東京コミュニティスクール-探究型学習が教育の特長-全日制オルタナティブスクール(小学1年生から6年生)

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2012年05月 アーカイブ

2012年05月11日

自分の好きなこと・やりたいこと・できること


[1・2年生]


タイトル:I am special, YOU are Special.


お父さん・お母さんのインタビューシートを読んで、自分のことを新たに知ったり、自分のいいところに気付いた子どもたち。


自分のいいところにもっと気付くために、
自分の興味関心・能力(すきなこと・やりたいこと・できること)について考えてみました。


自分の好きなこと・やりたいこと・できること01

「くぎうちが好き。」
「みんなと遊ぶのが好き。」
「スキー合宿に行きたい。」
「足の裏が見えるぐらい足を上げることができる。」


など、自ら記録していきました。中には紙いっぱいに書く子も。
テーマ初期は、自分の意見を書いていくことも大変だった1年生もだんだん慣れてきたようでした。
「もう出て来ないや。」と言ったり、
集中がきれてしまったりしつつも、そこで終わらず後で書き足す姿も見られました。


アートクラスでも、テーマに関連した活動をしています。
ただ今、アウトプットに用いる等身大自画像を制作中。
自画像を描き、模造紙を貼り合わせた大きな紙に体を象ります。

自分の好きなこと・やりたいこと・できること03   自分の好きなこと・やりたいこと・できること04


自分の好きなこと・やりたいこと・できること02手型・足型をとった時は、自分で絵の具を混ぜて作ったオリジナルカラーでスタンプ。
並べるとカラフルな型が出来上がりました。
子どもたちが持って来た生まれた頃の型と比べてみると、
「全然大きさが違う!」
と子どもたちも自分が大きくなったことを実感していたようでした。


さぁ、来週はテーマ発表会に向けて、アウトプットを完成させよう!



EN


TCS2012年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。

「わからない」から「わかる」

[3・4・5年生]

“わかった”と思ったことが“わからなくなる”

子どもがこんな状態に陥っているのを目にしたら

理解力がない子ねえ……

と嘆くか

教え方がなってないんじゃないの?

とあきれる人が多いのではないでしょうか。

しかし、人がある原理を「理解 understanding 」するためには、
「わかる」と「わからない」との間の往復運動を必ず繰り返します。

ある「原理」を知り、「練習問題」で「確認」したときには、答え
も出せたし、わかったような気がした……ところが、自らこの「原理」
を活用した「装置」を設計しようとしたらわからなくなった……こう
なるのが「ふつう」です。

「知る」ことと「活用できる」こととは違う

のですから、当然のこと。現実への活用に迫られて「わかったつもり
に過ぎなかった」ことが明らかになります。

「この設計図、なかなかよく書けているんだけど計算が違うなあ……」

複滑車を用いて、2トンの重さの車体を、より小さな力で引っ張ること
を可能にするなかなか面白い「装置」を設計・デザインできているの
ですが……残念ながら、肝心の数値の計算が誤っています。

定滑車2つに、動滑車を1つ組み合わせ、丁寧に仕組みを描き、どの
部分にどれだけの力が働くか数値まで細かく書きこまれています。
熱心に「ホームワーク」に取り組み、じっくり考えてきたことがよく
わかります。と同時に、この「設計図」は、見事にこの子の「理解」
の状態を浮き彫りにしました。定滑車が2つで動滑車が1つの場合、
定滑車と動滑車とのロープのつなぎ方を工夫すれば、確かに「1 / 3 」
の力にはなります。しかし、この子の「設計」では、定滑車1つと
動滑車1つの場合と変わらないロープのつなぎ方をしているので、
「 1 / 2 」の力にしかなりません。

与えられた練習問題を解く場合、動滑車から伸びる3本のロープが
すぐに目に入ってきます。このため、

3本だから……3分の1

というような“なんとなくの”理解でも正解してしまいます。

しかし、自分で「設計図」を書くとなると、動滑車と定滑車とを1本
のロープでどのようにつなぐか、ロープを引っ張ったとき、どんな
ふうに滑車が動くか、といったことをしっかりイメージできないと
ダメです。こうなって初めて、「わかったつもり」が破綻します。

(あれっ……いったいどんなふうにロープがつながってたんだろう)

「わかった」と思っていたことが、一気に「わからなくなる」のです。

ここで子どもに「ああもういやだ」「もう無理」と思わせず、「深い
理解に向けての避けざる一里塚だ!」と気づかせることが探究教師の
役目です。そのための仕掛けが、子ども一人の力だけで重量2トンの
車を軽く動かしてみるという課題を成し遂げるという「ミッション」
設定です。

ただやらされている「学習課題」ならば、「別にわからなくてもいい
や」となってしまうでしょう。しかし、子どもたちにはミッションが
浸透していて、どうしても自分たちの考案した装置で車を動かしたい
と強く念願しています。

「どうすれば3分の1になるんだろう……」

なんとか数学的に正しい理解に到達しようとねばり強く取り組みます。
「宿題」の「間違い直し」とはひと味違う、authentic な仕事だから
こそ正しい値を出したいという気迫が生まれます。

一方で、この子に触発されて、他の子たちも“勝手に”しかし“有機的に”
動き始めます。一見、特に話し合いなどしているように見えず、みな黙々
と勝手に考えているようです。しかし、あちこちで「つぶやき」が起き、
その「つぶやき」が思わぬ「気づき」や「発見」につながっています。

「もっと動滑車を増やせないかな……」
「滑車が増えると滑車の重さも加わっちゃうからなあ……」
「棒とロープだけで滑車みたいにするのもありでしょ……」

子どもたちはお互いのつぶやきを勝手に理解し、それぞれ自らの「設計」
をふりかえり、より洗練され、より正確な「設計」を目指します。

このままでは不完全でミッションがうまくいかないだろう!
それはいやだ!なんとかミッションを達成したい!

そんな切迫感に後押しされて、あれこれ考えるから、思わずつぶやいて
しまう。するとそのつぶやきが別の子に予期せぬ刺激を与え、思わぬ
「ひらめき」を生み、その「ひらめき」をやっぱりつぶやく。それがさらに
波及して……というように「発見」の連鎖が生じるのです。このプロセス
を経ずして、「原理」を「活用」できるようにはなりません。

子どもたちは、単なる「教科」の学びでは到達できない「探究」の深み
へと進み始めました。

RI

TCS2012年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。

天気図と天気のつながりは?

[6年生]

テーマ第4週目。

ゴールデンウィーク前に、簡易な観測装置を自作して気象を観測してみたものの、
正確なデータの収集の大変さを実感した子ども達。
実際にどのように天気を予測しているかを知るために気象庁を訪問することに
しました。

20120507wk_2.JPG

気象庁職員の方のナビゲートのもと、普段見られない予報室の様子を
見させていただきました。
予報室の中には、たくさんのパソコンとモニター、そして天気図が
並べられていて、24時間365日休むことなく動いている緊迫感が
伝わってきます。

20120507wk_4.JPG 20120507wk_7.JPG

気温、風向、風速、雨量だけでなく、小さな地震や台風など、わずかな
気象の変化も見逃さず、数多くの気象データを予測に活用している現場に
触れることができました。

帰り際にお天気相談所に寄り、天気を予測するためのポイントを
伺うことにしました。

(ポイントさえわかれば、すぐに天気を予測できるのでは・・・)

そんな甘い期待はすぐに吹っ飛ぶことに。
職員の方の説明の中で専門用語が飛び交い、子どもたちの頭は破裂寸前です。
蒸し暑い部屋の空気との相乗効果で睡魔に襲われます。

何とか必死に説明に食らいつく中で、以下の項目が天気を予測する際の
ポイントであることがわかってきました。

・地上だけでなく上層の様子を知る必要がある
・雲の動きを追う

翌日は、スクールにて天気図を読み解くにあたって必要な基礎知識を
学ぶことにしました。

ゴールデンウィークの間、決まった時間に空の写真を撮り続け、テレビの
天気予報を見てきた子どもたちに新聞の「天気図」のコピーを渡します。

天気図をながめながら、話題はここ最近の天気の移り変わりの激しさに。

「この前の日曜は夕方すごい雨だったよね。」
「今日も午前中あんなに晴れていたのに、急に雨が降り出したもんなあ。」
「昨日の見学で気象庁の○○さんが『上空に寒気が流れ込むのが影響して』と
言ってたよね。」
「そうそう、テレビのニュースでも同じこと言ってた!」

低気圧の上空に冷たい空気が入り込んだらどうなるのか?
手持ちの天気図を見るだけではわからない新たな疑問が生じてきました。

温められた空気は上昇することは実験で既に確かめています。
温かい空気は周囲の温度と同じになるまで上昇し続けますが、上空の空気が
冷たいので「温度差」がなかなか縮まりません。
すると、いつまでたっても上昇し続けます。
となると・・・
ある高さから生じた雲がいつまでたってもでき続けることになる。
「そうか!低気圧の上空に寒気が流れ込むことでいつもより雲が
できやすくなるんだ!!」

実験で確かめたことと実際に自分の五感で体感した天気と天気図で
表されたデータとの間がつながった瞬間です。

では、今日の天気図から明日の天気図の変化を予想できるのか?
その天気図を見て、明日の天気を予想できるのか?
いよいよ来週から、天気を予測する作業に入ります。


TCS2012年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。

2012年05月15日

テーマ学習発表会5/25

TCSテーマ学習発表会のご案内


東京コミュニティスクール(TCS)のテーマ学習では、1年間に6つの探究領域を学びます。ひとつの探究領域のもとでクラス毎にテーマが設定され、約6週間単位で活動が行われていきます。
(発表までの6週間、子どもたちが学んできた様子の詳細は、探究テーマ一覧表よりご覧ください。)

テーマ学習の成果を発表するテーマ発表会では、保護者だけでなく、一般の方々にも参加していただける機会になっています。(ご希望の方は、下記要領にてお申込みください。)

子どもたちは、どのようなプロセスで、どのようなことを学んでいるのか・・・。
ぜひ、直接子どもたちの様子を見に来てください。


               記

【日時】 2012年 5月25日(金) 9:30~11:30

【スケジュール】
9:30        開場
9:30~9:35   イントロダクション
9:35~10:10  「I am special ,YOU are special」
10:10~10:35 「てこでも動かない」
10:35~10:45 休憩
10:45~11:15 「明日天気になーれ!」
11:15~11:20 総評

【会場】 セシオン杉並  2階 視聴覚室
     東京都杉並区梅里1丁目22−32
     (東京メトロ丸の内線「東高円寺」駅より徒歩5分、地図はこちら
     ※車でのご来場はご遠慮ください。

【お申込み・お問合せ】
 東京コミュニティスクール
 E-mail:school@tokyocs.org
 TEL:03-3313-8717
 ※迷惑メール防止のため、「@」を全角にしています。お手数ですが、半角に変更してから送信してください。

  お申込みの際は、
   件名に、「テーマ学習発表会参加希望」とし、
   本文に、以下の事項をお知らせください。
     1.参加者氏名(すべて記入ください)
     2.(保護者の方は)お子さんの現学年
     3.E-mailアドレス
     4.電話番号(最も連絡のとりやすい番号)
     5.TCSを知った経緯(知人、ネット検索、新聞名・雑誌名など)
     6.質問事項等(あれば)


2012年05月18日

自分らしさが詰まった​一枚


[1・2年生]


タイトル:I am special, YOU are Special.


残すは二週。
発表に向けてアウトプットづくりに入りました。
これは、テーマを通して今まで発見したことを記す他に、等身大自画像を制作し一枚にまとめます。


等身大自画像はアートと協力して、制作中。
色塗りでは、肌色から自分でつくってみました!
市販されている肌色(ペールオレンジ)と自分の肌の色を見比べてみると、
「違う!」
「こんなに赤くない!」
と子どもたち。


自分らしさが詰まった​一枚01  自分らしさが詰まった​一枚02

「朱色と白色を混ぜてみよう!」
「もう少し白が必要かな?」
肌の色にはどんな色が混ざっているか鏡で観察しながら、
7人7通りの肌色をつくり上げました!
同じ顔でも場所によって、色が違うことを子どもたちは発見して彩色していました。


自分らしさが詰まった​一枚03ポーズや表情だけでなく、自画像に描く服にも彼らのオリジナリティが発揮されています。
「こういうドレスを夏になったら着てるんだー。」


発見は、顔・からだ・声・くせ・性格・好きなこと・やりたいこと・できることなど各カテゴリーから一つずつ選んで書いていきます。
「テーマ発表会で発表したい!って思うことは何?」
「“変な声”ってどんな声?」
など話合いながら書く内容を決めていきました。


デザインは自由!
「絵を描いてみる!」
「写真を貼ろうかな。」
「色鉛筆でカラフルな文字にしてみたい!」
と子どもたちはそれぞれアイデアを出して工夫していました。


さぁ、来週はアウトプット完成、そしてテーマ発表会に向けて頑張ろう!!

やってみなくちゃわからない〜大滑車実験

[3・4・5年生]

人類は、「原理」を発見すると同時に、その「原理」を「現実」に
「活用」し、「技術化」して生活を営んできました。アルキメデス
の偉大さは、数学的な“原理”を「発見」し、なおかつ“技術化”して
「発明」につなげたところにあります。そのアルキメデスの歩みを
たどり、体感することが今回の「探究」の要です。

そのためのミッションが……

子ども一人の「人力」のみで、重さ2トンの車を動かす

ということです!

ここまでずっと考えてきた定滑車と動滑車との組み合わせによって
「小さな入力でも大きな出力を発揮する仕組み」を実際に作り出さ
なければなりません。

「滑車をどうしよう……」

肝心の滑車をどこで手に入れるか……
買う?どこで?借りる?誰に?

まず、購入の可能性を探るため、ネットで調べてみると、工業用の
滑車は安いものは1万円ぐらいでした。

「高いなあ……」

そのうえ、かりに買ったとしても、この実験の後、使い道がありま
せん。

「山岳救助用の滑車があるよ」

ある子が、レスキュー隊が用いる滑車の存在を調べてきました。
登山やサマーキャンプで不慮の事態が起きたときに使えそうです。
しかし、値段は8千円ぐらいします。

じゃあ借りる?業務用の滑車レンタルでは、5000円ぐらいかかるうえ
に、一般の人には貸してくれないことがわかりました。

う〜ん、困った。車を引っ張るための「滑車」を用いた仕組みは設計
できたのに、「滑車」がなければ「絵に描いた餅」になってしまう……

「滑車について学んだ意味がないよ……」

ある子がぼそっとつぶやきました。

「本当にそうかな?」

すかさず、探究教師として、 perspective 転換を促す挑発的な“返し”
を行います。

本当に「滑車」がないとできないのか……「滑車」が手に入らなくても、
「滑車」の「原理」を活かせる「代用品」を思いつけばよいのでは?

現実場面では、予算・道具を始めとする数々の「制約」に直面します。
その際に、「ないからできない」ではなく、どう「工夫」して乗り越え
てゆくかが大事。簡単にあきらめずに、あれこれやってみて、事態を
打開してゆく力こそ真のアルキメデス的発想でしょう。

「レスキューの人はカラビナだけで救助してる」

さっき、救助用滑車の存在を見つけてきた子が、登山用のカラビナと
ロープだけで、人を引き上げることが可能だということも調べてきて
いました。カラビナなら安価で手に入りますし、火事で窓から階下へ
降りなければならないとき、川登りで押し流れそうになったとき、
おおいかぶさっている重い物をどかすとき、というように非常時に
応用可能な「技術」です。

ということで、カラビナとロープでいざ車を引っ張ることに挑戦!
場所は、とある公園の駐車場。天気は快晴!ギラツク太陽が暑い!

まず、車に結びつけたロープを引っ張ることから始めます。これで
車が動いてしまったら、元も子もないのですが……やはり動きません。
子ども1人では到底無理で、3人掛かりでやっと動きました。

そこでいよいよ「カラビナ」を使うことにします。子どもたちはこれ
までの学びの成果を大いに発揮し、あっという間に、5分の1の力で
ひっぱれる「仕組み」を作りました。

さあ、さっきよりは軽くなっているはず……ということで引っ張って
みると……びくともしない。なんかさっきよりも重くなったような気も
する。

えーっ?なんで?原理はばっちりなのに……これぞ「机上の空論」か

「問題」が起きたらすぐ「改善」!がっくりしている暇はありません。
引っ張っているときどんな「問題」が生じているのか、よーく観察して
みると……

表面がでこぼこしているロープを用いているうえに、カラビナの一点に
重みがかかってしまい、ロープがカラビナに食い込み、滑っていかない
ようです。これではどんなに引っ張っても車は動きません。カラビナの
数を減らし、ロープの摩擦を少なくしてみましたが、効果はありません。

車がスタックしたときカラビナとロープをうまく用いて引っ張り上げる
ことができるのにどうして……やっぱり「滑車」じゃないとダメなのか
なあ……

しかし、ここからがアルキメデスになれるかどうかの正念場。「弱音」
を吐きそうになっている子どもたちに対して、

“今こそあきらめずに知恵をしぼり出すとき!”

と鼓舞します。

車の「牽引フック」をよく見てみると、丸い形をしているうえに、表面
がツルツルしていて滑りがよさそう。ついでに、ロープも表面が滑らか
で滑りやすそうなものに変えてみたらどうだろう?「原理」はそのまま
で「装置」に用いる「道具」を変えてみる作戦に出ることにしました。

さあ、今度こそと期待を込めて精一杯力を出してひっぱると……ゆっくり
と車が動き出しました。

「やった!」

子どもたちから歓声が上がります。見事に子ども一人の力で車を動かす
ことに成功しました。

何度か繰り返すうちに、ひっぱり方のコツを子どもたちはつかみます。
動滑車の「原理」を活用して引っ張っているので、車の移動距離はわずか
なのにもかかわらず、ロープはどんどん引っ張っていかなければならない
のです。したがって、その場に立ち止まらず、どんどん先に歩き続け、
常にロープがピーンと張っている状態にしないと力が伝わらず、車が止ま
ってしまうことがわかりました。

「滑車が回るってすごいことなんだね」

ロープの動きと車の動きをじっとながめていた子が、思わず発した一言
です。ロープによる力の分散と滑車の回転運動とがあいまって、より効率
的に小さな力を大きな力に変換できる……滑車を用いなかったことで、かえ
って、滑車という「技術」の素晴らしさに気づいたと言えましょう。

「原理」を「現実」に「技術化」することの大変さと、だからこそ「発明」
された「技術」は偉大なのだと深く実感する素晴らしい「大滑車実験」と
なりました。

RI

TCS2012年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。

天気図を読み解け!

[6年生]

テーマも残り2週。
今週からは天気図を読み解く作業に入ります。

気象データをきちんと理解しない限り、天気の予想も当て勘の域を
超えることができません。

高気圧だとどうして雲ができにくいか、逆に低気圧だとなぜ雲が
できやすいか
あたたかい空気と冷たい空気がどのようにぶつかって前線ができ、
どのように雲ができるか
低気圧から寒冷前線と温暖前線がどのように伸びているか
それぞれの前線はどんな動き方をするか

情報の多さに頭がパンクしそうになりながらも必死に食らいついてきます。
この地道な作業を通じて、子ども達の天気図に対する見方が次第に
変わってきました。

「あっ、確かに温暖前線の進行方向側に雨マークがついている場所が
 あるよ。雨雲ができてるんだ!」
「寒冷前線の端の方に雷マークもあるよ。これは積乱雲の仕業に違いない!」

興奮した口調で、次々に新たな発見が出てきます。
天気図には何が書かれていて、それは天気の変化とどう関係があるのかを
学ぶことで、これまでは単なる記号でしかなかったものに意味が
見出されたのです。


さて、天気図の見方を学んだ子ども達はいよいよ、天気図や気象衛星からの
写真などの気象データを分析、統合して明日の天気を予測する作業に入ります。
学びの成果を実際に試す機会がやってきました。

「沖縄付近に前線が停滞してるね。前線に沿って、雨雲も広がっているし。
 もう梅雨に入ったのかな?」
「昨日、一時的に雨が降ったけど、この寒冷前線に伴う雨雲が関東地方を
 通り過ぎたせいだね。きっと。」

日本気象協会と気象庁のホームページを駆使し、何度もしつこく天気図を
見比べます。

「朝鮮半島付近にある低気圧が日本に近づいてくるんじゃないかな?」
「たしかに。けど、低気圧の速度から考えて、雨が降るのは明日の後半だと
 思うよ。だから、明日の天気の予想は『晴れのち雨』にしよう!」


20120514wk_3.JPG

肝心の結果はと言うと、午前中の晴れ模様が嘘のように、お昼過ぎに
雨が降り始めました。
すぐに雨は止んだので、「晴れ一時雨」といったところです。

「やった!ほぼ予想が当たった!」

予想がほぼ的中し、子ども達も興奮を隠しきれません。

まぐれ当たりでないことを証明するためにも、その次の日と週末の
運動会の日についても天気を予測することにしました。
また、予測の精度を上げるため、気象庁のお天気相談所の方に
教えていただいた高層天気図についても、ホームページでその見方を
学ぶことにも取り組みました。

「最初は『西から東に天気が変わる』ってことしか知らなかったから、
 大阪や名古屋の天気を見ていただけだったのに。
 これって結構すごいことだよね。」

男の子がぼそっとつぶやきました。
これまでの学びの成果を自分なりに実感している様子です。


来週金曜はとうとうテーマ発表会です。
ラストスパート、頑張っていこう!

HY

TCS2012年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。

2012年05月25日

自分マップ完成&発表会!


[1・2年生]


タイトル:I am special, YOU are Special.

テーマ最終週。
自分の等身大自画像や特徴を書き込む、自分マップの制作も追い込みに入りました!


自分マップ完成&発表会!01 自分マップ完成&発表会!02


手型足型を貼る場所や、名前を書く場所、特徴を書き込む場所、飾りつけも各自でデザイン。
すると、生まれた時の手型足型も貼ったり、顔に関係する特徴は顔の近くに貼ったりと、それぞれがこだわり、十人十色なオリジナルマップが完成しました!


テーマ発表会でも各々が工夫します。
マップを披露し、テーマを通して発見した自分の特徴を発表するのですが、ただ読み上げるだけでなく、からだを張って表現することに挑戦です。


自分マップ完成&発表会!03 自分マップ完成&発表会!04


できること「体が柔らかいこと」を証明するためにリンボーダンスをする子、
「おならが(すぐ)だせる」特技を実践するために家でもおならを出す練習をしてきた子(もちろん、発表会本番でも披露していました~)、
バレエのポーズで自画像を描いたことから、なんとバレエの衣装で登場した子もいました!
マップだけでなく、発表でも自分らしさを表現しようとする姿が見られました。


それに緊張しながらも(特に一年生にとっては始めての発表会!)、子どもたち自身が楽しそうに発表していたことも印象的でした。
また、自分の発表だけでなく仲間の発表にも耳を傾け拍手で応援したり、逆立ちをする子の足を持つなどサポートをする姿も見ることができました。


みんなお疲れ様!
これからも自分らしさを大切にして自分や仲間のスペシャルを発見していってね!

伝わるように伝える

[3・4・5年生]

大滑車実験も成功し、あとはこの成果をいかに発表するかです。
今回、発表において大事にしたいポイントを、ふりかえりシートの
評価項目に反映しました。それは……

わかりやすく説明すること

そして

熱意を持って伝えるということ

です。

わかりやすく伝えるためには、まず、全体のストーリーがしっかり
していなければならず、そのうえで、説明すべき個々の項目を聞き手
が理解しやすいように簡潔明瞭に伝えることが必要です。

実験のときの様子はビデオを流すことになっている……じゃあ、この
前後にどんな順序でどんな説明を入れたら効果的か考えます。

ビデオを流す前に今回実験で用いた滑車の原理について説明した方が
いいな……それから、実験方法と結果も言った方がいいかな……

こういったことはすぐに見えてきます。

そこで、私が粗く編集したビデオ映像を見せます。すると……

「失敗したところでビデオをストップさせた方がいい」

実験の最初から最後まで流すのではなく、実験がうまくいかなかった
ところでいったんビデオを止めて、どんな仕組みで実験しようとした
のか、さらに、なぜ失敗したと思われるのか要因を説明した方がよい
と言う子が現れました。みんなもこれを聞いて納得。

「じゃあ、実験が成功した!ってビデオを流した後はどうする?」

まず、どうしてうまくいったのかを説明することは明らかだ……
その他にはもうないかと考えていると……

「滑車が回転することってスゴいなということ」

それは面白い!実験をやって気づいたことだね。滑車の原理は使った
けれど、滑車そのものは使わなかった。だからこそ「回転」するって
スゴイって実感できたというわけだ。それはぜひ入れよう!

「本当に滑車を使ったらどうなるか確かめてみたい!」

うん、それもいいネ!さらにやってみたくなったことを伝えるのも
いいだろう。

こうして、どんなミッションを目指し、どんな原理を用い、どんな
実験の手続きで、どんな結果になって、どんなことに気づき、さらに
やってみたくなったかという「発表のストーリー」が固まりました。

この時点で、子どもたちはストーリーの流れを共有しており、どの
パートを発表したいかということも固まっていました。したがって、
発表の順番は、議論するまでもなく自ずと決まってしまいました。

「ぼくは滑車の説明をしたい!」

実験に対してはとても高い意欲を持ちながら、基本的な滑車の原理
を理解するのに苦戦している子がいました。この子が、自ら「原理
の説明をしたい!」と言っている。これはチャンス!発表のために
原理をわかりやすく説明できるようになれば、この子自身の理解に
つながるし、当然ながら、聞き手にとっても簡潔明瞭な説明になって
いるはずで、一石二鳥です。

とはいえ、発表したいというモチベーションだけでは、すぐにうまく
説明できません。

「ロープを指差しながらどれだけ力が分散されているか考えれば
わかりやすいんじゃないかな?」

すかさず他の子からの助け舟が出ます。アドバイスを受け入れつつ、
どんどん説明の仕方が洗練してゆきます。わかりやすい説明のために
必死になって繰り返し練習してくれるおかげで、説明を聞いている
他の子たちも、決して他人事ではなく、固唾を飲んで発表の様子を
見つめざるを得ません。この結果、聞いている他の子の理解も知らず
知らず深まってゆきます。

「やったー、できた!」

どんな言い方がわかりやすいか、そのときにどんな図表を用いたら
よいか、何回も繰り返し試行錯誤することで、ついにうまく説明でき
るようになりました。よくガンバッタ!

「内容」が固まってくれば、残るは“熱く!面白く!プレゼンする!”
こと。

今回、「物理的」な“チカラ”を追究してゆくことで、「精神的」な
“チカラ”の重要性にも気づいたという部分を発表の最後に盛り込むと
「ユーモア」が加わり、さらに発表を印象づけるだろうと考えついた
子どもたち。「なにくそ根性」を刺激する「挑発的言葉」が火事場の
ばか力を発揮するうえでなくてはならないと述べて、発表を閉じよう
と決めました。しかし、せっかくの決めゼリフでありながら、恥ずかし
がって、はじけきれず、パンチの利いた発表になりません。

「まだダメだな!」
「う〜ん、しょぼいな」

そういう返しをせざるを得ない状況です。そこで、「挑発的言葉」を
用いることにしました。

「なんだ、結局、無理なんじゃない。口だけだね。もうあきらめたら」

言われた子の顔がはっと変わります。思わず涙がこぼれるものの、
ここで折れたら、発表内容と自分の行動が矛盾してしまうとよ〜く
認識しているようです。数分の沈黙の後……

「もう一度、やらせて!」

さあ、これがラストチャンス!ということで……発表を始めると……
おーっ、何かが違う。迫力があるじゃないか!壁を乗り越えたな!
これぞ火事場のバカ力じゃないか。

「全然。違うじゃん!」

見ている子からも拍手が生まれます。さあ、これで発表は固まり、
あとはテーマ発表に臨むのみ。思いっきりはじけ、楽しみましょう。

RI

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プレゼン資料をまとめよう!

[6年生]

テーマもいよいよ最終週。
発表会に向けてラストスパートです。

テーマ開始時点で、発表形式を「ipadを使ったkeynoteによる
プレゼンテーション」にすることは子ども達に事前に伝えてありました。
スクールでは初めての試みです。

二人とも家ではあまりパソコンを使用していないようですが、
淡々とした表情で特に焦りや不安を感じさせません。

(不思議だなぁ。初めてのチャレンジなのに、不安はないのかな??)

こちらの心配をよそに、まずはプレゼン資料を作成するにあたっての
基本レクチャを受ける子ども達。

・1シート1メッセージ
・結論は最初に持ってくる
・図表を多用し、文字は少なめに
など、最低限のお約束を伝えます。

発表会まで日がない中、周囲の騒音をシャットアウトするため、
通常は理科(実験)で使用している教室を占有し、缶詰状態で作業を進めました。
その様子はオフィスさながら。

20120528wk_2.JPG

限られた発表時間の中で、学んできたこと全てを伝えきることはできません。
これまで学んできたことを整理して、わかりやすい資料を作るために、
いかに情報を絞るか、一緒に頭を悩ませます。

「この章は、シートをどの順番で説明したら、わかりやすいだろう?」
「うーん、低気圧と高気圧の様子がよくわかる画像はないかな。」
「雲のでき方を説明するためには、『断熱膨張』の話は外せないよね。」
「高層天気図の説明は絶対に入れたい!」

ホームワークでも資料の構成を練り直し、スクールではMacにて
資料を作成していきます。

最初はおぼつかない手つきだったものの、すぐ操作に慣れる二人。
新しいデジタルツールに対して、抵抗なくとりかかることができる
デジタルネイティブ世代の底力を感じます。

時間割変更で丸一日テーマの作業を進めるなど、かなりタイトな
スケジュールの中、何とか発表会前日のお昼頃に資料を完成させることが
できました。

「ふー、やっと、できた。。」

やりきったという満足感が表情から見てとれました。

本当にお疲れさま!!

HY

TCS2012年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。

2012年05月26日

「I am Special, YOU are Special」~ふりかえり~

一年生にとっては入学して始めてのテーマ学習。
ひらがなを学んでいる最中の彼らにとって、アウトプットのマップ作りにおいてあれだけの文字量を書くのは大変だったと思いますが、根をあげずにがんばっていました。


発表会後の質問。
「自分のどこが好きですか?」
「自分以外の人のことで、いいなと思ったところはありますか?」
「このテーマを通して新たに発見したことはありますか?」


このような突然の質問にも、子どもたちは「んー」とうなりながらも答えていました。
「おならができる自分が好き。」
「プラモデルを作ることがらできる自分が好き。」
「○○の逆立ちができるところがいいなと思った。」
「○○がいつもぼくを注意してくれると、(何がいけないのか)気付ける。」
「(テーマを通して)自分の名前の由来を知ることができた。」


全員答えることはできなかったものの、自分だけでなく相手の良さも認める発言が見られました。


発表会後の振り返りでも、タイトルに込められたコンセプトに迫る発言がありました。
「このテーマ、『We are Special.』にしたらいいんじゃない?だって自分だけじゃなく自分“たち”がスペシャルなんだから。」


自分もスペシャル、あなたもスペシャル、だからみんなスペシャル!
そんなことを感じてくれたようでした。


テーマは終わりがはじまり。
これからも自分、他者、そしてみんなのスペシャルを見つけ続けていって欲しいと思いました。

『てこでも動かない』〜ふりかえり〜

[3・4・5年生]

笑いが起こり、大きな拍手。テーマ発表会のプレゼンは大成功
でした。ふりかえり用紙にも、よくわかる「説明」で「熱意」も
伝わってきたし、なにしろ面白かった!という言葉が並びました。

特に、アルキメデスの子孫と名乗り、「教授」になりきって「滑車
の原理」を説明した子には、“花まる”評価も続出。自信を深めて
いました。

また、「原理」を「現実」に試してみて、不具合が生じたときに、
問題点を「分析」して「工夫」し、あきらめずに結果を出した
プロセスこそスバラシイ!という評価を多く頂戴しました。

「原理」を軽んじるのもダメ。かといって「現実」の複雑さを無視
するのもダメ。「原理」と「現実」との間を何度も行き来しながら、
何かを成し遂げる実体験こそ、科学的思考力の礎になります。

「滑車」を通じて、「滑車の原理」を「理解」するにとどまらず、
一般化して活用可能な思考スタイルを育てるのに今回の「探究」が
寄与したと言えましょう。

最後の部分での「挑発こそ火事場のばか力の源泉」という主張も、
ちょっと緊張気味ではあったものの、怖じ気づくことなく、これ
までの殻を破り“はじけた”発表を行うことができました。涙を流し
つつもトライした甲斐がありましたね。

相手の心に伝わる発表をする!という点では今回のプレゼンは十分
合格でした。しかし、これはプレゼンレベルの基本を突破したに過ぎ
ません。このことを子どもたちも自覚していて、みんなでふりかえり
を行った際に、改善点としてほとんどの子が「質問への対応をもっと
堂々とうまくやりたい」ということを挙げました。

発表するだけでなく、発表後の「質問」にどこまで対応できるかで、
学びの広がりと深さが明確になります。その意味では、「滑車」と
「てこ」の原理を組み合わせたものが「輪軸」であると言えるのは
なぜか?という質問に対して、きちんと答えられなかったり、「滑
車」を活用してどんな「発明」ができそうか?「滑車」を使って
さらにどんな実験を構想しているのか?という質問にも堂々と答え
られず、どぎまぎしてしまったのは、子どもたちにとって大きく
悔いの残るところだったようです。

では、どうして「質問」にうまく対応できなかったか……

子どもたちとともに原因を探ってみると、1つは、自分の思いを
堂々と返すという思い切りに欠けていることでした。

「今なら言えるのにな……」

でも、そんなことを言っても後の祭。次はぜひともリベンジです。

そして、もう1つは、やはり、まだまだ「追究」の突っ込みが浅い
ということでした。もし、普段から“もしかしたらこうかな?ああ
かな?”と突っ込み続けていれば、「質問」されるような内容に
ついても自分なりの考えを抱いているはずです。普段から深く考え
ていれば、とっさに「質問」されても平然と答えられます。そう
なってこそ、プレゼンのレベルももう一段階上がります。新たな
課題に向けての挑戦が始まりました。

“滑車についてさらに実験していろいろ確かめたい”という気持ち
が本物ならば、「終わりが始まり」で、さらに「発展」させてゆく
でしょう。子どもたちがどう動いて行くか……期待して見守りたい
と思います。

RI

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「明日天気になーれ!」 ~ふりかえり~

[6年生]

スクール初の試みである「ipadを使ったkeynoteによるプレゼンテーション」に
挑戦した二人。

プレゼンの最後には、最新の実況天気図、高層天気図、雨雲レーダーの
情報を使った天気予報も行いました。
ふりかえりシートの中でも、たくさん学んできたことを整理して
まとめられている点や即興の天気予報に対して高い評価を頂きました。

観客からのレベルの高い質問に対しても、心が折れることなく、
なんとか答え、学んできた内容の深さが垣間見えました。

一方で、発表方法に関して、まだまだ改善の余地があることを
痛感させられたのも事実です。
今回、資料作成に時間を取られ、発表練習が殆どできなかったという
状況はあるものの、プレゼンの最中に手持ち資料を読み上げる場面が
ほとんどでした。
学んできた知識の理解のあいまいさのため、質問の答えに窮する場面も
ありました。

観客の興味関心をひくためにどうすればよいか、資料の構成、演出ともに
更なるレベルアップが必要になってきます。

この1年間、プレゼン資料を使った発表を数多くおこなうことに
なるであろう6年生にとって、自分達ができたことと課題が明確に
なった発表になりました。

HY

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2012年05月27日

TCSワークショップ 7/1
「『探究型』を探究する」(3)

探究型学習をデザインする指導者のためのワークショップ
「探究型」を探究する (3) Thinking about Thinking


 小学生を対象とした全日制スクールを運営するNPO法人東京コミュニティスクール(TCS)は、20年後の社会を担う子どもたちに相応しい学校教育のイノベーションを実現するために2004年に設立されました。
 その中で、「探究型学習(inquiry-based learning)」を特長とし、世界中から新しい時代の教育として大いに注目されている国際バカロレア(IB: International Baccalaureate)の初等教育プログラム(PYP: Primary Years Programme)から多くのことを学ぶとともに、それを基軸に、日本の子どものための「探究型学習」の研究、開発、実践を続けてきました。
 今回のワークショップ第三弾では、答えの無い問題に取り組む探究型学習だからこそ、重要性が増す「思考スキル(Thinking Skill)」に焦点を当てて学びます。子どもたちが「思考スキル」を高めるために、具体的にどのような方策やツールで学ぶのかということを、体験を通じ、インタラクティブなスタイルで学んでいただきます。
 探究型学習がうまくいかなくて悩んでいる方、世界に通用するレベルの探究型学習をデザインしたい方、探究という学び方に興味のある方など、現役の教員に限らず教育に興味関心のある方であれば、どなたでも参加できます。

【テーマ】 「探究型」を探究する (3)Thinking about Thinking

【日 時】 2012年7月1日(日) 9時00分~17時00分

【会 場】 東京 ユビキタス協創広場 CANVAS 2階

東京都中央区新川2-4-7 内田洋行本社 ※会場へのアクセス

【WSリーダー】 久保 一之(くぼ かずゆき) 市川 力(いちかわ ちから)
※プロファイルは、下記をご参照ください。

【対 象】 教育関係者、一般

【定  員】 25名(要申込)

【参加費】 9,000円(資料代、昼食代込み)

※満席となりました。ご希望の方はキャンセル待ちにて承ります。

お問合せ・お申込みは、

 東京コミュニティスクール セミナー事務局 まで

TEL:03-3313-8717  FAX:03-3313-8790
e-mail: s12@tokyocs.org

※メールアドレスの「@」を半角に直してください

【お申込み方法】 件名を「参加希望ワークショップ0701」とし、
参加を希望するすべての方について、以下の事項をお知らせください。

    1.氏名(ふりがな)
    2.所属
    3.e-mailアドレス(できればPCアドレスをお願いします)
    4.日中の連絡先(緊急用)
    5.講座を知ったきっかけ(ホームページ、知人、新聞・雑誌名、SNS名等)


主催: 特定非営利活動法人東京コミュニティスクール  
後援: 株式会社グローバルパートナーズ、株式会社知の探究社
協力: 株式会社内田洋行
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WSリーダー プロファイル

久保 一之(くぼ かずゆき)
KAZU_casual_small.bmpNPO法人東京コミュニティスクール創立者・理事長
小学生から大学・社会人までの教育に幅広く携わる中で、探究型の学びの研究開発・実践・普及活動、学校教育の国際化支援等に特に力を入れて活動。国際バカロレアの初等教育プログラム(IB-PYP)の研究を通じて日本の小学校教育の未来像を提案している。
株式会社グローバルパートナーズ代表取締役社長、株式会社ビジネス・ブレークスルー コンサルタント、ビジネス・ブレークスルー大学 准教授・同大学院 講師、株式会社知の探究社 取締役副社長。


市川 力(いちかわ ちから)
Riki_classroom_small_up2.jpgNPO法人東京コミュニティスクール校長
米国にて13年間日本人駐在員の子ども対象の学習塾を運営。現地の学校で行われていたプロジェクトベースの学びに触れ、『学び続ける力』を育てる教育実践に強い関心を抱く。2004年8月より東京コミュニティスクール初代校長に就任。自ら現場に立ち、初等教育における探究型学習の研究・開発・実践を行っている。主な著書は、「探究する力」(知の探究社)、「英語を子どもに教えるな」「教えない英語教育」(ともに中公新書ラクレ)。講演多数。


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会場案内
東京 ユビキタス協創広場 CANVAS 2階

住所) 東京都中央区新川2-4-7 内田洋行本社
URL) http://www.uchida.co.jp/company/showroom/canvas.html

map_CANVAS.bmp

交通のご案内(地下鉄をご利用の場合)
東京メトロ 日比谷線「八丁堀駅」下車、「A4」出口より徒歩4分
東京メトロ 日比谷線・東西線「茅場町駅」下車、「1番」出口より徒歩5分
JR京葉線「八丁堀駅」下車、「B1」出口より徒歩5分
※お車でのご来館はご遠慮ください。




NPO Tokyo Community School 
特定非営利活動法人 東京コミュニティスクール 


〒164-0001 東京都中野区中野1-62-10 
TEL: 03-5989-1869  FAX: 03-5989-1649 
e-mail: school@tokyocs.org