[1・2年生]
本テーマも折り返しに入りました。
一軒一軒を歩いてみて、そして写真で振り返った子どもたち。
全体をまた異なった視点で見るために、タウンページを参考に建物を機能ごとに色分けして表してみました。
「この辺りに、赤(グルメ)が5軒も続いてる!」
「ピンク(健康・医療・介護)は2軒隣同士になっている!」
「白(不明・その他)がこの辺りに多い!」
見方を変えて全体を見てみるとまた新たな発見が見えてきました。
これまで街を俯瞰してきて、街にはさまざまな機能の建物があることに気付かされた子どもたち。
すると、「これは何をしている建物だろう?」「行ってみたい!」などの理由から気になる建物が出てきました。
じゃあここから、気になった建物を各自調べてみよう!
けれど、ここでもう一つ、建物を調べる時の大事な観点を加えて伝えます。
それは「街にある建物は、自分の生活にどう繋がっているだろうか?」ということ。
街にある多くの機能(建物)はなぜあるのか、それは自分の生活に関係していると言えるのか、その点についても考えるために調査を開始しました。
その建物がどんな機能を果たしているのか、予想をたて、
実際に訪れたりインタビューすることで調べてみることに。
「“ひつじ座”って(牡羊座っていうから)占いするところ?」
「“東京土建”って“建”てるっていう字が入っているから、家とかを建てる場所かな?」
子どもたちは各自で予想を立てます。
そこでまず一つ、気になった建物を訪れ、インタビューしてみることにしました。
そこは、外に看板はあるものの会社名しか無く、扉も磨りガラス。
見えるのはわずかに開いた扉の隙間から覗く照明と機械。
外からは何をする建物なのか皆目わかりません。
ただ、中には人がいるみたい……
そこで建物の中にいる人に声をかけてみました。
質問してみると、丁寧に応えてくださりました。
そして、食品の製造工場だったことが分かったのです!
子どもたちは帰り際、
「外からは全然想像できなかったねー。」
「不気味って言っていたのは失礼だった。」
と謎が解けスッキリした様子。
この時のようにインタビューしてみないと分からないことだったらその場所を訪れることはとても効果がある。
けれど先に、その建物のことをもっと知れたら、事前に会いに行く約束をすれば更に得られた情報もあったかもしれない。
逆に言うと、インタビューしなくても分かることを尋ねてしまうことは失礼になることがある。
そこで、インターネットを利用し、その建物が何なのか、疑問に思っていることが分かりはしないか、ということを探してみました。
すると、意外にも情報を集めることができて!
来週は、集めた情報を基に更に深堀していこう!
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[3・4年生]
今週は都心部発見の旅パート2。[5・6年生]
まずまずのスタートを切った1週目。 [1・2年生]
テーマ学習も架橋に差し掛かってきました。
先週、新たに分かったことを基に、気になった建物についての情報をもっと集めようと外に出て再び訪れることにしました。
看板に「クリーニング・おかし・たばこ」と書いてあり、
詰まるところ何のお店なのか?本当に全部扱っているのか?一つのお店なのか?と疑問に思ったお店。
行ってみて、外から覗く……中は繋がっていて人がいるようだ……
思い切って中に入ってみると!
なんと、本当に一つのお店の中でクリーニング・おかし・たばこ、さらには飲み物まで扱っていることが分かりました。
そのお店の方からお話を聞くと、
「私がお嫁に来た時は乾物屋でね、」
「近くにスーパーマーケットができたから売り物が変わったのよ。」
「お菓子も昔はびんとかに入れて売っていたのよ。」
最初から今のような店にはなっておらず、街の変遷に合わせてお店の様子も変化することを実感できました。
また、コンビニを覗きどんなものが売っているか調べてみました。
「ゲームも売ってる!」
「洗剤もあるんだ。」
「クレジットカードも使えるんだ。」
食べ物や飲み物だけでなく多様なものがあることに気付かされました。
クラスの時間外も使って、調査は続きます。
グッドタイミングで、調査中の建物主催の祭や舞台といったイベントに参加することができたのです!
そこで働く方にお会いしてお話ができたり、建物の内部まで見せていただくことができました。
この経験により、子どもたちにとっては
「地域の人のために動いてくれる。」
「楽しい気持ちになれる。」
と、街にある建物が自分のためになっていると感じていたようでした。
さぁ、動くことでたくさんの情報を集めることができたし建物の存在価値も実感することができた!
さてここからは、注目した建物が何のためにあるのか、それが自分の生活とどう繋がるのか、考察を深めていきます。
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[3・4年生]
今週は今まで発見してきたものをまず模造紙にまとめました。下町と都心部で発見してきたことを掲示し、地域の特色について対比してみます。[5・6年生]
駄菓子屋営業もいよいよ最終週。 [1・2年生]
「Thank you very 街」も残り一週間。
テーマ発表会に向けて、ラストスパートです!
まず、自分が調べた建物と自分との繋がりについて考えて文章に表します。
最初、その建物についてどう予想をしたのか。
実際に調べてみて何が分かったか。
分かったことからどんなことを考えたか。
建物の機能と自分の生活がどう繋がるか。
「どう書いたらいいのかな?」
「ホームページに書いてあることをただ書くだけでは足らないし…。」
子どもたちは、悩みながら言葉を紡いでいきます。
「なんでコンビニには食べ物以外も売っているんだろう?スーパーマーケットとどこが違うのだろう?」
「どんな人が使う(機能)のだろう?」
新たに出てきた疑問については、予想を立てたり電話をかけて尋ねてみることで内容を膨らませていきました。
そうして出来上がった文章を基に、マップ作りも最終段階に入ります。
マップには子どもたちが作った文章を要約して書き加えるとともに、
「シールの色が何を表しているのか書いたほうがいいよね?」
「どの建物の種類がいくつあってどのくらい多いのか分かったほうがいいと思うから、グラフ作らない?」
と、子どもたちから出てきたアイデアを活かして制作しました。
そうしてマップを見つめていると、新たな発見に至ることもありました。
「ラーメン屋がなんでこんなに多いのだろう?」
「ぼくの家の近くには少ないのにな。」
「ラーメン屋っていろいろなメニューがあるから食べられる人が多いから人気があって、だから多いんじゃない?」
「警察署、少ないね。」
「家の近くで、お巡りさんが居たの見たことある。」
「そっか、建物が無くても移動すればいいのかな。」
「青梅街道だったら、すぐ移動できそうだね。」
そうした発見も織り込んでマップ作りを進めました。
そして、迎えたテーマ発表会。
マップの内容や工夫に加え、一人ずつ建物の機能と自分との繋がりについて述べていきます。
関心を持つ剣道の道具を売っている武道具屋さんについて、
「趣味を支えるのも店の大きな役割。趣味は人のやる気を出します。」
劇団の練習や公演等に使うフリースペースについて、
「おもしろい劇が見られる。笑いを覚えられるし、楽しい気持ちになる。」
東京の建設労働組合について調べた子は、
「地震などで建物が壊れた時に直してくれる。それも地域住民のために活動していると聞いて、僕も実際に会って僕のために動いてくれたことがあって君子だと思いました。」
伝えたい相手の方を向いて話すことや、更なる考察の深堀も課題ではありますが、
それぞれが自分のことばで機能との繋がりを発表することができたと思います。
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[3・4年生]
今週は発表会に向けてそれぞれにフィールドワークで発見したことから選んだテーマについて今昔物語を作り、それを講談調で面白く語れるように練習します。[5・6年生]
今回のテーマもいよいよ大詰め。 [1・2年生]
街を歩き一軒一軒に注目する中で街にある機能について考えた本テーマ。
最初にイメージしたものよりたくさんのものが街にあることも分かり、
関心を持ったものをインタビューなどを通して追究し、自分との繋がりを発見することができたと思います。
見たはずの街だけれども、「こんなものもあったんだ。」「よく見ると、何をしている建物か分かってきた」と、観察したことで気付くこともありました。
いつも何気なく通り過ぎていた街並にもいろんな発見ができることに気付けたでしょう。
今後も、そのものが持つ機能について考察する機会はあると思います。
テーマ発表会の質疑応答でも調べたいと挙げていた子もいましたが、区役所や警察署など一見その機能が分かるようで分からないものにも考察を広げていって欲しいと思います。
今回のテーマを基に、歩いた青梅街道だけでなく自分の住む街や新たに訪れた街でも、自分の暮らしを支えるためにさまざまな機能があることを実感してくれることを願います。
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[3・4年生]
テーマ発表会では子どもたちがそれぞれじっくり考えた物語を講談調に語りました。[5・6年生]
今回の駄菓子屋では、「明日も行きたい楽しいお店」のコンセプトを [1・2年生]
タイトル:心に響け
探究領域:意思表現
本テーマでは、身体を使った表現方法を用いて相手に伝わるよう表現することに挑戦します。
そのためにまず、実際に身体を使った表現に触れます。
観察することで、どんな身体の動きをしているか、どんな話し方をしているかなど表現の工夫を発見していきます。
表現の工夫を発見した後には、その発見を活かして自ら表現しよう!
さあ、人の心に響くような表現となるのか?
頭からつま先まで動きに気を配り、表情や間なども研鑽し、自分の表現をこだわって磨きあげていこう!
そうすることで、伝えたいことを自分でもより深く理解し、そして他者に伝わることで相手の共感を得ることを目指そう!
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[3・4年生]
タイトル:からだに栄養・こころに栄養[5・6年生]
タイトル:個の尊厳 [1・2年生]
「心に響け」が始まりました!
子どもたちは「何をするの?」と興味津々。
タイトルと名前をファイルに書いている時にも
「“響”の漢字に音が入っているなぁ。」
「映画作るのかなぁ。」
と想像をめぐらします。
「“心に響く”と聞いてイメージすることは?」とたずねると、
「あんまり聞かないなぁ」
「ホールの中で声が響く」
「感動する」
「ドラえもん。結末がいいんだ」
と、普段使わないことばでありながら、それぞれのイメージが出てきました。
そこで、セントラルアイディア「相手に伝わるよう表現を工夫することでより深い理解・共感につながる。」を示し、
「今回のテーマでは、からだを使って、相手に伝わる表現を目指します。どんな方法で表現するかと言うと、“無声劇”。」
板書すると、“声”という漢字を学んだばかりの2年生から、
「声が無い劇……!?えー!そんなのできるかなぁ……。」
との反応。ことば無しで表現することへのハードルを既に感じている様子でした。
「“表現を工夫する”とあるよね?工夫するってどういうことだろう?」とたずねると、
「んー。“考える”?」
「“人の良いところをぬすむ”?」
そう!今持っているものでは十分では無いから、身体を使った表現を見て面白い/パクりたいと思った工夫を探しに行こうではないか!
ということで、最初は落語に触れてきました。
なぜ落語かって?
落語家の人は、表現に磨きをかけるために舞踊も学ぶというぐらい、バーバルな表現だけでなく、ノンバーバルな表現も重要な要素となっています。
演芸場を訪れ、実際に目の前で落語を観て聴いてきました。
初めての寄席は大人も多く、椅子も大人用に作られたためか子どもにとっては見えにくい……口調も早く、内容が分からないところもあったかも。
しかし、ところどころの落語家の動きやお噺の決まり文句から面白みを感じていたようでした。
振り返りの時には、どんな表現の工夫を発見したか一人ずつまず書いてみて、発表し合いました。
「扇子と手だけで食べる様子を表現していた。」
「お客さんに話しかけていた。」
「人によって声を変えていた。」
「すする音でそばを食べる音を表現していた。」
「ばかげた内容が面白かった。自分もああいう話をしたい。」
などの工夫が見えました。
そして、もう一度寄席で聴いた有名な噺「時そば」を観ながら、そばを食べる仕草に挑戦。
「大きな口を開けて食べてみよう。」
「熱いからふーふーしてみた。」
「噛む仕草を入れてみた。」
「あー、そば食べたくなってきた。」
など、他の人の表現の良いところを盗みながら楽しく磨こうとする姿勢が感じられました。
さぁ、来週も身体を使った表現に触れて、相手に伝えるための工夫を探してこよう!
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[3・4年生]
今週から始まった3・4年生の新しいテーマ学習は”からだに栄養 こころに栄養”です。[5・6年生]
「葬式劇するんでしょ……」