タイトル:I am Special, You are Special
探究領域:自主自律
セントラルアイディア:私たちはかけがえのない存在である。
1年生、入学にしてから2つ目のテーマ学習がスタートしました。
前回は、紅葉山公園にある様々なものを「みっけ!」しましたが、今週からはタイトルにもあるよに、じぶん、そしてクラスメイトのスペシャルをみっけ!していきます。
今週は、探究の土づくり。
まずは、テーマのタイトルから探究を始めました。
「スペシャルってどんな意味だと思う?」「どんなものがスペシャル?」
という問いを投げたところ
「クリスマスはご飯がスペシャル!」
「テレビのスペシャルは長いから、普通より長いってこと?」
「新幹線はスペシャル。だって、早いし、車内サービスがあるから!」
「誕生日プレゼントをもらうことがスペシャル。」
などなど、彼らのスペシャルに対する既存知識を知れたのは良かったものの、『もらうということ、豪華なもの』に偏ってる傾向があることが見え隠れ。
そんな流れで「自分のスペシャル」を聞いてみると、
「金色のプロッキーで絵を描いたところが自分のスペシャル」
「乗り物に乗るのが好きなところが自分のスペシャル」
「ホタルを見るのがスペシャル」
「好きな動物をもらえた」
という、また「できたこと」「(機会やものを)もらえたこと」ということが中心に。
「私にとってのスペシャル」と「私のスペシャル」が混同している状態であることが手に取るようにわかりました。
なかなか、このテーマで意味する「I am Special」にたどり着きません。
翌日。Tくんが開口一番で
「昨日、おうちに帰って、ママにSpecialの意味を聞いてみたの。そしたら、『特別』なことって言ってたよ」
さすが、みっけ隊をやっただけあるなぁ〜と感動してしまいました。
きっと、彼は昨日のあの混沌とした状況の中で、モヤモヤを感じ、「聞く」というアクションを取ったのだと思います。
ここでみんなの「スペシャル」という概念に対する変化があると思いきや、まだ「○○できたことがスペシャル」というはなしが出てくる。
そこで、そもそも「特別」という言葉の意味を知った方がいいのでは?という指摘をTくんがしてくれ、調べてみると、
「特別とは、普通と違っている様子」
スペシャルの意味がだんだんわかってきたところで、
「ゾウのスペシャルって何?」
と聞いたところ、出てくる出てくる。
鼻が長い、耳が大きい、体が大きいと、想像していたものだけでなく、
群れを作って、ライオンなどの肉食動物に戦えるなど、客観的に見たゾウのスペシャルがたくさん出てきました。
ゾウのスペシャルを考える時に、彼らは俯瞰して他者のスペシャルを観ることをしていたということが、私たちに彼らが自分自身に対して、この俯瞰の視点を向ける習慣がまだあまりないということを気づかせてくれたように思いました。
すると、
「足でいろんなものを持てるところが僕のスペシャル」
「よく喧嘩するけれど、それを通して友達がたくさんできるところが僕のスペシャル」
「レゴでいろんなもの作れるところが、私のスペシャル」
「ふざけるのが得意なところが僕のスペシャル」
どんどん出てくる中で、
「Kくんの、なんでも発明した君の、チャレンジしようとしているところ、いいよね」
とふと出てきて、そこに乗っかるように
「そういう君の観察力がすごいよ」
と、スペシャルの発見の連鎖が起こり、一気にYou are Specialの会話まで自然発生的に起こってしまいました。
この自然発生的な彼らの気づきを、どれだけ広い、celebrateし、今までのはなしにつなげるかが、探究学習のジェネレートする上で重要になってくると、改めて実感した1週間でした。
YI&ES
※TCS2016年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。
探究領域:自主自律
セントラルアイディア:私たちはかけがえのない存在である。
[1年生]
1年生、入学にしてから2つ目のテーマ学習がスタートしました。
前回は、紅葉山公園にある様々なものを「みっけ!」しましたが、今週からはタイトルにもあるよに、じぶん、そしてクラスメイトのスペシャルをみっけ!していきます。
今週は、探究の土づくり。
まずは、テーマのタイトルから探究を始めました。
「スペシャルってどんな意味だと思う?」「どんなものがスペシャル?」
という問いを投げたところ
「クリスマスはご飯がスペシャル!」
「テレビのスペシャルは長いから、普通より長いってこと?」
「新幹線はスペシャル。だって、早いし、車内サービスがあるから!」
「誕生日プレゼントをもらうことがスペシャル。」
などなど、彼らのスペシャルに対する既存知識を知れたのは良かったものの、『もらうということ、豪華なもの』に偏ってる傾向があることが見え隠れ。
そんな流れで「自分のスペシャル」を聞いてみると、
「金色のプロッキーで絵を描いたところが自分のスペシャル」
「乗り物に乗るのが好きなところが自分のスペシャル」
「ホタルを見るのがスペシャル」
「好きな動物をもらえた」
という、また「できたこと」「(機会やものを)もらえたこと」ということが中心に。
「私にとってのスペシャル」と「私のスペシャル」が混同している状態であることが手に取るようにわかりました。
なかなか、このテーマで意味する「I am Special」にたどり着きません。
翌日。Tくんが開口一番で
「昨日、おうちに帰って、ママにSpecialの意味を聞いてみたの。そしたら、『特別』なことって言ってたよ」
さすが、みっけ隊をやっただけあるなぁ〜と感動してしまいました。
きっと、彼は昨日のあの混沌とした状況の中で、モヤモヤを感じ、「聞く」というアクションを取ったのだと思います。
ここでみんなの「スペシャル」という概念に対する変化があると思いきや、まだ「○○できたことがスペシャル」というはなしが出てくる。
そこで、そもそも「特別」という言葉の意味を知った方がいいのでは?という指摘をTくんがしてくれ、調べてみると、
「特別とは、普通と違っている様子」
スペシャルの意味がだんだんわかってきたところで、
「ゾウのスペシャルって何?」
と聞いたところ、出てくる出てくる。
鼻が長い、耳が大きい、体が大きいと、想像していたものだけでなく、
群れを作って、ライオンなどの肉食動物に戦えるなど、客観的に見たゾウのスペシャルがたくさん出てきました。
ゾウのスペシャルを考える時に、彼らは俯瞰して他者のスペシャルを観ることをしていたということが、私たちに彼らが自分自身に対して、この俯瞰の視点を向ける習慣がまだあまりないということを気づかせてくれたように思いました。
すると、
「足でいろんなものを持てるところが僕のスペシャル」
「よく喧嘩するけれど、それを通して友達がたくさんできるところが僕のスペシャル」
「レゴでいろんなもの作れるところが、私のスペシャル」
「ふざけるのが得意なところが僕のスペシャル」
どんどん出てくる中で、
「Kくんの、なんでも発明した君の、チャレンジしようとしているところ、いいよね」
とふと出てきて、そこに乗っかるように
「そういう君の観察力がすごいよ」
と、スペシャルの発見の連鎖が起こり、一気にYou are Specialの会話まで自然発生的に起こってしまいました。
この自然発生的な彼らの気づきを、どれだけ広い、celebrateし、今までのはなしにつなげるかが、探究学習のジェネレートする上で重要になってくると、改めて実感した1週間でした。
YI&ES
※TCS2016年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。