[4・5年生]
さあ年も明けまた新しい一年が始まります。子どもたちもいいお正月を過ごしたのでしょう。みな新たなキラキラした表情をしています。
年末まで練習のために棚を作っていましたが、新年からはいよいよこのテーマのメインの仕事となる”椅子作り”に取り掛かります。棚作りの際に気付いたことや学んだことを意識しながら経験を活かしていい仕事をしていくことができるでしょうか?
初回の授業の冒頭で、子どもたちはスクールからの正式な注文書と設計図を手渡されました。
いよいよ職人としてのデビューとなります!注文書には納期や要望事項などが記載されています。『1.しっかりとした作りで使いやすいものであること(ガタガタしているものは論外)2.図面に対して正確なもの』などなど。
まずは設計図に基づいて材料に線引きをし、切断する作業から始まります。
練習で得た教訓である最初の線引きが肝心ということをよく意識し、慎重かつ丁寧に線を引こうと頑張る子どもたち。それでも寸法チェックをするとサイズのミスが見つかりやり直す場面もありました。自ら進んで5年生と4年生がお互いに協力し合い、いいチームワークで働くことが出来ています。エミケンさんに教えていただいた『段取り八割』という言葉の深さを感じながら材料加工を丁寧に進めます。
今までの練習経験が少しは役に立ち、ノコギリでの切断作業も以前より上手になってきています。しかし、気を緩めると引いた線からだんだんと外れていってしまうこともあり、手作業の難しさも感じます。疲れてきたり慣れきた時こそ集中の糸が切れてしまいがちです。そういう時こそ、発注者のことを考え手を抜かずに『いい仕事』を意識することが大切ですね。
仕事の進め方にそれぞれの個性が出るのがとても興味深いです。ある子は線を引き終わり切断作業に入る前に自分が納得できるまで木っ端をノコギリで切る練習を何度も何度も繰り返し、またある子は0.5ミリ以下の誤差がどうしても気になって何度も線引きをやり直しています。一方でどんどん次の作業にテンポよく移りながらいいリズムで働くことで自分を乗せ、いい仕事が出来ている子や0.5ミリ程の誤差は『これくらいは良い加減だ。』と言って次の作業に移る子も。
来週も手作業の楽しさと難しさを味わいながら安全でいい仕事をしていきましょう!
YI
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