[5・6年生]
今週の学びは、橋爪さんとのインタビューのふりかえりからスタートしました。[4年生]
原理が分かったところで前回宿題を出しました。
さて、
「おもりの重さ×支点からの距離」(力のモーメント)が、
つりあうことという原理を使って、問題が解けたでしょうか?
「一応答えが出たけど・・・」
ひとつひとつ原理を確認しながら、確かめていきました。
途中から
「こことここの重さが一緒になるからつりあって・・・」
力を表す単位は、重量でかかる重さと同じ力で「g重」「kg重」と表すことも学びました。
そこで、てこを利用してどのくらいの力が大きくなるのかを計算してみました。
てこでは、力点で力を加えた分と同じ力が作用点で働いていきます。
「バールだと支点との距離が・・・」
力のモーメントを計算してみると、
その何倍もの力を生んでいくメカニズムに子どもたちは驚いていました。
「では、他の道具では力というのはどうなっていくのか?」
ということで、ピンセットがどのようなメカニズムで力が伝わっているのかを考えてみると
「支点からの距離が遠いから力が小さくなっている」
「小さな力から大きな力だけではないんだ!」
「なんでだろ?」
そこから新たな疑問が生まれてきました。
「分かった。砂糖の入れ物と一緒じゃないの?」
「あっ、本当だ」
「力は小さいけど、動きが大きくなるんだ」
そのメカニズムから、道具の特徴ということに気づいていきました。
その道具の用途に関係しているようで、そんな視点を持ちみることができるきっかけとなったのではと感じました。
次に他のメカニズムについてはどうなっているのかを見ていかなければなりません。
科学技術館のことを思い出して、次の検証にうつっていきました。
バットで太い方と細い方をお互いに持って、
「これは科学技術館のギアずもうと一緒じゃない?」
「これは太い方が勝つよ」
「太い方が力が強くなるはずだ!」
「あれ?あまり変わらないな」
実際にやってみると力は変わらないようで、子どもたちの中で?が頭の中をかけめぐります。
「滑りやすいからじゃない?」
片方のグリップには、滑り止めがないのでそれが原因では?という仮説を立てました。
ということで、検証です。
グリップにゴムを巻いてみると、
「やっぱり、太い方が力が大きくなる」
そのメカニズムはどうなっているのかも、力のモーメントで考えていきました。
いわゆる輪軸というもので、輪切りにして考えると、てこと原理は一緒でつながっています。
ここでも自分たちの発見した「力と距離の関係」が原理となっていました。
輪軸も身の回りにはいろいろと実は溢れています。
「ドライバー」
「自転車のギアもそうじゃない?」
「見てみようよ」
実際に自転車を見て検証しました。
「こぐのが軽くなるのは大きいときだ」
「逆に小さくすると重くなる」
他にも、小さい力を大きくする仕組みはまだまだあります。
次は滑車について、
『問題に対して、どうなるのかを予想し仮説を立てます。そして、他の人がどう考えるかを聞き議論し、確かめるために実験し、結果をまとめ分析し、そこから原理を考察していく』
今回のコアなテーマ学習の流れに沿って考えていきました。
「滑車によってかかる力は変わっていくのだろうか?」
という問題に対して、
「変わるよ」「変わらない」
という両方の意見がありました。
「変わる」という意見は、「方向を変えるだけ」という仮説を立てていました。
「変わらない」という意見は、科学技術館で車を持ち上げることに使われてと反論していました。
そこで実験をして検証です。
実際に同じペットボトルの重さでつりあうかをみてみると、
「つりあった!」
そのことから考えると原理が見えてきました。
しかし、滑車におもりを吊り下げて、片方の端をひもをくくりつけてみるとどうなるのか?
先ほどの滑車を使ったメカニズムと違います。
「何かが変わりそうだけど・・・」と言う仮説が立つも分からないということで実験です。
実際にやってみると重さがつりあいませんでした。
滑車に下がっている力のほうが重いので、
そこからどのくらい力をかけるのを軽くするとつりあうのかを検証。
仮説としては「半分」ということを考え、量ってみました。
知識として知っているというところもあったようでつりあうと思っていたら、
つりあわず思い通りになりません。
「ひもが悪いのかな?」
「なぜなんだろう?」
その原因を考え出し、今回は結局答えの出ないまま次回に持ち越しとなりました。
実際には、滑車の重さがあったり、ひものまさつがあったりと、いくら頭でっかちになっても実験してみないと分からないことが出てくるといった
そのおもしろさを感じられました。
果たして、来週はどのような結果が出てくるでしょうか?
TK
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[3年生]
今週は、子供たちに『お弁当を作ろう。』
という今テーマ二つ目の使命を伝えます。
先週
『食べたものは消化され、吸収され、排出される。』
『栄養には、たんぱく質、脂質、糖質などがある。』
『栄養の働きは、体を作り、力になり、調子を整えるなど。』
といったことを、子供たちは学びました。
とはいえ、
「ごはんは、とう質?で、体を動かす働きだっけ?」
と自分でも半信半疑の状態。
食べ物、栄養、体の中での働きの
三つをうまくつなぐことはまだできません。
各食材や食品が、どの栄養を多く含んでいるかの
知識を、彼らはまだ持ち合わせていないためです。
そこで、そのための資料を渡しました。
また、『三大栄養素』のほかに
『栄養の三つの働き』について考えるのに必要な
ビタミンとミネラルについての説明もしました。
さて、弁当作りの使命を伝えてみると
「どんなメニューにしようかな?」
「1万円かかってもいいの?」
と大いに乗り気になる子が。
「メニューを決めるのに何も考えなくてもいい?」
とこちらからの問いかけ。
「う~ん、量?」
「それは大事だよね。」
・
・
・
少ししてから
「メニューのバランスは考えたほうがいいよね?」
と応える子が。
“栄養のバランス”ではなく“メニューのバランス”と
わざと応えた感じがしますが、どうやらこちらの
意図は分かったようです。
そのほかに、“安い”ことも条件に加えました。
そして、思いつく料理名を書き出し始めたところで、
今週は終了。
来週は、本格的にメニューを考えるとともに、
さらに食事と栄養について、そして消化・吸収について
学んでいきます。
TY
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[1・2年生]
今週は、「表現」に出会う最後の週となりました。
最後は、“ムーブメント”。
体の動きを使って“メッセージ”や“ストーリー”を伝えるものとして、パントマイムに触れました。
最初は、「ポイ捨て禁止」のメッセージが入っている30秒ほどの短いもの。
以前にチャップリンを鑑賞した時と同じように、まずは音なしで観てみます。
それだけでも“解釈”できたようで、
「足が地面から離れないのは、ガムがくっついているからだ!」
「手に持っているのはタバコだ。吸っていたし、捨てたら影が熱そうにしていたし、最後は灰皿に捨ててたから。」
「缶をポイ捨てようとしたら手から離れなくて、ゴミ箱が来たら手から缶が離れた!」
と、体の動きだけで、そこに何が起きているのか解釈できていました。
もう一つは、「ロボットが犬と出会うことで心を持つ」というストーリーがあるもの。
こちらは、視覚だけでは少し難しかったようで、
「ロボットは何を抱いているんだろう?」
「目の色が変わった。」
と一つひとつの動きからヒントを得ようとしていました。
音をつけるとそのヒントが増えるようで、
「鳴き声が入っていたから、子犬を抱いていたんだ!」
「車に犬がひかれた後、犬の声は聞こえなかったけど、ロボットが目を抜いて子犬にあげると犬の声がまた聞こえたから犬が生き返ったんだ!」
と聴覚をプラスすることで、“解釈”がさらに深まっていきました。
パントマイムでは、物は限定されます。
実際に犬がいるわけでも車が出てくるわけでもありません。
けれども、体の動きと少しの音だけで、
「車がこんな風に犬にぶつかったんだよ。」
「道には信号が無かったのかも。」
と、イメージが膨らみます。
映画などだとイメージが決められてしまいますが、
この方法では実物が無くても、いろいろなことを想像させて伝えることができるのです。
そして、どこでもできます。
子ども達はそんな魅力に取り付かれて、自然と体が動き出し、その場で真似をしだしました。
「足は、地面にくっついてどんなに力を入れても離れないようになっているように!」
「影も歩いているように!」
“表現”を“解釈”がすることができるようになった子ども達。
表現に触れることの楽しさを感じ始め、それぞれの表現の特徴も知りました。
でも、これらの活動は「『3つの約束』を心に響くように表現する!」というミッション達成のための活動です。
来週は、いよいよそのミッションを達成するために、どの表現方法を選ぶか、
そして『3つの約束』どう解釈し伝えるかを、子ども達と追究していきます。
EN
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[5・6年生]
30年後、77歳でおっちゃん死す。[4年生]
今週も実験です。
前回の実験で動滑車がどのような役割をしているのか?を考えていきます。
本で調べてみると、やはり半分に力が分散するはず。
しかし、期待通りの結果が得られない。
「なぜなんだ?」
どこに原因があるのかを考えていきました。
「ひもはあまり関係はないんじゃないかな?」
「前回、少し毛羽立っているのを取ったら、変わらないし」
「滑車が固定されていないのがいけなかったんじゃない?」
「しっかりと固定をすると図に近づくよ」
どのようにすれば成功するのかという仮説を立てていきました。
実際にやってみると、様々なことが起因して、期待通りの結果が得られないということはよくあること。
この世にはさまざまな変数があるのだということを実感していきます。
そこが実験のおもしろさでもあるわけです。
実験の例図を見てみると、粘土を使っているものもあり、
なぜそのようなことをするのかを探っていきました。
「何もない状態でつりあわせている」
「何でだ?」
「そうか!動滑車の重さとつりあわせているんだ」
「そこは考えてなかったな」
『子ども達は、問題があったときに、「なんで?どうして?」と考える姿は
まさに科学者。
何か研究所のような雰囲気になってきました。
ということで、それらの反省を生かして、また装置を作ってみて実験をしてみました。
結果としては、前回よりは納得性のある結果が出てきましたが、それでもぴったりとした計算どおりにはなりません。
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結果からなぜそのようなになったのか考察をし、問題を出していきました。
また、『問題→仮説→検証→結果・考察』というくりかえしになってきます。
しかし、今回は課題を残し、実験の難しさを感じつつ、視点を変えて、他の原理を学ぶことにしました。
輪軸も滑車も『てこ』につながっていることは、学びました。
その原理はやはり『力の大きさ×支点からの距離』
そこでどこが支点になっているのかを考えていきました。
原理を理解したところで、少し難しい問題も解いてみました。
みんな『てこ』の原理につながっている。
『力のモーメント:力の大きさ×支点からの距離』
という法則でつながっているというその不思議さに奥深いものを感じます。
さらに、つなげ方によって違うという応用編を原理を使って探っていきます。
「半分の半分の半分はだ!」
「何倍になっているのか?」を問うと
「8分の1だ!」
「なんだ。かけ算になっている」
「こっちの装置は、どうなっているのか?」
「6本のものにつながっていて」
最後に残された歯車についても学んでいきました。
『てこ』の原理で輪軸に形が似ている
歯車も『てこ』の原理が使えそうだということに気づきました。
円の大きさで考えるとやはり動かない中心から考え、モーメントが使えるのですが、
しかし、何か違う特徴もあります。
その名の通り車に歯がついています。
「1個の歯につき、1個の歯車分進んでいくよね。では、歯の数が違うときはどういうものなのだろう?」
歯車がよくよく円の距離から考えると、2倍もの違いが出てくることが分かります。
その分進む距離が短くなる、つまり進んでいく速度が遅くなることがわかりました。
模型で確かめてみると、あらためた驚きがあります。
「だから、くりかえすことで、科学技術館の歯車はあんなに遅くなっていたんだ!」
ある子は、歯車を学んだことから
「だから、自転車はきりかえがあって便利なんだ」
とするどい発言していました。
自転車のきりかえについて、坂道に進みやすく軽いギア(歯車)は、力が入りやすいが進まないといういうことを学びました。
それから歯車がどのように使われているかということを探るため、写真を見て、
その特徴を考えて見ることにしました。
「歯車って、逆回転になっていくよ」
「これは、違う方向に歯車がまわっている」
身近で様々なところで使われている歯車。
実際に見てみると奥の深いものです。
その後は自分たちで独自の歯車の仕組みを考え、どうやったら遅くなるのか、どうやったら速くなるのかを
模型を作って考えていました。
さて、いよいよ来週からは、今まで学んできたことを使っていき、
小さい力を大きくする装置を工夫して開発していきます。
果たしてどのような装置ができるでしょうか?
TK
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[3年生]
栄養の種類や、食べた物が体の中で
どのような働きをするかについて
子供たちは、少しずつ分かってきました。
今週子供たちは、お弁当のメニューを決定します。
『自分でおいしいと思えるもの。』
『ほかの人もおいしいと思ってくれるもの。』
『安いこと。』
『栄養バランスが取れていて、健康によいもの。』
と条件を整理し直して彼らに伝えました。
全く好き勝手なものにはできないと
理解できたようです。
「クロワッサンに、サンドイッチとメロンパンでどう?」
と一人の子が提案してきたので、
「パンばっかりだけど、バランスは大丈夫?」
と質問してみる。
「でも、おいしいよ。」「この間食べたんだよ。」
などと理由らしきものをいくつか挙げていたが、
「やっぱり、バランスが悪いかな。」
と諦めた様子。
バランスが取れるように何か工夫することを
考えようとしなかったのは残念。
その後も、条件に見合うメニューを
決められず、立ち往生といった感じ。
子供たちは、食事の多くが
“ごはん”と“おかず”の組み合わせで
できていることは心得ています。
しかし、栄養のバランスを考えるうえで、
この組み合わせが役立っていることには
なかなか気がつかないようです。
そこで、記録をとっている各自の食事を、
働きでグループ分けした赤・緑・黄色に
塗ってみることに。
ほとんどの食事が3色になることに
一人の子は気づいたようです。
翌日、もう一人の子が自宅にあった料理本で見た
ライスバーガーを作ることを表明。
「この本と全く同じライスバーガーでいいの?」
と訊くと、
「少し変えてみる。」の返事。
出来上がりのイメージを描くように指示をする。
翌日、子供たちが
「実際に売っているライスバーガーを見たい。」
「ついでに、同じ通りのお弁当さんでおかずを調べたい。」
と言い出したので、早速出かけることに。
お弁当屋さんではごはんの量についてなどの
インタビューもしてきました。
「豚肉はいくらするの?レタスは?」
と訊いてくるようになっていたので、
少し先のスーパーマーケットにも足を延ばし、
肉や野菜などの価格も調査しました。
ちょっとペースが気になるところですが、
一歩一歩、使命達成に向けて進んではいます。
来週は消化管についての内容にも触れていきます。
TY
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[1・2年生]
今週から第二の探究課題へ。
今まで、様々な表現方法に触れてきましたが、そこで五感で触れてきたことを活かして、ミッション達成のため、どの表現方法で表現するかを選ぶ段階に入ります。
今週は、その一歩として、
「自分を大切にする・ひとを大切にする・ものを大切にする、という『3つの約束』をどのように解釈するか」という話し合いをとことんしました。
「『3つの約束』は子どもだけでなく大人も含めて全員が守らないといけない、
だからたくさんの人に伝えられるものにしたい!」
「みんなが守れば、戦争も起きないかもしれない。」
と、話す子どもたち。
しかし、実際にはスクール内で『3つの約束』が守れていないことがあるようです。
「みんな『3つの約束』について知っているのに、どうして守れないんだろう?」
そこから,どうやったら守れるようになるのかという話になりました。
「椅子に座ってぐらぐら動かすと、倒れてけがをすることもあるし、椅子が壊れたり、床が傷ついちゃうことがあるよ。でも、やってしまう……。」
「◯◯がこんなことをしていた。」
「人の話を聞いていないのって、人を大切にできていないよね。」
『3つの約束』に関するエピソードを話し合うとともに、
2007年のアセンブリで話し合ったことをまとめたものを一緒に見ました。
実はその頃、マグネット式のダーツで遊んでいた時にダーツの矢が窓に当たってガラスにひびが入り、ガラスを交換する事態になったことがありました。
その模造紙には、どうしてこのようなことが起きたのか、どうしたらいいのか、今の高学年が話し合った内容が書いてありました。
そうやって話し合う中で、どうやら、『3つの約束』が守れない原因には幾つかあるのではという話になり、
1.意志力が足らない
(誘惑に負けてしまう、我慢できない)
2.やってみて初めて気付く
(「まさか、こうなるとは思わなかった」)
3.ケロッと忘れてしまう
という『3つの原因』に分けられました。
そこから、
1.意志力を持つ
2.この先どうなるか考える
3.忘れないようにいつも考える
という、『3つの解決策』を導き出しました。
「他にも解決策はあるかもしれない……」
「意志力を持つためにどうしたらいいか……難しいなぁ」
「これって、テーマ以外でも考えるんだよね?」
この解決策をどうすれば実行できるか、
これだけでは足らないので、これからも考え続けなくてはいけません。
来週以降、具体的にどのように表現していくか、“選択”に続けていきます。
EN
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【テーマ】 「国際バカロレア初等課程プログラムに学ぶ」
【主 催】 NPO法人東京コミュニティスクール
【日 時】 2010年11月13日(土) 13時30分~16時30分 (開場:13時)
【会 場】 富士ソフト アキバプラザ(6階 セミナールーム3)東京都千代田区神田練塀町3 富士ソフト秋葉原ビル【講 師】 久保 一之 (くぼ かずゆき)
Tel. 03-5209-6285
アクセス: http://www.fsi.co.jp/akibaplaza/cont/info/access.html
【対 象】 教育関係者、保護者、一般
【定 員】 60名(要申込)
【参加費】 一般:1,000円 NPO会員:無料
【お問合せ・お申込み】 東京コミュニティスクール セミナー事務局
Tel. 03-3313-8717 Fax 03-3313-8790 e-mail: s10@tokyocs.org
※メールアドレスは「@」を半角に打ち変えてから送信してください。
お申し込みの際は、以下の事項に関してお知らせください。
1.氏名(参加希望者すべて)
2.(保護者の方は)お子さんの現学年
3.e-mailアドレス
4.講座を知ったきっかけ(ホームページ、知人、新聞・雑誌名、SNS名等)
[5・6年生]
「死」と「生」のつながりについての認識を広げ、深めてゆくことができなければ、[4年生]
小さい力を大きくする装置を作ろう開発チーム。
研究所がいよいよ発表の場に向けて動き出しました。
「どのような装置に作ろうか?」
考えてみるもののぱっとは浮かび上がりません。
まずは、1kgのものを100gの力で持ち上げられるものを作ることにしました。
さて、具体的な装置を考えていかなければなりません。
「動滑車だと3つつなげると8分の1の力ですむ」
「それが一番効率的なんじゃない?」
計算上はそのような結果ですが、前回の実験の結果から滑車のおもさまで
計算に入れないといけないことが分かったので、そのことも頭に入れておかなければなりません。
今まで学んだことから、発想が出てきました。
しかし、どれも小さい力を大きくすることができる装置ですが、
実際にどの装置を使っていけばいいのかというところで議論が止まってしまいました。
実際にやってみるのと机上で考えることは違うようです。
そこで
「一人一人調べた方が早いんじゃない?」
「そうだよ。その特徴をまず調べるのがいいんじゃない?」
「歯車と、滑車と、輪軸、一人一人詳しく調べてみよう!」
ということになりました。
それぞれ分担に分かれて、実際に小さい力で大きな力を生む装置を作ってみて、
その結果から、特徴を考察して考えていくことにしました。
「動滑車を使ってみると、こんなにも軽くなるんだ」
計算をしてみると、10分の1以下にまで軽くなり、これならばいいのではという考え。
それは、あくまで理論上。
実際に装置を作ってみると・・・
「動滑車がうまくつながらない」
動滑車が不安定で実際に装置を作ることが難しく四苦八苦。
実験をしてみて分かったことは、動滑車が安定しないということ。
新たな問題に取り組まなければなりません。
「粘土を使うといいんじゃない?」
以前の実験で粘土を使ったことを思い出しそこから応用していました。
重さも量れるということに気づき、形も変えやすく、ひもなどにもくくりつけることが簡単にできるということに気づいていました。
実際につくってみると、さまざまな問題点にぶつかります。
なかなか本に書いてあることどおりにいきません。
これが使える知識につながっていきます。
輪軸について探究している子は、輪軸を使った巻き取り装置を開発。
井戸を汲み取るような仕組みになっています。
しかし、そこにも問題が・・・。
小さい力で巻き取ることができるのだが、なかなか巻き上がらない。
歯車の装置を探究している子は、ひたすらに歯車の組み合わせによってどのようにで力を変えるのかを考えていました。
「こうやって回すと速くなるぞ」
今までに同じテーマをやったことのある子から、組み合わせてみるといいんじゃないかという提案があり、
「このことを利用して、ひもを巻き取るようにすればいいんじゃないか?」
というわけで、二つの装置の良い所を生かして組み合わせることにしました。
実際にやってみると様々な問題が見えてきましたが、これらを克服し、計算どおりに
発表でみんなを驚かせられるような装置を開発できるでしょうか?
TK
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[3年生]
今週は、実験からスタートしました。
ポテトチップス一袋の中に、
どの位の脂肪分が、含まれているのか
鍋で煮て調べてみました。
時間が経つにつれ出てきて、
鍋の中の表面全体を覆うようになった油も、
翌日表面に膜となった脂も、
さらに、煮詰め直し一晩置いて白く固まった脂も
子供たちは目にしました。
「うえー、こんなのやだ。」
「こんなのが体に入るの。」
TVでおなじみの余分三兄弟の一つ、
『脂肪分』の過剰摂取が体に悪そうだと
彼らも感じたようです。
この実験の狙いの一つは、
一人の子のメニュ-の再考を促すこと。
彼は品数の多さも売りにしたいとのこと。
その結果、どうしても脂肪が多くなりがちに。
こちらから、何回かその点を指摘しました。
彼は、脂肪過多が良くないことを認めながらも、
なお、頑なに自分のメニューにこだわっています。
「何か工夫できることはある?」
ときいてみる。
それに対し、彼の考えた作戦は、
品数を減らす替わりに、各品を小さくして
脂肪分を減量するというもの。
しかし、与えられたほかの条件も満たすためには、
材料費やカロリー計算など数字での検討も必要で、
品数のことも含め、さらに、見直しをしました。
その結果、一品減らすことを決断。
それでもなお、すこし気がかりです。。
来週が調理の本番になるので、
『自宅で一度料理を作ること』
という宿題を子供たちに課しました。
そんな中、消化管についての授業も
行いました。
口から始まり大腸まで、消化・吸収
そして、最後に排泄までを行う
人間の体の仕組みについて、
映像の資料を使って学習。
最初に出てきた口の説明を聞いて、
「鼻に流れないように舌で蓋するなんてすごい。」
と感心したり、
小腸での説明では
「子供でも約3メートルはあるのか。」
「150平方メートルってどういうこと?」
などと反応。
二人ともかなり興味を示していた。
しかし、それぞれの器官や唾液・胃液の働きなどについて、
まだまだ、知っておきたいことがあります。
来週、唾液を使った実験とともに、再度学習するつもりです。
そして、いよいよ調理実習を迎えます。
週の最後、子供たちと今回のテーマが
『からだに栄養、こころに栄養』
であることを確認。
「自分やほかの人を元気付ける言葉を考え、発表する。」
勇気宣言という最後の使命を伝えました。
今後の授業では、こころにとっての栄養についても
我々は探っていくことになります。
TY
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[1・2年生]
テーマ学習を進めるに連れて、子どもたちの中で意識されるようになった
「自分を大切にする」・「ひとを大切にする」・「ものを大切にする」という『3つの約束』。
しかし、口を開けば、
「それは、ひとを大切にしていない!」
「それって、ものを大切にできていないことじゃない?」
と、守れていないことに反応することが目立っていました。
注意することがいけないわけではないけれど、
反対に、守れているところは無いのかな?
あるのなら、それをたくさん見つけてほしい。
そのことを話すと、子どもたちも共感し、その日から、
「3つの約束を守れている場面を発見しよう!」という話になりました。
発見したことは忘れないようにメモします。
そうすると、
「バスに乗ったら、優先席をおじいさんに譲っている人を見つけたよ!」
「早く掃除終わったから、他の掃除場所を手伝ったよ!」
と、「発見」をうれしそうに発表する子どもたちがいました。
その「発見」を聞く他の子どもたちも(スタッフも!)うれしい気持ちに。
そこから、テーマ発表会では、
子どもたちが発見した「3つの約束を守る」シーンを表現することに決定。
「言葉だけではきれいごとになることがある」というある子からの発言で、
表現方法は主にパントマイムを使うことにしました。
「TCSの一日」と題し、「そうじを手伝う場面」「給食を残さずに食べる場面」など、
「3つの約束」に関係するシーンを演じます。
「お客さんが見やすいようにするにはどう立ったらいいだろう?」
「ほうきは使ったほうがいいかな?」
「ガッツポーズしたら、『がんばった!』って感じになるんじゃない?」
「文字を書くのに、鉛筆が動くスピードはこのくらいかな……。」
「机を叩きそうになるんだけど、その前に気付いてやめるっていうのは?」
と、お互いに意見を出し合いながら練習を重ねる様子が伝わりました。
来週は最終週。
ひたすら練習を重ね、どうしたらもっと良い表現になるか、ひたすら練習し、試行錯誤します。
EN
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[5・6年生]
子どもたちの頭の中には、個の「死」によって消滅して終わり……という単純な[4年生]
今週は引き続き「小さい力を大きくする装置」の開発を続けていきます。
一応は形にはなっているもの、今までそれぞれが自分たちで開発したものを組み合わせただけで、
何かもっと工夫ができるのではないかということで、改良を続けていきました。
そこで開発されたのが、“輪軸のまきとり装置”
輪軸の細い方にひもを巻き取っていく仕組みになっています。
話し合いながらすすめていきます。
自分たちで計算をし仮説を立てました。
動滑車を使うごとに力は半分になり、さらに歯車を使うことでさらに力は弱くなっていきます。
「輪軸を使った方が動滑車と比べると効率よく大きな力にできるな」
どのくらいになるのかを計算していきます。
最初はおもりとしてペットボトルに水を入れて、いろいろ考えて粘土になりました。
形が変えられて、重さも変えやすいので便利だということになりました。
検証していくと、計算に近い数字で動くことが確認できました。
「できた!」
いよいよ発表に向けて学んできたことを自分たちの開発した装置のことを軸に
それぞれ自分たちの探究してきた担当の滑車・歯車・輪軸について、まとめていきました。
ポイントは『科学的に説明をすること』
誰しも分かるように理論的に法則を説明していきます。
なかなかハードルの高い課題ですが、果たしてできるでしょうか?
また、装置に関しても、ぎりぎりまで思考錯誤が続きます。
どうなる発表?
TK
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[3年生]
今テーマもいよいよ大詰めとなってきました。
やるべきことがまだまだ盛りだくさん。
使命としてあるのが弁当の作成。
しょうが焼きライスバーガーを作るといっていた子が、
「今日、材料持ってきたから作れるよ。」
と声をかけてきた。
週末、自宅で作った第一号試作では、
ご飯がすぐにくずれうまくいかなかったので、
改良を加えたとのこと。
早速実習へ。
料理本で彼が目を付けたライスバーガーには、
野菜がほとんど使われていなかった。
そこで、しょうが焼きに玉ねぎ・人参・ピーマンを加え、
サラダ菜を具を載せる材料として使い
栄養のバランスがとれるようにアレンジしていた。
初めての料理作りなので、
決して手際はよくないが、
真剣に取り組んでいた。
校長を交え試食タイム。
「この味はぼくは好きだよ。」
の校長の言葉に少し照れる。
しかし、
「ご飯がくずれて食べにくいのが残念だな。」
と聞いて悔しそうな表情に。
具をはさむご飯の改良はまだまだ、
充分でなかったことを痛感したようだ。
はっきりとは言わなかったが、
さらに改良し作り直したいようであった。
(テーマの期間を気にせずがんばれ!)
一方、もう一人の子は、
自分の好みの弁当と栄養バランスを
どう調整しようか悩んでいたが、
最後に来て大きく方向転換。
受験勉強をしている人のために、
頭の良くなるのに必要な栄養が
中心のメニューを考えたようで、
「週末に家でつくってみる。」
と言って帰っていった。
週の中ごろには、
消化・吸収についていくつかの実験も行いました。
ご飯を使って唾液の働きを調べたり、
腹ばいになってストローで吸い上げた飲み物が、
食道から口へ戻らないかを確かめたり。
「体が下向きでも、飲んだものは胃の方に行くのが分かる。」
と一人の子が食道の中の感じを伝えてくれました。
体のことに気持ちと時間を奪われがちでしたが、
「こころに栄養」のことも考えなければなりません。
先々週から少しずつ触れてきた『勇気宣言』。
2階に掲示されている先輩たちの宣言を見てはいるものの、
3年生のかれらにはまだ、どのような言葉が有効か
中々見当がつきにくいようです。
そこで、少しでも役に立てばと思い、
アメリカの作家の絵本『勇気』を
みんなで読んで見ました。
きらいな やさいも
いやな かお せず
たべるのも ゆうき。
かみを ばっさり
きってもらうのも ゆうき。
といった言葉を楽しそうに読んで
自分なりの例文を口に出したりしていました。
少しでも参考になればよいのですが。
さて、来週はいよいよ発表会。
残りわずかとなり、やり残しがでないよう
最後まで頑張ろう。
TY
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[1・2年生]
発表に向けて、ひたすら練習の日々が始まりました!
話し合いを重ねていく上で、
「ひと・自分・ものを大切にしている場面を表現しよう!」ということになり、
『給食』・『体育』・『そうじ』という、3つのシーンを演じることにしました。
でも、パントマイムって、見るのは楽しいけれど、どう動いたらいいのだろう?
どうしたら、もっと上手になれるのだろう?
そこで、現人の登場です!
パントマイム達人の 羽鳥尚代さん、通称ハトちゃんに来ていただきました。
羽鳥さんは、世界を股にかけて活動していらっしゃるパントマイミストの方です。
「自分が伝えたいメッセージを他者に伝達するために、パントマイムを使った表現を磨く」
という、本テーマの趣旨を理解していただき、ご協力してくださいました。
しかも、杉並区(新高円寺)でもレッスンをして活動されているとのこと!
自己紹介後、ハトちゃんの質問から始まります。
「心に響くってどういうこと?」
「心に通じる!」
「五感を使って……相手に伝える?」
と、子ども達も自分なりに意見を出します。
「そうだね。みんなが見ていて「そうだよね」ってわかってもらえるようにすることだよね!」
とハトちゃんは、子どもたちの発言に応えます。
そして、パントマイムとは何かというお話もしてくださいました。
「パントマイムは、無言劇(黙劇)。『あらゆるものまね』という意味があるんだよ。
だから、まずものまねをしてみない?」
そこから、「ものまねゲーム」の始まり!
タオル(かたち)の「まね」、
箱をたたいたとき(音)の「まね」、
ハトちゃんや子ども達(ひと)の「まね」、
そして、自分が「まね」される対象になることに挑戦しました。
子ども達はノリノリで、「まね」することを楽しんでいました。
でも、「まね」をする対象が動いていないのに、動いていたりと、
視点を変えると、それは「ただ」楽しく体を動かしているようにも見えて……。
そのことは、ハトちゃんに発表の演技を披露する際にも関係しました。
ゆっくり大きく動くことができず、表情も変わらず、だれが主役なのかわからない。
練習を積み重ねられないでいたので、内容をまだ覚えてられていないこと、
そして、内容の複雑さも問題かもしれません。
しかし、技術というよりもっと重要なポイントがあることにハトちゃんの言葉で気付くことができました。
「パントマイムに重要なことは何だと思う?
それはね、『気持ち』だよ。
ただ体を動かすのでは、ジェスチャーにしか過ぎない。
パントマイムは『気持ち』を表現するんだよ。
だから、今演じている状況の気持ちになって動こうね。」
その言葉は子ども達の心に「響き」、ハトちゃんが来た日から「気持ちを表現する」が私達のキーワードになりました。
現人は、そこにいなくても、心に残るから不思議です。
練習を重ねて、内容は伝わる動きができるようになってきました。
ここからは、「そのものになりきる」ことが要となります。
「この鍋の中にはお味噌汁がある。ではこれをおたまですくってお椀につぐとき、何に気をつけたらいいだろう?」
「10キロ以上走った後は、どんな状態だろう?」
といった問いに対して、想像してなりきれば、
体や表情の動きだけで「気持ち」まで響かせることができるでしょう。
さぁ、いよいよテーマ発表会本番。
どこまで表現を深めることができるか、がんばろう!
(そして、楽しもうね!)
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