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失敗をバネにゼロからのスタート

タイトル: お客様の笑顔を獲得せよ
探究領域: 社会寄与
セントラルアイディア:事業の目的は顧客の創造である。

[5・6年生]

水曜日に出店日がせまった5、6年生は「駄菓えもん」出店に向けて仕事を分担し準備を進めていきます。
「ターゲット」を50代〜70代に絞って、その人たちの喜びそうな駄菓子をリストアップしていきます。
また、宣伝の為のポスターを仕上げて、近隣のお店や掲示板に掲示してもらったり、着々と準備が進んで行きます。「仕入れ」のための買い出しでは、タジマヤでお客様の笑顔を獲得すべく品定めを行います。

そんな中、事件が起きました。

出店場所はTCSの駐車場、花壇に水を撒くためのホースを手にとり、水の掛け合いをしてしまった社員がいました。そこまでだったら話は済んだものの、TCSと同じ敷地にあるオフィスに水が入り、大切な資料が濡れてしまったのです。

謝りに行った時には、時すでに遅し。
「駄菓えもん」は一点信頼を失い、TCSの駐車場の敷地を借りることができなくなってしまう、という事態に陥りました。
「社会寄与」の探究のはずが「社会迷惑」となってしまいました。

単純に「行動をこうする」ということでは信頼の回復をはかることはできません。
出店の許可を得る為には自分たちの「行動指針」を明確に「ことば」にして、示すのはどうか、という課題をTCSの理事長から受けたキッズは出店の為に必死で自分たちの行動指針:クレドを考えました。
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そして悩みながらもクレドを話し合い、絞り出しました。

クレド

私達駄菓えもんはお客様の期待に応え
「おいしい」「やすい」「つかいやすい」の
「お・や・つ」をお届けします。

全てのお客様、支えてくださっている皆様への
感謝の気持ちを伝えるために、
全ての方々が和める環境を提供することをお約束します。

お客様とバランスのとれたコミュニケーションを通して
従業員一同、手と手を取り合って落ち着ける場所をつくりだします。

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キッズはこのクレドを朝みんなの前で披露し、出店の許可を得ると同時に、このことを自分たちの行動指針として、自分たちのビジネスに専念することとなりました。
失敗をバネにして自分たちの結束力を高めることとなったのではありますが、まだまだ油断してはいけません。自分たちがようやくスタート地点「ゼロ」に立つことを許されたに過ぎなかったのです。

それぞれがまず「店舗を運営する」ということはどういうことなのか、実践を通して学びます。その中から様々な改善点を炙り出していき翌週からの出店につなげていきます。
とはいえ、「本番」は「本番」。接客や売る商品、価格など、初日からのお客様への対応いかんでは「顧客の創造」につなげられる場合もあれば、お客様が離れてしまうことも十分に考えられます。

お客様と直接関わることで肌感覚で感じることができます。

開店一週目は売り切れ商品が出るほどの好調ではありましたが、「新規」で来てくれるお客様の獲得が難しいポイントでした。

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GW明けは二週間かけて稼働します。その中でのTCSキッズの「改善」は続いていきます。
「広報」、「販売」、「呼び込み」と「在庫管理」や「会計管理」などもさらに徹底し、その上で「戦略」的な店舗運営、ビジネスにつなげてゆきます。
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TY

TCS2016年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。



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