[1・2年生]
1,2年生の今期最後となる本テーマ学習では、最終的なゴールとして〝私たちは自然の恵みと恐れの中で生きている〟ということを子どもたちが感じ取り、探究の過程においても様々な物の見方が存在するということに気付いてくれることを目標に取り組んできました。
私たちが住む地球で起こる自然災害といえば、どうしてもその及ぼす被害について考えることが多いでしょう。もちろん被害について考え、調べることでその脅威を知ることは大切です。そうすることで防災対策を立てたり緊急時の行動について想定することができますし、地球上にある自然災害の種類やメカニズムについて学ぶことができます。しかし一方で見方を変えてみると地球は人間が住みやすいために存在しているわけではないということも言えるかもしれません。子どもたちからも授業中にそういう発言がありました。
また、自然災害が与える影響の中には結果として自然の恩恵とも言える事象があるということがこのテーマを探究していくことで分かりました。
それは例えば火山灰が栄養価の高くおいしい野菜栽培に適していることや、地熱を利用し発電することや温泉として利用することができるということなどです。
一つの物の見方に固執するのではなく立場や角度を変えてみることで全く違った見方があるということ(perspective)を学ぶのにとてもいい機会だったのではと思っています。また今回子どもたちは〝なぜだろう?〟(causation)という視点を大切に取り組んできました。なぜ火山は噴火するんだろう?なぜ地震は起こるのかな?活断層ってなに?断層と何が違うの?というように問いを立てて探究を深めていきました。
1、2年生にとっては初めてとなるイメージマップ作りや個人でのプレゼンテーションなどチャレンジが多いテーマではありましたが、みんな前向きにチャレンジや探究を楽しむ姿勢があり、さすがでしたね!よくがんばりました。1年生についてはこの1年で本当によく成長したなと思わせられる堂々とした発表でした。もちろん2年生もリーダーシップを発揮してよく引っ張ってくれました。
テーマ学習を通して学ぶ考え方(thinking skill)をこれからも日々の場面で応用し活用していってほしいです。また来期のテーマも楽しくがんばろう!!!