本年度初の大イベント「ホースキャンプ」に行って参りました!
場所は御殿場。東京から車で2時間程度の距離ながら、富士山の麓という最高のロケーションでした。
今回TCSキッズを温かく迎えてくれた「ライディングクラブアルカディア」のスタッフの皆さんに心からの感謝の意を込めて報告させていただきます。
ライディングクラブアルカディアは、御殿場という広大な富士山の裾野にある会員制の乗馬クラブで、競技馬術においてオリンピックレベルの選手を輩出する一方で、乗馬スポーツ・動物を通した青少年の人格形成・情操教育を目的とした活動も行っています。
(ライディングクラブアルカディア URL: http://www.arcadia-world.com/)
小学生を対象とした学校単位の合宿も多く受け入れていて、とある縁でオーナーの方と知り合えたことが今回の企画につながりました。
合宿にするなら徹底的に馬と触れ合う時間を持ちたい、という私たちの強い希望を受け容れてくださり、子ども2人が1頭の馬を担当して飼い付け、手入れ、馬房掃除等を行った上で騎乗ができるというTCSキッズにとって贅沢な夢の実現となったわけです。
アルカディアでTCSの子どもたちがお世話をして騎乗したのは、ウェスタンスタイルのアメリカンクォーターホースという品種の馬です。
小柄ですが、他の品種には見られない人に対する従順さ、物怖じしない勇敢さ等をもつ馬で、安全面からも子どもたちが乗る馬として最適と言われています。
しかし、いくら安全に調教されていると言っても、危険がないわけではありません。しっかりと注意事項を守って馬と接することが大事です。
アルカディアの後藤スタッフに敷地内を案内していただきながら、馬とはどんな動物か、馬に近づく時や草を上げる時の注意などをいただきました。
こちらは競技馬術用のブリティッシュ厩舎で、TCSが泊まった部屋は厩舎の2階。
階下に馬がいるから大きな声や音は出せないぞ~!というのは、元気なTCSキッズたちが生活面でも身を引き締めることができる最適の環境でした。
さて、お待ちかね。担当馬との対面です。
なんと、子ども2人が1頭の面倒を見ます。手入れや飼い付けをしながら健康状態もチェックしなければなりませんから、責任重大!
馬房から馬を出しても、いきなりは乗れません。
騎乗するには準備が必要です。
まずは、裏堀り。
馬の蹄の裏に詰まったおがくずや泥や石、汚物などを掻き出す作です。
次にブラッシング。
馬房でついたゴミやほこりを取り除きます。ブラッシングは、マッサージ効果があり、また馬と人の大切なコミュニケーションにもなります。
豚毛のブラシはしっかりと! ゴムブラシは優しく、ね。
鞍をつけ、馬銜(はみ=くつわ)や、それを固定するための頭絡(とうらく)、手綱など、人が馬に乗るために必要な装具や人の思いを馬に伝える道具類も、自分たちで装着します。
そうして、ようやく騎乗です。
子どもたち、みんな嬉しそう!自然と笑顔がこぼれます。
アルカディアの亀ちゃん、ご指導よろしくお願いします!
Bチームは、大人しく待っています。
Aチームの様子を見たり、亀ちゃんのアドバイスを聞いて、うまく活用できるかな?
騎乗が終わってしまいました。
さみしいですが、また明日。
おっと、仕事はまだまだ終わりではありません。
夕方の飼い付けをしてから自分たちの夕食です。
えさは、草を圧縮したヘイキューブ、エネルギー源として主に麦類、塩・カルシウムの粉末をひとつの桶に入れて与えます。
地から生えている草と違い、ヘイキューブは圧縮されて硬くなっているため、馬は噛み砕いて飲み込むのも大変です。その分、水を多く飲むため補充も欠かせません。
でも、まだまだ。
夕食が終わったら、厩舎の見回り。えさをちゃんと食べているか毎食後チェックします。インストラクター亀ちゃんと皆で1日の振り返りをし、ようやくお風呂。
さすがに疲れたね。みんな、よく頑張りました。
2日目以降は、朝は飼い付けと水やりから始まり、前日のお仕事を1日の流れの中で行います。常に馬を先に食べさせてから自分たちの食事をいただくことも変わりません。
それにしても、ひと仕事した後のご飯はおいしい!
自分たちの食事が終わったら、担当馬の食事の様子のチェック。
食後のルーティーンワークですが、これで馬の健康状態がチェックできます。
問題なければ、馬出しをして、馬房掃除です。
騎乗準備をして騎乗。
手入れをし、飼い付け。そして、自分たちの食事。
食後は、馬房チェック。
これを午前と午後に繰り返し行います。
2日目の朝以降は、馬房掃除もしっかり組み込まれました。
馬房は毎日掃除しなければなりません。
尿やボロ(糞)で汚れた「おが」は毎日取り除き、馬房・厩舎をできるだけ清潔に保ちます。
ちなみにアルカディアでは、厩肥は有機肥料として近隣の農家に使用してもらったりしているそうです。
そして、なんと、2日目の午後には外乗にトライ!
3日目の天気があやしかったので、前倒しで1日早く出ることになりました。柔軟に対応してくださったアルカディアの皆さんに感謝!
Aチームは、こんな林の中にも入って行っちゃいました。まさに”道草”を食われてしまう場面もありましたが、素晴らしい。
Bチームは、まだまだ馬の言いなりになってしまうことが多く、今後のトレニーングを頑張らないといけません。
同じ馬に乗っているのに、馬の行動が違うのには訳があるはず。
Bチーム、リベンジなるか?!
さて、1日の終わりには、手入れのフルバージョンと厩舎掃除を行います。
裏堀りをしてからホースで水洗い。
濡れた毛を拭いた後、蹄油を蹄と裏に塗って、乾燥で割れてしまわないようにします。
2日目の昼食後には、ボス(加藤オーナー)との質問会が行われました。
「馬は、どうして四足歩行なんですか?」
「馬はどのくらいの速さで走りますか?」
「ボスは、いつから馬に乗っていますか?」
子どもたちからの様々な質問に、ボスは優しく答えてくれます。
3日目午後。
お天気がもってしまったので(?)、またしても外乗させていただいちゃいました!
なんというラッキー!
そして、この日は、Bチームも林の中へ!
前日の振り返りを活かし切ったところはさすがです。
見事に、さほど道草食われることもなく
乗り切りました。イェーイ!
手入れだけでなく、厩舎掃除も回数を重ねる毎に慣れてくるものですね。
子どもたちは、自分の担当が終わっても他のところを手伝ったりして、子どもたちはどんどん仕事をこなし、かかる時間は非常に短縮できるようになっていきます。
最終日も、もちろん馬房掃除などの一連の作業をした後に騎乗。
最後のトレーニングは雨でしたが、午前中の予定はインドアでのトレーニングなので問題なし。
慣れた手つきと姿勢で、リズムよく小走りし続けることもできるようになりました。
最後の馬房・厩舎掃除の際には、新しい「おが」が来ました! すごい量です。 馬房掃除の際に汚れた「おが」は取り除いてあるので、新しい「おが」を混ぜて敷き詰めます。
新しい「おが」が気持ち良くて、横になってくつろぐ馬もいるらしい。かわいい!
最後の手入れ、厩舎掃除を終えると、馬たちともお別れです。
お昼をいただき、閉校式。
修了の証として、アルカディアのステッカーを頂戴しました。
皆とっても誇らしそうでした!
別れを惜しみます。
「ありがとう。元気でね」
「また来るね」
おまけです。
騎乗を待つ間に、馬の絵も描いたりしてみました。
子どもたちの心が感じられて、どれも素敵です!
馬も、自分を描いてくれている子どもを優しく見守っているのがわかります。
お別れはさみしかったけど、子どもたちは皆、やり遂げた感・充実感をもつことができたと思います。
TCSらしい、徹底感のある合宿を実現させてくださったすべての方々に感謝!
場所は御殿場。東京から車で2時間程度の距離ながら、富士山の麓という最高のロケーションでした。
今回TCSキッズを温かく迎えてくれた「ライディングクラブアルカディア」のスタッフの皆さんに心からの感謝の意を込めて報告させていただきます。
ライディングクラブアルカディアは、御殿場という広大な富士山の裾野にある会員制の乗馬クラブで、競技馬術においてオリンピックレベルの選手を輩出する一方で、乗馬スポーツ・動物を通した青少年の人格形成・情操教育を目的とした活動も行っています。
(ライディングクラブアルカディア URL: http://www.arcadia-world.com/)
小学生を対象とした学校単位の合宿も多く受け入れていて、とある縁でオーナーの方と知り合えたことが今回の企画につながりました。
合宿にするなら徹底的に馬と触れ合う時間を持ちたい、という私たちの強い希望を受け容れてくださり、子ども2人が1頭の馬を担当して飼い付け、手入れ、馬房掃除等を行った上で騎乗ができるというTCSキッズにとって贅沢な夢の実現となったわけです。
アルカディアでTCSの子どもたちがお世話をして騎乗したのは、ウェスタンスタイルのアメリカンクォーターホースという品種の馬です。
小柄ですが、他の品種には見られない人に対する従順さ、物怖じしない勇敢さ等をもつ馬で、安全面からも子どもたちが乗る馬として最適と言われています。
しかし、いくら安全に調教されていると言っても、危険がないわけではありません。しっかりと注意事項を守って馬と接することが大事です。
アルカディアの後藤スタッフに敷地内を案内していただきながら、馬とはどんな動物か、馬に近づく時や草を上げる時の注意などをいただきました。
こちらは競技馬術用のブリティッシュ厩舎で、TCSが泊まった部屋は厩舎の2階。
階下に馬がいるから大きな声や音は出せないぞ~!というのは、元気なTCSキッズたちが生活面でも身を引き締めることができる最適の環境でした。
さて、お待ちかね。担当馬との対面です。
なんと、子ども2人が1頭の面倒を見ます。手入れや飼い付けをしながら健康状態もチェックしなければなりませんから、責任重大!
馬房から馬を出しても、いきなりは乗れません。
騎乗するには準備が必要です。
まずは、裏堀り。
馬の蹄の裏に詰まったおがくずや泥や石、汚物などを掻き出す作です。
次にブラッシング。
馬房でついたゴミやほこりを取り除きます。ブラッシングは、マッサージ効果があり、また馬と人の大切なコミュニケーションにもなります。
豚毛のブラシはしっかりと! ゴムブラシは優しく、ね。
鞍をつけ、馬銜(はみ=くつわ)や、それを固定するための頭絡(とうらく)、手綱など、人が馬に乗るために必要な装具や人の思いを馬に伝える道具類も、自分たちで装着します。
そうして、ようやく騎乗です。
子どもたち、みんな嬉しそう!自然と笑顔がこぼれます。
アルカディアの亀ちゃん、ご指導よろしくお願いします!
Bチームは、大人しく待っています。
Aチームの様子を見たり、亀ちゃんのアドバイスを聞いて、うまく活用できるかな?
騎乗が終わってしまいました。
さみしいですが、また明日。
おっと、仕事はまだまだ終わりではありません。
夕方の飼い付けをしてから自分たちの夕食です。
えさは、草を圧縮したヘイキューブ、エネルギー源として主に麦類、塩・カルシウムの粉末をひとつの桶に入れて与えます。
地から生えている草と違い、ヘイキューブは圧縮されて硬くなっているため、馬は噛み砕いて飲み込むのも大変です。その分、水を多く飲むため補充も欠かせません。
でも、まだまだ。
夕食が終わったら、厩舎の見回り。えさをちゃんと食べているか毎食後チェックします。インストラクター亀ちゃんと皆で1日の振り返りをし、ようやくお風呂。
さすがに疲れたね。みんな、よく頑張りました。
2日目以降は、朝は飼い付けと水やりから始まり、前日のお仕事を1日の流れの中で行います。常に馬を先に食べさせてから自分たちの食事をいただくことも変わりません。
それにしても、ひと仕事した後のご飯はおいしい!
自分たちの食事が終わったら、担当馬の食事の様子のチェック。
食後のルーティーンワークですが、これで馬の健康状態がチェックできます。
問題なければ、馬出しをして、馬房掃除です。
騎乗準備をして騎乗。
手入れをし、飼い付け。そして、自分たちの食事。
食後は、馬房チェック。
これを午前と午後に繰り返し行います。
2日目の朝以降は、馬房掃除もしっかり組み込まれました。
馬房は毎日掃除しなければなりません。
尿やボロ(糞)で汚れた「おが」は毎日取り除き、馬房・厩舎をできるだけ清潔に保ちます。
ちなみにアルカディアでは、厩肥は有機肥料として近隣の農家に使用してもらったりしているそうです。
そして、なんと、2日目の午後には外乗にトライ!
3日目の天気があやしかったので、前倒しで1日早く出ることになりました。柔軟に対応してくださったアルカディアの皆さんに感謝!
Aチームは、こんな林の中にも入って行っちゃいました。まさに”道草”を食われてしまう場面もありましたが、素晴らしい。
Bチームは、まだまだ馬の言いなりになってしまうことが多く、今後のトレニーングを頑張らないといけません。
同じ馬に乗っているのに、馬の行動が違うのには訳があるはず。
Bチーム、リベンジなるか?!
さて、1日の終わりには、手入れのフルバージョンと厩舎掃除を行います。
裏堀りをしてからホースで水洗い。
濡れた毛を拭いた後、蹄油を蹄と裏に塗って、乾燥で割れてしまわないようにします。
2日目の昼食後には、ボス(加藤オーナー)との質問会が行われました。
「馬は、どうして四足歩行なんですか?」
「馬はどのくらいの速さで走りますか?」
「ボスは、いつから馬に乗っていますか?」
子どもたちからの様々な質問に、ボスは優しく答えてくれます。
3日目午後。
お天気がもってしまったので(?)、またしても外乗させていただいちゃいました!
なんというラッキー!
そして、この日は、Bチームも林の中へ!
前日の振り返りを活かし切ったところはさすがです。
見事に、さほど道草食われることもなく
乗り切りました。イェーイ!
手入れだけでなく、厩舎掃除も回数を重ねる毎に慣れてくるものですね。
子どもたちは、自分の担当が終わっても他のところを手伝ったりして、子どもたちはどんどん仕事をこなし、かかる時間は非常に短縮できるようになっていきます。
最終日も、もちろん馬房掃除などの一連の作業をした後に騎乗。
最後のトレーニングは雨でしたが、午前中の予定はインドアでのトレーニングなので問題なし。
慣れた手つきと姿勢で、リズムよく小走りし続けることもできるようになりました。
最後の馬房・厩舎掃除の際には、新しい「おが」が来ました! すごい量です。 馬房掃除の際に汚れた「おが」は取り除いてあるので、新しい「おが」を混ぜて敷き詰めます。
新しい「おが」が気持ち良くて、横になってくつろぐ馬もいるらしい。かわいい!
最後の手入れ、厩舎掃除を終えると、馬たちともお別れです。
お昼をいただき、閉校式。
修了の証として、アルカディアのステッカーを頂戴しました。
皆とっても誇らしそうでした!
別れを惜しみます。
「ありがとう。元気でね」
「また来るね」
おまけです。
騎乗を待つ間に、馬の絵も描いたりしてみました。
子どもたちの心が感じられて、どれも素敵です!
馬も、自分を描いてくれている子どもを優しく見守っているのがわかります。
お別れはさみしかったけど、子どもたちは皆、やり遂げた感・充実感をもつことができたと思います。
TCSらしい、徹底感のある合宿を実現させてくださったすべての方々に感謝!