新年度初めてのテーマ「我感じる、ゆえに我あり」がスタートしま
した!
見る・触る・聴く・嗅ぐ・味わう。
我々は普段どれだけ意識して五感を使っているでしょうか。
本テーマでは、子ども達はまず自分たちに備わっている五感の特徴
を知り、それが生活の場面でどう必要になるかを追究しています。
そこで、まずは人間が8割程度の情報を得ているという「視覚」を
遮断して、外に出かけてみます。
「ぼくの靴どれだ~!!」
靴を左右逆に履いたり、別の子のを履いちゃったり。
時間はかかりましたが、何とか自分の靴を見つけて、やっとのこと
で外に出ました。
この日はうららかな春の陽気が気持ちよい一日。
視覚以外の感覚を使って、いろいろ情報を得ながら、スタッフの手
を借りて歩いていきます。
近所の公園の敷地に入り、コンクリートの地面から落ち葉のたくさ
ん積もった場所に移動すると、
「おっ、足下に葉っぱがたくさんありそう。フカフカだ〜」
と子ども達。
足の感触でしっかり情報をキャッチしているようです。
そのまま、普段から遊び慣れたコースをずんずん歩いていくと・・
「ん、亀のにおいがするよ。池の近くかも。」
「地面が固いなあ。いつも1200m走で走っているコースかな。」
「あっ、滝の音がする!」
「右の方から葉っぱのにおいがする。」
「道路が近づいてきたんじゃないかな。車の音が大きくなってきたし。」
最初はアイマスクで視覚を奪われ、かなり慎重だった子ども達も、
次第に手や足を使って、自分の周りに何があるかを確認しながら、
ひとりで行動し出します。
蚕糸の森公園をほぼ一周し、無事スクールまで戻ってきて、アイ
マスク体験は終了。
今回の体験で気付いたことを聞いてみると、
「土のにおいや葉っぱのにおいがした。」
「丘をのぼってるか、下ってるか、足の感触でわかったよ。」
「排気ガスのにおいで道路が近いことに気付いた。」
「音を聞けば、車かバイクかわかるよ。バイクはブウォーンって音がするし。」
「道路標識にぶつかっちゃった。」
「最初は怖かったけど、だんだん怖くなくなってきたよ。」
と子ども達。自然にほとんどの感覚について気付いていました。
「目が見えなくても、触ったり、聴いたり、においを嗅いだりし
て、いろいろわかることがあるんだね。」
そこで、スタッフと一緒に「人間の五感」について確認し、アイ
マスクをして色々な物を触って当てっこをしてみました。
最初は順調にスクールの中にあるものを当てていく子ども達。
ただ、人の手や厚紙で作った形の当てっこのあたりからだんだん
怪しくなっていきます。
「意外に難しいなあ・・・」
来週は、別の感覚に触れるとともに、五感の不思議を実感しに
またスクールを飛び出します!
HY
※
TCS2013年度探究テーマ一覧は、
こちらよりご覧ください。