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天気図と天気のつながりは?

[6年生]

テーマ第4週目。

ゴールデンウィーク前に、簡易な観測装置を自作して気象を観測してみたものの、
正確なデータの収集の大変さを実感した子ども達。
実際にどのように天気を予測しているかを知るために気象庁を訪問することに
しました。

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気象庁職員の方のナビゲートのもと、普段見られない予報室の様子を
見させていただきました。
予報室の中には、たくさんのパソコンとモニター、そして天気図が
並べられていて、24時間365日休むことなく動いている緊迫感が
伝わってきます。

20120507wk_4.JPG 20120507wk_7.JPG

気温、風向、風速、雨量だけでなく、小さな地震や台風など、わずかな
気象の変化も見逃さず、数多くの気象データを予測に活用している現場に
触れることができました。

帰り際にお天気相談所に寄り、天気を予測するためのポイントを
伺うことにしました。

(ポイントさえわかれば、すぐに天気を予測できるのでは・・・)

そんな甘い期待はすぐに吹っ飛ぶことに。
職員の方の説明の中で専門用語が飛び交い、子どもたちの頭は破裂寸前です。
蒸し暑い部屋の空気との相乗効果で睡魔に襲われます。

何とか必死に説明に食らいつく中で、以下の項目が天気を予測する際の
ポイントであることがわかってきました。

・地上だけでなく上層の様子を知る必要がある
・雲の動きを追う

翌日は、スクールにて天気図を読み解くにあたって必要な基礎知識を
学ぶことにしました。

ゴールデンウィークの間、決まった時間に空の写真を撮り続け、テレビの
天気予報を見てきた子どもたちに新聞の「天気図」のコピーを渡します。

天気図をながめながら、話題はここ最近の天気の移り変わりの激しさに。

「この前の日曜は夕方すごい雨だったよね。」
「今日も午前中あんなに晴れていたのに、急に雨が降り出したもんなあ。」
「昨日の見学で気象庁の○○さんが『上空に寒気が流れ込むのが影響して』と
言ってたよね。」
「そうそう、テレビのニュースでも同じこと言ってた!」

低気圧の上空に冷たい空気が入り込んだらどうなるのか?
手持ちの天気図を見るだけではわからない新たな疑問が生じてきました。

温められた空気は上昇することは実験で既に確かめています。
温かい空気は周囲の温度と同じになるまで上昇し続けますが、上空の空気が
冷たいので「温度差」がなかなか縮まりません。
すると、いつまでたっても上昇し続けます。
となると・・・
ある高さから生じた雲がいつまでたってもでき続けることになる。
「そうか!低気圧の上空に寒気が流れ込むことでいつもより雲が
できやすくなるんだ!!」

実験で確かめたことと実際に自分の五感で体感した天気と天気図で
表されたデータとの間がつながった瞬間です。

では、今日の天気図から明日の天気図の変化を予想できるのか?
その天気図を見て、明日の天気を予想できるのか?
いよいよ来週から、天気を予測する作業に入ります。


TCS2012年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。



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