[3年生]
栄養の種類や、食べた物が体の中で
どのような働きをするかについて
子供たちは、少しずつ分かってきました。
今週子供たちは、お弁当のメニューを決定します。
『自分でおいしいと思えるもの。』
『ほかの人もおいしいと思ってくれるもの。』
『安いこと。』
『栄養バランスが取れていて、健康によいもの。』
と条件を整理し直して彼らに伝えました。
全く好き勝手なものにはできないと
理解できたようです。
「クロワッサンに、サンドイッチとメロンパンでどう?」
と一人の子が提案してきたので、
「パンばっかりだけど、バランスは大丈夫?」
と質問してみる。
「でも、おいしいよ。」「この間食べたんだよ。」
などと理由らしきものをいくつか挙げていたが、
「やっぱり、バランスが悪いかな。」
と諦めた様子。
バランスが取れるように何か工夫することを
考えようとしなかったのは残念。
その後も、条件に見合うメニューを
決められず、立ち往生といった感じ。
子供たちは、食事の多くが
“ごはん”と“おかず”の組み合わせで
できていることは心得ています。
しかし、栄養のバランスを考えるうえで、
この組み合わせが役立っていることには
なかなか気がつかないようです。
そこで、記録をとっている各自の食事を、
働きでグループ分けした赤・緑・黄色に
塗ってみることに。
ほとんどの食事が3色になることに
一人の子は気づいたようです。
翌日、もう一人の子が自宅にあった料理本で見た
ライスバーガーを作ることを表明。
「この本と全く同じライスバーガーでいいの?」
と訊くと、
「少し変えてみる。」の返事。
出来上がりのイメージを描くように指示をする。
翌日、子供たちが
「実際に売っているライスバーガーを見たい。」
「ついでに、同じ通りのお弁当さんでおかずを調べたい。」
と言い出したので、早速出かけることに。
お弁当屋さんではごはんの量についてなどの
インタビューもしてきました。
「豚肉はいくらするの?レタスは?」
と訊いてくるようになっていたので、
少し先のスーパーマーケットにも足を延ばし、
肉や野菜などの価格も調査しました。
ちょっとペースが気になるところですが、
一歩一歩、使命達成に向けて進んではいます。
来週は消化管についての内容にも触れていきます。
TY
※TCS2010年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。