[3・4年生]
今回のテーマ発表の形式は、3・4年生にとっては初めてのスピーチです。計6回にわたって繰り広げられた議論を分担し、
・担当テーマにおける自分の意見とその理由
・議論を通じて感じたこと
・自分の判断基準の傾向
・自分の傾向を踏まえ、悔いのない判断をするためにどうすれば
よいか宣言する
という発表の流れの型に沿って、聴衆の前で堂々と自分の主張を述べることが
できました。
質問コーナーでのやりとりでも、授業の中で学んだ意見の述べ方
「まず結論から述べ、後からその理由を説明すること」を意識し、
論理的に答えようとする姿勢が見られました。
ただ、一方で物足りなさを感じたことも否めません。
それは最後の宣言で耳障りのよい言葉が並び、自分事として引きつけて
真剣に悩んだ結果の「覚悟」みたいなものが感じられなかったからです。
今回の議論のテーマはあくまでケーススタディに過ぎません。
子ども達も議論そのものに楽しく取り組んではいたものの、自分事として
考えるというレベルにまでは至らなかったのが正直なところです。
しかし、このことを悲観的に捉えている訳ではありません。
テーマ学習を通じて学んだ議論の「型」は決して授業の中だけで使うもので
はなく、普段の生活でいかすべき武器なのです。
今後、スクール生活においても「答えのない問い」に直面することが
多々あるでしょう。
悔いのない判断をするためにはどうすればよいか、自分の武器を駆使し、
議論を通じて、解決していってもらいたいと願います。
HY
※TCS2011年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。