[3年生]
今回のテーマ学習もいよいよ最終週です。和田ふれあいの家のご利用者さんに喜んで頂くために、自分達にもっとできることは
ないだろうかと考え続けてきた子ども達。
お昼休みの時間を20分頂き、出し物をさせて頂くことになりました。
まずは特技のヨーヨーとルービックキューブを披露します。
ヨーヨーの演技中に糸がからまってしまうハプニングもありましたが、
一生懸命演じる姿にたくさんのご利用者さんから「頑張れー」と応援を頂きました。
次に紙芝居「三匹のこぶた」を演じました。
3人の小さな子ども達がこぶたに扮して熱演する様子をみなさん温かく見守って
くださいました。
最後に「夕焼け小焼け」の合唱です。
出し物を検討していた際、「年配のご利用者さんと一緒に楽しめる出し物があった方が
よいと思う」という理由で選んだ童謡の合唱。
大人と子どもが一緒に歌を歌う様子を見て、世代を超えた共通言語としての童謡の
素晴らしさを感じました。
「ずっとボランティアで頑張ってくれたみなさんに、ふれあいの家からプレゼントが
あります。」
出し物も終わり、最後のあいさつをのべようとしたところ、突然、施設のスタッフの
方がマイクを手にとり、我々のために「ふるさと」の歌をプレゼントしたいと
おっしゃられました。
今回のために、午前中にご利用者さんが練習してくださっていたとのこと。
ふれあいの家全体に素敵な歌声が響き渡り、子ども達も一緒に合唱を楽しんでいました。
最後に一人一人お礼を一言づつ伝えました。
子ども達はみなサプライズプレゼントに驚きと嬉しさを隠せない様子で、
感謝の気持ちを伝えていました。
子ども達はスクールに戻ってからも
「ご利用者さんは歌がうますぎる!」
「あんなにすごい歌を聞いたことがない!」
と興奮冷めやらぬ様子でした。
さて、いよいよ金曜に迫ったテーマ発表会。
事前に子ども達に伝えていたとおり、達成目標である「相手のためにとことん
動いてみると、想定していなかった自分とのつながりが見えてくる」を題材に
作文を書いていきます。
ボランティアをやる前とやった後で気持ちや行動にどんな変化があっただろう?
相手のために働くことと自分のために働くことの違いって何だろう?
今回、自分はとことん動けたといえるだろうか?また、その理由は何だろう?
これまでのふりかえりシートの内容も見返しながら、自分の心の中にある思いを
あるがままに書き出していきます。
春先の時点では、思いや考えを言葉にすることはできるけど、書くとなると途端に
手が止まっていた3年生の子ども達。
そんな彼ら彼女らも「My Hero Story」のテーマ学習を通じて、書く地力が
しっかりついてきたようで、原稿用紙に物怖じしなくなっていました。
自分の言いたいことが聞いている人にわかりやすく伝わるようにするために
どうすればよいか。私は宿題でやってきた作文について構成を指摘するだけで、
子どもの成長ぶりを実感していました。
最後に発表の練習をしっかり行い、明日の本番に臨むことになりました。
子ども達の顔は晴れやかそのもの。
やりきったという満足感がこちらにも伝わってきました。
HY
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