[6年生]
今週も、ストーリーに悩む一週間でした。
(この辺りから、ネタバレになるので映画の内容に関することは、あまり詳しく書けないのですが…)
また週末を挟んで、
各自でストーリーを練ってきた子ども達。
聞いてみると、
「結末はこうしたいんだけど、そう繋げるためにどういうストーリーにしたらいいか悩んでいるんだ。」
「陰謀ものが書きたいんだけど、ストーリーが浮かばないの……。」
「タイトルは思いついたんだけど、どういうストーリーにするかはまだ決めれてない。」
「このストーリーじゃ、“さるかに合戦”のまんまで面白くないよ…。」
と、シーン、テーマ、キャラクターなど、
こんな作品を創りたいという思いはあるようなのですが、なかなか具現化できていない様子。
それに、思い浮かんだとしても、
「これではつまらない。」
と、悩む姿。
起承転結などの構成、この作品を一言で表すテーマ、キャラクターや相関図といった人物設定。
この3つの柱を考えることで、ストーリーを深めることに挑戦しました。
悩みながらも印象的だったことは、みんなでアイデアをシェアする中で、
「この役は○○が合いそう。」
「主人公がこうするのは、こういう理由があるっていうのはどう?」
「それいい!」
「楽しい映画になりそう!」
と、自然と互いの作品に関心を持ち、共に良くしようという雰囲気があったことです。
来週は、シナリオを完成させ撮影開始だ!
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※TCS2011年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。
[5年生]
学びは「変」だからできる!という編集コンセプトが固まり、いよいよ[3・4年生]
マイケル・ブンサンデル教授によるハンバーグ白熱教室は早くも第二講目。[1・2年生]
今週も引き続き自然の持つ〝こわさ〟と〝恵み〟について探究していきました。 [6年生]
映画作りも後半。
シナリオができたら、撮影開始!
慣れないビデオカメラを用いての撮影です。
早速カメラをまわし撮影に入る監督や、
撮影に使う小道具の制作から入る監督など動きは様々。
実際に撮影を開始して、子どもたちが実感したことは、
撮影するには周到な準備が必要だということ。
「すぐ撮影できる。」と子どもは言うけれど、
「撮影するに当たって何が必要?そのコップはどこから持ってくる?
毒だと分かってもらうためにどうしたらいいかな?
どこで撮影する?どの方向から撮る?」
など質問していくと、
「んー、どうしよう。」
「考えていなかった。」
詳細な計画が出来ていないと、撮影の時もイメージを伝えられず、
「ここ、どうしたらいいかなぁ。」
と悩み出し、出演者を待たせる場面も起きてしまいました。
その一方、
「まだストーリーが決まらないよ。」
と、まだ撮影に入れていない監督もいました……。
さぁ、いよいよ最終週を迎えます。
こだわりつつも時間管理をしなければならない!
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※TCS2011年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。
[5年生]
「変だからいい」[3・4年生]
ハンバーグ白熱教室もいよいよ最終週。[1・2年生]
今週は台風と雪について、様々な資料を赤エンピツ片手にじっくりと音読して読み込みます。探究型学習をデザインする指導者のためのワークショップ
「探究型」を探究する (2) Concepts
【テーマ】 「探究型」を探究する (2)Concepts【日 時】 2012年3月25日(日) 9時00分~16時30分
【会 場】 東京 ユビキタス協創広場 CANVAS 2階
東京都中央区新川2-4-7 内田洋行本社※会場へのアクセス
【WSリーダー】 久保 一之(くぼ かずゆき) 市川 力(いちかわ ちから)
※プロファイルは、下記をご参照ください。【対 象】 教育関係者、一般
【定 員】 25名(要申込)
【参加費】 9,000円(資料代、昼食代込み)
※満席となりました。ご希望の方はキャンセル待ちにて承ります。
東京コミュニティスクール セミナー事務局
まで TEL:03-3313-8717 FAX:03-3313-8790
e-mail: s11@tokyocs.org
※メールアドレスの「@」を半角に直してください
【お申込み方法】 件名を「参加希望ワークショップ0325」とし、
参加を希望するすべての方について、以下の事項をお知らせください。
1.氏名(ふりがな)
2.所属
3.e-mailアドレス(できればPCアドレスをお願いします)
4.日中の連絡先(緊急用)
5.講座を知ったきっかけ(ホームページ、知人、新聞・雑誌名、SNS名等)
主催: 特定非営利活動法人東京コミュニティスクール
後援: 株式会社グローバルパートナーズ、株式会社知の探究社
協力: 株式会社内田洋行
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WSリーダー プロファイル
久保 一之(くぼ かずゆき)
NPO法人東京コミュニティスクール創立者・理事長
小学生から大学・社会人までの教育に幅広く携わる中で、探究型の学びの研究開発・実践・普及活動、学校教育の国際化支援等に特に力を入れて活動。国際バカロレアの初等教育プログラム(IB-PYP)の研究を通じて日本の小学校教育の未来像を提案している。
株式会社グローバルパートナーズ代表取締役社長、株式会社ビジネス・ブレークスルー コンサルタント、ビジネス・ブレークスルー大学 准教授・同大学院 講師、株式会社知の探究社 取締役副社長。
市川 力(いちかわ ちから)
NPO法人東京コミュニティスクール校長
米国にて13年間日本人駐在員の子ども対象の学習塾を運営。現地の学校で行われていたプロジェクトベースの学びに触れ、『学び続ける力』を育てる教育実践に強い関心を抱く。2004年8月より東京コミュニティスクール初代校長に就任。自ら現場に立ち、初等教育における探究型学習の研究・開発・実践を行っている。主な著書は、「探究する力」(知の探究社)、「英語を子どもに教えるな」「教えない英語教育」(ともに中公新書ラクレ)。講演多数。
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会場案内
東京 ユビキタス協創広場 CANVAS 2階
住所) 東京都中央区新川2-4-7 内田洋行本社
URL) http://www.uchida.co.jp/company/showroom/canvas.html
■交通のご案内(地下鉄をご利用の場合)
東京メトロ 日比谷線「八丁堀駅」下車、「A4」出口より徒歩4分
東京メトロ 日比谷線・東西線「茅場町駅」下車、「1番」出口より徒歩5分
JR京葉線「八丁堀駅」下車、「B1」出口より徒歩5分
※お車でのご来館はご遠慮ください。
[6年生]
さぁ、いよいよ最終週!
上映会まで日がありません……。
映画制作だけでなく、エキシビションのプレゼン準備もありやることはたくさん。
瀬戸際に立たされた子どもたちは、創作の追い込みに勤しみました。
予算も無い、ロケ地も無い、機材も無いという無いもの尽くしの映画作り。
そんな制約の中で、監督たちは工夫を重ねます。
「画用紙に青色を塗れば、海が出来る。」
「落ちて行くところは、空を撮りながら回れば落ちる感じがでるかなぁ。」
「パソコンで見つけた電車の画像も合わせて映せば(教室が)車両に見えると思うんだ。」
今回、監督たちが最も悩んだことは、Cooperationでしょう。
撮影は一人ではできず、出演者・カメラマンなど誰かの助けを借りなければいけません。
出演者は代役はきかない、しかし出演者も監督なので自分の作品の撮影もあり、
かつ複数の作品に出演しているとなるとブッキングが頻発……。
撮影準備はできていても出演者が参加できず、撮影もできないという、
もったいない時間を過ごすこともありました。
日が過ぎるに連れて、残された時間も少なくなるわけで。
監督たちには日に日に焦りが募っていきました。
そんな中で、
「この時間は空くから手伝うよ。」
「◯分だけちょうだい。」
「カメラマンやるよ。」
など、みんなが映画制作できるように、アイデアを出し合う姿が見られました。
それに、他の人の手を写して本人に見立てたり、
予め録音した声を共演者の芝居に重ねてその場にその人がいるかのようにしたりと、
限られた状況の中での工夫もしていました。
そんか様子を見て、制約があるからこそ悩み、
だが制約があるからこそオリジナルの演出が出せるのではと感じさせられました。
それに、直前までシナリオを作り込もうとする監督や、
台詞は役者の自然な言葉に委ねる監督など演出タイプが様々であったことも印象的でした。
そうして、当初の計画からはずれ込み、
一回のNGも惜しいほど時間に追われながら、
テーマ最終日の放課後というギリギリまで粘ってなんとか撮影を終えることができたのでした!
そして、テーマ発表会。
6人の監督による上映会です。
母ガニの余命を描いた作品、
場面を海に変え魚同士の合戦を描いた作品、
時代を現代に設定しさるかに合戦の話を読むことから起きる不思議な展開を描いた作品、
親の仇を打つための子どもの復讐劇などなど。
6作品全て「さるかに合戦」をモチーフにしたとは思えないほど、バラエティとんだ作品が生まれました。
オーディエンスからは、笑いや驚きなど歓声が聞こえました。
「電車の画面を使っていたのがいいと思った。」
「本当に木に登っているように見えた。」
など、演出についてのコメントもいただけました。
監督、お疲れ様でした!
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※TCS2011年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。
[3・4年生]
週末のテーマ発表会に向け、まずはこれまでの議論全体を振り返ることに。[1・2年生]
いよいよ今週末はテーマ発表会。今まで学んできた5つの災害(地震・火山・津波・台風・雪)について一人一災害を担当してもらい模造紙を使ってアウトプットをまとめます。いよいよ今週末はテーマ発表会。今まで学んできた5つの災害(地震・火山・津波・台風・雪)について一人一災害を担当してもらい模造紙を使ってアウトプットをまとめます。模造紙の片面には被害(ネガティブ)と対策を書き、裏面には発見することができた恵み(ポジティブ)やその土地で工夫をしながら生きてきた先人の知恵をまとめます。[3・4年生]
今回のテーマ発表の形式は、3・4年生にとっては初めてのスピーチです。東京コミュニティスクール2011年度春休み課題図書をUPしました。
ご購入の際はこちらからどうぞ。
2011年度春休み課題図書
6年間の「意思表現」領域における集大成だった本テーマ。
お話を読み込む、あらすじを決める、台詞や状況も含めたシナリオを書く、撮影をイメージして必要なものを用意する、カメラという機材を使いこなす、出演者への交渉や演技指導、限られた環境で工夫して演出する、スケジュール管理などなど……。
映画作りには多くの要素があり、考えるべき・やるべきことがたくさんありました。
予想以上にストーリー作りに時間を要し、少しの時間も惜しむほどに、追い込まれた6週間でした。
「人の心を動かす」作品をつくることは簡単にはいかないと感じていた様子の子どもたち。
それに、個人の作品だとしても、映画作りは一人ではできません。
個人での判断・計画・準備が求められると同時に、仲間と助け合うことが必要となります。
また、不要な音が入ったり、笑って演技ができなかったり、撮影したシーンを間違えて消してしまったり、必要な道具が見つからなかったりとアクシデントも多々ありました。
「これでいいや。」
「もう終わりだ。」
「どうしたらいいかわからないよ。」
と、子どもたちの弱音を何度も聞きました。
けれど、そういいながらも彼らなりに工夫を重ね、悩みながらなんとか作品を完成させることができました。
そして、オリジナリティ溢れる6作品が生まれたのです。
「人の心を動かす」ことはそう簡単にはいかないかもしれません。
しかし、大切なことは人を動かすことに少しでも近づけようとすることなんだと感じさせられたテーマでした。
[1・2年生]