東京コミュニティスクール-探究型学習が教育の特長-全日制オルタナティブスクール(小学1年生から6年生)

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2009年06月 アーカイブ

2009年06月01日

見学日6/18(木)終了

終了しました

□□□ 2009年6月 スクール見学日のご案内 □□□


東京コミュニティスクール(TCS)では、子ども達やスクールの様子を実際に見ていただきたいという考えから、毎月見学日を設けています。

見学は、基本的にどのクラスも自由に見ていただくことができます。

これまで、保護者の方だけでなく、TCSに興味をお持ちの一般の方や、全国の学校関係者の方々、ボランティア希望やTCSのような学校をつくりたいという方々など、多くの方が見学に来てくださっています。

ご希望の方は、どうぞお気軽にお問合せください。


≪東京コミュニティスクール見学日≫

2009年6月18日(木) 8:30~15:30

※お申込みが多い場合、調整させていただくことがあります。

***** ご都合がよければ、ぜひ朝の会(8:30~)から終日(~15:30)見学してください *****


【お問合せ・お申込み】
東京コミュニティスクール(担当:若林・馬道)
Tel:  03-3313-8717
E-mail: school@tokyocs.org

      件名に 「スクール見学希望」
      本文に以下の内容をご記入ください。
          1.見学希望日
          2.氏名
          3.(保護者の方は)お子さんの現学年
          4.E-mailアドレスまたは電話番号
          5.TCSを知った経緯(知人、ネット検索、新聞名・雑誌名など)
          6.質問事項等(あれば)


※TCSへのアクセスはこちら

2009年06月05日

ホースキャンプ2009

本年度初の大イベント「ホースキャンプ」に行って参りました!

場所は御殿場。東京から車で2時間程度の距離ながら、富士山の麓という最高のロケーションでした。

今回TCSキッズを温かく迎えてくれた「ライディングクラブアルカディア」のスタッフの皆さんに心からの感謝の意を込めて報告させていただきます。


ホースキャンプ2009_01

ライディングクラブアルカディアは、御殿場という広大な富士山の裾野にある会員制の乗馬クラブで、競技馬術においてオリンピックレベルの選手を輩出する一方で、乗馬スポーツ・動物を通した青少年の人格形成・情操教育を目的とした活動も行っています。
(ライディングクラブアルカディア URL: http://www.arcadia-world.com/


小学生を対象とした学校単位の合宿も多く受け入れていて、とある縁でオーナーの方と知り合えたことが今回の企画につながりました。
合宿にするなら徹底的に馬と触れ合う時間を持ちたい、という私たちの強い希望を受け容れてくださり、子ども2人が1頭の馬を担当して飼い付け、手入れ、馬房掃除等を行った上で騎乗ができるというTCSキッズにとって贅沢な夢の実現となったわけです。


ホースキャンプ2009_02
アルカディアでTCSの子どもたちがお世話をして騎乗したのは、ウェスタンスタイルのアメリカンクォーターホースという品種の馬です。
小柄ですが、他の品種には見られない人に対する従順さ、物怖じしない勇敢さ等をもつ馬で、安全面からも子どもたちが乗る馬として最適と言われています。


ホースキャンプ2009_03
しかし、いくら安全に調教されていると言っても、危険がないわけではありません。しっかりと注意事項を守って馬と接することが大事です。

アルカディアの後藤スタッフに敷地内を案内していただきながら、馬とはどんな動物か、馬に近づく時や草を上げる時の注意などをいただきました。

ホースキャンプ2009_04
こちらは競技馬術用のブリティッシュ厩舎で、TCSが泊まった部屋は厩舎の2階。
階下に馬がいるから大きな声や音は出せないぞ~!というのは、元気なTCSキッズたちが生活面でも身を引き締めることができる最適の環境でした。


さて、お待ちかね。担当馬との対面です。

ホースキャンプ2009_05ホースキャンプ2009_06

なんと、子ども2人が1頭の面倒を見ます。手入れや飼い付けをしながら健康状態もチェックしなければなりませんから、責任重大!

ホースキャンプ2009_06
馬房から馬を出しても、いきなりは乗れません。
騎乗するには準備が必要です。


ホースキャンプ2009_07

まずは、裏堀り。
馬の蹄の裏に詰まったおがくずや泥や石、汚物などを掻き出す作です。


ホースキャンプ2009_08
次にブラッシング。
馬房でついたゴミやほこりを取り除きます。ブラッシングは、マッサージ効果があり、また馬と人の大切なコミュニケーションにもなります。
豚毛のブラシはしっかりと! ゴムブラシは優しく、ね。


鞍をつけ、馬銜(はみ=くつわ)や、それを固定するための頭絡(とうらく)、手綱など、人が馬に乗るために必要な装具や人の思いを馬に伝える道具類も、自分たちで装着します。

ホースキャンプ2009_09P6040209.jpg

そうして、ようやく騎乗です。
子どもたち、みんな嬉しそう!自然と笑顔がこぼれます。


ホースキャンプ2009_10ホースキャンプ2009_11
アルカディアの亀ちゃん、ご指導よろしくお願いします!

ホースキャンプ2009_12
Bチームは、大人しく待っています。

Aチームの様子を見たり、亀ちゃんのアドバイスを聞いて、うまく活用できるかな?


ホースキャンプ2009_13
騎乗が終わってしまいました。
さみしいですが、また明日。

おっと、仕事はまだまだ終わりではありません。
夕方の飼い付けをしてから自分たちの夕食です。


ホースキャンプ2009_14
えさは、草を圧縮したヘイキューブ、エネルギー源として主に麦類、塩・カルシウムの粉末をひとつの桶に入れて与えます。
地から生えている草と違い、ヘイキューブは圧縮されて硬くなっているため、馬は噛み砕いて飲み込むのも大変です。その分、水を多く飲むため補充も欠かせません。


でも、まだまだ。
夕食が終わったら、厩舎の見回り。えさをちゃんと食べているか毎食後チェックします。インストラクター亀ちゃんと皆で1日の振り返りをし、ようやくお風呂。

さすがに疲れたね。みんな、よく頑張りました。

2日目以降は、朝は飼い付けと水やりから始まり、前日のお仕事を1日の流れの中で行います。常に馬を先に食べさせてから自分たちの食事をいただくことも変わりません。


ホースキャンプ2009_15
それにしても、ひと仕事した後のご飯はおいしい!

自分たちの食事が終わったら、担当馬の食事の様子のチェック。
食後のルーティーンワークですが、これで馬の健康状態がチェックできます。

問題なければ、馬出しをして、馬房掃除です。
騎乗準備をして騎乗。
手入れをし、飼い付け。そして、自分たちの食事。
食後は、馬房チェック。
これを午前と午後に繰り返し行います。

2日目の朝以降は、馬房掃除もしっかり組み込まれました。


ホースキャンプ2009_16
馬房は毎日掃除しなければなりません。
尿やボロ(糞)で汚れた「おが」は毎日取り除き、馬房・厩舎をできるだけ清潔に保ちます。

ちなみにアルカディアでは、厩肥は有機肥料として近隣の農家に使用してもらったりしているそうです。


そして、なんと、2日目の午後には外乗にトライ!

3日目の天気があやしかったので、前倒しで1日早く出ることになりました。柔軟に対応してくださったアルカディアの皆さんに感謝!
  ホースキャンプ2009_17

ホースキャンプ2009_18
Aチームは、こんな林の中にも入って行っちゃいました。まさに”道草”を食われてしまう場面もありましたが、素晴らしい。

Bチームは、まだまだ馬の言いなりになってしまうことが多く、今後のトレニーングを頑張らないといけません。
同じ馬に乗っているのに、馬の行動が違うのには訳があるはず。
Bチーム、リベンジなるか?!

さて、1日の終わりには、手入れのフルバージョンと厩舎掃除を行います。


ホースキャンプ2009_19
裏堀りをしてからホースで水洗い。

ホースキャンプ2009_20
濡れた毛を拭いた後、蹄油を蹄と裏に塗って、乾燥で割れてしまわないようにします。

2日目の昼食後には、ボス(加藤オーナー)との質問会が行われました。

ホースキャンプ2009_21
「馬は、どうして四足歩行なんですか?」
「馬はどのくらいの速さで走りますか?」
「ボスは、いつから馬に乗っていますか?」

子どもたちからの様々な質問に、ボスは優しく答えてくれます。


3日目午後。
お天気がもってしまったので(?)、またしても外乗させていただいちゃいました!
なんというラッキー!


ホースキャンプ2009_22
そして、この日は、Bチームも林の中へ!
前日の振り返りを活かし切ったところはさすがです。


ホースキャンプ2009_23
見事に、さほど道草食われることもなく
乗り切りました。イェーイ!


手入れだけでなく、厩舎掃除も回数を重ねる毎に慣れてくるものですね。
子どもたちは、自分の担当が終わっても他のところを手伝ったりして、子どもたちはどんどん仕事をこなし、かかる時間は非常に短縮できるようになっていきます。


ホースキャンプ2009_24ホースキャンプ2009_25

最終日も、もちろん馬房掃除などの一連の作業をした後に騎乗。

ホースキャンプ2009_26
最後のトレーニングは雨でしたが、午前中の予定はインドアでのトレーニングなので問題なし。

慣れた手つきと姿勢で、リズムよく小走りし続けることもできるようになりました。


最後の馬房・厩舎掃除の際には、新しい「おが」が来ました! すごい量です。 馬房掃除の際に汚れた「おが」は取り除いてあるので、新しい「おが」を混ぜて敷き詰めます。

ホースキャンプ2009_27ホースキャンプ2009_28

新しい「おが」が気持ち良くて、横になってくつろぐ馬もいるらしい。かわいい!

最後の手入れ、厩舎掃除を終えると、馬たちともお別れです。


ホースキャンプ2009_29ホースキャンプ2009_30

お昼をいただき、閉校式。
修了の証として、アルカディアのステッカーを頂戴しました。
皆とっても誇らしそうでした!


ホースキャンプ2009_31
別れを惜しみます。
「ありがとう。元気でね」
「また来るね」


ホースキャンプ2009_32
おまけです。
騎乗を待つ間に、馬の絵も描いたりしてみました。
子どもたちの心が感じられて、どれも素敵です!

馬も、自分を描いてくれている子どもを優しく見守っているのがわかります。


お別れはさみしかったけど、子どもたちは皆、やり遂げた感・充実感をもつことができたと思います。

TCSらしい、徹底感のある合宿を実現させてくださったすべての方々に感謝!

発表し、ふりかえり、“探究”は続く…

発表し、ふりかえり、“探究”は続く…_01今回のテーマ発表は
子どもたちひとりひとりが作成した
学びのファイルを用いて
自分たちがどんなことを学んだか
説明するというスタイルで行いました。

テーマ学習は、発見と追究の繰り返しによって深まっていくダイナミックな学びです。
しかし、これまでのテーマ発表会では、ある一点だけを切り取って見せざるを得ず
豊かな学びの過程を再現することができませんでした。
それが、教師、子どもたち双方にとって「フラストレーション」を感じるところでした。

発表し、ふりかえり、“探究”は続く…_02発表は、3つのポイントに分けて行おう!
と子どもたちと取り決めました。
「まず、テーマ学習全体の流れを説明する。
次に、今回のテーマ学習で
もっとも伝えたいことを報告する。
最後に、学習を終えた後、さらに出てきた疑問
もっと知りたいことなどを説明する!」

子どもたちは自分のファイルを活用して、堂々たるプレゼンを行いました。

「高校の地学でやっと勉強したことを学んでいるところがすごいと思ったが
雲や天気のことをテーマとしてやっていたら自然とこのようにつきつめる形となり
それが小学生だろうが高校生だろうが関係ないことがよくわかりました」
「空の様子が実験で検証されていてよかったです」
「低気圧と高気圧、前線、雨の降るしくみなど完全に理解して
説明しているのがよくわかりました」

プレゼンを聞いた保護者の方達からのフィードバックを読むと
彼らの発表の充実ぶりがよくわかります。
じわじわ、じっくり、深く理解しながら追究したことをどう言葉で説明するか
日々、苦労しながら考え続けた意義を子どもたちは実感したことでしょう。

発表し、ふりかえり、“探究”は続く…_03 発表し、ふりかえり、“探究”は続く…_04

午前中に発表会を終え、午後は、ふりかえりの時間をとりました。
まずは、発表についてふりかえると……

「質疑応答のときに丁寧に説明できたからよかった」
「自分一人ですべて説明できた」
「あわてずに落ち着いて学んだことを説明できた」

なぜこの学びを行い、そこでどんなことが生じ、いったいどんな結末に至ったのか
「過程」を含めてじっくり説明できたところがよかったようです。

次に、ファイルを整理し、学びの進め方をふりかえりました。
改めてファイルに蓄積した学びの記録を取り出して並べます。
イメージマップ、自分でまとめた図、説明のための文章、集めた資料……
それらを見比べると
学びが進歩してゆく過程と、もっとこうしたらよいという改善点が自ずと見えてきます。
「最初、“天気”ってことから“かたつむり”なんて連想しちゃったんだね!」
学びの最初に作成したイメージマップと
学びの途中で理解をチェックするために作成したイメージマップを見比べて
子どもたちは驚きます。
どのように記録し、図解するとよいか
どんな資料を集めるとよいか
ひとつひとつ確認しながら整理してゆきます。
「また、このやり方がいいなあ……」
ある子どものつぶやきを耳にして
先生と子どもたちが一緒になって自らの「作品」を見比べることが
将来、学びの目利きとなる「評価眼」を養うことにつながると確信しました。

「次はこうしよう!」

子どもたちの思いを次のテーマ学習へとつなげてゆく建設的なふりかえりとなりました。


RI


詩人の旅をふりかえって・・・

テーマ発表会での詩の暗唱は、みんな満足できたようだった。
みんなに書いてもらったふりかえりシートでも、自分の詩に対して
具体的なお褒めの言葉をいただき、自信につながった。
お世話になった橋本鋳造所さんへお礼の詩を書こう!という時でも
書けない子は一人もいない。
限定された題材と時間の中で、さっと詩を書けるようになったのは、
このテーマで詩を書く経験を積んできたからだと実感できた。


改めて、子ども達が書いた詩を全部読み直してみる。


今回、子ども達は詩人たちの技を学んだり、
誰かが書いた詩を題材にみんなで行変えについて学んだり、
毎回の旅をみんなでふりかえり、
作ったイメージマップをもとに全員で一つの詩を作ってみたり、
短歌ってどんな物か学んだり、
みんなに伝わるようにするにはどうしたらよいか考え考え詩を書き直したり、
他にも色々な学びをしてきたのだが・・・

やはり、一番の収穫は
『とにかくたくさん詩を書いた』
これにつきるなと感じる。
子どもたちが元々持っている感性が詩作を通して表面に現れる。
この子はこんな風に感じていたんだ!!
この子のめがねを通して世界を見たら、こんな風に見えるんだ!!
表現されたことで7人に伝わっていく。
詩人から学んだ技法も、今後子ども達の中でこなれて一体化していく。

こんな風に、これから先につながっていくことを
わくわくしてイメージできる・・・・そんなテーマ学習だったと思う。


YT

東京発見伝~ふりかえり~

テーマ発表も終わり、午後は今年からきちんと時間をとって ふりかえりを行う事になりました。

子ども達とは出来上がったガイドブックを最初から見直し、ここではこうだった・ああだったと歩いて回って見た事を思い出しながら話をしました。

東京発見伝~ふりかえり~_01その後、発表の会場で保護者の方々に書いていただいた コメントを読んで反省です。

「初めて1人でやって緊張した!」
「質問に答えられるか心配だった」
「でも意外と大丈夫だった!」
「もっと難しい質問してもよかったのに!」
と緊張と自信のコメントがでてきました。
歩いて見て・聞いて・調べたという自信があるのでしょう!

東京発見伝~ふりかえり~_02さて、その後は、お世話になった方に御礼の手紙を書きました。
2人とも真剣に御手紙を書いています。
相手は、女の子は浅草の仲見世の一番古い店「金龍山」、
男の子は色々な革を見せて教えてくれた「革屋のお兄さん」に。

東京発見伝~ふりかえり~_03 東京発見伝~ふりかえり~_04
本当に沢山の人達との出会いのおかげで2人は大きく成長させていただきました。

本物に出会うという事の大切さも知った「東京発見伝」でした。


LM

蚕糸の森見っけ隊~ふりかえり~

いよいよテーマ発表。
練習ではうまくいきましたが、果たして・・・

蚕糸の森見っけ隊~ふりかえり~実際みんなの前に立つと、緊張してなかなか発表できない子もいました。
はじめてのテーマ発表でしたが、中には自分の好きなことを恥ずかしがらずに堂々と伝えることが出来る子もいました。

そのことがきっかけで、みんなが質問してくれる中で、
最後には全員伝えることが出来、気持ちは伝えることができましたが、表現をすることが課題として残りました。

その後のレビューの時間では、みんなからの振り返りシートに書いてもらった言葉をひとつひとつ受け止め、
「もっと大きい声で発表したい」
「緊張しちゃうけど今度は頑張りたい」
「前を向いて発表する」
という前向きな姿勢が見られました。
今後につながっていけばと思います。

ふりかえりが終わり、最後に今回のテーマ学習でインタビューをさせていただいたり、
仕事を見せていただいたりとお世話になった公園の管理人さんのところへ、御礼を伝えに行きました。
地図も見せたところとても関心をしてくれ、興味深く見てくれました。

今回のテーマ学習を通して、
スクールの近くにあり身近な「蚕糸の森公園」興味あるものがいっぱい見つかった探検隊。
今後もいっぱい好きなものを見つけて、楽しく遊ぶきっかけになれたと思います。


TK

「罪と罰」~概要~

タイトル:罪と罰
探究領域:社会寄与


今回のテーマ学習では
私たちがよりよい社会を作ってゆく上で必要不可欠な「判断力」を
どのように高めていったらよいか探究していきます。
そのために「裁判」について徹底的に学びます。
「裁判」は、自分には直接関係なさそうなことであり
面倒な判断を強いられるので、できることなら避けたいものでしょう。
しかし、私たちが社会の中で幸せに生きてゆくには
よく考えて納得性のある判断を下す場から逃げるわけにはいきません。
そのことを肝に銘じ、的確に判断する力の向上を目指します。


RI

てこでも動かない-概要-

タイトル:てこでも動かない
探究領域:万象究理


ハサミ・栓抜き・エレベーター・車・・・私達の身の回りには
暮らしを豊かにしてくれるものがたくさんあります。
毎日、当たり前のように使っている道具ですが、よーく考えてみましょう。
なんでこんなに便利に使う事ができるのでしょう?


今回のテーマ学習では、こうした身の回りにある道具に隠されている
「てこ」「歯車」「滑車」「りんじく」などの仕組みを丁寧かつ慎重に
実験を重ねる事で「小さな力でも大きな力を生みだす事」を理解していきます。
また、実験した事をベースにして、自分達で模型を作り
その仕組みを説明できるところまでもっていきます。


LM

ゴミと友達~ゴミ・アミーゴ♪ ~概要~

タイトル:ゴミと友達~ゴミ・アミーゴ♪
探究領域:共存共生


毎日生活していく中で必ず出てしまうゴミ。
今回の2・3年生のテーマ学習では、大きな社会問題になっているゴミについて学んでいきます。
「一体どんなものをゴミというのだろうか?」ということから考え、ゴミ問題を深く知り考えていきます。
「限りある資源、自分達には今何が出来るでしょうか?」まずは身近などんなところで出来るところから行動します。


TK

「喰う寝るところに棲むところ」~概要~

タイトル:喰う寝るところに棲むところ
探究領域:共存共生


前回のテーマ「蚕糸の森見っけ隊」で、
一番身近なフィールドを徹底的に歩いて周った1年生。
今回は、「動物が生きていくためには適切な環境が必要である」
ということを学ぶために、そのフィールドで野生動物を観察します。
特に、鳥類約9千種類の中で一番賢いといわれている「カラス」を中心に学んでいきます。
カラスの見た目はどんなだろう?
良く見かけるカラスですが、じっくりと観察した経験は???
何を「喰い」夜はどこで「寝て」昼間の活動はどこでどんなことをしているのか「棲む」?
観察、記録、実験などを通して、動物達も私たちと同じように、
適切な環境の中で生きているということ、
そして、人間が動物達の生態にどうかかわっているのか、
ということにまで進めて行きたいと思います。


YT

2009年06月11日

今年も参加しました!富久フェスティバル!!

今日は毎年交流している新宿区立富久小学校の
「富久フェスティバル」の日です。

富久フェスティバルとは富久小学校の文化祭のようなものです。
子ども達は毎年富久小を訪れ、このイベントに参加するのを楽しみに
しています。

今年も参加しました!富久フェスティバル!!_01  今年も参加しました!富久フェスティバル!!_02

今年も参加しました!富久フェスティバル!!_03  今年も参加しました!富久フェスティバル!!_04

お化け屋敷・まと当て・宝探し・・と面白いブースがたくさん!!
富久小の子ども達との会話も楽しみながら今年もフェスティバルを満喫させていただきました。
10月にはTCSフェスティバルもあります。子ども達の何かしらのヒントになったかな?
富久小の子ども達にもいつかスクールに遊びに来てほしぃね!!

2009年06月12日

“裁判”って何だ?

「今度の探究領域は『社会寄与』だよ!」
前回に引き続き、テーマの探究領域について説明するところからスタートです。
「天気」について学んだのは「万象究理」のため。
つまり、森羅万象の背後にある理屈を究めてゆく学びでした。
今回、「裁判」について学ぶのも
ただ裁判について詳しくなればよいというわけではありません。
「社会寄与」、つまり、私たちがよりよい社会を創りだしてゆくには
私たち自身が社会に積極的に「寄与」をしなければならないと
実感することが目的です。

このように「探究」といっても「領域」によってアプローチの仕方が異なります。
取り組む意義のある「探究領域」をきちんと設定し
多様な切り口から探究する力を高めてゆくのがTCSのテーマ学習です。

「裁判に関わってみたい?」
子どもたちに最初の問いかけをしてみました。
すると全員が「なんかこわいな…」と答えました。
もし自分が下した判決に不満を持たれたら
うらまれて襲われるかもしれないというのです。

なんでそんな面倒なことにわざわざ巻き込まれなければならないのだ!

という思い……多くの大人が内心抱いている気持ちと変わりありません。

“裁判”って何だ?_01  “裁判”って何だ?_02

しかし、「裁判について知っていること」についてイメージマップを作る段になると
次から次へと単語がどんどん出てきます。

有罪、懲役何年、刑事裁判、「静粛に…」、裁判長、弁護士、地方裁判所……

「だっておれテレビのサスペンスドラマ好きだもん!」

確かに、テレビや映画では頻繁に裁判の場面が出てきますし
バラエティ番組にも弁護士はよく出演し、法律に関するネタが扱われています。
法律用語について「知ったつもり」になっている現状が浮き彫りになりました。
ただ、当然ながら、用語の意味、さらには、なぜ裁判をするのか
裁判はどんな流れで行われるのかについては、あいまいで整理されていません。
5月21日に裁判員制度がスタートし、法務省や裁判所などは
一般市民への法教育を積極的に行っています。
そこで、ヒントを求めて、裁判所のホームページを開いてみると
裁判の審理や評議がどのように進められるか
ドラマ仕立てて構成した広報用映画がありました。
著名な俳優さんたちが登場し、裁判の流れがつかめるようにうまく作られています。
「殺人」か「正当防衛」か、「殺人未遂」か「傷害」か
「殺意」の有無をどう証明するか、とてもわかりやすく整理されているのですが……
映画を見た後の子どもたちの感想を聞いてみると

「なんか、軽い調子でわいわいやっているみたいで、あんなんじゃない」
「もっと重い雰囲気だと思う」
「3日だけで決められないんじゃないか」

子どもたちは鋭い!
あまりにも淡々と審理が進み、判決にたどりついてしまうので
実際に裁判をする際の真の苦悩が描き切れていないというのです。
広報用映画の限界と言ってしまえばそれまでですが
だからこそ追究する意義が見つかると考えるのが「探究型の学び」です。
「確かに、うまくできすぎだと思うけど、役に立つ部分もあったよね?」
裁判長が、裁判員に向けて、評議するときに気をつけるべきポイントを
明確に伝えているシーンがありました。

1.結論は早く出そうとしない
2.疑わしきは被告人の利益になるように
3.評議はのりおり自由

「本当の裁判見ないとだめだな……」
「裁判」は、テレビドラマみたいにな派手なものでなくて
評議のときは、だんだん頭がこんがらがってきて眠くなりそうで
もし、変な人が集まったら話し合いもつらそうで
でも、どうして関わらなければならないんだろう?
他人事ではなく、自分の身に重ねて「裁判」考える意識が子どもたちに芽生え
「なんか変だ?」と静かにゆさぶられた感じです。
「テーマ」の「提示」は終わり
次週は、子どもたちが主体的に追究したいと感じる「意義ある課題」への落とし込みです。


RI

どういう仕組みになってるんだぁ!?

今回のテーマはなんと第1日目からの異例の外出から始まりました!
外出先は「科学技術館」。その5階にはメカの部屋があり、たくさんの機械が並んでいます。

初日はその機械で思いっきり遊んでもらいました。
しかし!ただ遊んでいるわけにはいきません!
どうやって動いているのか遊びながら観察してもらう事が目標です。

どういう仕組みになってるんだぁ!?_01  どういう仕組みになってるんだぁ!?_02

どういう仕組みになってるんだぁ!?_03  どういう仕組みになってるんだぁ!?_04

ハンドルを回すと太鼓がなったり、ロープを引っ張ると重たい車が持ち上がったり!
自転車をこぐと向こう側がクルクル回りだしたり・・・
色々と不思議な機械がたくさんあり、子ども達は部屋中を走り回り全ての機械で遊びまくり、
「これ引っ張るとどうなるんだ?」
「ねェそっち側引っ張ってみて?」
「この鉄玉を転がすぞ~!!」と大興奮!!


次の日からはスクールで検証です。
科学技術館の機械に使われていた仕組みを使った実験を行います。
この日は自分達で定規を使った簡単な「てこ実験機」を作りました。
錘には1円玉を利用しました。かなりの手作り感たっぷり!

どういう仕組みになってるんだぁ!?_05  どういう仕組みになってるんだぁ!?_06

さてここで問題です。

「左側は2cmのところに5枚、右側は10cmのところに1枚、このときにつりあうかどうか?」

つりあわない→5人  つりあう→2人

さぁ実験です!

「え~!!!」「なんでつりあうの!?」「ほんとだぁ~!」
予想とは違う結果にみんなビックリ!!

どういう仕組みになってるんだぁ!?_07その後も何問か問題を出し、実験を繰り返しました。
「さぁ、なんでつり合うんだろう?何か隠された秘密はないかな?」
実験結果をノートにきちんとまとめ、隠された秘密を一生懸命に探します。
時間内には探し出せずに宿題となりました。
来週までに「秘密」を探し出せるかな?

来週からも実験!実験!みんなで謎を解決していくぞ!


LM

ゴミと友達?

今回の2・3年生の挑むテーマは「ゴミと友達~ゴミ・アミーゴ♪」
現代の社会で、大きな問題として取り上げられるゴミ問題。
そんな「ゴミ」と友達とは、一体どういうことなのでしょう?

まず、「ゴミについて知っていることって何?」と問いかけると、

ゴミと友達?_01「燃えるゴミと燃えないゴミがある」
「ゴミを網に入れて出すよ」
「くさい!」
「うちのマンションは、ゴミの当番が決まっているよ」
「ボックスに入れて、ゴミを出しているよ」
と、身近なことなのでたくさんの意見が出ました。

次に「ゴミってどんなもののことをいうの?」ということで、そのことを知るひとつの手がかりとして、必要・不必要、使える・使えないという2方向軸で分類してみました。
子ども達は、スクールのもので紙に書き自分の思いつくところに貼っていきます。

ゴミと友達?_02

ゴミと友達?_03

その後は、一つ一つなぜその分類かを確かめてながら、
「僕にとってはシールは不必要だけど、まだ使えるものだ」
「ぼろぼろの家は使えなくなってきているけど、住んでいるから必要だ」
みんなで議論を交わしていきます。

その中で、「ゴミって不必要で、使えないものだよね」
「そうだ。いらなくて必要のないいものはゴミだ!」という声が上がりました。

ゴミと友達?_04そして、みんなでゴミを何か使えるようにする方法を探し始めました。
「リサイクルって、言葉きいたことがあるよ」
「直すのも、一つの方法だよね」
「ぼろぼろの家は、リフォームだ!」

次の日は、実際にどれくらいのゴミがあるのかということを調査に出発!
スクールのすぐ隣にある蚕糸の森公園で一心不乱にゴミを拾いました。

ゴミと友達?_05「あっタバコの吸殻だ!」
「こっちにもあるよ!」
「タバコの吸殻って多いな」
公園の入り口のところでタバコの吸殻を多く拾いました。

ゴミと友達?_06ゴミ拾いは公園の細かいところまでに及びました。
「土にびんが埋まっているよ。これもゴミだ」
「でも、洗ったら使えるかも?」
こんなおもしろい発想も聞こえました。

身近なところに、いろいろなゴミが落ちていてることを実感した子どもたち。
来週は、分かりやすくグラフに整理し、そこから分析をします。


TK

カラスって、どんなだ!?

「く う ね る と こ ろ に す む と こ ろ」
新しいテーマ名を伝えると、二人ともまずは声に出して読むことを楽しみます。

「どういう意味だろう?」と訪ねると、
「家がなかったり、ごはんがなかったり、寝なかったりしたら、死んじゃう」
という意見が出ました。
さっそく、今回は『カラス』の、「喰う寝るところに棲むところ」を探究していくことを伝え、二人がカラスについて知っていることをイメージマップにしていきます。

カラスって、どんなだ!?_01身近な鳥だけに、たくさん情報があがります。
「自分の目でちゃんと見た物は黄色で囲っていこう」
という呼びかけで、次には
「目が合うとつつかれるんだよ!
・・・でも、ほんとかどうかは分からない」
と、客観的な視点で情報を捉えることができ始めています。
さあ、今度はこのマップをよーーーく見ていると
『喰う』『棲む』『見た目』『行動』
の4つに分けられると分かってきました。
それぞれ、『くう共和国』『すむ国』『みため国』『こうどう国』と名づけられ、色分けです。

「国を広げるために見たことや?(はてな)を思いついたらどんどん書いて行こう!」
さっそく、『見た目国』を広げるために、カラスがどんな姿をしていたか、思い出しながら絵を描きます。
「カラスの後ろってどんなだっけ?」「飛ぶ時、足はまげるかな?」
いざ、絵を描くとなると疑問がどんどん出てきます。
 
カラスって、どんなだ!?_02次の日は本物のカラスを見て、疑問点を確かめようと、スクール近辺を歩きます。
が・・・声は聞こえども、なかなか姿を見ることができません。
発見しても、たかーーーい木の上にいるので、細かい部分まで見ることができないのです。
探しに行く前に、「ゴミのところにいるよ!」と、
見当をつけて出かけたのですが、そのゴミがないので、仕方がありません・・・。

そこで、来週は、ゴミがたくさんある場所に出かける計画を立てました。
さて、どんなカラスが見られるのでしょうか??


YT

2009年06月19日

「裁判所」に出廷

「テーマ」を「追究する意義のある課題」に落とし込むには
「現地・現物・現人」に触れて、学びの文脈を豊かにする必要があります。
今回の「現地」はなんといっても「裁判所」。
早速、霞が関の東京高等裁判所を訪問しました。


「裁判所」に出廷_01  「裁判所」に出廷_02

広報の方の出迎えを受けて、法廷の中に入ります。
「何か気づくことはない?」
広報の方に質問されると、すかさずある子が「天井が高い!」と答えます。
「よく気がついたね!」
声が通って聞こえやすいように天井を高くしてあり
また、外部の音を遮断するために窓もついていないという特徴が明らかになります。

「意外に広いなあ」「テレビで見たのと同じ……」

「現地・現物」に触れて、子どもたちの気持ちが動き始めているのがわかります。
裁判所の種類、三審制の流れについて説明を受けた後
いよいよ本日のメインイベント「模擬裁判」です。

裁判官役の子どもは、黒い「法衣」を着て一段高い場所に座ります。
一同を見下ろし、思わず「気分いいなあ!」とつぶやきます。
弁護人役と検察官役の子どもは正対して置いてある机の前に立ち
早くも緊張した面持ち。
被告人役は、スタッフの一人が引き受けました。
「被告人は氏名を述べなさい」
裁判官役の子どもの声が法廷に響き、模擬裁判が始まります。
被告人の罪状はコンビニ強盗。
検察側の冒頭陳述を受けて、弁護側は反論し、物証の提示、証人の発言が続きます。
シナリオはすべて決まっていて、それを読み上げているだけなのですが
子どもたちは、しだいに与えられた役になりきり、「セリフ」に気持ちがこもり、
いつしか熱を帯び、本物の裁判のようになってしまいました。

翌日の授業から、裁判所で説明を受けたこと、模擬裁判で行ったことを
徹底的に思い出し、わかりやすくまとめる作業に没頭しました。
普通だったら、教科書に書かれている内容を丸暗記せざるを得ない「知識」
たとえば、裁判所には最高・高等・地方・簡易・家庭と5種類あることが
自然に頭に入っています。せっかく頭に残ってしまったことを流さないように
わかりやすく書きとめておけば知識化できる!
「体験」という縦糸を「ふりかえり」という横糸でしっかり編んで「知識」を創ってゆきます。

「警察でつかまっても検察官が起訴しないと裁判にならないんだよね」

「裁判に関する言葉の知識」だけでなく、その「裁判が行われる仕組」についても
しっかり理解したことが子どもの発言からわかりました。
なかでも驚きだったのは、人定質問から始まり、裁判官の判決で幕を閉じる
刑事裁判の流れをしっかり「体得」していたことでした。


「裁判所」に出廷_03  「裁判所」に出廷_04

「最初は、裁判官が、被告人の氏名と生年月日と住所を聞いたよ」
「それが人定質問だね」
「その後、検察官が、いつ、どこで、どんな事件を起こして
それが刑法のどんな罪になるかを説明したよ」
「それが起訴状朗読だよ」

リアリティのある「現場」で強烈な「実体験」を通じて深く理解しているので
「専門用語」に置き換えていくだけで、刑事裁判の流れがきちんと整理できました。

先週、イメージマップを書いた段階では
「なんか耳にしたことがある言葉」
に過ぎなかったのに、「実体験」が伴って、「活用可能な知識」に育ってきました。
「小学生でも傍聴できるんだよ。今度はぜひ本物の裁判を体験してみてね!」
裁判所の広報の方の言葉が子どもたちに深くつきささっています。
「ねえ、傍聴しに行こうよ!」
「よし、そうするか」
「テーマ」はまだ明確な「課題」にはなっていませんが
子どもたちの頭の中に、裁判についてのしっかりしたイメージができつつあります。
このような状態になって初めて、「追究に値する課題」が見えてきます。
本物の裁判を傍聴すれば、さらにはっきりと課題が浮かび上がってくるはず……。
来週は、裁判傍聴からスタートします。


RI

実験!実験!大実験!

今週の七選組(4年生)は、「てこ」「滑車」「りんじく」「歯車」の 仕組みを理解するために毎日実験です!

まずは「てこ」

実験!実験!大実験!_01 先週、支点・力点・作用点などの基本的な事を学んだので 今回の実験はその3点を使った実験です。

①作用点が支点に近い時と遠い時。
②力点が支点に近い時と遠い時。
③支点が力点に近い時と作用点に近い時。

この③つの場合に果たして荷物は軽くなるのか?重くなるのか?

いざ実験!

作用点が支点から遠い時は・・「簡単に持ち上がるよぉ!」「楽チン!」
しかぁし、支点に近づけると・・「全然持ち上がらない!」「全体重かけても無理だ!」

次の実験は「バット実験」です。

実験!実験!大実験!_02 これはりんじくの仕組みを利用した「力くらべ実験」です。
力の強い男の子と弱い女の子が対決です!

男の子は「とりゃぁ~!」と全身をかけてバットを回そうとしますが全然回りません!女の子は涼しい顔して「私の勝ちぃ!」

半径が大きい方は小さな力を出すだけで大きな力に変えてくれるのです。


続いて「滑車」です。

LEGOで簡単な定滑車と動滑車の模型を作ってみました。
実験の前に定滑車と動滑車の説明をしました。
説明によると・・定滑車より動滑車を使った方が楽に持ち上げることができるらしい!
本当か!?!? 

実験!実験!大実験!_03 と、いう事で・・
一方には錘をつけ、一方には紙コップをつけビー玉を入れられるようにして
何個入れて錘が持ち上がるか いよいよ実験です。

まずは定滑車
子ども達はゆっくりビー玉を入れていきます。結果→22個
「これで動滑車の方が少なかったらいいんだ!」
「やってみよう。」

動滑車にゆっくりビー玉を入れていくと・・
「おぉ~~~!!」「11個!!」半分の力で持ち上げることができました。

実験が終わると結果をノートにまとめます。
キレイにノートをまとめるのも課題の1つです。

来週からはいよいよ子ども達自身が仕組みを利用した模型つくりに入ります。
どんな模型ができるのか楽しみです。


LM

ゴミを埋めて陸を作る?

まずは、先週拾った蚕糸の森公園のゴミ分別、集計、分析します。

ゴミを埋めて陸を作る?_01 「たばこの吸殻って、とても多いな」
「これは、燃える?燃えない?」
とみんなで協力をしながら、同じ種類のものにまとめ作業。

「このびん洗えば、使えるんじゃない」
前回考えた「使えるように工夫をする」という気持ちが節々に見られました。
ひとつひとつ数えていると
「何でこんなにゴミを捨ててしまうのだろう?」
という一言。

そんな中、屋上でゴミの分別作業をしていたのですが、そこからゴミをポイ捨てしている人を発見。みんなで声をそろえて注意を促しました。
「ポイ捨てはやめて下さい!」

ゴミを埋めて陸を作る?_02そこから、分析をするために棒グラフにして分かりやすく見やすく工夫です。
「色を塗ると分かりやすいよ」
完成品は、”見やすく”という工夫も見られました。

さて、次の日にはいよいよゴミの仕事に携わっている方の声を聞きに、江東区青梅にある”埋め立て処分場”へ見学に行きました。

ゴミを埋めて陸を作る?_03 ゴミを埋めて陸を作る?_04

そこでは、担当の方が待っていてくださり、すぐに説明が始まりました。
「これを見てください」
「何だろう?」
と見ていると、ペットボトルがあったり、何やらいろいろな種類のゴミがまぎれています。

実はこれは埋め立て現場の実際の断面図。説明を聞いて驚きです。
地中43mもこのようにゴミと土が互い違いにサンドされているとのこと。
「焼却したカスは、加工してブロックにして使用するんだ。」
「あっ見たことある」という子どもの声。
身近に使われていることにびっくり!!

ゴミを有効に活用しようという工夫がつまっています。
ゴミ問題が温暖化につながっていることや温暖化により地球が悲鳴を上げていることをひとつひとつ説明してくださいました。
今、そういった問題から埋め立て場に木を植える計画がなされているこということでした。

続いて、実際にゴミがどう処理されているかを見るため車に乗り込んで回りました。

ゴミを埋めて陸を作る?_05 ゴミを埋めて陸を作る?_06

ゴミが粉砕されているところを見学しました。粉砕しそのゴミを見て、
「自転車がいっぱいある」
「ぺしゃんこにされている」
その他にも、ベッド、たんすなど家具類を中心にいろいろなものがあり、どんなものがあるかじっくり観察していました。

ゴミを埋めて陸を作る?_07 実際に埋め立てされたところへ行きました。
「みんなの便がこの下に埋まっています。」
「えぇっ!!」みんなびっくり仰天です。
「意外とにおいないね。」
そのことについて質問すると、この日は風向きの関係で、においがしなかったそうで、いつもは強烈なにおいがするそうです。

今回の見学でたくさんのことを学ばせていただきました。
埋め立て場の方、丁寧なご対応ありがとうございました。
次の日にスクールでは、前日の知ったこと、分かったことを振り返りをしました。
地球規模の問題についての言葉がCO2、温暖化など出てきました。

来週は、ゴミがどう処理されているかを清掃工場を訪れ、探究していきます。


TK

見ているようで、見ていなかった・・・

今週のテーマは朝6時の新宿歌舞伎町のカラス観察からスタートです。
子ども達ははりきって出発です。

見ているようで、見ていなかった・・・_01見ているようで、見ていなかった・・・_02近づくのをためらう子もいましたが、カラスはイメージと違って、意外に警戒心が強く、人間が近寄れば、いったん建物や街路樹の上へ舞い上がり、ちゃんと人間を観察していて見張っていると降りてきません。
こうして実際に見に行くと、いろいろなことに気がつきます。
カラスの歩き方、飛ぶ時の足の様子
尻の方はどうなっているか、着地する時の様子
何を食べているか、鳩との違いは・・・

先週、カラスの見た目を思い出して絵を書いた二人ですが、2人ともくちばしの色に自信が持てず、黄色で描いていました。
実際は・・・・「くちばしは黒だ!!」
見ているようで見ていなかったことを実感する瞬間です。
そしてもう一度描いた絵は・・・・経験に基づいて細かいところまで意識した前回とは全く違うカラスの姿!

カラスの食事風景観察から
「油あげをくわえていたよ!」「お肉みたいなのを食べてたよ!」
キーワードとして「油」と「肉」が上がってきました。
このことを確認し、テーマの最初にあがってきた疑問、
「カラスは人間が捨てたゴミを食べるけど、上にバケツをかぶせれば食べられないんじゃない?」
「カラスがマヨネーズの入れ物を突っついてマヨネーズが飛び散っていたけど、何のためにするんだろう?」
を確かめるために実験をします。
カラスになりきって演技しながら結果を予想をしていくうちに、意見が二つに分かれました。
・カラスは『目』で餌を認識している
・カラスは『鼻』で餌を認識している。

見ているようで、見ていなかった・・・_03見ているようで、見ていなかった・・・_04とりあえず、バケツ実験のための餌は、においを出すために、「油で肉をいためる」ということに決定しました。
早速スーパーで肉を選びます。
「アブラが多いのにしよう!」
餌作りを開始すると二人の思惑通り、スクール中にいいにおいが漂います。

スクールの屋上で、早速実験開始!!ところが・・・。

見ているようで、見ていなかった・・・_05肉を置いたことに気づいてもらうまでに40分、
やっとやってきたカラスですが、やはり警戒心が強く、屋上のフェンスにとまるものの、なかなか降りてきません。
子どもたちは食べる真似までしてアピールしましたが
結局バケツありとナシの違いを見ることはできませんでした。
今日学んだこと・・・
・カラスは警戒心が強い
・スズメは豚肉を食べる
・何かを研究するって大変だ!

そして今度こそカラスがたくさんいる場所で実験をするぞ!!
ということで、翌日この辺ではカラスが多い和田堀公園へといざ出陣です。
ここで、子ども達は期せずしてすごいものを発見してしまったのです!?

見ているようで、見ていなかった・・・_06 実験場所を探し、うっそうとした林を歩いていると、一人の子が
「カラス小屋発見!!」みんなで見にいくと、なんと増えすぎたカラスを捕獲するための捕獲小屋が2つ、中には、わなにかかってしまったカラスが10羽ほどバタバタと飛び回っています。
子どもたちは「カラスの家」だと思っています。
来週、いろいろ話し合うために、じっくり観察します。
「カラスたちは何をしているんだろう?」
飛び回るカラスを見ながらこのつぶやきが何度も聞かれました。

さあ、いよいよ『見た目国』から、さらに深い場所へと探究が進んでいきます。
「今日は、『喰う共和国』がすごく広くなったね!」
たくさんの収穫物を持っての帰り道となりました。


YT

2009年06月26日

真実を追究する努力

真実を追究する努力_01
地上18F。
ほとんど窓のないこのビルの中に
150以上の法廷があるそうです。

先週、模擬裁判を行ったこの場所を
再び訪れたのは
「本物」の裁判を傍聴するためです。

手荷物チェックを終えてビルの中に入ると、子どもたちは「勝手知ったる様子」で
今日の裁判予定が書かれたリストの置かれたテーブルへと向かいます。
覚せい剤使用、道路交通法違反、殺人未遂、傷害、恐喝……
罪状、公判開始時刻、法廷番号をメモし、どの裁判を傍聴するか決めます。
先週の模擬裁判&ふりかえりでどのように審理が進むか
「ばっちり」頭に入っているので、子どもたちの関心は、裁判の各ステップで
実際にどんなやりとりがなされるのか確かめたい!という一点に集中しています。

「次は713法廷だよ!」
書き写したリストを見ながら、速やかに裁判所内を歩き回り、
おもむろに法廷の扉を開けて静かに傍聴席に着き、しばらく傍聴した後、
また別の法廷へ……
「新件」「審理」「判決」――それぞれのステップを「傍聴」することができました。

翌日以降の「ふりかえり」も、先週同様、子どもたちが鋭く観察したことを
徹底的に洗い出してゆく作業です。

真実を追究する努力_02  真実を追究する努力_03

「裁判長はぼくたちのために判決を読むのをやめて
そのうえわかりやすい言葉に言い換えて話してくれたよね!」

「検察官が調書を読み上げたときはすごく悪い人だと思ったけど
最後に被告人が話すのを聞いていたらそんなに悪い人とは思えなかった」

「弁護人は最初に被告人の謝罪文から読み始めたから
無罪を主張するんじゃなくて刑を軽くさせたいと考えたのかな」

子どもたちの言葉を紡いでゆくだけで、裁判官、検察官、弁護人が
自らの「役割」を果たすために、具体的にどのように行動しているか
次第に明らかになります。
私たちの姿を認めて、わざわざ判決の主文を読む場面から再開した裁判長は
傍聴人としてやってきた子どもたちへの「教育効果」も考えていました。
無免許運転やスピード違反を繰り返しても反省の色がなく
1審での「実刑判決」を不服とし、控訴した被告人の態度は
今、目の前にいる「子どもたち」には、絶対に真似てもらいたくない!
という思いが込められていました。

「ムカついたからやったではまた捕まっちゃうよ」

「傷害事件」を扱った別の法廷では、裁判官が、一見、なれなれしく感じられる
ような話し方で被告を諭したことに子どもたちは驚きました。
裁判官はただ「断罪」するのではなく、社会への影響を考え
さらには、被告の「更生」も考慮して判断していることを子どもたちは実感しました。

証拠物件を丹念に挙げながら淡々と立証する検察官に対して
「迫力があるよね。ああいう言い方練習してるのかな」
という感想を抱いた子。
「明らかに犯罪してる人を弁護しようとする気になるのは大変かも」
テレビと異なり、決して派手な姿を見せるわけではない
弁護人の真の姿に触れて、複雑な思いを抱いた子。

「刑事裁判」は、社会の安全を脅かす「犯罪」を「法」に基づいて裁きます。
それは、決して楽でも、楽しいことでもなく、よりよい社会創りのために
誰かがやらなければならない大変な仕事だ……という思いがさらに強くなりました。
裁判官は、模擬裁判のように「量刑を言い渡せばいい」というものではないんだ!
検察は自分たちが起訴した以上は「有罪である」という「自信」を持っているはずだ!
弁護人は、追い込まれた立場にある被告人を守るために全力を尽くさねばならない!

「真相・真実」を明らかにするために、どんな意識で判断しようとしているか
「実感」を伴って理解し始めた子どもたち。
「わたしたちにもできるだろうか……」
いよいよ「テーマ」が「課題化」されてきました。

「自分たちが裁判官の立場に置かれたとしたら、どのように裁判を進めるか」

単に「面白そう!」ではなく、実際の裁判官の気持ちを想像しながら
自分たちの判断力をいかに磨いてゆくか?
「追究すべき課題」が見えてきたところで、テーマ学習の「前半」は終了。
「後半」は、「裁判」で行われているような「判断」を自分たちも行ってみる活動に入ります。


RI

確認 そして 会議

今週の七選組(4年生)はもう1度科学技術館に行く事から始まりました。 これまで習った滑車・歯車・てこなどの仕組みをきちんと確認しにいくのです。

確認 そして 会議_01確認 そして 会議_02

子ども達は機械の前に集まり、色々と話あっています。
「ハンドルを回すとココの歯車に伝わって・・
あっ!パイプの先は小さな歯車になってる!だからゆっくりになるんだ!」
「ねぇこの巨大歯車の歯数はいくつだろ?」 
最初に来たときよりも興味を持っているし、調べたいことがあるので目が違います。
歯車の組み合わせの仕組みがわかってきました。


車を持ち上げる機械の前では大騒ぎです!
「ねェこれが定滑車でしょ。そして動滑車・・」
「あれどうやってつながってるんだ?」「この車何キロだろう?」
すると男の子が係りの人にインタビューに行き、800キロという事が判明!
今度計算してみよう!と張り切っています。


確認 そして 会議_03 技術館で調査してきた事をもとにスクールで説明する事にしました。
しかし、まだまだうまい事説明できません。
「わかったつもりなんだけどなんでうまく言えないんだろう?」
子ども達は説明する事の難しさも痛感しているようでした。


さて、その後はいよいよ模型作りの計画です。
「歯車」「てこ」「滑車」の3つのチームに分かれて作戦会議をする事にしました。

確認 そして 会議_04 歯車チームはレゴとにらめっこしながらどういう模型を作ったら
わかりやすいか考えているようです。
「大きい歯車どうし組合そうよ」「でも小さいのも入れなきゃ!」

確認 そして 会議_05 てこチームは角材を取り出し実験中!
「支点には何を使ったほうがいいのかな?」
「三角の形がいいと思うんだ!」「錘はお米にしよう!」

確認 そして 会議_06滑車チームはまずは知識の整理をしているようです。
「滑車には2つある事を説明して・・」「先に定滑車の説明で次に動滑車だよ」
「なんか今の日本語変だよ」

それぞれのチームが頭をひねって作戦を考えています。
来週はいよいよ模型作りに動きだします。


LM

ゴミよ、どこへ行く?

先週に行った「蚕糸の森公園のゴミ調査」グラフが出来上がり分析していると
「全部拾いきれなかったから調査とは言えないよ」と言う意見。
前回、ゴミを捨てている人への呼びかけたりしていた子ども達。
ゴミへの意識がとても高まっていることを感じます。
「徹底的に調査をしよう!」と、この日は再調査を行うことになりました。
前回、回りきれなかった反省から、話し合いをし、今回は分担をして行うことにしました。

「徹底的に拾う」ということで、今回はみんな目の色が違います。
土の中のものや川の中まで注意深く、隅から隅まで拾っていきました。
「またこんなにゴミがたまっているよ」
「なんでこんなに捨てちゃうんだろ?」
真剣に拾うだけに、気持ちが入っていきます。

ゴミよ、どこへ行く?_01 ゴミよ、どこへ行く?_02
大変多くのゴミを集めることが出来ました。
早速、分別していると、
「やっぱりタバコの吸殻は多いね」
「びんもいっぱいあるよ」
土の中にびんが埋まっていることが多くありました。

前回と少し違った結果が出ました。
これもまた表とグラフに表します。

ゴミを拾うという実体験をしてきたところで、
「ゴミはどのように処理されているのだろう?」
と問いかけると、
「燃やす」「埋め立てる」など色々あがりました。
自分達の目で実際に確かめに、
八王子市の端にある多摩清掃工場へ次の日は見学です。

ゴミのプラットホーム、焼却炉、制御室などなど流れに沿って見学させてもらいました。

ゴミよ、どこへ行く?_03 ゴミよ、どこへ行く?_04
中でも、驚きだったのはゴミの量。
「えぇっ!」
焼却を待っているゴミを見て驚きの声が上がります。
「あっ、ぬいぐるみが捨てられている」
「かわいそうだね」
「まだ使えるんじゃないかな?」
という声もありました。

ゴミよ、どこへ行く?_05 ゴミよ、どこへ行く?_06
「分別をしないと資源もむだになってしまう。
さらに分別をしないと、機械が壊れたりしてしまいます。」
「最後の最後は自分達の手で分けているんだよ。
この役割も、分別をしっかりしてくれたらいらないんだけどねぇ」

多摩地区はとても分別が細かく分かれておりに地球環境のことを考えています。
ゴミを燃やした熱は無駄にせず、暖房や温水プールに使っているということです。
まさに”ゴミと友達”
そのことについて取り組んでいる人たちの姿を見ました。

分別の大切さを現場の人たちから聞いた翌日。
明日はゴミの日ということで、以前に自分達の拾ったゴミを分別し捨てます。

ゴミよ、どこへ行く?_07 「くさい!」
日にちがたったのでさすがににおいが強くなっており、
大変な思いをしながら分別作業をしました。
スクールのある杉並区は、細かく分かれていません。

「まだ、このたばこの包装紙はきれいだから使えるよ」
など、何とか資源にしたいと考えるの声も聞こえました。

ゴミの分別が大切ということを実感した子ども達。
来週は、新宿にあるリサイクルセンターを訪れ、そこで
「おもちゃ病院」というところを中心にインタビューにいきます。
壊れたおもちゃを依頼を受け、直し使えるようにしている方達がどのよ
うな活動をし、どのような思いを持っているのか楽しみです。


TK

新しい経験だらけ

今週は、前2週間で外に出て観察した事や
疑問としてあがってきたことについて話し合ったり
本や資料で調べたりの時間が多く、
1年生にとっては新しい経験の時間でした。

まずは、先週の実験のまとめからです。
バケツ実験で、カラスはバケツなしの肉はすぐに食べに来ましたが
バケツありの肉には、二人の予想に反して、気付きもしませんでした。
「気付かなかったってことは、カラスはどうやって餌を探しているんだろう?」
「目!」


新しい経験だらけ_01 一つ一つ予想を立て
それを記録し
実際に観察して
結果を話し合って、また記録する。
そういった手順も二人にとっては初めてのことです。
自分のファイルに一枚づつ学びの記録が増えていく
手ごたえを感じているようです。


新しい経験だらけ_02 東京都のカラスの数を表したこのグラフ
増減には理由があるはずです。
現象の裏にある理由を考える。これもまた新しい経験です。
意見としては、やはりゴミについて上げられました。
じゃあ今度はちょっと視点を変えて
カラスが増えることについてどう思うか聞いてみました。
すると、増減の背景については「分からない・・・」を
くり返していた子が
「良いことだと思う。別にカラスが増えても飛び回るだけだから
人間に迷惑はかけていない。」
と、はっきりと自分の考えを述べることが出来ました。
たのもしいものです。

そこで、カラスについて書かれた本で
人間に対する害の部分と人間との交流の部分を
スタッフが読み聞かせます。
この2週間、カラスを観察し、予想を立て、また観察し・・・
を繰り返していた子ども達。
本からの情報の面白さにも食いついてきます。
でもやっぱり、自分の目で確かめた事は大切。
本やネットからの情報で分かったつもりにならないよう
現物に触れることを大切にしていきます。

今週最後の実験は、和田堀公園で拾ってきたカラスの羽を切ってみること。
予想は、「羽の素がびっしりつまってる」
実際にはさみで切ってみると・・・・「空洞だ!」
「何のために空洞なんだろう?」飛ぶ時に軽い方がいいって本当?
同じくらいの大きさの物と羽を同時に落としてみると
羽はゆっくり落ちてきます。
それまで、羽の中身が空洞ということと
飛ぶのに有利という考えが結びついていなかった子も
自分の手でやってみることで理解の質が変わります。

新しい経験だらけ_03
来週は、「カラス、どこが悪い!?」の著者
森下英美子さんが
子ども達の疑問にヒントを与えに
スクールにきてくださいます。
楽しみだね!



YT



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