[6年生]
今回で3回目となる、「TCS駄菓子屋」が開店します。
これは、スクール前のスペースを使って、子どもたちが「経営」する期間限定の事業です。
商品の仕入れ、資金調達、在庫管理、売り上げ計算などの仕事を全て子どもたちが行います。
まず始めに、「どんな駄菓子屋をやりたい?」と聞くと、
「客がとりあえず来る。」
「大もうけ。」
「早く開店しようよー。」
「水曜日は(近くの)学校が終わるのが早いから、早く開店したいなー。」
と、やはり、とにかく儲けたいという気持ちが先行しているよう。
タイトル「お客様の笑顔を獲得せよ」と言われても、
「なぜ、笑顔?」とピンと来ない様子。
ただ、意欲満々で、
「どんな駄菓子が好きかなど、アンケートをとるのはどう?」
「(クラスが始まる)14時から宣伝すれば?」
「大袋のものを小分けして売るのは?」
「取り放題とか。」
と、アイデアがどんどん出てきます。
「早く開店しようよー。」
「準備なんてすぐできるよ。」
という子どもたち。
「仕事体験」や「ごっこ」だったら、
すぐ仕入れて、すぐ開店すればいいのかもしれないけれど、
彼らには「一社会人として事業を行う」というミッションがあります。
だから事業を行うには、しっかりと準備が必要!
まず、「だれに、どんな価値を提供するか」という事業コンセプトを設定することから始めました。
事業コンセプトを設定するためには、競合・市場の情報が必要です。
そこで、同業他店に行って、どんな商品が幾らで売られているか、
お店の雰囲気や来ているお客の様子などを観察しました。
そして、実際に駄菓子を買ってみて、それを試食してみることに。
「これ、20円にしてはお得だなぁ。」
「これ、たくさん入っているけれど、生地が薄くて飽きちゃう。」
「このおもちゃ使って、ゲームしたらお客さん来るかなぁ。」
など、互いに感想を言い合いました。
市場調査では、
スクール周辺の人数調査をして人の流れを追うことに取り組みました。
2時間30分という長丁場。
開店場所・東高円寺駅・蚕糸の森公園・近隣学校の近くなど、6箇所で行いました。
相当大変そうでしたが、よく頑張っていました。
「声かけられて、どんなお菓子が好きかアンケートしといたよ。地図があったら、買いに来てくれるって。」
「『何してるの?』って声かけられたんだけど、『いろいろ。』って答えちゃったの~。宣伝するチャンスだったのに……。」
「15時くらいに、幼稚園かなんかのスクールバスが来てたんだ。」
「この時間から急に、中高生が増えたように思う。」
「全然、人が来ないよ……。」
「人はいるけど、スクールの方に行く人が少ないなぁ。」
来週は集めたデータを元に、「誰をターゲットにどんな価値を提供するのか」という事業プランを立てるべく会議をします。
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※TCS2011年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。