[5・6年生]
タイトル:Body & Soul
探究領域:万象究理
足が速い人と遅い人の違いって何だろう。
ボールを遠くまで投げることができる人とそうでない人とでは何が違うのだろう。
そもそも、運動神経の良い悪いってどうやって決まるものなんだろう。
みなさんも一度はそのような疑問を抱いたことがあるのではないでしょうか。
トップアスリートではない一般人の我々であっても、運動器官に関する正しい知識と意識を持ち
行動すれば、運動能力を高めることができるのではないだろうか。
そんな問題意識が今回のテーマの出発点です。
私たちはどんな仕組みで運動器官を動かしているのだろう?
どうすれば自分の体をうまく動かすことができるのだろう?
怪我や故障をすることなく運動器官を健康に使い続けるために普段から気をつけておくべきことは
何だろう?
「科学的アプローチを実践し、運動記録の自己ベストを塗り替えよう!」という掛け声のもと、
子ども達との追究が始まります。
YI/HY
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[3・4年生]
タイトル:My Hero Story
探究領域:意思表現
自分の思いを熱く語ることこそこのテーマ学習で目指すことです。
そのために、自分の中に伝えたい何かを持てるような「仕掛け」を
しました。それが My Hero を見つけることです。自分にとっての
あこがれであり、魅力の塊である My Hero だから、語りたくて、
語りたくてうずうずするでしょう。語りたい気持ちを前面に出しつつ、
相手の心をゆさぶる工夫として、論理的な構築とはひと味異なる
伝達形式である“ストーリー”としてまとめさせることで、新たな
「意思表現」の仕方を子どもたちに伝授します。My Hero の生き方
を調べてゆく過程の中で、My Hero の成長・変化や葛藤・苦悩と
自分の歩みとを重ね合わせる気持ちが自ずとわいてくるでしょう。
その気持ちをしっかりとらえ、ストーリーに盛り込み、これまで
気づかなかった自分の夢や希望、考えを明らかにします。こうして、
逆境におかれたとき、また、へこたれそうになったときによりどころ
となる人生モデルを形成します。
RI
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[1・2年生]
タイトル:我感じる、ゆえに我あり
探究領域:自主自律
見る・触る・聴く・嗅ぐ・味わう。
普段でも子どもたちは、五感を使って何かしら感じながら生活しています。
でも、五感を「研ぎ澄まして」生活しているのかな?
本テーマでは、「五感を研ぎ澄まして感じる力を高めることで、今まで感じなかったことを感じる」ことを目指します。
まず、感覚の一つ一つを集中して使ってみて、
五感それぞれの働きや感覚同士の繋がりを意識することからはじめてみます。
五感を研ぎ澄ますことで、どんな発見ができるかな?
そして、五感を研ぎ澄ます前と後ではどんな変化が起きるかな?
私たちは当たり前のように五感を使っているけれど、視覚や聴覚などの感覚を持ち得ない人もいます。
もし、ある感覚を持っていないとしても、
他の感覚を研ぎ澄ませば、食事や歩行、コミュニケーションができるのだろうか?
その人の立場にたって考える、視点を変えて物事を見つめるPerspectiveな観点も持って学んでいきます。
テーマ「蚕糸の森見っけ隊」&「ありがとうにありがとう」では、自分なりの「!(発見)」をしてきた子どもたち。
今回は、感じたことを自分なりに「表現」することにも挑戦していこう!
EN
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[5・6年生]
身の周りにある自然や科学技術の仕組みと価値について学ぶ「万象究理」の探究。[3・4年生]
3年生、4年生合わせて6人の子どもたちと今回のテーマに臨みます。 [1・2年生]
新テーマ「我感じる、ゆえに我あり」がスタートしました!
普段何気なく使っている五感。
1・2年生の子どもたちは、
見ることも聴くことも触り心地を感じることも、嗅ぐことも味わうこともできます。
本テーマではその五感を“意識”して使うことで、
何気ない身の回りから情報を集めたり、
今まで感じなかったことを感じることを目指していきます。
五感と聴くと、
「見る力!」
「触る!」
など、既に知っていたり、何かしらイメージを持っている様子の子どもたち。
そのイメージを深めるために
“五感で何ができるだろう?”ということについて話し合ってみました。
「休みの日にパパと映画観たんだけど、見る力使ってると思う。」
「車が来ているとかわかる。」
「◯◯の休みの日のことが、話を聴いてわかる。」
「顔が赤いから酔っぱらいだってことがわかる。」
「目が見えなかったら、料理した時に火があたっちゃうかもしれない。」
といろいろな意見が出てきました。
中には、
「ねぇ、床から音が聴こえるよ?」
「あーほんとだ!おっちゃんの声が聴こえる!」
とスタッフも含めみんなで床に耳をあて、どんな音が聴こえるか探ってみたり。
そして、「感覚」という漢字から、
「“覚”のかんむりに“学”と同じアンテナがついている!」
と発見した子どももいました。
そこで、
「6週間の間でこのイメージマップがもっと広がるよう、
まず、各感覚の一つずつに注目してみよう!
そしてアンテナを使って今まで気付かなかったことに気付こう!」
とミッションを提示。
まずは、夏休みの課題図書にもあげられていた「見る力(視覚)」に注目してみました。
「止まっているものを見ること」と「動くものを見ること」に挑戦です。
普段から視覚を集中して使うことができているか、身近なマークを記憶をもとに正しく色塗りしてみたり、
「よく見て情報を見つける」ために子どもたちに身近な細密画「ウォーリーを探せ」のページから「どんな人がいるか」を探してみました。
東京メトロや信号など、普段から目にすることの多いマークでも、
意外と間違っていて子どもたちも驚いたと同時に「帰る時本当にそうか確認する!」と悔しそうにしていました。
「動くものを見る力(動体視力)」として、
雲がどう動いているかを観察したり、ボードに書いてある数字を一瞬で読み取ることに挑戦。
晴れ空だったので、雲も薄く見えにくかったのですが、ずーっと見ていると動いているのがわかり、
子どもたちも「あー動いたー!」
また、数字を読むのも最初は簡単そうでしたが桁数が増えるにつれて難しくなってきていたようでした。
「見る」一つとっても、いろんな不思議がある。
来週は、別の感覚に触れるとともに、五感の不思議を実感しに外に出てみよう!
EN
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[5・6年生]
「いかに速く走るか」「いかに遠くまで投げるか」を実現するためには、どん[3・4年生]
さあ、週が明けてついに全員の My Hero が固まりました。 [1・2年生]
テーマ「我感じる、ゆえに我あり」第二週。
今週は、五感の不思議に楽しく触れるため、多摩六都科学館見学から始まりました。
ただ出かけるのももったいない!
ということで、道中にて五感を活かすアクティビティをしてみることに。
まず、乗り換えをする新宿のど真ん中にて、アイマスクをかぶり耳すまし。
「車の音」
「階段を上ってくる人の足音」
「すずめの音」
と、いろいろな音が聴こえてきたようでした。
その後、アイマスクをしたままブラインドウォーク。
新宿の街中を目隠しした子どもたちが集団で歩いているのは異様な光景…。
歩きながら、どんな匂いがしたかたずねてみると、
「靴のにおい!」
「みそのにおい」
「鎌倉のにおい」
数十メートルの短い距離なのに、
「まだ歩くの?」
「けっこう進んだよね」
と、子どもたちにとってはとても長かったようでした。
視覚を遮断して歩いていくと、
「これ、下り坂?」
「(地面が)すべすべしている。」
「(日陰で)涼しい~」
といつもなら気にしないような周囲の変化に敏感に気付いているようでした。
多摩六都科学館では、
錯覚を活かした絵(トリックアート)を見たり、
マイクを通して教会やコンサートホールでの声の響きを体験してみたり、
動体視力を測るゲームをしたりと、
五感にまつわる不思議を面白く実感することができました。
電車の中では、通り過ぎる看板を見て駅名を当てるなど、
移動中も何かしらしていて、感覚を集中して使うことが多かったためか、
帰る頃には子どもたちはへとへとになっていた様子でした。
そして、今週は感じる力の一つ「聴く力」に注目しました。
テーマ以外の時間も使って、
外で聴こえた音を絵にするサウンドスケープを行いつつ、
教室の中でどんな音が聴こえるか耳を澄ませてみました。
「エアコンの音」
「ゴホンゴホン」
「歩く音(ドンドン)」
そして、COMMUNICATORとして、
ある音がどのように聴こえるか、表現することに挑戦しました。
袋を触った音、紙を握った音、米粒が流れる音……。
ビニール袋を握るという同じ音を聴いても、
「ザラザラ」
「ぐちゃぐちゃ」
「しゃかしゃかしゃかしゃか」
など多様な表現が子どもたちから出てきました。
来週は、見る・聴く力も使いつつ、
他の感覚も活かして活動しよう!
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[5・6年生]
先週からの停滞ムードを引きずったまま、いよいよ3週目に突入です。[3・4年生]
[1・2年生]
「我感じる、ゆえに我あり」第3週。
五感を意識して使うことに少しずつ慣れてきた子どもたちです。
今週は「さわる力」を研ぎ澄ますことに挑戦しました。
視覚を遮り、触覚だけで何であるか分かったり判別することができるのか、ひたすらいろんなものを触り続けました。
まず、形を切り抜いた厚紙を触って何の形か当ててみることに。
丸・三角・星などは難なく分かった子どもたちですが、ちょっと複雑な六角形になると少し悩んだようで、イメージはあるけれど、触った形を実際に書いてみると正確に書くことは難しかったようでした。
そして、わずかな違いに気付くか、粗さの異なる紙やすりの並び替えに挑戦。
枚数が少ない時はできても、6枚・8枚と枚数が増えていくにつれ正答率が下がり……。
けれど、回数を重ねるに連れて、Reflectiveが働くのか、パーフェクトは出なかったもののだんだんパーフェクトに近づいてきてはいて、子どもたちは悔しそうでした。
また、「触る力」のCommunicatorとなるべく、触り心地を言葉で表現してみました。
ぞうきんやほうき、モールなどスクールにあるものをアイマスクをして触ってみて、
どんな感じがするか書いてみることに。
ぞうきんを「ジュワジュワ」、保冷剤を「もやもや」、ほうきを「ざわざわ」など、普段使わない擬態語も使って、感じたものを表現する姿が見られました。
五感は予め用意されたアクティビティだけでなく、普段の活動や偶然の中でも活かせるもの。
ちょうど台風の日、外から大きな雨音が聴こえてきたことから、
「雨はどんな音がするのか?」と耳を澄まして聴いてみることに。
「ざー」「ボスボスボス」「パチンパチンパチン」「ペツペツペツ」など、
子どもたちからはいろんな音が出てきて、それを声に出して合体させて雨の音を作ってみたりしました。
来週は、また外に出て五感を使ってこようと思います。
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[5・6年生]
「うわぁ、広いなー。」[3・4年生]
My Hero についての本、資料を読み込み、自らの「問い」を深めて [1・2年生]
テーマ「我感じる、ゆえに我あり」も後半戦に入りました。
「五感を研ぎ澄ますことで、身の回りから情報を見つける」
ことを目指して、まずは五感の一つ一つを意識して使う経験を積み重ねていった前半。
今週はその最終節。
普段の環境と、いつもとは少し違う環境で五感を使ってみる経験を。
ということで、東京ドームシティに出かけてきました。
まず、シティ内にある東京ドームシティホール内を見学させていただきました!
このホールは臨場感ある音を楽しめるよう、内壁に音の反響を吸収する吸音板が使われているそうです。
子どもたちは壁の近くで手を叩いたり声を出したりして、その音が吸収吸収されることを実感しました。
その他にも客席の作り方や館内のデザイン・設計、荷物の搬入など、あらゆるところでの過ごしやすさや使いやすさを追求した工夫を見せていただきました。
そして、シティ内で「聴く力」を使って、どんな音があるのか音ハンティング(サウンドスケープ)をしました!
サウンドスケープをした場所は3カ所。
①遊具がある噴水前
②東京ドーム近く
③ホテル内
噴水前では、噴水の音や遊具の音、子どもの声などいろいろな音があったよう。
東京ドーム近くでは声が反響することを発見していました。
東京ドームシティとの音の響きの違いを感じていたようでした。
それに比べて、ホテル内では近くに流れていた小さな噴水の音以外に聴こえる音が少なかったようで、水の音ばかり記録しており、場所によって聴こえる音の違いを感じることができました。
それ以外にもシティ内にあるアトラクションも行ってみました。
3Dのアトラクションに乗ることで視覚の不思議さを感じたり、
観覧車内から高い景色を俯瞰することで、
「スカイツリーだ!」
「人がこんなにも小さく見える!」
などの発見をしたり。
フラッシュラッシュという動体視力を活かすゲームなど、楽しみながら五感を使う経験をしました。
そして、スクール内では、「味わう力」と「嗅ぐ力」を研ぎ澄ましていきました。
「嗅ぐ力」として、野菜や果物のにおいだけで何か分かるかどうか、挑戦しました。
果物といった香りが強いものだと分かるけれど、野菜となるとなかなか当てることが難しいようでした。
だいこんを「すっぱい」と表現したりしていました。
また、「味わう力」として、
濃さの違う砂糖水を飲み比べて、濃さの違いに気付くかどうかに挑戦したり、
じゃがいもを数種類用意し、同じ野菜でも味に違いがあるのか食べ比べてみました。
最初は、砂糖水の飲み比べにおいては水だけなのに砂糖が入っているように感じたり、
じゃがいもをかぼちゃと思ったりしていたようでしたが、
何回か食べることで、最終的には食べただけでじゃがいもの種類が分かるようになっていました。
4週かけて、五感の一つずつに集中してみた子どもたち。
五感すべてをみんなは使っているけれど、
もし一つの感覚を遮ったとしたらどうなるのか。
5週目からは、ある感覚を遮断して、どれだけのことができるのか、
またそれはどんな工夫でできるのかを追究します。
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