[1・2年生]
「心に響け」が始まりました!
子どもたちは「何をするの?」と興味津々。
タイトルと名前をファイルに書いている時にも
「“響”の漢字に音が入っているなぁ。」
「映画作るのかなぁ。」
と想像をめぐらします。
「“心に響く”と聞いてイメージすることは?」とたずねると、
「あんまり聞かないなぁ」
「ホールの中で声が響く」
「感動する」
「ドラえもん。結末がいいんだ」
と、普段使わないことばでありながら、それぞれのイメージが出てきました。
そこで、セントラルアイディア「相手に伝わるよう表現を工夫することでより深い理解・共感につながる。」を示し、
「今回のテーマでは、からだを使って、相手に伝わる表現を目指します。どんな方法で表現するかと言うと、“無声劇”。」
板書すると、“声”という漢字を学んだばかりの2年生から、
「声が無い劇……!?えー!そんなのできるかなぁ……。」
との反応。ことば無しで表現することへのハードルを既に感じている様子でした。
「“表現を工夫する”とあるよね?工夫するってどういうことだろう?」とたずねると、
「んー。“考える”?」
「“人の良いところをぬすむ”?」
そう!今持っているものでは十分では無いから、身体を使った表現を見て面白い/パクりたいと思った工夫を探しに行こうではないか!
ということで、最初は落語に触れてきました。
なぜ落語かって?
落語家の人は、表現に磨きをかけるために舞踊も学ぶというぐらい、バーバルな表現だけでなく、ノンバーバルな表現も重要な要素となっています。
演芸場を訪れ、実際に目の前で落語を観て聴いてきました。
初めての寄席は大人も多く、椅子も大人用に作られたためか子どもにとっては見えにくい……口調も早く、内容が分からないところもあったかも。
しかし、ところどころの落語家の動きやお噺の決まり文句から面白みを感じていたようでした。
振り返りの時には、どんな表現の工夫を発見したか一人ずつまず書いてみて、発表し合いました。
「扇子と手だけで食べる様子を表現していた。」
「お客さんに話しかけていた。」
「人によって声を変えていた。」
「すする音でそばを食べる音を表現していた。」
「ばかげた内容が面白かった。自分もああいう話をしたい。」
などの工夫が見えました。
そして、もう一度寄席で聴いた有名な噺「時そば」を観ながら、そばを食べる仕草に挑戦。
「大きな口を開けて食べてみよう。」
「熱いからふーふーしてみた。」
「噛む仕草を入れてみた。」
「あー、そば食べたくなってきた。」
など、他の人の表現の良いところを盗みながら楽しく磨こうとする姿勢が感じられました。
さぁ、来週も身体を使った表現に触れて、相手に伝えるための工夫を探してこよう!
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