[5・6年生]
We have DNA. We are different. 可能性を信じ前向きに生きよう![3・4年生]
さあ今日はテーマ発表会当日です。朝の会を終えてから教室に戻りもう一度みんなで最後の発表練習を行いました。なかなか大きい声も出ているし、昨日よりみんなの息も合っています。 そしていざ会場のセシオン杉並へ出発!! [1・2年生]
一見同じように見えるものでも、よく見ると似ているところや異なるところが見えてくる―そんな気づきを目指し、身近にあふれる声なき葉っぱたちと過ごした6週間でした。
葉っぱの葉んてぃんぐ(ハンティング)では、重なった葉っぱもあるけれど、公園内だけで70種類近くの葉っぱを葉っけん(発見)。身の回りに何気なくある葉っぱもこれだけの数があることに子どもたちも驚いていたようでした。
名前の分からない葉っぱの判別は、当てずっぽではなく、根拠付けて葉んべつ(判別)することを求めました。子どもたちもそのことは分かっているので、手元にある葉っぱのかたちや葉脈などの特徴をつかみ、そこから資料との整合性を見つけることに必死。
そのためか、
「この葉っぱの分裂の数が同じ。」
「葉っぱの長さが図鑑に書いてある数字と似ている。」
と、回数を重ねるにつれて精度は上がっていきました。印象に残ったのは、その過程を面倒くさがらず楽しんでいたこと。なかなか合致する葉っぱが見つからなかった場合でも、みんなでいろいろな資料に目を通しながら、あーでもないこーでもないと悩み続ける姿が見られました。
葉っぱの判別に時間をかけたことで、何度も葉っぱを見返すし、
「葉っぱのつき方はどうだったかなぁ。」
と、不明な点があればすぐ外に出て確認することもできました。
赤松と黒松の特徴を比べるなど、近い種類のものの中での違いを捉えることも観察力を高めるきっかけにもなったと思いますし、もっとそのような機会を作れればと思いました。
ただ葉っぱの名前を覚えるだけでなく、
「これはどこからが一枚の葉っぱなのだろう?」
「ちょっとふちがギザギザしているんだけど、これは全縁かなぁ、鋸歯縁かなぁ。」
「木と草の違いは何だろう?」
と葉っぱを基にして、新たな疑問を持つこともありました。
そして、その時に気になって他の図鑑を見てみるなど、調べる姿が見られたことも印象的でした。
判別は予想だけに終えず、リソースとして活用した図鑑「葉っぱで見わける樹木」の著者である現人・林将之さんに鑑定してもらったことも子どもたちにとっては大きな学びとなったようです。
もちろん、葉っぱの予想が外れたものもありましたが、林さんの話を聞いて葉っぱを見わける観点を増やすことができたようで、アジサイやヤツデなど自信を持って見わけられる葉っぱもでてきました。
アウトプットの葉っぱマッピングは(スタッフも含め)、
考えすぎて電池切れするほど、かなり苦戦していたよう……。
「大きさ」とは何を見て判断するのか(幅か長さか)、表現にこだわって分類する場面もありました。
今後も言葉の表現にこだわってアウトプットをつくる経験を重ねてクオリティを上げていきたいです。
ある子が「葉っぱを見る力を研ぎすますこと?」と言っていたように、
前回のテーマが五感を研ぎ澄まし身の回りから情報を集めるのであれば、
本テーマは葉っぱを通して身の回りへの観察眼を研ぎ澄ます学びでした。
テーマが終わった後も、葉っぱを見つけると反応する子どもたちの姿。
身の回りに関心を持って学ぼうとする姿がだんだん強まってきているように感じています。
今後も、そんな子どもの姿を大切にしていきたいです。
今年度も残り2テーマ。
これからは、声の大きさや並び方の工夫、
そして熱い思いを伝えられる魅せ方を一緒に目指していきたいです。
EN
※TCS2011年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。
以上
[5・6年生]
今回のテーマ発表のメインパートの「歌」の部分は完成。後は練習[3・4年生]
さあいよいよ最終週に入りました。木曜日のテーマ発表会に向けてラストスパートです。 [1・2年生]
テーマ発表会の週になりました。
残り3日。
けれど、まだ葉っぱマップが完成していない!
ということで、今週もマップづくりから始まりました。
先週子どもたちが一番遠いと感じた「大きい・小さい」「手・細長い」という2つの観点に注目。
これらの観点を対になるようにして「細長い」を「足」に変え、
縦に「大⇔小」、横に「手⇔足」(葉っぱの分裂数の多さ)の軸をとって、葉っぱを並べていきました。
ですが、
「これはこっちの葉っぱより大きいと思う。」
「いや、小さいと思う。」
「えー、そう思えないよ。」
と、大きい・小さいにおいて、意見が分かれました。
子どもたちの意見を聞いていると、大きさをとらえる時は長さと幅とで視点が異なる様子。
これはみんなが同じ捉え方をできる視点が良いだろうということになり、「長⇔短」という観点に変更。
すると、子どもたちも意見分かれることなくマッピングができたようでした。
「ヒノキはこれ全部で一枚の葉っぱになるのかなぁ?」
「調べてみようよ。」
「図鑑でみると……」
「うろこになっている一つが葉っぱって書いてある!」
「ってことは、一番短いじゃん!」
「紙からはみ出ちゃうよ〜」
「これは鋸歯縁だから、このあたりかなぁ」
「これは分裂の切れ目が大きくないから真ん中寄りになると思う。」
「このモミジの分裂は6つだから、ヤツデより右になるかな。」
疑問に思ったことは自ら調べ、根拠を持って分類しようとする姿勢が見られました。
そして、やっとマッピングが完成!
そこからどんなことが葉っけん(発見)できるか全体を眺めてみることに。
「グループができていない。」
「なんか寂しい。」
じゃあどんなグループが考えられるだろうか?と問いかけ。
「ちびちびグループ。」
「プクプクグループ。」
と似たような名前が悩みながらポツポツ挙がる。
だんだん、
「手代表グループ。」
「ここからここまで、全縁だから、ツルツルグループだ!」
「じゃあ、鋸歯縁はギザギザグループだ。」
「いや、歯ギザグループにしようよ!」
「この2枚はお笑い芸人に見える、なんかコンビみたいに見える。」
「この2枚は夫婦みたい。こっちが男でこっちが女。」
と、いろいろなグループが見えてきました。
そして、長い時間をかけたマップがやっと完成!
後は発表会練習だ!!
※写真をクリックすると拡大写真を見ることができます。
今回はまず自分で発表文章を作ってみることに挑戦。
作ってきた文章を基に、どうしたら伝えたいことがさらに伝えることができるか、スタッフと話し合いながら考えていきました。
そして、発表会本番!
「図鑑を見たら葉っぱの長さが15cmと書いてあって、近いからアジサイだと思いました。」
という葉っぱの見分けや
「“手”から“足”に向かって分裂葉から鋸歯縁・全縁・マツになっています。」
というマップの分類についての発表のほか、
「最初、葉脈は中央脈しかないと思いましたが、側脈や細脈があることをこのテーマを通して知りました。」
「いちょうに切れ込みがあったら、マップの位置は“手”の方に移動すると思います。」
というように、このテーマを通した葉っけん(発見)についても発表しました。
少し緊張した様子でしたが、一人ひとりが自分で伝えることができていたと思います。
ちなみに、アートの時間に、葉っぱスケッチの色塗りをやってみました。
葉脈まで意識して色塗りしている様子が見られました。
※写真をクリックすると拡大写真を見ることができます。
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[1・2年生]
テーマ「静かなともだち」にて、子どもたちが葉っぱを見わけるのに使ったリソースが「葉っぱで見わける樹木図鑑」という本。
この図鑑の著者である樹木図鑑作家の林将之さんは、子どもたちが見わけた葉っぱが正しかったかどうかの鑑定もしてくださいました。
林さんは山口県在住なのでお会いすることは難しく、鑑定していただく際もメールでのやりとりでした。
「山口まで会いに行きたい!」という子どもの声もありつつ……。
そんな折、個展のため上京するというお話を林さんから頂き、
「このチャンスを逃す手はない!葉っぱ“葉かせ(博士)”に会うぞ!」と、子どもたちと林さんの展示会を訪れてきました!
わざわざ私たちとお話する時間をとってくださった林さん。
鑑定時の写真では分かりにくかった葉っぱの現物をお持ちして再鑑定していただくと共に、子どもたちのポートフォリオや制作した「葉っぱ葉っけん(発見)マップ」を見ていただきました!
林さんは、一つひとつの質問に丁寧に応えてくださいます。
マメガキとカキノキで迷う葉っぱを見た時は、
冬芽ハンドブックを使い、
「この芽の形がこの写真と似ているでしょ?」
子どもたちも「本当だ!」と納得。
ユズリハの名前の由来など、葉っぱにまつわる色々なお話も教えていただきました。
そして、林さん考案の“葉っぱカルタ”で遊ばせていただいたり、
どのようにして絵画にも見えるほど明細な葉っぱの写真を撮っているのか教えていただいたりしました。
(スキャンした画像だそうです。)
気付けば1時間半ほど長居してしまった私たちでした。
道中、会場最寄の四ツ谷駅では「これ、カラマツだ!」
スクール近くの蚕糸の森公園では「これ、ヒメユズリハじゃない?」
と、葉っぱに目が行って仕方ない子どもたちの様子が印象的でした。
林さん、本当にありがとうございました!!
[6年生]
タイトル:Exhibition
探究領域:共存共生
Exhibition とは、卒業研究のようなもの。ただ、普通の卒業研究と
ひと味違うのは、これまで学んできたことを思いっきり celebrate し、
これからも学び続けてゆくように encourage するところです。
よい成果を生み出すことは大事ですが、それ以上に、学びのプロセス
にどれだけ情熱を傾けていたかが評価のポイントとなります。
テーマ決めから、プランニング、リサーチの遂行からまとめ、そして
発表の準備まで、すべて子ども主導で行います。周囲の大人に求めら
れることは、初めて本格的に自ら選んだ課題追究に向けて旅立った
子どもたちをサポートすることです。くれぐれも、ただのチェックや
叱責であってはなりません。今、あるがままの子どもに寄り添いつつ、
彼らの自発的探究心を引き出してゆくことが、彼らを inquirers として
羽ばたかせてゆくために課せられた私たちの責務です。
発表日は、2012年3月18日(日)。卒業式の日に行います。
みんなで応援しましょう。
RI
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[4・5年生]
タイトル:いい仕事してますね。
探究領域:社会寄与
いい仕事とはなんだろう?
いい仕事をするためには、何が必要だろう?
職人とはどのようなものなのか?
実際に職人の方の仕事から学ばせていただき、そこで感じたこと、学んだことを実践します。
今回のお客様は自分達のスクール。椅子の発注を受けて、実際に使うものを作ります。
果たして、手を抜かず相手の気持ちを考えたいい仕事ができるでしょうか?
YI
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[3年生]
タイトル:情けは人のためならず
探究領域:社会寄与
探究領域「社会寄与」は、自分が社会の一員としてよりよい社会の実現に
どう寄与するかという探究です。
「ありがとうにありがとう」では、誰かのおかげで生きていることに気づき、
「働かざるもの食うべからず」では、誰かの求めに応じて動いてみることで
感謝されることを学びました。
そんな3年生が次に挑むのは「相手の役に立つとはどういうことか?」というテーマです。
やるべき仕事を手を抜かずに行うことができただろうか?
相手のためにもっとできることはないか?
実際に動いてみて(action)、自分の仕事ぶりを振り返ることで(reflection)、
相手の役に立つことの難しさや大変さを実感することになるでしょう。
しかし、「情けは人のためならず」ということわざがあるように、とことん相手のために動き、
やりきることで、当初は想定していなかった自分たちとのつながりが見えてくるはず。
6週間かけて、そんな思いがけない気づきを追究していきます。
HY
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[1・2年生]
タイトル:サインを受信せよ!
探究領域:意思表現
本テーマで注目するのは、身の回りにあふれるサイン。
交通標識、お店の看板、駅の案内、服のタグなど、意図的に作られたマークや文字だけでなく、指差しや表情など自然に生まれるものもサイン。
それらは、全てメッセージが含まれていて、「気付いてしまう」サインもあれば、「アンテナが立ってないと気付かない」サインもあります。
本テーマでは、「情報・警告・指示をサインで分かりやすく伝える」ことがミッション。
でも、“受信”できなければ“発信”もできない!
だからまず、あらゆるサインを発見してそこに潜むメッセージを受信し、行動を変えることを目指します。
身の回りにどんなサインがあるかな?
サインを受けて、自分はどう動くのか?
自分の作ったサインはどれだけの人にどう伝わっているのか?
メッセージを伝えるためにどんな工夫をすればいいのか?
そんなことを問い続ける6週間となるでしょう。
EN
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[6年生]
今年も6年生は、Exhibition に挑戦です。Exhibition とは、[4・5年生]
今週から始まった4・5年生のテーマは「いい仕事してますね。」です。[3年生]
「相手の役に立つってどういうことだろう?」 [1・2年生]
新テーマ「サインを受信せよ!」が始まりました。
でも、サインって何?
よく聞くことばだけど、どういう意味で何を指すの?
そこでまず、サインと聞いて何をイメージするか、イメージマップをみんなで作ってみました。
「心のサイン!」から始まり、
「ぼくのサインを読みとって!」と、向かいの子に険しそうな顔をしてみたり。
サインとは、表情や音、手・体の動きといったものがであるという意見が多く出ました。
また、
「サインを見つけても気づかなかったら×」
「感覚アンテナがいるんだ」
「気付くと心の中でブザーがなる」
「『我感じるゆえに我あり』のテーマに似てるね」
「サイン無かったら、困ることがある」
「サイン無かったら何もできない」
「サイン無かったら行きたいとこにもいけない」
「受信したら発信しないと!」
「メール送っても返って来なかったら届いたかどうかもわからない」
といったサインが無かったらどうなるか、サインとどう向き合うべきかというイメージも出てきました。
サインとは何なのか探るためにも、そして発信するためにもまず受信しよう!
ということで、翌日より身の回りのサイン集めを行いました。
TCSの周辺を回っただけで、150近くのサインと思われるものを見つけました。
そのほとんどが、自動販売機の値段表示や缶のデザイン、ポスターや案内の矢印、「止まれ」の標識や、地面に書かれた「緊急車以外立ち入り禁止」、ごみ回収の案内板など、目に見えたマークや文字。
イメージマップに載っていなかったものばかりだったのが印象的でした。
他にも、指でつくった『田』の字や、樹皮も挙がりました。
じゃあ、これら発見したものを「かたち」ではなくそのものが持つ「機能」の観点で分類してみると、どんなことが見えるだろう?
「これは公園のルールだ」
「木の名前を教えてる」
「これはここだよって教えてる」
「コカ・コーラの宣伝だ」
と、サインの持つメッセージを解くことで、各々の伝えていることの違いが見えてきました。
また、“教えてる”というキーワードがほとんどのグループに入ることに気付き、
「(サインは)教えてるんだ!」
という発見にも至りました。
それに、公衆電話の落書きを指して、
「これは何も伝えてないからサインじゃないと思う」
と、サインとサインじゃないものの違いも探ろうとしていました。
分類はまだまだ途中。
来週も引き続けて、サインの機能に迫ろう!
EN
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[6年生]
Exhibition は、子どもたち主導で進めるプロジェクトですが、[4・5年生]
今週はまず先週見学させて頂いた注文家具工房『エミケン』さんのお話の振り返りからスタートしました。 まず『エミケン』さんで教えて頂いたこと、印象に残ったことをシェアしました。[3年生]
今週はまず前回の綿布切りボランティアの振り返りからスタートしました。 [1・2年生]
サインを集め、分類をはじめた第一週。
今週も、
「このサインはどんなメッセージを持っているか?」
を問い続けて、サインの機能に迫る一週間となりました。
先週も出てきたように「教えている」というキーワードを基に100を超えるサインをグループ分けしようとする子どもたち。
マンホールや、防火水槽の標識を見て、
「『どこに何が流れているか』教えているんだ!」
樹皮や葉っぱを見て、
「種類を見わけることができる!」
壁にアルファベットのような文字がスプレーで書かれた落書きに見えるものも、
「お母さんは、(英語の)意味が分からないって言ってた。
だから、(メッセージがないから)サインじゃないと思う。」
点字の案内図を見て、
「これは、目の見える人には分からなくて、目の見えない人だけ分かる。
みんなが分からないものはサインじゃないのかなぁ。」
など、サインの持つメッセージを探ろうとしていました。
写真だけではよくわからないものは実際に見に行ったりもしました。
そうして、分類を進めていきましたが、進めれば進めるほど、分類に悩むところがあり、なかなかまとまりません。
大きく分類できたのが、
“名前を教えている”
“場所を教えている”
“ルールを教えている”
の3グループ。
“ルール”の中でも“お願い”“注意”“禁止”“忠告”と、グループの中でまた新たな4グループが生まれてきて。
「この4つはどう違うの?」
と問いかける中で、
「“注意”は『なるべく~やらないで』」
「“禁止”は『ぜったい~するな』」
「“忠告”は『~しちゃいますよ』」
「“お願い”は『~ください』」
と、それぞれの含むメッセージが見えてきました。
また、“場所を教えている”グループと“名前を教えている”グループにおいては、どちらにも団体や個人宅の表札が含まれていて、
「どの表札も“名前を教えている”んじゃない?反対にどちらも“場所を教えている”とも言えるね。」
と気付きたずねると、子どもたちも
「そうだ……」と悩んでしまい……。
ある子から出てきた、
「“場所の名前”と“名前の場所”……?」
というキーワードから、そのサインが“場所(○○はここ)”と“名前(ここは○○)”のどちらを強く伝えたいのかで分けていきました。
来週は、もう一度分類を見直して、そこからサインの必要性を考えていこう!
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[6年生]
「コンセプト」に導かれたテーマを追究することで、Exhibition が[4・5年生]
今週も引き続きブロックボックス作り(正方形の棚)です。作業の開始前にはみんなで『職人の心得』を唱和するところから始まります。[3年生]
今週はどのように相手の役に立つことができるでしょうか。 [1・2年生]
先週までの分類の振り返りから開始!
一回分けたものをもう一回見ていくと、
「ここにも“!”マークが入っている!」
と、グループが異なるサインの共通点を探したり、
「この“とまれ”は、“禁止”も“注意”もどちらも入っているような感じがする。」
と、別グループへの移動もあったりしました。
中にはメッセージがつかめず、分けられないものあり……。
「“場所”と“名前”の分け方は本当にそれで良かったのかなぁ……。」
と、分類を一旦終えた後も迷い続ける様子が見られました。
こんなに悩んだサインの分類だけど、私たち以外の人はサインをどう分けているのだろう?
そこで、サインに関する本に触れてみることに。
“注意”“禁止”等を表す標識の違い、トイレやエコマークなど身の回りのサインを紹介する本、
そして、「サインは整える」「サインは導く」などサインの機能を紹介する本を一緒に読んでみました。
「男と女の(マークの)違いって、女の方が丸い感じがする。」
「なんで月がサインになるんだろう?」
「月のかたちで何日か分かるからだと思う!」
と、本にある情報からも、サインの機能を考えてみました。
また、家の中のサインにも注目し、それぞれが家の中にどんなサインがあるか探して記録してみることに。
すると、
「お店のカードが机の上にあった。これは『買い物に行った』サインだと思う。」
「家で『ここでたばこを吸わないで』というサインを作ったんだ。けど、守られていない。」
「おもちゃが置いてあると、『遊びたい』っていうサイン。」
他にも、スイッチのON・OFFや時計などの意見が出てきました。
そうして様々なサインを観察してきた私たちですが、そもそもサインは本当に必要なのだろうか?
そのことを考えるために、サインがなかったら何が起こるか、そしてどんな気持ちになるかを想像してみました。
「『とまれ』のサインがなかったら、事故が起こる。いたい。」
「カレンダーがなかったら、何月か分からない。つまんない気持ち。」
「値段のサインがなかったら、0円と同じという意味になって、お金を出さなくていいからうれしい気持ちになる。」
サインがあることで、大変なことが起きたり、分からないことがあったり、時には分からない故に得なこと(!?)も考えられるようでした。
「サインがないと生きられないわけではないけど、ないと困るもの。あったら便利なこともある。」
という子どもたちの意見。
さぁ、これでテーマ前半終了。
新年からの後半戦では、今までサインについて考えてきたことを活かして相手を動かすようなサインの発信を目指そう!
EN
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