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データからメッセージを読み取る

タイトル:AIしてる?
探究領域:万象究理
セントラルアイディア:データには未来へのメッセージが宿る。

[5・6年生]


先週マネーボールを見たキッズ達はピーターやビリーに感化され、それぞれの「データ解析」のテーマを選びとり、個人プロジェクトを開始しました。
プロジェクトには下記のようにバラエティに富んでいます。

・来年のセリーグの首位打者
・次の全豪オープンテニスで誰が優勝するか
・政治家が問題発覚して辞める確率
・東武鉄道での株価の予測
・チャンピオンズリーグでどのチームが優勝するか
・フィギュアスケートの全日本選手権で誰が優勝するか
・東京都で最も犯罪が起こりやすい月
・首都圏の鉄道がどんな原因で遅延するか
・どんなアニメーションの視聴率が高いのか
・ツアーファイナルで誰が優勝するか

スポーツ系の話から、社会問題、そして経済問題から視聴率予測まで、様々です。
それらのプロジェクトでも、一貫して三つのデータの読み取り方があることを学びます。

データからメッセージを読み取る三つの秘訣。それは「分布を見る」「平均を見る」「トレンドを見る」の三つです。

1.「分布を見る」

分布とは、「場合ごとに出現する回数を出す」ことです。
例えば、1月、2月、3月とそれぞれの月での犯罪件数を集計していくことで、それぞれの月のパターンを出すことができるのです。

2.「平均を見る」

平均をみることで、個人個人の特性を総合して集団の特性として比較を行うことができます。
例えば、二つのサッカーチームがあった時、それぞれの得点率の平均値を計算することで、「チームメンバーの数が違ったとしても」二つのサッカーチームの実力を比較し、どちらのチームが勝つか予測を行うことができるのです。

3.「トレンドを見る」

トレンド、とは「時系列」つまり時間が経過するに従って変化するデータを見ていくことで、そのパターンを見つけることです。
例えば、株価の上げ下げを見るためには、今までの上がり下がりからパターンを見つけなければなりません。折れ線グラフにプロットしてみることで、そのパターンをつかむ為の手助けとなります。

各自のプロジェクトは、それぞれのデータから読み取れることはもちろん、「因果関係」に注意しながら分析をしていきます。
「予測」をするためには「因果関係」を見つけ、原因から結果を導くパターンを活用しなくてはならないためです。
さて、来週はこの「因果関係」にさらにフォーカスし、それぞれの個人プロジェクトをまとめていきます。

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TY

TCS2016年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。



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