東京コミュニティスクール-探究型学習が教育の特長-全日制オルタナティブスクール(小学1年生から6年生)

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2009年07月 アーカイブ

2009年07月03日

正しく判断するには…

思考のスタイルがだんだんと「裁判」に影響されてきた子どもたち。
日常生じる事態、たとえば、何かをこわしてしまった場合……
「反省の色が見えないから厳しい判決かも」
「わざととは認めにくいから重く罰するわけにはいかない」
というように、裁判での判断基準を適用し始めています。

正しく判断するには…_01 正しく判断するには…_02

もはや与えられた「テーマ」ではなく
「自分は、裁判官のように判断することが可能か?」
という「主体的に選び取った課題」を追究しようという気持でいっぱいです。
そこで、実際の裁判官になりきり、ここまでの貴重な実体験と、資料で学んできたことを
総合的に活用して、実際の「ケース」について「判決」を下すことにしました。
題材は、北尾トロさんの話題書『気分はもう、裁判長』からとらせていただきました。
選んだ「ケース」は、金欲しさに強盗におしいったものの
被害者となった老人に抵抗されたために、持っていたナイフで刺し殺してしまった
という「殺人事件」です。

最終弁論において、検察側は、金欲しさに盗みに入ることすら言語道断である上に
ナイフを持っていたということは「殺意」があったと主張し、「無期懲役」を求刑しました。
これに対し、弁護側は、罪を認めた上で、生活苦の中でやむにやまれずお金を盗もうと
考えたことと、老人が思いのほか激しく抵抗したために、腕力に自信がない被告人は
所持したナイフを振り回し、結果的に殺してしまった。だから殺意はない!と主張し
情状酌量を求めました。

正しく判断するには…_03 正しく判断するには…_04

子どもたちはこれまで学んだことを総動員して
「裁判官だったらどう判断する?」という「課題」に挑みます。
大人の裁判員顔負けの「評議」が始まります。
検察の出した「無期懲役」という求刑が相当かどうか考えるために
「ポイント」を洗い出したところ5つ出てきました。

「被告人は最後の発言で、出所したら被害者の墓参りしたいって言ってた」
「ということは、反省していると考えていいかな」
被告人は十分反省しているというのがポイントの1つ目。

「殺意がなかったかどうかが最大のポイントでしょう!」
検察側の言うように「殺意」があったと考えるべきか
それとも「弁護側」の主張を「合理的」とみなすか……
殺意の有無がポイントの2つ目。

「前科はなかったんだからあまり厳しくするのはどうかな?」
3つ目のポイントとして、被告人は初犯であることから
どうしようもなく追い込まれたという心情を読み取りました。

「でも、あんまり軽いと強盗殺人してもこんなもんって思われない?」
ポイントの4つ目は、先週、傍聴した時に裁判長が強調していた
「社会に及ぼす影響」でした。

「墓参りしたいって言ってるんだから、ちゃんとやり直そうって思ってるんじゃない」
最後のポイントは、「更生」の可能性でした。

正しく判断するには…_05「なかなかいいポイントが出てきたと思うよ。
それでは、これらのポイントをふまえて
今週末は各自、判決文を書いてきてください。」
本当の裁判官と同じ作業を「宿題」と しました。

「主文、被告人〇〇を ( 量刑 ) に処す
からスタートして、5つのポイントを考慮して
判決理由を説明しよう!」

模擬裁判や傍聴したとき、「判決文」がどんなふうに
書かれていたか思いだし、大体の流れを確認しました。

さあ、来週火曜日14:00、CS地方裁判所3A法廷で、重大な「判決」が下されます。


RI

これでどうだ!!模型作り!

これでどうだ!!模型作り!_01これでどうだ!!模型作り!_02

左の写真はなんだと思いますか?
これは子ども達がレゴで作った模型です。
そして右がその実物の科学技術館の巨大歯車です。
中々いいものができたと思いませんか?
ちゃんと歯車が段々ゆっくりになっていく様子が再現されています。

これでどうだ!!模型作り!_03 そして、この模型を作ったのが歯車チームの3人です。
最初は3人それぞれに模型を作り始め、うまく行きませんでした。
仲間割れ状態をどうにか切り抜け、3人で1つの物を作り始めました。
「どうやったら縦につながっていけるのかな?」
「小さいのと大きいのをしっかり固定させてかみ合わせるんだよ!」

そして授業終了間際・・「ねぇ!見て!!」振り返ってみると
3人で「ジャーン!!」と模型を見せてくれました。
「ちゃんと動きがゆっくりになってるのわかるか見て?」
「結構スゴイでしょ!?」
子ども達は試行錯誤の上に作った模型を持ち笑顔を見せてくれました。



こちらは……てこグループです。

これでどうだ!!模型作り!_04これでどうだ!!模型作り!_05

只今、実験の真っ最中です!
しかし、錘をくくりつけるだけでも一苦労……
錘を袋にいれるか入れないかでももめています。
「こんな結び方だと作用点が勝手にずれちゃうよ……」
「支点もズレちゃうんだよなぁ~」
まだまだ改良中のようです。
発表会では保護者の方に実験を行ってもらう予定のてこチームは
3点のチェックを入念に行い、お互いに説明しあっています。



こちらは……滑車チームです。

これでどうだ!!模型作り!_06これでどうだ!!模型作り!_07

滑車チームは大人気の車を持ち上げる機械の仕組みの模型です。
錘は水を入れたペットボトルです。
「ひもの長さを調節するのが難しいなぁ……」
「ねぇ!スゴイ!!動滑車を使うとほんとに軽く持ち上げられたよ!!」
大きい模型で、調節に一苦労しながらも滑車の仕組みを自分達で作った
機械によって実感しているようです。
「持ち上がってるけどこれじゃぁわかりづらいから、紐を少し短くしてみよう」
などと、まだ改良の余地があるようです。
でも中々説明もうまくなってきています。



来週は調整と模型を使って説明の練習です! 説明できてこそ本当に理解しているかどうかがわかるのです。 さぁうまく説明することができるかな?


LM

ゴミを減らすために!!

リサイクルを積極的に行っている現場を見に行こう!!
ということで、新宿リサイクルセンターに行ってきました。
そこでは、おもちゃ病院といって、壊れてしまった大切なおもちゃを依頼され、ボランティアで直している方たちがいます。
その方たちの思いを直接聞きに行きました。

ゴミを減らすために!!_01 まずは、アルミの缶とスチールの缶の重さの差がどれくらいあるか体感しました。
同じ大きさなのにスチールはアルミの倍、重さが違います。
そして、そこからできる金属の量を見ながら、
「これだけのもので、使うエネルギーの量もとても少なくすむんだよ。」
とても丁寧に説明してくださいました。


ゴミを減らすために!!_02 今度は、街に設置されるようになったペットボトルを粉砕する機械を見学。
実際にペットボトルを粉砕してみます。
「おぉすごい!」
実際に、ペットボトルをつぶしたものと見比べると、その量が全く違いました。


ゴミを減らすために!!_03 ゴミを減らすために!!_04

おもちゃを直している姿を見ながら、子どもたちも積極的に質問しました。
「どんなときがうれしいですか?」
「直した後に笑顔でありがとうといってくれるのが、とてもうれしいんだよ。」
と楽しそうに話してくれました。
「直らないこととかってあるんですか?」
「難しすぎて直らないときはあるよ。そのときには悲しいね。」

子どもたちが見ている中で、「直った」とおもちゃ病院の方のうれしそうな姿が印象的でした。
みんなその姿を見て、「やりがい」というものを感じたようでした。

しかし、その後、ちょっとしたことで部品が外れてしまい、とても残念そうにしている姿を見て、
「大変ですね。」と一言。

実際にリサイクルを体験してみよう!ということでリサイクル工作にチャレンジしました。 ゴミになってしまった牛乳パックを使って、カード入れを作りました。

ゴミを減らすために!!_05

今まで、埋め立て場、清掃工場、リサイクルセンターのことを振り返りました。
「ゴミがいっぱいあった」
「なんでゴミを捨てるんだろう」
「分別をする」などたくさんの言葉が出てきましたが、
その中から「エコロジー」というキーワードが出てきました。
意味があいまいだったので調べてみると、
「環境によいこと」と一言にまとめることができました。
そして、エコロジーを身の回りで考え、行動を実際にしてみることが大切。

そこで、ポスターを作ってゴミ問題について呼びかけることとリサイクルを考えること
その二つを行動してみることになりました。

早速、ポスターを作る人たちとリサイクル工作をする人に分かれ、それぞれ考えます。

ポスターは、まず標語を考え、絵を考えました。いろいろな絵を考えてみる中で、よりよいものを目指します。

リサイクル工作は、インターネットを使っていろいろ調べました。
その中で、「ゴミではないものを使ってはエコではないな」という徹底振り。

来週はどちらも完成を目指します。


TK

もっとカラスが身近になった!

もっとカラスが身近になった!_01 今週は、『カラス、どこが悪い!?』
の著書、森下英美子さんが
子ども達の質問に答えに、
わざわざスクールまで来て下さいました。

まずはテーマの初日から書き加え続けている
「カラスのイメージマップ」を見ながら今まで
どんなことを観察、実験、本で調べてきたか
森下さんに説明します。

それから、前日に考えておいた質問を交代でしていきます。
「カラスはプラスチックハンガーだと、どうして巣を作れないの?
 予想は、曲がらないから!」
「その通り、カラスは針金ハンガーを上手にくわえて、足で押さえて 
 くちばしでちょいって曲げるんだよ。」

もっとカラスが身近になった!_02 もっとカラスが身近になった!_03

もっとカラスが身近になった!_04 「カラスに鼻の穴はありますか?」
これはずっと観察してきているのですが 
なかなか分かりません。
森下さんのお友達が書いた「カラスの本」の
表紙にカラスのアップの写真が載っています。
「この、ひげみたいな毛の下にあるんだよ。」
「そうか~!」
カラスの自然界での役割は掃除やさん。
大切な存在です。 
森下さんのお話の最後は
「カラスも人間もお互いに誤解してるんだよ。
それが解けるといいよね?」

もっとカラスが身近になった!_05 次の日・・・
森下さんから聞いたお話をまとめます。
二人とも、線を引いたり
たくさんの文字を書いたりすることに
慣れてきました。
「イメージマップ」もどんどん面積が広がって
子ども達も大興奮です!
森下さん、どうもありがとうございました。



YT

2009年07月06日

MY箸!!

今月22日~24日 スクールでは自然キャンプが行われます!!



そこで・・
アートの時間に子ども達は竹を削って
自分だけのMYお箸を作ることになりました。
子ども達は1年生~6年生まで全員が
自分のお箸を気持ちをこめて削っていきます。
P1140179.JPGP1140180.JPGP1140181.JPG




太めのカッターを使って力いっぱい削っていきます。
古い竹なので硬くて中々削れません。
でも削っているうちになんだかすごく愛着がわいてきました。
自分の作ったお箸でごはんを食べるなんてなんて素敵なんだろう!!
P1140187.JPG いい笑顔だねェ~
上手に削れてますよ!! これは、いつもにましておいしく食べれそうだね!


キャンプが楽しみです♪♪

2009年07月10日

判断する「基準」

7月7日(火)七夕、午後2時、CS地方裁判所3A法廷。
週末、子ども「裁判官」たちが、頭をひねって考えてきた「判決文」の発表です。
まるで本当の法廷のように机を並べ、裁判官席にずらりと並びます。

判断する「基準」_01  判断する「基準」_02

検察側は「無期懲役」を求刑しています。
これに対し、子どもたちそれぞれが下した判決は……
おもむろに裁判官全員が起立し、一礼。着席後、裁判長役の子どもの
「これより判決を行います!」の声が教室に響きます。

判断する「基準」_03

「主文、被告人を懲役28年5ヶ月に処する。
3万円とやや低額の金をうばい取るために、被告人が、なにも罪のない老人を
それも、急所を数回もさしたというかなり悪質な行動は断じて許せる行動ではない。
また、被告人が、自分の力を考慮し、ナイフを持ったという行動からは
十分に殺意が認められ、計画性も見られる。遺族の立場や社会的影響も考慮すると
できるだけ重い刑で罰することが相当と思われる。
しかし、被告人は、自分の犯した罪の重さも理解し反省しており
前科もないことから、社会復帰後、更生する可能性も十分認められる。
被告人の親族も出所後、被告人を支援するということから
求刑の無期懲役は重いと判断した。」

これはある子が書いてきた判決文の全文です。
どうです?なかなか立派な判決文に仕上がっていると思いませんか。
他の子もみんな、これに勝るとも劣らないものをきちんと書いてきました。
判断するポイントを整理し、どんな流れで書くかは確認しましたが
どの証拠を採用し、どんな根拠で判断するかはすべて子どもたち任せ。
当然、文体の指導など一切していないのに、「…が相当である。」とか
「断じて許すわけにはいかない」とか、いかにも裁判らしい書き方をしているので
驚きました。「現地」で「現人」に出会って得た強烈な「体験」は、そのままでは
流れてしまいますが、「自らも裁判官となる」という適切な課題が設定されたために
大人のふるまいを「まねて」「まなぶ」ことができたと言えましょう。

判断する「基準」_04

判決文を書き上げて、感触をつかみ、自信もやる気も高まった子どもたち。
さらに判断の質を上げるべく、「次なるケース」にチャレンジです。
最高裁判所が裁判員制度を導入するために識者を集めて行った懇談会の資料の中に
裁判の中核をなす「証拠調べ」をどう行うか実際の事例で説明しているものがありました。
物証、証人、被告人の発言が詳細に書かれていて、子どもたちが「正しく判断する力」を
磨くのに最適の教材です。

「日常から被告人と被害者との間に争いがあったと言えるよね」

証拠として採用された「証言」で、事件以前から両者は険悪な関係だとわかったのです。
日頃から相手を憎く思っていたなら、「殺意」が芽生えていたと
「判断」してもよいのではないか?
具体的な「証拠」に基づいて「事実認定」をしっかり行わなければなりません。

今回、考えるのは「殺人未遂」で起訴されたケースですが
前回と同じように、「殺意の有無」「包丁が刺さったのは故意か?偶然か?」
「正当防衛が成立するか?」という「判断基準」が明確です。
しかし、「基準」があっても、それを支える「情報」がないと「判断」できません。
さらにその手持ちの情報が「正しい」と言える「条件」が満たされていないといけません。

もしこの「証言」が正しいなら、それを支える「合理的理由」があるはず?……

立派な判決文を書いて、一歩前進したはずが
新たに「合理的な判断」という「迷宮」に入り込んだ子どもたち。
やればやるほどわからないことに直面する……
しかし、子どもたちは前向きに取り組んでいる……
まさに探究型の学びらしい「展開」です。

来週、7月14日(火)14:00。再び、CS地方裁判所3A法廷で「判決」です。


RI

人に伝えるためには!

今週の4年生はいよいよ説明練習の段階に入りました。
来週の土曜日に行われるテーマ発表会では、
自分達で作った模型を使ってわかりやすく説明しなければいけません。
そのためにこれからはひたすら説明の練習です。

人に伝えるためには!_01 人に伝えるためには!_02

人に伝えるためには!_03


各チームとも工夫をしていざ練習説明よーいアクション!!
しかし・・
「うわぁ~作用点の説明するの忘れてた!!」
「これじゃぁなんで歯車がゆっくり回るようになるのかわからないよ・・」
「この言い方で滑車の動きわかるかなぁ?」
自分ではわかっているつもりだったけど・・
いざ説明しようとすると各チームとも中々うまくいきません。


でもこれが学びのチャンス!
他の人に説明するとなると何をどう説明するのかという順番や
わかりやすく話せているかなど色々と考えなければいけません。
そうすることで自分がどこがわかっていなかったのかが
自然とみえてきます。

すると、てこチームからかっこいい申し出がありました。
「アルキメデスの言った台詞を使ったら、てこのすごさが伝わると
思うんだけどいい?」

もちろんOK!!
これでまた説明がグッとよくなりました。


今回の4年生は表現の仕方も課題の1つです。
せっかくいい説明をしていても人に伝わらなければ
意味がありません!!
来週はいよいよ発表。
自分達が学んだ事をしっかり伝えるために頑張れ七選組(4年生)!


LM

実際に動いてみることが大切!

今週は、ゴミを減らすために何か自分達で出来ることをしようということで、
ポスター作りリサイクル工作にチャレンジです。

リサイクル工作について、調べることから始めました。
どういうものにしようかを考えます。
「いらないものから作らないとリサイクルにならないな」
と子どもがつぶやきながら調べていきます。

実際に動いてみることが大切!_01
「これはゴミかな?」と質問をし、ひとつひとつ確認して、
ゴミとなってしまうものから作れるものを考えていきました。

選んだものは、これならスクールのものを使ってできると『写真立て』に決定。

実際に動いてみることが大切!_02
ひとつひとつ設計書で確認しながら、作っていきました。
ダンボールを写真のサイズより大きめに切り取り、
さらにきれいに装飾していきます。

以前、訪れたリサイクルセンターの人から教わったことで
リサイクル工作で新聞のカラーのところを利用するときれいになることを思い出しました。
早速新聞を調べていきます。
「これはいらないものだから使ってもいいね」
何とか写真立てが完成しました。
リサイクル工作をした子どもは、ポスターに描きたいということで、

ポスター作りのポイントは、「伝えたいことをまとめること」「分かりやすいこと」
実際に動いてみることが大切!_03
試行錯誤をしながらいろいろなアイデアを出してみました。
そこでは新しいキャラクターも生まれ、ポスターにも思いがこもっていきます。
実際に動いてみることが大切!_04

本番ということで画用紙に描いていきました。
人に伝わるようにゆっくり丁寧に。
色塗りは細かい作業であることと色をちょうどよく調整することなどに苦労をしていましたが、何とか完成です。
実際に動いてみることが大切!_05 実際に動いてみることが大切!_06

来週は発表に向けてどのような切実なゴミ問題があるのかということと、実際に身近で動けることをまとめます。さらに発表へ向けて練習をしていきます。


TK

発見!発見!

『カラス、どこが悪い!?』の著者、森下さんとの時間をふりかえりながら、
またまた新しい疑問が出てきました。
先日、和田堀公園で子ども達が発見したカラス小屋について、
実はカラスを捕獲するための小屋であることが分かりました。
子ども達にとってはショッキングな事実。
でも、なんとなんと、森下さんはカラス小屋から
脱走したカラスを見たことがあるそうです。
翌日振り返りをしていると、ある子から、
「脱走したカラスみたいに賢いカラスは大体何%くらいかな?」
という疑問が出ました。
早速メールで森下さんからアドバイスをいただきました。
どんな考え方をすれば答えに近づけるか、考え方を学びます。

発見!発見!_01それから、週末にある子が地元の図書館で借りてきたカラスについての本を見て、
実際はどうなのか確かめに蚕糸の森公園に出かけると・・・

なんと、カラスの巣を発見!!

発見!発見!_02  発見!発見!_03  発見!発見!_04

最近、カラスの雛(といっても大きさは同じですが)がいるねと、
観察していたのですが、巣を見つけることが出来ました。
高い木の上に作られた巣。双眼鏡で見ると、たくさんのはりがねハンガーで作られています。
「カラスがはりがねハンガーを曲げるところ、見たいな。」
カラスがなぜ、プラスチックハンガーは盗まないで、はりがねハンガーばかり盗むのかと疑問を持った子のつぶやきです。
自分の予想通り、プラスチックハンガーは曲がらないけど、
カラスははりがねハンガーを自分で曲げて加工して巣の材料として使うという事実が印象深かったようです。
双眼鏡の使い方も最初は難しいですが、あきらめないで何度も練習します。

今回のテーマで一番2人の印象に残ったことはどんなことでしょう?
来週はとうとうまとめの1週間、カラスについてずっと考えてきた5週間
をさらに深め、大切に過ごしたいと思います。


YT

うまくできるかな?

今月22日~24日、川井キャンプ場で自然キャンプが行われます。
そこで、今日はテント張りの練習です。


うまくできるかな?_01 うまくできるかな?_02

うまくできるかな?_03


まずはスタッフがたてるのを観察します。
その後は強風に煽られながらも子ども達だけで協力してたててみました。
ペグを刺すだけでも中々うまくいかず一苦労です・・
「もっと斜めにしなきゃダメだよ!」「石があって入らないよ!」
「僕達この中に寝るのかぁ~」
子ども達はキャンプの事を頭に描きながら楽しそうに作業を行います。


みんなの協力のもとなんとかテントを張る事に成功!!
でも、当日のキャンプ場は川原なので石がゴロゴロしていて
そう簡単にはいきません!
さて本番は練習通りにうまくテントを張る事ができるのでしょうか・・?

2009年07月14日

スペシャル・アート♪

今日は、日本DIY協会の方々のご協力により、
セシオン杉並の工芸室で「木工教室」が行われました。

スペシャル・アート♪_01

子ども達はたくさんの木っ端の中から自分で材料を選び、何でも好きな物を作ります。
困ったら、DIYアドバイザーの方々に相談です。
子ども達は集中して取り組んでいましたよ。
あっという間に時間がたち、最後は発表です。
子ども達の表情の良さに感動してくれた、日本DIY協会の方々、お蔭様でよい経験が出来ました。どうもありがとうございました。 

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スペシャル・アート♪_02
DIYの方からボンドの使い方の説明です。ボンドにも使うコツがあるんだね。
みんな、しっかり聞いて、上手に使っていました。

スペシャル・アート♪_03
資格を持った、DIYアドバイザーの方々が
子ども達が作りやすいように、色々と補助をしてくださいます。

スペシャル・アート♪_04 スペシャル・アート♪_05 スペシャル・アート♪_06
みんな真剣に自分の作品と向かい合っています。「頭の中のイメージをどう形にするか・・・」
「手を動かしているうちに新しいイメージが浮かんできたぞ!」

スペシャル・アート♪_07
「これ、切って下さい。」

硬い木もたくさんあり、
アドバイザーの方々も一苦労です。

スペシャル・アート♪_08  スペシャル・アート♪_09  スペシャル・アート♪_10
さあ、どんな作品が出来上がったかな・・・・「これは何?」 「ゲイジュツデス!」

スペシャル・アート♪_11
こんな、実用的な作品もありますよ。
廃材を使っての木工ですから、いかにその形を生かすかが鍵ですね!
そんな工夫も良い経験となりました。

2009年07月17日

「納得」できる「判断」

「納得」できる「判断」_01

今週も子ども裁判官たちの「判決」からスタートしました。
2本目の判決文は、当然ながら、最初よりも「出来」がよくなっています。
言葉遣いも、言い回しも、まとめ方も練れてきました。
子どもたちも手ごたえを感じています。
「充実感」にあふれているからこそ、さらにレベルアップするチャンス!
「こんなもんでいいんだ……」という気持ちに陥らないように
みんなで意見を出し合って、判決文の「改善」を行いました。

「同じ事件なのに、判決が違っちゃうんだよね?」
「だって、どの証拠を信じるかによって判断変わるじゃん」

絶対に正しい判断はあり得ないことを子どもたちは気づいています。
同時に、できるだけ正しい判断に近づけたいとも思っています。

「得られる証拠、つまり、手に入れた情報によって判断は変わってしまうよね」

被害者の傷一つとっても、胸を刺されたか、防御するために出した上腕部を
刺されたか、もみあった際についたと考えられる細かいかすり傷か、によって
「殺意」についての「判断」は全く異なります。
さらに、そこに目撃者の「証言」がからんできます。
検察側の証人と弁護人の証人とでは、言い分が食い違うケースもあります。
どんなに最善を尽くしてもすべての証拠を集めるわけにはいかない以上
手持ちの情報の「信憑性」を判断した上で、合理的な判断を導き出さざるを得ません。

判断を聞いた人が、なるほど!そういうことか!と納得する!

それを「正しい判断」とするしかないことがわかってきました。
If 〇〇 is true, then △△
条件が変われば、判断も変わります。
どの条件がいちばん信頼できるか、納得できるか、まず「判断」し
次に、どんなことが、なぜ起きてしまったのか「判断」します。
「裁判」の場合は、「被告」にどのように罪を償わせるのが妥当か、更生可能性、
社会への影響、さらには、被害者の家族の思いも考慮して決定しなくてはなりません。

「納得」できる「判断」_02  「納得」できる「判断」_03

「判決文を読んで、その後で、どういうポイントに基いて判断したか説明しようよ!」

今週末のテーマ発表会で何をメインに発表したいか聞いたところ
子どもたちがいちばん伝えたいと思ったことは、「判決文」を書くことを通じて
どうやって判断するかを学んだことでした。
裁判所見学が中心だった「前半」と打って変って、後半は、「デスクワーク」に終始し
文書で示された「証拠」を丁寧に吟味して、ひたすら「判断」し、文章化し、
出来上がったものを読み返しては、書き直す作業の積み重ねでした。
「実体験」を「知識化」することに専念したと言えるでしょう。

「今回のテーマ学習では裁判について学びました。
この学びの目的は、判断するのは難しいけど、責任持って判断することから逃げずに
しっかり判断するにはどうしたらよいか追究することでした。」

「判断」と「責任」とは表裏一体で、面倒に巻き込まれたくないので逃げたい……
でも「判断」から逃げたら、よりよい社会は創れない。

「裁判で学んだことは、普段の生活でも使えると思います。」

このことを彼らは深く実感したようです。
さあ、あとは学んだことをどれだけわかりやすく伝えられるか……
土曜日のテーマ発表会が楽しみです。


RI

最後の仕上げ!

最後の仕上げ!_01
明日はいよいよ発表です。
今週は発表に向けて気合を入れて練習です!!

ここに来てもう一度確認。
「てこ」って何?
「歯車」って必要?
「滑車」って何のためにあるの?

自分の担当以外のものも説明できるように
頭の中を整理します。

最後の仕上げ!_02 最後の仕上げ!_03 最後の仕上げ!_04

最初の頃は自分では理解しているつもりが
実際は中々うまく伝えられない。といった事もありましたが、
やっと自分の言葉になってきました。
他の人にも伝えたい!という気持ちがでてきました。

他のグループの発表に対しても真剣に聞けるようになり、
「その言葉はもっとこう言ったほうがいいんじゃない?」
などと助言もできるようになりました。

さて、明日はいよいよ発表当日です。
「てこ」「歯車」「滑車」の仕組みを模型を使って
みんなにうまく伝えることはできるのでしょうか?


LM

みんな、ゴミと友達になろうよ!

今まで、ゴミのことについて学んできた2・3年生。
さぁいよいよ、今週末にテーマ発表です。

今までのことを思い出しながら、どのようなことを伝えるか整理します。
今回はゴミ問題という身近なことですが、社会的には大きな問題としてあるゴミ問題について、
自分達もどうにかしないと思っているだけにプレゼンテーションをするには、「このままでは本当
に危ないぞ」と思わせることがポイントです。
内容、話し方などを工夫し、人をひきつける能力が問われます。

まずは、みんなで話し合い発表の内容を決めていきました。

みんな、ゴミと友達になろうよ!_01

「そういえば動物がゴミに苦しめられているところを見たよ。
そのことを伝えたい!写真があればひどいところが伝わるかな」
「人間だけがゴミを出しているんだね。このことに気づいてほしいな」
「分別しないと資源もゴミになるんだよね」
「今までやってきたことを伝えたいな」

模造紙に「ゴミの現状」から、このままでは大変なことになることと、
「ゴミを減らすためには」ということを、今までの経験したことを含めてまとめます。

みんな、ゴミと友達になろうよ!_02
分かりやすく丁寧にまとめていきました。

そして、本番を想定してひたすら発表の練習です。
練習ではとても元気が良く、はっきりと伝えることができていました。

果たして、発表を通して多くの人に「ゴミと友達になろう!」という思いを伝えられるでしょうか?


TK

カラスは悪者?!

カラスは悪者?!_01今週は、先週見つけたカラスの巣の観察についてを書き記すことから始まりました。
本では、30~40メートルの高さに巣を作ると書いてあったけど、
この巣はちょっと低いかな・・・・?
はりがねハンガーを大体何本くらい使っているかな?
大きさは60cmくらいって書いてあったね、どうかな?
詳しく見ていきます。

カラスは悪者?!_02  カラスは悪者?!_03
それから、テーマ発表会で何を伝えるのか考えるために、今までの流れを振り返ります。本当に1ヵ月半、ずっとカラスのことを考えてきました。
「カラスは悪者ですか?」の質問には、2人とも学んできたことを使って、自分の意見を書くことが出来ました。
テーマ発表の練習の合間には、カラスについての本を開いては
「えーーー!そうなんだ。」
「見て見て!」とまだまだ興味は尽きません。

カラスは悪者?!_04  カラスは悪者?!_05

明日の発表は、まとめてきたファイルを使い、二人が別々の場所に分かれての発表に挑戦です。


YT


2009年07月18日

夏休み課題図書UP

東京コミュニティスクール2009年度夏休み課題図書をUPしました。
ご購入の際はこちらからどうぞ。


2009年度夏休み課題図書

2009年07月24日

裁くことの難しさ

裁くことの難しさ_01

いよいよ迎えたテーマ発表会。
子どもたちは学習ファイルを片手に、学んだ内容をしっかりと説明しました。

メインイベントは、必死に考えて書き上げた「判決文」を読み上げることです。
子どもたちのアイデアで、事件の内容がわかるように
事件の概略、検察・弁護人・被告それぞれの主張をまとめた資料を
事前に聴衆に配布しておきました。
これが功を奏したのか、大人たちは、判決文の世界にぐっと引き込まれ
相手が子どもだということを全く意識せず、本質的な質問を投げかけてきました。

裁くことの難しさ_02  裁くことの難しさ_03

「3万円という少額にもかかわらず殺したことで罪を重くしたということだけど
盗んだ金額の多少が量刑に影響するんですか?」
「厳罰に処しても犯罪をおさえる効果は少ないという考えについて
どう思いますか?」
「今回の学びを日常生活でも活かしたいということですが
検察官・弁護人・裁判官というようにうまく役割分担することができますか?」

しかし、子どもたちは、困惑して黙りこんだり、「わかりません」と答えて
済ませたりせず、自分なりに導き出した「判断」を理解してもらおうと
懸命に説明しました。
このように、子どもたちが、ひるまず、落ち着いて対応できたのは

判断することは難しいけれども、決して逃げてはダメだという意識

そして

多くの人々の納得を得るために説明することが大事だという意識

が芽生えたからです。これこそ今回の学びの最大の成果だと言えるでしょう。

裁くことの難しさ_04  裁くことの難しさ_05

テーマ発表会の翌週、保護者の方々から頂戴したフィードバックをもとに
「ふりかえり」を行ったとき、子どもたちの口から真っ先に出た言葉は
「裁判所の種類は?とか、どうやって審理は進むの?とか
そんな質問はでなかったね!」
ということでした。
単に知識を問うだけの質問がなかったことを驚き
また、自分たちの「追究」の質が高かったからこそ
大人たちが本気になって質問してくれたのだ!と実感したようです。

これまでに出された「判例」に基づいて判断したり、多くの人々の「利益」
につながり、「支持」される内容を持つ「法律」を作ったりするのはなぜか?
それは、自分たちが精一杯やったように、判断の納得性を高めるための
仕組みなのだ!

ということを確認して、すべての学びは終わりました。

今回は「司法」という側面から、よりよい社会を創り上げるために
必要なことを学びました。ここで養った力が、今後、「立法」の重要性
つまり、「主体的な市民の政治参加」について学ぶ際に
どう活かされるのか楽しみです。


RI

小さなチカラで大きなチカラを・・・

いよいよテーマ発表の日がやってまいりました。
子ども達は発表前に集まり手を合わせ「ォ~!」と気合を入れて本番に臨みます。
小さなチカラで大きなチカラを・・・_01 小さなチカラで大きなチカラを・・・_02

小さなチカラで大きなチカラを・・・_03
定滑車とは何なのか・動滑車とは何なのか
定滑車と動滑車はどう違うのか?
緊張しながらも模型を使い、錘がつり合うところを見せます。

てこグループはお父さんに実験を体験してもらいました。
緊張のあまり感想を聞くのを忘れてしまいましたが、重いものを軽く持ち上げる事ができる事を見せてくれました。

歯車グループは自分達が作ったLEGOの模型を映像で移しながら
小さい歯車と大きな歯車の違いを説明してくれました。

緊張はあったものの、みんな「小さな力でも大きな力を生み出すことができるんだ!」
という事を伝えてくれました。

小さなチカラで大きなチカラを・・・_04
発表終了後、みんなで自分達の発表の様子をVTRで見てみました。
「もう少し、みんなに釣り合ってるとこを見せればよかったなぁ」
「1年生にも試してもらえばよかった・・」「準備に時間がかかりすぎたよなぁ」
「でもちゃんとセッティングできてよかった」「歯車も無事だったよ」。


反省と同時に自分達なりに伝えたいことを伝えられたという
気持ちがあったようです。

その後、頂いたふりかえりシートを読みました。
やはりお父さん・お母さんから褒められるのは嬉しいようで
チョット恥ずかしそうに笑顔を見せていました。

しかし、まだまだ課題はあります。
沢山の方から質問や疑問をいただきました。
「力で得した代わりに何を損したのかな?」
「歯車のスピードが変わることでの良い点は何?」
「発明されたことで生活がどのように便利になったと思う?」

子ども達にはこれらの質問を夏休みの間に考えてきてもらう事になりました。
授業は終わってしまいますが、テーマはまだまだ続くのです。


LM

ゴミアミーゴ♪は続く・・・

さぁ、テーマ発表会本番です。
彼らのプレゼンテーション能力が問われます。
ゴミアミーゴ♪は続く・・・_01

今まで学習してきたことから、伝えたいと感じた
「ゴミ問題の切実な状況」
「どのように取り組んでいったらよいのか」
ということについて発表しました。

模造紙を指しながら発表しました。
「人間だけがゴミを出しているのです」
「埋め立てたいるもので布団がこんなにも多いです」
自分たちの学習してきたことを自信を持って伝えることが出来ました。

「一日に一人当たりこんなに多くのゴミが出ています」
と実際に用意したゴミを持ってもらい、体感してもらうことで
ゴミ問題の深刻さを実感してもらおうという工夫。

「分別すれば資源。分別しなかったらゴミになってしまう」
この後、質問を受け、懸命に答えていました。

翌週に発表会についてと今まで学習してきたこと、発表会にを振り返りました。

「質問によく答えることができた」
「声を大きく出せていた」
など振り返りシートには頑張ったことが評価されていました。

しかし、「ゴミ袋をスーパーで渡さなくなったことは、結局ゴミ袋を買うことになる。
だから、ゴミを増やすことになるのではないのか。」
というようなするどいアンケートもありました。
ゴミの問題は表面だけではなく、
深く広く考えて、いつも向かいあわなければいけない、
そのことを考える大きなきっかけになったのではと思います。
今後も継続的に考えて行動してみることが重要です。

これらのことは身近な問題であり、今後もこのゴミと向き合っていかなければなりません。

ゴミアミーゴ♪は続く・・・_02


最後に見学させていただいた場所に
それぞれ御礼の手紙を書きました。
感謝の気持ちと同時に今回の学習を
通して感じたことを表現しました。

ゴミアミーゴ♪は続く・・・_03


TK

カラス・メッセンジャーとして!

今回のテーマ発表は、今までまとめてきたテーマファイルを使い、
2人が別々のコーナーで発表するという形を取りました。
カラス・メッセンジャーとして!_01 カラス・メッセンジャーとして!_02

とにかく何でもかんでも初めての経験の1年生ですが、
一番伝えたいことを、みんなの前で堂々と発表することができ、
それぞれが満足いく発表となったようです。
「このテーマで何が一番楽しかった?」
「発表!」という答えからもその充実感が伺えます。
カラス・メッセンジャーとして!_03 カラス・メッセンジャーとして!_04

自分で予想して、実際に観察や実験をして確かめて、
さらにカラス博士のお話や本などから細かい情報を得る。
今回のテーマではそんな流れの中でカラスに対する
「知りたい」気持ちがどんどん高まっていきました。

翌日の振り返りでは、みんなが書いてくれた「ふりかえりシート」
を見て、自分達の学習の成果を確かめることが出来ました。
特に、お父さん、お母さんからのメッセージは嬉しくてたまらない1年生たち!
最後に、カラス博士の森下英美子さんにお手紙を書きました。

「・・・・これから からすがきらいって 
 ゆうひとあったら やさしくゆってあげる・・・」

カラスに対しての思いは同じである子ども達と森下さん、
心はつながっているようです。
これから2人は自分の目で確かめたカラスの本当の姿や
気持ちをみんなに伝えるメッセンジャーとなってくれることでしょう。
頼もしさを感じます!


YT

2009年07月28日

何もかも自分達の力で!~自然キャンプ

事前から準備を重ねてきた「自然キャンプ2009」。とうとう当日がやってきました。
何もかも自分達の力で!~自然キャンプ_01 何もかも自分達の力で!~自然キャンプ_02
何もかも自分達の力で!~自然キャンプ_03
キャンプ場に着いたらこの3日間の自分達の寝場所、テントを組み立てることから開始です。
このテント、最近ではなかなか見ることができない貴重なタイプ(古いタイプということです・・・)。
しかも河原の石の上に設営するので、ペグを打つのも、土の中の石にあたらないよう、
探り探りの作業です。テント班全員が協力しなければ到底出来上がりません。
途中、どうしても川の魅力に負けてしまう下級生に、上級生がお説教をする場面も見られました。

そして、作業の途中には、ちゃんと日食も見る事が出来たのです!
曇り空の中、肉眼でも安全にしっかり見ることができ、ラッキーでした。

労働の後の美味しいお昼ごはんを済ませた後は、お待ちかねの川遊びです!
水着に着替えていざ!!
何もかも自分達の力で!~自然キャンプ_04

何もかも自分達の力で!~自然キャンプ_05 何もかも自分達の力で!~自然キャンプ_06

川の水は澄んでいてとってもきれい。上級生達は次々とジャンプに挑みます。
そんな姿を見ていて、キャンプ中に多くの子が岩からジャンプを果たしました!
魚を取ったり、石を拾ったり・・・子ども達はみんな、川遊びが大好き!
何もかも自分達の力で!~自然キャンプ_07 何もかも自分達の力で!~自然キャンプ_08 何もかも自分達の力で!~自然キャンプ_09

さてさて、そろそろ今夜の夕飯、カレー作りに取り掛かりましょう。
実はこれ、単なる飯ごう炊飯ではなく、「カレーコンテスト」なのです。
4つの班で事前にレシピを考え、前日に子ども達自身がスクール近くのスーパーで材料を
買ってきました。野菜などを切って、お米を洗ったら、河原の大きな石でかまどを作り、
火を起こします。薪は各班一束だよ!
何もかも自分達の力で!~自然キャンプ_10 何もかも自分達の力で!~自然キャンプ_11
火を一定に保つことが出来るよう、みんなで試行錯誤です。
そして、とうとう美味しいカレーが出来上がりました!!
きのこ入り、パイナップルとチーズ入り、ミニトマト入り、ソーセージ入り・・・と、それぞれの班が
工夫を凝らし、とってもとっても美味しいカレーが出来上がったのでした。
何もかも自分達の力で!~自然キャンプ_12 何もかも自分達の力で!~自然キャンプ_13 何もかも自分達の力で!~自然キャンプ_14

初日の夜は、「ソロ」という活動を行いました。これは、ひとりで指定された場所で
25~35分過ごすというもので、ただの肝試しとは違います。
「動かない。しゃべらない。」このルールを守り、聞こえてくる音に耳を澄ませます。
「ボクの名前を呼ぶ声が聞こえたんだよ~!」(空耳です)
スタッフの予想以上にみんな、勇気ある行動を取れていてびっくりしました。

2日目昼のメインイベントは、「流しそうめん」。
まずは、みんなで竹を取りに近くの竹やぶへ。班で協力して竹を運びます。
そして、二つに割り、中の節をきれいに取り除き、ちゃんとそうめんが流れるようにします。
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何もかも自分達の力で!~自然キャンプ_17

みんなで竹を組み立てて、待ちに待った流しそうめんの始まり始まり。
見てください、みんな、獲物を狙う獣のようです!そうめんを流すスタッフも大忙し。
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午後は、川遊びの後、マスのつかみ取りです。
すぐに捕まえられる子、なかなか捕まえられない子、いましたが
みんな自分でさばいて焼いて、美味しく頂きました。

2日目の夜は、キャンプファイア!
班でスタンツという出し物をしたり、歌ったり踊ったり・・・。
最後はみんなでTCS校歌を大合唱。楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいました。
何もかも自分達の力で!~自然キャンプ_21 何もかも自分達の力で!~自然キャンプ_22 何もかも自分達の力で!~自然キャンプ_23

2晩とも、夜のテントはあっという間に静かになりました。
昼間、精一杯活動しているから疲れたよね。
こうして、子ども達が自分達の手で色々なことをやり遂げたキャンプが無事終わりました。
何でも自分達でできる!そういう手ごたえを感じてくれたキャンプとなったことと思います。




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