[1・2年生]
サインを集め、分類をはじめた第一週。
今週も、
「このサインはどんなメッセージを持っているか?」
を問い続けて、サインの機能に迫る一週間となりました。
先週も出てきたように「教えている」というキーワードを基に100を超えるサインをグループ分けしようとする子どもたち。
マンホールや、防火水槽の標識を見て、
「『どこに何が流れているか』教えているんだ!」
樹皮や葉っぱを見て、
「種類を見わけることができる!」
壁にアルファベットのような文字がスプレーで書かれた落書きに見えるものも、
「お母さんは、(英語の)意味が分からないって言ってた。
だから、(メッセージがないから)サインじゃないと思う。」
点字の案内図を見て、
「これは、目の見える人には分からなくて、目の見えない人だけ分かる。
みんなが分からないものはサインじゃないのかなぁ。」
など、サインの持つメッセージを探ろうとしていました。
写真だけではよくわからないものは実際に見に行ったりもしました。
そうして、分類を進めていきましたが、進めれば進めるほど、分類に悩むところがあり、なかなかまとまりません。
大きく分類できたのが、
“名前を教えている”
“場所を教えている”
“ルールを教えている”
の3グループ。
“ルール”の中でも“お願い”“注意”“禁止”“忠告”と、グループの中でまた新たな4グループが生まれてきて。
「この4つはどう違うの?」
と問いかける中で、
「“注意”は『なるべく~やらないで』」
「“禁止”は『ぜったい~するな』」
「“忠告”は『~しちゃいますよ』」
「“お願い”は『~ください』」
と、それぞれの含むメッセージが見えてきました。
また、“場所を教えている”グループと“名前を教えている”グループにおいては、どちらにも団体や個人宅の表札が含まれていて、
「どの表札も“名前を教えている”んじゃない?反対にどちらも“場所を教えている”とも言えるね。」
と気付きたずねると、子どもたちも
「そうだ……」と悩んでしまい……。
ある子から出てきた、
「“場所の名前”と“名前の場所”……?」
というキーワードから、そのサインが“場所(○○はここ)”と“名前(ここは○○)”のどちらを強く伝えたいのかで分けていきました。
来週は、もう一度分類を見直して、そこからサインの必要性を考えていこう!
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※TCS2011年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。