[3・4年生]
先週に引き続き水に関する量と質の問題(水不足と汚染)について映像や資料を通してアジアやアフリカの水環境を見ていきました。すると世界には”水”の量と質に関する問題があるということが見えてきました。ではなぜ人々は汚れた水で生活をしなくてはいけないのでしょうか?そしてなぜ水は汚れてしまったのでしょうか?
地域によって汚染の理由は異なるようですが川にゴミを捨ててしまったり、工場から流される排水など人工的な原因で河川や地下水が汚染されていることが分かってきました。
翌日JICA地球調査隊へ伺い、海外での水環境について実際に滞在していたスタッフの方からのお話を聞きに行ってきました。やはり実際に現地に住んでいた方から直接話を聞くことで他人事ではなく感じるものです。また、スクールで学んだ情報と生の情報がリンクすることで理解が深まります。
ボリビアに滞在していたスタッフの方から聞いたお話によると、
「これは私が通勤する時に毎日通っていた川の写真です。(捨てられたゴミが山積みになり散らかっている)」「うわーーー、汚ーい!」と子どもたち。
「ここには大きな鉄製のゴミ箱が置かれていたんだけどそれが盗まれてしまって以来、ゴミがそのまま捨てられるようになってしまったんだ。しかもその横でゴミを燃やすものだから川の中にダイオキシンという毒素が流れ込んで川を汚染してしまっているんだ。」
「なんでゴミ箱を盗むの?」
「君たちには想像出来ないかもしれないけどボリビアは南米で最も貧しい国だから鉄製のゴミ箱を売って少しでもお金にしたいと思っている人がいるんだよ。そしてゴミを捨てることが川の水質を悪くすることにつながることをみんな知らないんだ。これは教育の問題でもあるんだよ。貧しくて学校へ通うことが出来ない子どもたちもたくさんいるんだ。この汚染された川の水を少しだけ濾過して水道水としてこの地域では使っています。私も当時水道水を知らずに飲んでしまっていたけど頭が痛くなったし、気分が悪くなりました。水道水が汚染されているって本当に大変なことですね。」
実際に体験した水環境のお話だけでなく、水道が無いために毎日何kmも歩いて水を運ばなくてはいけない地域のお話や、日本のように食糧を輸入に頼ることで海外の水を仮想水として沢山利用している先進国のお話も聞かせて頂いてきました。
私たち日本人が普段当たり前のように使っている”水”についてこんなにも環境によって違いがあるということなど今まで知らなかったことがより分かってきました。そして同時にさらなる疑問や課題がモヤモヤと広がっていきます。
JICAの坂田さん貴重なお話をシェアして下さり本当にどうもありがとうございました!
YI
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