タイトル:おたがいさま
探究領域:共存共生
セントラルアイディア:生態系の中で生き物は互いに影響し合っている。
そこに住む生き物たちの暮らしをじっくり見てみるとそこには昔からその土地に住んでいた在来種と地方から様々な理由でやってきた外来種たちが生きています。
それらがお互いに影響を与えあいながら暮らしているわけですが、私たち人間も少なからず影響を受け、また与えているという点においては私たち人間が関係していない生態系を探すことが難しいほど人間が影響を与えていることがわかりました。
今回のプレゼンでは子どもたちがいくつもの生態系について探究してきた中から2つのケースを選んで、生き物たちがお互いに影響を与え合っている様子とそこでの人の関わりについて劇で表現してくれました。
3度目のプレゼンとなり、1年生もようやく大きな声でいきいきと楽しそうに演じ切りました。
元気で可愛らしい子どもたちの演技に会場が笑いで包まれました。
1つ目はウシガエルの餌として日本人によってアメリカから連れてこられたアメリカザリガニや在来種のゲンゴロウ、そしてトウキョウダルマガエルなど水辺に暮らす生き物たちのストーリー。
2つ目は人間にペットして飼われた末捨てられてしまい繁殖したアライグマが森で暮らす在来種や田畑を食い荒らすストーリー。
それらを演じたのちに劇の流れを子どもたちが俳句でまとめたものを大きな声で読みました。
『ウシガエル日本に来たら危険だよ』→『ザリガニはなんでも食べる食いしん坊』→『ザリガニが日本ザリガニ殺しちゃう』→『ザリガニはゲンゴロウ食べかわいそう』→『ザリガニがたんぼの稲を食いちぎる』→『農家さんだれがやったの謎のまま』→『事件にはかならず裏に人間が』
『アライグマ カエルが好きだ 食べるなよ』→『アライグマ 優しい顔は 最初だけ』→『アライグマ 人が捨てたよ 仕返しだ』→『アライグマ トカゲ食べるよ 絶滅だ』→『カエルでも 水路に落ちて 食べられる』→『アライグマ 人の畑を 食い荒らす』→『外来種 人が増やした 無責任』
今回の学びを子どもたちと振り返ってみると、生き物たちがつながりあっている生態系の中で決して外来種だけが悪者というわけではないという考えが浮かび上がってきました。
むしろ外来種はただ生きるために暮らしているだけで、在来種を絶滅させようと思っているわけではないと。
私たち人間が考えるべきなのは、人間が原因で増えていて生態系に悪影響を与えている外来種たちをこれ以上増やさないためにどんなことができるのかということ。
ペットを可愛がり続けて捨てないことや、もしも捕獲するのであればただ殺してしまうのではなくせめて何かの役に立つように工夫するなど一般の私たちにもできることがあるはずです。
そして何よりもこのような”関係性”が様々な生態系で起こっていること、つまり身のまわりの生態系について知ること・伝えることが大切だということを子どもたちは強く語っていました。
このテーマ学習が人間の暮らしだけではなく、もう少し視点を広げた人間が生き物たちと共に暮らす生態系という概念について考え始めていくきっかけとなってくれたことを嬉しく思います。
このような視点を持った子どもたちがこれからどのように成長していくのかとても楽しみです。
YI
※TCS2016年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。
探究領域:共存共生
セントラルアイディア:生態系の中で生き物は互いに影響し合っている。
[1・2年生]
私たちの身近にある生態系。そこに住む生き物たちの暮らしをじっくり見てみるとそこには昔からその土地に住んでいた在来種と地方から様々な理由でやってきた外来種たちが生きています。
それらがお互いに影響を与えあいながら暮らしているわけですが、私たち人間も少なからず影響を受け、また与えているという点においては私たち人間が関係していない生態系を探すことが難しいほど人間が影響を与えていることがわかりました。
今回のプレゼンでは子どもたちがいくつもの生態系について探究してきた中から2つのケースを選んで、生き物たちがお互いに影響を与え合っている様子とそこでの人の関わりについて劇で表現してくれました。
3度目のプレゼンとなり、1年生もようやく大きな声でいきいきと楽しそうに演じ切りました。
元気で可愛らしい子どもたちの演技に会場が笑いで包まれました。
1つ目はウシガエルの餌として日本人によってアメリカから連れてこられたアメリカザリガニや在来種のゲンゴロウ、そしてトウキョウダルマガエルなど水辺に暮らす生き物たちのストーリー。
2つ目は人間にペットして飼われた末捨てられてしまい繁殖したアライグマが森で暮らす在来種や田畑を食い荒らすストーリー。
それらを演じたのちに劇の流れを子どもたちが俳句でまとめたものを大きな声で読みました。
『ウシガエル日本に来たら危険だよ』→『ザリガニはなんでも食べる食いしん坊』→『ザリガニが日本ザリガニ殺しちゃう』→『ザリガニはゲンゴロウ食べかわいそう』→『ザリガニがたんぼの稲を食いちぎる』→『農家さんだれがやったの謎のまま』→『事件にはかならず裏に人間が』
『アライグマ カエルが好きだ 食べるなよ』→『アライグマ 優しい顔は 最初だけ』→『アライグマ 人が捨てたよ 仕返しだ』→『アライグマ トカゲ食べるよ 絶滅だ』→『カエルでも 水路に落ちて 食べられる』→『アライグマ 人の畑を 食い荒らす』→『外来種 人が増やした 無責任』
今回の学びを子どもたちと振り返ってみると、生き物たちがつながりあっている生態系の中で決して外来種だけが悪者というわけではないという考えが浮かび上がってきました。
むしろ外来種はただ生きるために暮らしているだけで、在来種を絶滅させようと思っているわけではないと。
私たち人間が考えるべきなのは、人間が原因で増えていて生態系に悪影響を与えている外来種たちをこれ以上増やさないためにどんなことができるのかということ。
ペットを可愛がり続けて捨てないことや、もしも捕獲するのであればただ殺してしまうのではなくせめて何かの役に立つように工夫するなど一般の私たちにもできることがあるはずです。
そして何よりもこのような”関係性”が様々な生態系で起こっていること、つまり身のまわりの生態系について知ること・伝えることが大切だということを子どもたちは強く語っていました。
このテーマ学習が人間の暮らしだけではなく、もう少し視点を広げた人間が生き物たちと共に暮らす生態系という概念について考え始めていくきっかけとなってくれたことを嬉しく思います。
このような視点を持った子どもたちがこれからどのように成長していくのかとても楽しみです。
YI
※TCS2016年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。