[1・2年生]
テーマ「我感じる、ゆえに我あり」も後半戦に入りました。
「五感を研ぎ澄ますことで、身の回りから情報を見つける」
ことを目指して、まずは五感の一つ一つを意識して使う経験を積み重ねていった前半。
今週はその最終節。
普段の環境と、いつもとは少し違う環境で五感を使ってみる経験を。
ということで、東京ドームシティに出かけてきました。
まず、シティ内にある東京ドームシティホール内を見学させていただきました!
このホールは臨場感ある音を楽しめるよう、内壁に音の反響を吸収する吸音板が使われているそうです。
子どもたちは壁の近くで手を叩いたり声を出したりして、その音が吸収吸収されることを実感しました。
その他にも客席の作り方や館内のデザイン・設計、荷物の搬入など、あらゆるところでの過ごしやすさや使いやすさを追求した工夫を見せていただきました。
そして、シティ内で「聴く力」を使って、どんな音があるのか音ハンティング(サウンドスケープ)をしました!
サウンドスケープをした場所は3カ所。
①遊具がある噴水前
②東京ドーム近く
③ホテル内
噴水前では、噴水の音や遊具の音、子どもの声などいろいろな音があったよう。
東京ドーム近くでは声が反響することを発見していました。
東京ドームシティとの音の響きの違いを感じていたようでした。
それに比べて、ホテル内では近くに流れていた小さな噴水の音以外に聴こえる音が少なかったようで、水の音ばかり記録しており、場所によって聴こえる音の違いを感じることができました。
それ以外にもシティ内にあるアトラクションも行ってみました。
3Dのアトラクションに乗ることで視覚の不思議さを感じたり、
観覧車内から高い景色を俯瞰することで、
「スカイツリーだ!」
「人がこんなにも小さく見える!」
などの発見をしたり。
フラッシュラッシュという動体視力を活かすゲームなど、楽しみながら五感を使う経験をしました。
そして、スクール内では、「味わう力」と「嗅ぐ力」を研ぎ澄ましていきました。
「嗅ぐ力」として、野菜や果物のにおいだけで何か分かるかどうか、挑戦しました。
果物といった香りが強いものだと分かるけれど、野菜となるとなかなか当てることが難しいようでした。
だいこんを「すっぱい」と表現したりしていました。
また、「味わう力」として、
濃さの違う砂糖水を飲み比べて、濃さの違いに気付くかどうかに挑戦したり、
じゃがいもを数種類用意し、同じ野菜でも味に違いがあるのか食べ比べてみました。
最初は、砂糖水の飲み比べにおいては水だけなのに砂糖が入っているように感じたり、
じゃがいもをかぼちゃと思ったりしていたようでしたが、
何回か食べることで、最終的には食べただけでじゃがいもの種類が分かるようになっていました。
4週かけて、五感の一つずつに集中してみた子どもたち。
五感すべてをみんなは使っているけれど、
もし一つの感覚を遮ったとしたらどうなるのか。
5週目からは、ある感覚を遮断して、どれだけのことができるのか、
またそれはどんな工夫でできるのかを追究します。
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※TCS2011年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。