タイトル:東京発見伝
探究領域:時空因縁
セントラルアイディア:探検は歴史や価値観、存在意義の洞察につながる。
「『ココドコ』って『中野発見伝』って感じなのかな?」
「まちとか歩いて何かあるか調べるのかな?」
テーマタイトルから、この6週間どんなことをしていくのかを思い巡らせています。
今回の『東京発見伝』は、時空因縁(私たちが生きている場所と時代の特徴と価値の探究)領域です。1年生の『紅葉山見っけ隊』、2年生の『ココドコ』に続くテーマ学習であります。どのテーマも外に出るフィールドワークですが、徐々にハードルが上がっていくことは、子どもたちも感じている様子。同じようだけど違う。では、いったい何が違うのでしょうか。
「東京」を「発見」して「伝える」。分解してみるとその名の通り。
最終的には、自分たちで発見してきたことをもとに、「東京」というまちを紹介することがミッションであることを伝えました。「見っけ隊」で繰り返してきた、発見・疑問の連続と「ココドコ」で身につけた「アリの目・トリの目」を活かして、今回は、「探検隊」になることが彼らの学びの軸となっていきます。「探検の型」に沿って、探検をしてみる。そして、自分なりに東京というまちを捉えていくという、なんともワクワクするテーマであります。
まずは、現時点で思っている「東京」というまちについて、
どんなところなのかを聞いてみました。
「うるさい。なんでもある。人が多い。」
「人だけじゃなく、車も電車もコンビニも事件も多い。」
「何でも多い。便利だけど。」
「夜は通らない方がいい道がある。」
「人が集まるところ。」
「東京ドームとか、国会議事堂とか。」
「阿部さんがいるところもある。」
「国の会議をするところでしょ。」
「空気汚い。落書き多い。」
「酔っ払いがいる。」
便利だと思っていても、いいイメージは持っていないようです。
みんな自分の住んでいるまちではありますが、、。
ただ、東京は都心だけが東京ではありません。
これまでにスクールのイベントで出かけた場所の写真をもとに、
東京か東京でないかを確認していきました。
「ODDって行った光が丘公園!」「東京!」
「雲取山。ここも東京だよ。」
「ここは御殿場だから、静岡県だ!」
「多摩川だ。奥多摩。」「ここも東京なんだ。」
自然の多い東京も知ってはいるものの、イメージとしては変わらない模様。
そのイメージがどう変わっていくかが今後楽しみです。
子どもたちから出てきたイメージの中でも、大きく分けると「人・もの・場所」になっています。この「人・もの・場所」の3つを見ていくことで、まちの特徴が見えてきそうです。見るものは3つ。いよいよ、探検入門に入っていきます。
まずは、準備。どこを歩くのか、凸凹地図で確認していきます。
初回は探検練習として、スクール周辺を歩くことにしました。
スクールから南東に向かって、中野坂上を目指します。
「中野坂上って坂の上?」
「この辺は小さい子どもを連れた人、親子が多いのかな。」
「近くに保育園があるし。」
地図を見ながら、「人・もの・場所」についての仮説を立てていきます。 場所に関しては、坂道、低地、台地など、地形にかんすることになるため、言葉を「地形」に改めることに。
「川が流れているところは低くなってる。」
河川のできかたについて調べてみると、確かに川は地面を削って坂ができていることがわかります。川と坂道の関係。実際に歩いて確かめてみたくなってきます。
歩くときには見るだけでなく、「話す」こと、「記録する」ことも探検には必要な要素です。まちゆく人と話をすることで見ただけではわからない部分も見えてくるかもしれません。そして、忘れる前に記録も大切。今回は、iPadを使って写真を撮っていきます。歩く中で、「人・もの・地形」を「見る・話す・記録する」ことになります。
いよいよ、スクールの周辺を歩いてみます。チームに分かれて出発です。
いつも通っている通学路ですが、
ここから南側、北側を眺めると下り坂になっています。
「ここは山の天辺?」
地形を見て、記録しています。
谷戸運動場に行く途中に通るお米やさん、
思い切って質問をしてみます。
「ここは何年前からお店をしているのですか。」
「60年前くらい。」
「ありがとうございます」
声をかけることができたことはnice challengeではあります。けれど、質問するだけで終わってしまったのはもったいない。 は聞きだせることがなくなってしまう。「聞く」ではなく、「話す」ができるようになると、もっと聞きだせるはず。
どんなふうに考えていいかわからなくなってきたときの「型」はkey-concepts。
ここでは以下の6つに着目することに。
form,function,causation,change,connection,perspective
知ってはいるものの、いざ使うとなると難しいものです。
例えば、changeを使って「60年間お店を続けてきて変わったと思うことはありますか?」と聞いてみるのもひとつです。
ほかの班はみんな「話す」をしている。と焦り出したチームもいました。自分たちのチームも誰かに話をしてみよう!と思ったときには人がいない、、、。やっと会えたのは工事現場で警備をしている人でした。
「ここは外国人が多いと思いますか?」
中野には外国人は少ないと仮説を立てての質問をしてみます。
「ここに住んでいないからわからないなぁ。」との返事。
「ありがとうございます」では終わってしまう。
「ここを通る人で外国の人はいますか?」と見方を変えてみます。
この質問をしたのはインターンで協力してくれている大学生。
さすがだなぁ。と子どもたちの励みになっています。
何度もチャレンジすることで「話す」型を磨いていきたいところです。
スクールから中野坂上まで行く予定でしたが、半分も進まずに時間がきてしまいました。
「探検って面白いね。」
でも、これで終わったわけではありません。
歩いたあとには、振り返りをしていきます。
撮ってきたものの整理や、わかったことの共有、読んでみてわかったことや、
調べたいことを出し合い、新たなる調査へと続いていきます。
AN
※TCS2016年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。
探究領域:時空因縁
セントラルアイディア:探検は歴史や価値観、存在意義の洞察につながる。
[3・4年生]
「『東京発見伝』って『ココドコ』と似てるの?」「『ココドコ』って『中野発見伝』って感じなのかな?」
「まちとか歩いて何かあるか調べるのかな?」
テーマタイトルから、この6週間どんなことをしていくのかを思い巡らせています。
今回の『東京発見伝』は、時空因縁(私たちが生きている場所と時代の特徴と価値の探究)領域です。1年生の『紅葉山見っけ隊』、2年生の『ココドコ』に続くテーマ学習であります。どのテーマも外に出るフィールドワークですが、徐々にハードルが上がっていくことは、子どもたちも感じている様子。同じようだけど違う。では、いったい何が違うのでしょうか。
「東京」を「発見」して「伝える」。分解してみるとその名の通り。
最終的には、自分たちで発見してきたことをもとに、「東京」というまちを紹介することがミッションであることを伝えました。「見っけ隊」で繰り返してきた、発見・疑問の連続と「ココドコ」で身につけた「アリの目・トリの目」を活かして、今回は、「探検隊」になることが彼らの学びの軸となっていきます。「探検の型」に沿って、探検をしてみる。そして、自分なりに東京というまちを捉えていくという、なんともワクワクするテーマであります。
まずは、現時点で思っている「東京」というまちについて、
どんなところなのかを聞いてみました。
「うるさい。なんでもある。人が多い。」
「人だけじゃなく、車も電車もコンビニも事件も多い。」
「何でも多い。便利だけど。」
「夜は通らない方がいい道がある。」
「人が集まるところ。」
「東京ドームとか、国会議事堂とか。」
「阿部さんがいるところもある。」
「国の会議をするところでしょ。」
「空気汚い。落書き多い。」
「酔っ払いがいる。」
便利だと思っていても、いいイメージは持っていないようです。
みんな自分の住んでいるまちではありますが、、。
ただ、東京は都心だけが東京ではありません。
これまでにスクールのイベントで出かけた場所の写真をもとに、
東京か東京でないかを確認していきました。
「ODDって行った光が丘公園!」「東京!」
「雲取山。ここも東京だよ。」
「ここは御殿場だから、静岡県だ!」
「多摩川だ。奥多摩。」「ここも東京なんだ。」
自然の多い東京も知ってはいるものの、イメージとしては変わらない模様。
そのイメージがどう変わっていくかが今後楽しみです。
子どもたちから出てきたイメージの中でも、大きく分けると「人・もの・場所」になっています。この「人・もの・場所」の3つを見ていくことで、まちの特徴が見えてきそうです。見るものは3つ。いよいよ、探検入門に入っていきます。
まずは、準備。どこを歩くのか、凸凹地図で確認していきます。
初回は探検練習として、スクール周辺を歩くことにしました。
スクールから南東に向かって、中野坂上を目指します。
「中野坂上って坂の上?」
「この辺は小さい子どもを連れた人、親子が多いのかな。」
「近くに保育園があるし。」
地図を見ながら、「人・もの・場所」についての仮説を立てていきます。 場所に関しては、坂道、低地、台地など、地形にかんすることになるため、言葉を「地形」に改めることに。
「川が流れているところは低くなってる。」
河川のできかたについて調べてみると、確かに川は地面を削って坂ができていることがわかります。川と坂道の関係。実際に歩いて確かめてみたくなってきます。
歩くときには見るだけでなく、「話す」こと、「記録する」ことも探検には必要な要素です。まちゆく人と話をすることで見ただけではわからない部分も見えてくるかもしれません。そして、忘れる前に記録も大切。今回は、iPadを使って写真を撮っていきます。歩く中で、「人・もの・地形」を「見る・話す・記録する」ことになります。
いよいよ、スクールの周辺を歩いてみます。チームに分かれて出発です。
いつも通っている通学路ですが、
ここから南側、北側を眺めると下り坂になっています。
「ここは山の天辺?」
地形を見て、記録しています。
谷戸運動場に行く途中に通るお米やさん、
思い切って質問をしてみます。
「ここは何年前からお店をしているのですか。」
「60年前くらい。」
「ありがとうございます」
声をかけることができたことはnice challengeではあります。けれど、質問するだけで終わってしまったのはもったいない。 は聞きだせることがなくなってしまう。「聞く」ではなく、「話す」ができるようになると、もっと聞きだせるはず。
どんなふうに考えていいかわからなくなってきたときの「型」はkey-concepts。
ここでは以下の6つに着目することに。
form,function,causation,change,connection,perspective
知ってはいるものの、いざ使うとなると難しいものです。
例えば、changeを使って「60年間お店を続けてきて変わったと思うことはありますか?」と聞いてみるのもひとつです。
ほかの班はみんな「話す」をしている。と焦り出したチームもいました。自分たちのチームも誰かに話をしてみよう!と思ったときには人がいない、、、。やっと会えたのは工事現場で警備をしている人でした。
「ここは外国人が多いと思いますか?」
中野には外国人は少ないと仮説を立てての質問をしてみます。
「ここに住んでいないからわからないなぁ。」との返事。
「ありがとうございます」では終わってしまう。
「ここを通る人で外国の人はいますか?」と見方を変えてみます。
この質問をしたのはインターンで協力してくれている大学生。
さすがだなぁ。と子どもたちの励みになっています。
何度もチャレンジすることで「話す」型を磨いていきたいところです。
スクールから中野坂上まで行く予定でしたが、半分も進まずに時間がきてしまいました。
「探検って面白いね。」
でも、これで終わったわけではありません。
歩いたあとには、振り返りをしていきます。
撮ってきたものの整理や、わかったことの共有、読んでみてわかったことや、
調べたいことを出し合い、新たなる調査へと続いていきます。
AN
※TCS2016年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。