[6年生]
タイトル:お客様の笑顔を獲得せよ
探究領域:社会寄与
探究領域「社会寄与」は、自分が社会の一員としてより良い社会の実現にどう寄与するかという探究です。
1年生(「ありがとうにありがとう」)では、誰かのおかげで生きていると気付き感謝を伝え、
2・3年生(「働かざるもの食うべからず」・「情けは人のためならず」)では、感謝や達成感を得るよう人のために働き、
4年生(「いい仕事してますね。」)では、職人の志で求められた品物を作り、
5年生(「罪と罰」)では、社会の中で生きるための正しい判断を追究してきました。
6年生は、その集大成。
自分達が働くことで、お客様の笑顔を獲得することを目指します。
その事業内容とは、毎年恒例になっている「駄菓子屋」。
全員で一つの事業をするので、全員での役割分担や協力、意思決定が求められます。
闇雲に経営しないように、
競合と市場を調査した上で、どのようなお客様にどのような価値を提供するのかを決めていき、
また「仕事」として、資金調達・仕入れ・宣伝・在庫管理など全ての仕事を子どもたちでしっかりと担います。
自分が働くことで、相手に喜びを与え、
そして、そのことが、自分自身への喜びへと繋がる学びの機会にしたいと考えます。
でも、商売なので稼がなければなりません。
そのため日々の営業を振り返り、事業内容を改善し続けます。
「利益を上げるためにはどうしたらよいか」、
「お客様の笑顔を獲得するためにどうしたらよいか」、
これらを常に考え続ける6週間となるでしょう。
TCS駄菓子屋第三期、いよいよ開店です。
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[5年生]
タイトル:ロストエナジー
探究領域:共存共生
私たちは、日々、豊かで便利な暮らしを営むためにエネルギーを用いています。
エネルギーを作りだすには資源が必要で、石油などの資源は有限です。
そのうえ、限られた資源から作りだされたエネルギーは、100%利用できるわけ
ではなく、使う前あるいは使わずに失われています。省エネを徹底するには、
「節約」すればよいわけではなく、作られたエネルギーを効率よく用いるには
どうしたらよいか社会システムやライフスタイルも含めて考え直す必要があります。
エネルギー問題は、私たちの生き方、価値観の転換を迫っていると言えるのです。
3月11日に起きた東日本大震災以降、節電、省エネが叫ばれるようになりました。
また福島第一原発の現状は、原子力の安全性神話を打ち砕きました。今回、
このテーマ学習では、エネルギー問題を切り口として、「原子力はいけない、
自然エネルギーだったらよい」というような一方的な判断ではなく、未知の状況に
出会った際に、風評や先入観に惑わされず、複数のデータを見比べて、多面的
に判断し、自分の価値観に依拠しつつ、バランスよく物事をとらえる力を養うこと
を目指します。
RI
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[3・4年生]
タイトル:玉石混交
探究領域:万象究理
「石」。道端・公園・河原・・・
普段は気にもとめる事のない「石」。
身の回りに当たり前に転がっている「石」
今回のテーマでは、その「石」を注意深く観察・調査していきます。
岩・石・砂・泥って何が違うの?
石にも種類があるの?どうやってできるの?
こうして探究を進めるうちに、ただの石ころだと思っていたものから、
長い年月をかけた大地のメカニズムが見えてきます。
HY
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[1・2年生]
タイトル:ありがとうにありがとう
探究領域:社会寄与
1,2年生の新しいテーマ学習は「ありがとうにありがとう」です。
このテーマでは子どもたちが今までに気付いていなかった「ありがとう」を様々な手法で
発見します。
その為にまず周囲の人へ「最近言った『ありがとう』について」のアンケートを行います。
それから「ありがとう刑事」ではないですが、町で人がしてくれているありがたい行動
(掃除係の方が掃除をしているところなど)を探しに張り込み&聞き込み調査を行い発見していきます!
また、自分の日々の生活を振り返り、誰のおかげで生きているのか、助けられているのかについて
意識していければと考えています。
子どもたちが「ありがとう」を伝えていけるように、そして「ありがたいこと」に気付いていけるように共に「ありがとう」を探究します。
YI
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[6年生]
今回で3回目となる、「TCS駄菓子屋」が開店します。
これは、スクール前のスペースを使って、子どもたちが「経営」する期間限定の事業です。
商品の仕入れ、資金調達、在庫管理、売り上げ計算などの仕事を全て子どもたちが行います。
まず始めに、「どんな駄菓子屋をやりたい?」と聞くと、
「客がとりあえず来る。」
「大もうけ。」
「早く開店しようよー。」
「水曜日は(近くの)学校が終わるのが早いから、早く開店したいなー。」
と、やはり、とにかく儲けたいという気持ちが先行しているよう。
タイトル「お客様の笑顔を獲得せよ」と言われても、
「なぜ、笑顔?」とピンと来ない様子。
ただ、意欲満々で、
「どんな駄菓子が好きかなど、アンケートをとるのはどう?」
「(クラスが始まる)14時から宣伝すれば?」
「大袋のものを小分けして売るのは?」
「取り放題とか。」
と、アイデアがどんどん出てきます。
「早く開店しようよー。」
「準備なんてすぐできるよ。」
という子どもたち。
「仕事体験」や「ごっこ」だったら、
すぐ仕入れて、すぐ開店すればいいのかもしれないけれど、
彼らには「一社会人として事業を行う」というミッションがあります。
だから事業を行うには、しっかりと準備が必要!
まず、「だれに、どんな価値を提供するか」という事業コンセプトを設定することから始めました。
事業コンセプトを設定するためには、競合・市場の情報が必要です。
そこで、同業他店に行って、どんな商品が幾らで売られているか、
お店の雰囲気や来ているお客の様子などを観察しました。
そして、実際に駄菓子を買ってみて、それを試食してみることに。
「これ、20円にしてはお得だなぁ。」
「これ、たくさん入っているけれど、生地が薄くて飽きちゃう。」
「このおもちゃ使って、ゲームしたらお客さん来るかなぁ。」
など、互いに感想を言い合いました。
市場調査では、
スクール周辺の人数調査をして人の流れを追うことに取り組みました。
2時間30分という長丁場。
開店場所・東高円寺駅・蚕糸の森公園・近隣学校の近くなど、6箇所で行いました。
相当大変そうでしたが、よく頑張っていました。
「声かけられて、どんなお菓子が好きかアンケートしといたよ。地図があったら、買いに来てくれるって。」
「『何してるの?』って声かけられたんだけど、『いろいろ。』って答えちゃったの~。宣伝するチャンスだったのに……。」
「15時くらいに、幼稚園かなんかのスクールバスが来てたんだ。」
「この時間から急に、中高生が増えたように思う。」
「全然、人が来ないよ……。」
「人はいるけど、スクールの方に行く人が少ないなぁ。」
来週は集めたデータを元に、「誰をターゲットにどんな価値を提供するのか」という事業プランを立てるべく会議をします。
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[5年生]
テーマ学習で行う探究領域は6つあります。その中でいちばん難しい……と私が[3・4年生]
身近すぎて、普段はあまり気にも留めない存在。[1,2年生]
さあ、1,2年生にとって2回目となるテーマ学習が始まりました。 今回のテーマ『ありがとうにありがとう』では前回のテーマ『蚕糸の森見っけ隊』で養った発見する力をどんどん発揮し、磨いていってもらいます。東京コミュニティスクール公開セミナーのご案内【終了】
「自和自和(じわじわ)と学ぶ」
【テーマ】 「自和自和(じわじわ)と学ぶ」
【日にち】 2011年6月11日(土)
【時 間】 10時00分~12時30分(開場:9時30分)
【会 場】 高円寺コモンズ 1階 (高円寺ストリート 7番街)*住 所: 東京都杉並区高円寺南3-66-3【ファシリテータ】 本間 正人(ほんま まさと)・・NPO法人学習学協会代表理事
*アクセス: 高円寺駅(北口/南口どちらでも)より、線路高架下の道を通って徒歩5分
【パネリスト】 市川 力 (いちかわ ちから)・・東京コミュニティスクール校長 生重 幸恵氏(いくしげ ゆきえ)・・NPO法人スクール・アドバイス・ネットワーク理事長(敬称略)
【対 象】 教育関係者、保護者、一般
【定 員】 40名(要申込)
【参加費】 一般: 1,000円
【問合せ・申込み】東京コミュニティスクール セミナー事務局
Tel: 03-3313-8717 Fax: 03-3313-8790
e-mail: s11@tokyocs.org Twitter: TCS_seminar
[6年生]
開店日は21日(火)。
残された限られた時間で準備をしなければなりません。
その中で重要なのは,事業計画をたてること。
実は、駄菓子屋を行う上で設定して条件の一つに、
理事長くぼぼぼにプレゼンをして認められれば家賃減免というものがあるのです。
これを活かさない手はない!!
まず、「どのような顧客に、どのような価値(商品・サービス)を提供するのか」という事業コンセプトを考えました。
考えられうる商品が、どんな層に受け入れられるのかを予想するところから開始。
「小学生には、ガム・あめとか、安いものが売れると思う。」
「中高生は、みんなで食べられるようなものがいいと思う。」
「○○(商品名)はどの層も好きだと思う。」
「公園の人は、ふがしとか懐かしいお菓子が食べたいって言っていたよ。」
中高生、親子、20・30代、40・50代、60代~と各々が挙げていき、ターゲットを絞ることに。
会議中には、
「全層に受け入れられたいから、全層の人気だろう商品を集めればいいんじゃない?」
と、ターゲットを絞ることの意味に悩んだり、
「これは、おいしいからいいと思う!」
「中高生は、きっと買っていくからねらい目だよ。」
と、通行調査の結果などを細かく見ずして、予想だけに頼り判断している様子が見られました。
話を進めるに連れて、だんだん
「去年の記録を見たら、△△は売り切っているよ。でも□□は売れていないみたいだ。」
「でも、ここにどこだけの人が通るんだろう?」
「(そこで調査をしていた)●●くん、どうだった?」
という、情報を使おうという姿勢が出てきたものの、
「あの通行調査って無駄だったんじゃ?駅のほうに向かう人も数えてしまっていたよ。」
「おれは、TCSに向かう人だけ数えてたよ。」
と、データ自体の不確実さ(?)も見えてきました。
各自、ホームワークとして考えてくることにし、
「子連れ・中高・大人」というターゲットに対して、
各ターゲットに対して「友達と一緒に食べられるような商品」や、
「大人が懐かしいと思う商品」といった、ねらい目商品として挙げました。
とは言うものの、
まだまだ不明確。
調査結果が事業プランに生かされていないし、
だからこそ、どうしてそのターゲットを狙うことにしたのかもわかりません。
そのことを理事長くぼぼぼに指摘されてしまい、何も言えない子どもたち。
これでは、事業プランとは言えない……。
もう一度考え直すことになりました。
それと同時に、値札やポスターの準備、仕入れた商品の記帳などを行いましたが、未だ十分と言えず。
さぁ、開店までに再度プレゼンはできるのでしょうか。
そして、開店準備は間に合うのでしょうか。
子どももスタッフも正直、焦っています……。
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[5年生]
先週は、今回のテーマ学習で目指す学習者像を示し、節電の必要性や原発の脅威、[3・4年生]
「ここって本当に東京なの?」[1・2年生]
今週は先週集めてきてくれた『ありがとうアンケート』(最近言ったありがとうについてのアンケートを家族や友人に行いました。)について分類し、模造紙に貼り付けました。 [6年生]
「お客様の笑顔を獲得せよ」2週目。
事業報告書ができないまま、開店日を迎えてしまいました。
どのように開店準備をするか、
と悩む暇もなく、事業計画書を練り続けることになりました。
「(偵察に行った)駄菓子屋と比べると、TCS前のスペースだったら20〜30種類はお菓子をおけると思う。」
「それだけの数、仕入れられていないね……。」
「くじとかゲームとか、おもしろい商品が駄菓子屋に多かったよ。」
「TCS前だけではお客様は呼び込めないから、少し離れた人気(ひとけ)のあるところに行かないと。」
「通行調査をしていた時に、大人の人に声をかけられることが多かったんだ。
だから、大人の人に宣伝すれば、口コミで広めてくれるかも!」
「蚕糸の森公園にいた犬を散歩していた人は、
ふがしとか犬でも食べられるお菓子とかが食べたいって言っていたよ。」
「和田北公園にいた小学生は、グミとか菓子パンとかが食べたいって言っていたよ。」
集めたこれらの情報から、
「大人と小中学生をターゲットに、
懐かしい商品(ふがしなど)や、くじ・ゲーム、手軽に食べられる(個包装や分けやすいものなど)を主に販売する」
ことを決めました。
その際に、宣伝に力を入れて店舗から離れたところでも宣伝すること、
学生の下校時間が早い水曜日は早めに開店することを工夫しました。
以上の内容をまとめた事業計画書を再度、理事長くぼぼぼ(久保)にプレゼン。
「会社名はお菓子のP6,屋号はだがっちゃんです。」
「駄菓子屋が減って、駄菓子屋を懐かしいと感じる大人の方が来てくれると考えました。」
「珍しい商品なら、少し値段が高くても買ってくれるのではないかと予測しました。」
「売上目標は一日あたり4,000円。9日間で36,000円です。」
「お店のコンセプトは『子どもが笑顔で接客するお店』です。」
緊張の瞬間……
「どんな事業計画か分かりました。家賃は無料としましょう。」
OKを頂くことができました!
これで、心置きなく開店できる!
「◯◯、ポスター作って!」
「ねぇ、この値段でいいかなぁ。」
「この紙を切って、準備しておくね。」
子どもたちは焦りながらも役割分担をして動きました。
そして、“だがっちゃん”開店!
ですが……
「商品、やっぱり少ないね……。」
「お客さん、どこにいるかなぁ。」
「看板、間に合わないよ……。」
まだまだ準備不足の中で開店した店は少々寂しげ。
子どもたちもそんなことは分かっていますが、開店したのだからやるしかない。
「駄菓子屋、開店しました!」
「子どもがニコニコで営業しています!」
「すぐ近くです!ぜひ来てください!」
とポスター掲げながら元気に宣伝したり、
「いらっしゃいませ!」
「冷たいチューペットもありますよ!」
「ありがとうございました!」
と、接客も笑顔でがんばる姿が見れました。
また、空き時間を使って、POPや看板を作っていました。
そうして、今週3日間の営業が終了。
日々の売上げ目標を達成することができました!
でも時には、疲れて笑顔が無くなったり、
宣伝を休んでしまったり、お菓子が食べたくなったり、
売切れ商品がたくさん出てしまったり。
それに,来週も目標を達成できるように。
改善点は多くあります。
来週は、その改善点を意識しつつ、
テーマ名にあるように、
「どうやってお客様の笑顔を獲得するのか?」
「なぜ、お客様の笑顔を獲得するのか?」
「笑顔を獲得することと、お金を稼ぐことは繋がるのか?」
「だがっちゃんにできることは何だろうか?」
ということをみんなで考えられたらと思います。
ちなみに。
駄菓子のだがっちゃんは、
7月7日(木)までの火・水・木、14時30分から17時までの営業しております!
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[5年生]
“balanced”という学習者像、そしてそうなるために必要な“perspective”という[1・2年生]
今週は『ありがとうを探せ第二弾。』