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用語を使ってより親しく

タイトル:静かなともだち
探究領域:万象究理
セントラルアイディア:見れば見るほど見えてくる。

[1年生]

「ともだちになる」といっても、どうやったら相手のことを知ることができるのか。
目で見るという観察をすることで、葉はそれぞれ種類によって形が異なることや、
緑一色ではないことが見えてきました。

kansatsu_IMGP8350.jpg 「線がいっぱいある!」
「まわりがキザギザ。」「こっちは丸いよ。」

形の特徴が見えるようになってきたところで、用語を紹介していきました。
葉っぱの線のことを葉脈。主脈、側脈と条件によって違う呼び名になります。
葉っぱの柄のところは、葉柄。
葉の縁は、ギザギザが鋸歯縁で、丸いのが全縁。

「この葉っぱ、葉柄が長い。」
「この鋸歯縁はチクチクする。」
「ここって何ていうんだっけ?」「あ、葉柄か。」

新しい言葉を使うことの新鮮さ、使いたいという気持ち、
葉っぱに詳しくなれたうれしさなど相まって、意欲的に難しい言葉を
どんどん使って吸収していきます。


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「クロマツって名前が書いてある。」
「これも葉っぱ?」
「チクチク痛いよ。」







葉っぱの形で見分けると、針葉樹と広葉樹に分けられます。
どれも初めて見る漢字ばかりで、一文字ずつどんな意味があるのか興味深々です。
「針の葉っぱで木がおうちってこと?」
「針の葉っぱだから、細い葉っぱってことか。」
「広い葉っぱってことは、太い葉っぱってことかな。」
知っている言葉で補い、イメージをつくっていっているようです。

koremohappa_IMGP8351.jpg「この葉っぱは針葉樹?」

紅葉山公園での葉っぱ採集と観察を繰り返していきます。
先週はフロッタージュで葉脈や葉縁を浮き出していきました。
今回は、葉っぱスタンプで形をみていきます。

stamp_IMGP8366.jpg  stamp_IMGP8361.jpg

stamp_IMGP8362.jpg「イチョウって、葉脈がたてに並んでる。」
「針葉樹をスタンプするとどうなるだろう?」
「この葉っぱは分厚いから色をつけやすい。」

葉っぱを触ることで見えてくることも多くあります。
観察ポイント1を「見る」、2を「触る」としました。

「モミジがなんで紅葉するのか新聞に載っていたのをメモしてきたよ。」
気になっていたことが新聞に出ていて、熱心に移し書いてきた子がいました。
話してくれたことによると、葉っぱの中では栄養を作っていること、
緑になる素となっている葉緑素が寒いと作られなくなること、
糖分が増えて赤くなることがわかりました。

「葉っぱって栄養があるんだ。」
「栄養ってどこからとってるんだろう?」
「土とか水とか?」
「それじゃあ、根っこから?」
「栄養がなくなると落ちるってこと?」
「落ち葉の栄養分が土になって、また木にいって葉っぱの栄養になるんじゃないの。」
「落ち葉は無駄にならないんだ。」
「掃除しちゃダメなんじゃないの。」

木や葉っぱは移動することはなくても、その体の中では動いている。
生き物であり、むやみにとってはいけないんだと採集する申し訳なさが出てきたようです。 知っていくことで見えてくることも増えてきます。
また、分厚くツヤツヤしている葉っぱは常緑樹、薄くてツヤがない葉っぱは落葉樹という 用語も覚えることで、落葉する葉としない葉があることにも着目するようになりました。

2週間で紅葉山公園で見つけた葉っぱは、およそ60個。同じ種類もあるかもしれませんが、まだまだ違う種類もありそうです。家の近所でも葉っぱ探しをするなど、見えてくるものがどんどん増えてくる分、楽しさも増してきています。


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TCS2016年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。



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