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救世軍の「ありがとう」を探る

タイトル:ありがとうにありがとう
探究領域:社会寄与
セントラルアイディア:「私たちはおかげさまで生きている。」

[1年生]

1年生にとって家族以外の身近な「おかげ」のひとつが、週に1回の給食。そこで給食をわたしたちのためにつくってくれている救世軍を訪れました。いったいどんな「人」の「おかげ」で給食がつくられているのか現地でフィールドワーク&インタビューです。

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案内してくださるのは金子さん。毎年のようにTCSの子どもたちがフィールドワークに来るので、また来たね!と温かく迎えてくれます。本当に「ありがたい」ことです。

「ここではきみたちのスクールの給食も含めて、1日150食ぐらいを1人か2人でつくっているんだよ」

2人で100人分以上の料理をつくる!これだけで子どもたちは驚きです。ここは給食調理専門センターではなく、病院付属のカフェテリア。入院している患者さんのためのご飯をつくるだけでなく、お見舞いに来たり、病院に勤めるお医者さん・看護師さん・職員さんのランチ、そして地域の人たちのための食堂です。ふらりと立ち寄って栄養を考えられた食事を「安い」値段で食べられるのです。

「なるべく安くするためには、材料も安く買わないといけないし、たくさんの人を雇うわけにもいかないよね」

少ない人たちがてきぱきと働いて、おいしいものを少しでも安くつくっていることがわかりました。

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では、給食をつくるには、だれがどんなことをしているのか……

金子さんの話は続きます。厨房には巨大な冷凍庫と冷蔵庫があり、冷凍庫には、安く仕入れた魚や肉が保存されています。また、冷蔵庫には、当日の調理を楽にするために前日から仕込んだ料理が入っています。

「買い物は電話で注文することが多いかな。あらかじめ、栄養を考えて献立を立てて、必要なものをあらかじめ買っておくんだよ」

料理をつくる人や、つくられた料理を配膳したり、配達したりする人だけでなく、献立をつくる人、注文する人がいる。さらには、カフェを掃除したり、食器を洗ったりする人もいる。

「でもね、これを全部ばらばらでやっているとたくさん人が必要でしょ。だから多くの役目を一人の人がやるんだよ」

「大変だなあ……」

ひとつのことをするだけでも忘れてしまうのに、多くの別々のことをやる。それも自分のためというより他者のため。やはり「百聞は一見にしかず」。現場に来てみると、何気なく日々見過ごしていたことの「ありがたさ」がわかります。

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「みんながおいしく食べてくれて、健康でくらしてくれればうれしいよ」

調理をしている人に声をかけられて「はっ」とする子どもたち。なぜなら、ちょっとでも食べたくないなと思ったら、だらだら食べたり、誰かに食べてもらったりして済ませているからでした。ただ口をあーんと開けて待っているだけ。そのうえ、ほしくなかったら口をつぐんでそっぽを向いてしまう。そんな日常を少しは恥ずかしく思う気持ちが芽生えたようでした。

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給食ひとつでも、これだけの人や設備や施設の「おかげ」がたくさんたくさんからんでいる。直接、調理してくれる人にはもちろん感謝だけれど、TCSまで運んでくれる人も、お金を安く、健康な食事をつくろうと考えている人も、さらには食材を売ってくれる人もいる。人だけではない。たくさんの食器をわざわざ手で洗わなくていいように「食洗機」が大活躍している。大量の食材を安く仕入れて保存できるような「冷凍庫」もある。こういった装置の「おかげ」で、安い給食が食べられる。

1年生の頭の中には、「おかげ」の連鎖がいっぱいになりました。そして、おぼろげながら「感謝」の気持ちもわいてきているようです。「自分」の外、「家族」の外に「社会」があり、その「おかげ」で自分たちの生活が成り立っていることを垣間みることができました。

RI

TCS2016年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。



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