タイトル:東京発見伝
探究領域:時空因縁
セントラルアイディア:探検は歴史や価値観、存在意義の洞察につながる。
「プロモーションビデオってどんなの?」
「CMみたいなかんじ?」
実際にまちのプロモーションビデオにはどんなものがあるのか見てみました。
参考にしたのは、青森県、熊本県、和歌山県紀美野町の3つ。
どれもまちの特徴をひとつの言葉にして構成されているものでした。
「プロモーションビデオってこんなかんじなんだ。」
「イメージと違ってた。」
「ブックトレーラーと似てる?」
子どもたちが日本語の「読む」の学習で作成しているブックトレーラー。本の見どころを短い言葉と写真でまとめた、本の紹介ムービーで、iPadを使って製作しています。ここで挑戦したいのは、ブックトレーラーのまちバージョンです。
「まちトレーラーってことか。」
その中に、どんな写真や言葉を盛り込んでいくかが今週の課題です。
今まで探検してきたまちの特徴を整理していきました。
まずは、人。
「とにかく、人が多い!」
「それもいろんな人がいる。」
「歩いているとき、すれ違う人に「ハロー」って言ってたら、答えてくれる人、無視する人、怒る人っていろいろだった。」
「仕事中の人、観光している人、探検している人、子どもも大人もいるし、外国の人も多い。」
次に、ものに着目してみると、
「江戸時代は、運ぶ仕事が多かったのかな。
魚とか野菜とか担いでいる人が多くて、その道具を紹介したい。」
江戸にものが集められてくる。運んでくる人がいれば、買う人も集まる。人がもともと多いというよりは、「集まってきた」という特徴が見えてきます。
「今は車に変わっているけど、トラックでものを運んでいるから、やっていることは変わってないね。」
「家も新しいものもあれば、古い家も残って混ざってた。」
「ビルがたくさんある中に、江戸城は残っている。」
「大森貝塚も公園になって残ってる。」
「水が出てきて楽しめるところになってた。」
「江戸東京博物館は、昔を体験できて面白かった。」
江戸時代から東京はものが集まる場所であり、ものが進化している場所でもある。しかも、古いものを残しつつ新しいものが出てきている。人も多いけど、ものも多くある。伝えたいことをどんどん書き出していきます。
そして、地形。
「凸凹しているところは、大森だったかな。」
「下りの坂道は走って転んじゃうくらい急だった。」
「川があるから橋が多い。」
「埋められた川もあるし。」
「水がたくさんある。溜池やお堀で水を集めてた。」
「昔は海だった場所だったし。」
富士山や箱根山の噴火による火山灰や海面の低下により、武蔵野台地ができあがっていったことや、江戸幕府が開かれたことで土地が開拓されていった経緯が思い出されてきます。また、地層からも赤土になっているところは焼土であり、関東大震災・東京大空襲の跡が見えることが博物館でわかり、表面の地形、深部の地層からも紹介したい東京が出てきます。
出てきたことをどのように構成して、発表していくか。
軸となるキーワードを決めていくことに。
「“違う”っていうのは?」
「違うものが多いでしょ。変わっていて違っていったり。」
「“変わる”っていうのは?未来の東京も変わっているかも。」
「“いろいろある”っていうのはどうかな。」
出てくる案はどれも悪くないのですが、「それいいね!」といった盛り上がりには欠けます。どれもしっくりはきていない様子。伝えたいことはだいぶ整理されてきたので、あとはまとめ方次第。それぞれがイメージしていることをブックトレーラー形式で表現してみることにしました。
翌日、作ってきたものを途中の作品も含めて見ていきました。その中のひとつに、みんなが「これ、すごい。」というものが。「東京ある」と題して、東京に「あるもの」を集めた作品になっていました。
「こういう感じなら、自分でも作れそう。」その声に、何人かが「自分も」と頷きます。
“ある”というキーワードを軸にストーリーを作っていくことにしました。
「残したいものがある」
「楽しいことがある」
「自然がないようである」
「人が集まるところがある」
「まねしているところがある」
「凸凹がある」
「変化がある」
出てきた項目ごとに担当を決めて話す内容と写真を選んでいきます。プレゼンまで残すところあと1日。間に合うだろうかと心配しつつも、間に合わせなければという気合もあります。最後の追い込みです!
AN
※TCS2016年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。
探究領域:時空因縁
セントラルアイディア:探検は歴史や価値観、存在意義の洞察につながる。
[3・4年生]
6週目最終日はいよいよプレゼンテーションです。この日に、東京のまちをプロモーションビデオのように発表することになっています。プロモーションビデオそのものだと、映像を上映することになりますが、ライブで東京を宣伝、紹介していくというアウトプットをつくりあげていくわけです。「プロモーションビデオってどんなの?」
「CMみたいなかんじ?」
実際にまちのプロモーションビデオにはどんなものがあるのか見てみました。
参考にしたのは、青森県、熊本県、和歌山県紀美野町の3つ。
どれもまちの特徴をひとつの言葉にして構成されているものでした。
「プロモーションビデオってこんなかんじなんだ。」
「イメージと違ってた。」
「ブックトレーラーと似てる?」
子どもたちが日本語の「読む」の学習で作成しているブックトレーラー。本の見どころを短い言葉と写真でまとめた、本の紹介ムービーで、iPadを使って製作しています。ここで挑戦したいのは、ブックトレーラーのまちバージョンです。
「まちトレーラーってことか。」
その中に、どんな写真や言葉を盛り込んでいくかが今週の課題です。
今まで探検してきたまちの特徴を整理していきました。
まずは、人。
「とにかく、人が多い!」
「それもいろんな人がいる。」
「歩いているとき、すれ違う人に「ハロー」って言ってたら、答えてくれる人、無視する人、怒る人っていろいろだった。」
「仕事中の人、観光している人、探検している人、子どもも大人もいるし、外国の人も多い。」
次に、ものに着目してみると、
「江戸時代は、運ぶ仕事が多かったのかな。
魚とか野菜とか担いでいる人が多くて、その道具を紹介したい。」
江戸にものが集められてくる。運んでくる人がいれば、買う人も集まる。人がもともと多いというよりは、「集まってきた」という特徴が見えてきます。
「今は車に変わっているけど、トラックでものを運んでいるから、やっていることは変わってないね。」
「家も新しいものもあれば、古い家も残って混ざってた。」
「ビルがたくさんある中に、江戸城は残っている。」
「大森貝塚も公園になって残ってる。」
「水が出てきて楽しめるところになってた。」
「江戸東京博物館は、昔を体験できて面白かった。」
江戸時代から東京はものが集まる場所であり、ものが進化している場所でもある。しかも、古いものを残しつつ新しいものが出てきている。人も多いけど、ものも多くある。伝えたいことをどんどん書き出していきます。
そして、地形。
「凸凹しているところは、大森だったかな。」
「下りの坂道は走って転んじゃうくらい急だった。」
「川があるから橋が多い。」
「埋められた川もあるし。」
「水がたくさんある。溜池やお堀で水を集めてた。」
「昔は海だった場所だったし。」
富士山や箱根山の噴火による火山灰や海面の低下により、武蔵野台地ができあがっていったことや、江戸幕府が開かれたことで土地が開拓されていった経緯が思い出されてきます。また、地層からも赤土になっているところは焼土であり、関東大震災・東京大空襲の跡が見えることが博物館でわかり、表面の地形、深部の地層からも紹介したい東京が出てきます。
出てきたことをどのように構成して、発表していくか。
軸となるキーワードを決めていくことに。
「“違う”っていうのは?」
「違うものが多いでしょ。変わっていて違っていったり。」
「“変わる”っていうのは?未来の東京も変わっているかも。」
「“いろいろある”っていうのはどうかな。」
出てくる案はどれも悪くないのですが、「それいいね!」といった盛り上がりには欠けます。どれもしっくりはきていない様子。伝えたいことはだいぶ整理されてきたので、あとはまとめ方次第。それぞれがイメージしていることをブックトレーラー形式で表現してみることにしました。
翌日、作ってきたものを途中の作品も含めて見ていきました。その中のひとつに、みんなが「これ、すごい。」というものが。「東京ある」と題して、東京に「あるもの」を集めた作品になっていました。
「こういう感じなら、自分でも作れそう。」その声に、何人かが「自分も」と頷きます。
“ある”というキーワードを軸にストーリーを作っていくことにしました。
「残したいものがある」
「楽しいことがある」
「自然がないようである」
「人が集まるところがある」
「まねしているところがある」
「凸凹がある」
「変化がある」
出てきた項目ごとに担当を決めて話す内容と写真を選んでいきます。プレゼンまで残すところあと1日。間に合うだろうかと心配しつつも、間に合わせなければという気合もあります。最後の追い込みです!
AN
※TCS2016年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。