしてまずやってみたことが、スクール前の公園のごみ拾い。
「よし、寄与するぞー!」
と、意気込んで出かけたものの、ごみが落ちていない……。普段から公園の管理者の方がきれいにしてくださっているのでしょう。
池の中にある葉っぱを拾おうとしますが、ゴミ袋と長靴(降雪の翌日だったため)しか持ち合わせていない子ども達に十分に拾えるはずもなく。ズボンや靴下、手袋が濡れて、最後に水遊びのような状態にもなり……。
動いた後は振り返り。
自分の“行”いを“伝”える、“行伝シート”を制作して自分たちの動きや意識を振り返りました。
「数個はゴミを拾ったよ!」
「少しはきれいになった。」
「でも、これじゃあ、寄与と言えないような……。」
「そもそも寄与って何なんだ?」
「分かるようで分からない。」
と、子ども達。
そこで改めて『寄与』という言葉の意味を探るべく、国語辞典と漢字成り立ち辞典を用いて調べてみることに。
「寄与の寄は、“家に寄りかかる”というところから、“頼る”という意味があるらしい。」
「寄与の与は、“象牙を4本の手で捧げる”かたちなんだって。」
『寄与』には、社会や人の役に立つという意味の中に、頼って頼られて、という支え合いの関係を指すことが見えてきました。
さぁこれからの6週間、どうしたらコミュニティに寄与したと言えるのか、一緒に動きながら考えていこう!
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※TCS2012年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。
[3・4年生]
私たち人間の体は約70%が水でできていると言われています。生命に必要不可欠な水。限りある資源である水。[5年生]
「“編集”ってどういうこと?」[6年生]
いよいよ6年生は、TCSにおける最後のテーマ学習となるエキシ [1・2年生]
コミュニティに寄与するために何をするか。
そうした矢先にグッドチャンスが訪れました。
なんとテーマ学習前の時間が伸びたため、掃除が潰れてしまった。
スクールという身近なコミュニティにも寄与できるチャンスではないか?!
ということで、スクールの掃除から始めました。
みんなで分担してテーマで使っている部屋以外の掃除を行います。
「これ、どうやって片付けたらいいかな?」
「ここも汚いから掃除しよう。」
「ここ、修理しよう。」
「手伝おうか?」
いつもなら気付かないだろうところまで自分なりに気付き、どうしたら寄与できるだろうか意識しながら取り組もうとしていました。
そして振り返り。2枚目の行伝シートの制作に入りました。
「TCSをきれいにできた。」
「掃除できたけどもっときれいにできたと思う。」
「もっと良い掃除の仕方があったと思う。」
「楽しかった。でも面倒だと思ったところは適当にやってしまった。」
「ちゃちゃっとやってはいけない。」
「けど、時間をかければいいってもんでもないよね。」
前回よりは、TCSをきれいにできたし、できることもあったから寄与したと思うけれど、十分ではなく質の向上が重要だと感じる子ども達。
この行伝シート、実はいくつかの項目に分かれて記録しています。
『志(何を目標にして臨んだか)』
『動(何をしたか)』
『意(どんな意識で動いたか)』
『良(良かった点は何か)』
『改(改善点は何か)』
『寄与(寄与できたか)』
行伝シートを眺めていると、気付くことが。
前回より寄与できた、という割には『良』が少ないのです。
それに、『良』の内容を見ていると、
「キッチンをピカピカにできた。」
「けん玉を修理した。」
など、もの・場所に関することばかり。
コミュニティに寄与することは、ものや場所だけでなく人に関してのグッドポイントも出てくるはずでは……?
そのことを伝えると、「あ〜そうだ〜。」と頭を抱える子もいました。
それに、「少しでもできたからOK、もう改善点は無い」とする姿勢も見えることがありました。
できる範囲のことでは挑戦にはなりません。
「もっと向上していこう」と自らを変えようとする姿勢が無ければ、これ以上動き続けても成長は見られないでしょう。
今の自分をどうしたらもっと高められるか、その視点を持って今後も動いていって欲しいと思います。
コミュニティに寄与する際の条件として挙げたうちの一つは『義務の遂行』であること。
っていうけど、『義務の遂行』って何だ!?
そこでまたまた辞書で調べることに。
「ことばの学びみたい。」と子ども達。
そうです、テーマは他の学びとも連動するのです。
『義務』は“しなければならないつとめ”であり、
『遂行』は“困難であっても正しい行いをやり遂げる”という意味が見えてきました。
「大変であっても正しいことを徹底的にやり遂げるんだ」という意識が出て来たところで、子ども達の希望によりごみ拾いリベンジを行いました。
今回は場所を変え、木の茂みの中やなんと側溝の蓋(編み目状)の下にあるごみまで拾おうとする子ども達。もう彼らの中では、気になって仕方が無い、正しいから大変であっても取り組むんだという気持ちが芽生えたのかもしれません。
さぁ、来週も更なる寄与を目指して動きます。
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[3・4年生]
先週に引き続き水に関する量と質の問題(水不足と汚染)について映像や資料を通してアジアやアフリカの水環境を見ていきました。すると世界には”水”の量と質に関する問題があるということが見えてきました。[5年生]
実は、いつでも人間は情報を「編集」せざるを得ないのだという[6年生]
「好きで飼ったはずのペットなのに、どうして捨ててしまうことに [1・2年生]
「コミュニティに寄与しているのか?」
「義務の遂行になっているか?」と問われ続け、頭の中を渦巻く子ども達。
今週は、スキー合宿も控えて日が少ない中で、
テーマ前半の動きを振り返り、自分の意識や行動がどう変わったのかを考えてみました。
「『心に響け』のテーマでは、ひとを大切にすることについて考えていただけだけど、このテーマではひとを大切にするために実際に動いた。」
「普段でもごみを拾うようになった。」
「このままゴミを放っておいたらどうなるか考えるようになった。」
「自分のことやお家の手伝いをすることも寄与だと思った。」
短い時間の中でも、子ども達の中で変化が起きていることが分かりました。
けれど、
「でも、まだ3週目だよ!」
とある子。
そうだよね、これからももっと変われるはずだし、それを目指すべきだよね。
テーマ学習以外の時間でも、自発的に動いているようです。
放課後にもゴミ拾いをしたり、帰り道で見つけたガラスをゴミ箱を探して捨てたり。
本人曰く、ゴミを捨てそうになった人に「捨てないで」と声掛けもしたとか。
「ゴミを捨てる人がいなければゴミを拾う必要もない。だから『ゴミを捨てないで』ポスターを作りたい!」
さぁ来週は、どんな寄与ができるかな?
できそうなことにどんどんトライし、とことん動いてみよう!
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[3・4年生]
今週は先週から引き続いてまだはっきりと理解できていないことについて仮説を立てて検証していきました。[5年生]
いよいよ本格的な記事づくりです。教室の壁一面に、ともに語りながら[6年生]
保健所での犬猫の殺処分の映像をきっかけに、人とペットの関係の