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やれば楽しいゴミ拾い

タイトル:problem ownership
探究領域:社会寄与
セントラルアイディア:情けは人のためならず

[2年生]

今週もまずはスクール周辺のゴミ拾いに繰り出しました。
向かった先は遊びに行く機会が多い城山公園と中野駅北口です。
道に出ると早速ゴミが目に飛び込んできます。
空き缶、タバコの吸殻、お菓子の包装、割れたお皿などなど。

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「やっぱり草むらとかさ、よく見えないところにたくさん捨てられてるね。」

先週のゴミ拾いの経験から、彼らはゴミを捨てる人たちはあまり人目につかないところに隠すように捨てることが多いという一つの法則を考えました。

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城山公園に捨てられているゴミも確かに人目につかない草むらに固まっています。

みんなでわいわい言いながら楽しく働いていると公園で遊んでいた幼稚園児が近づいてきました。
「はい。こんなゴミもあっちにあったよー!」
とゴミを拾ってくれました。
「ははは!小ちゃい子が拾ってくれたね。へへへ。」
と嬉しそうな子どもたち。
なにやら楽しそうにゴミ拾いをしていたので自分も混ざりたくなったのでしょう。その後もさらにもう一人のチビっこがしばらく参加してくれて帰りゆく私たちを名残惜しそうに眺めていました。

翌日はゴミ拾いの振り返りを行い、4つの観点で子どもたちに考えてもらいました。
自分の行動のGoodとBetter、そして自分の行動の自分への価値と他人への価値についてです。

『自分の行動のGoodとBetter』
・タバコなど小さいゴミを拾えた。
・人目につかないゴミを拾えた。
・ゴミ拾いと言えば汚いイメージだったのが、宝探しみたいな楽しいイメージに変わった。
・タバコを最後まで拾えたし、大人から「えらいね!」と言われて嬉しかった。
・調子にのりすぎるとゴミを見過ごす。
・駐車場の端っこのゴミになかなか気付かなかった。
などなど。

『自分の行動の自分と他人への価値』:
・後を振り向くとゴミがなくてスッキリした。
・お店の人に喜ばれると嬉しくなる。
・北口のベンチに座ってたおじいさんがゴミがなくなって嬉しそうだった。
・自販機にゴミが山盛りで缶以外にも色んなゴミがあったのをきれいにした。

子どもたちと話していて印象的だったのは彼らが町がきれいになると自分も人もうれしくなるという双方にとっての価値について素直に語っていたところ。
つまりそこにはやってあげている、または授業だから仕方がないという姿勢ではなく”楽しく町をきれいにするのは自分のためでみんなのため”という気運が感じられました。
とは言えまだまだゴミ拾いの大変さを味わっているとは言えません。
何度も足を運んでいるうちにきっとさまざまな思いが巡っていくことでしょう。

来週は中野区清掃局の方から中野区のゴミについて総量やリサイクル、また収集後の行き先についてなど色々とお話を聞かせていただき、自分たちにどんなことができるのか考えていきます。
自分たちが関わり始めた町のゴミ拾いの全体像が少しずつ浮かび上がってくる中でどのような学びが起こるのでしょうか。

YI

TCS2016年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。



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