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決断するのは自分

タイトル:いい仕事してますね
探究領域:社会寄与
セントラルアイディア:質の高いものづくりが喜びを生み出す。

[3・4年生]

椅子に必要な木材の切り取りが終わり、いよいよ組み立てていきます。
のこぎりで切るのと同様、組み立てもチームワークを要します。

2016_8_4_atsu_IMGP8131.jpg  2016_8_4_atsu_IMGP8136.jpg

床に接する脚の側面をしっかりと揃えた状態で固定することがポイント。
ここがガタガタ椅子になってしまうかどうかの分かれ目です。
釘を打つ反動で木材がずれてしまったときには、ストップをかけ、
釘が曲がってしまったときも「曲がってるよ」と声をかけるなど、
押さえる側にも任された仕事があるわけです。

2016_8_4_atsu_IMGP8134.jpg
4本脚が揃い、椅子の形が見えてきました!
実際に平らなところにおいて、
浮いている脚がないか確認してみます。




「うーん、どうかな。」
天板を取り付ければ完成のところまできています。
ここは、一気に完成させたい。
でも、気になるところがあるならば、
もう一度、釘を抜いて取り付け直すことも必要です。
それがどれだけ大変なことかは、本人がいちばんよくわかっています。

2016_8_4_atsu_IMGP8145.jpg 「どうだろう。」
何を優先して判断するかが問われます。
人に聞いて、「いいと思うよ」と言われても、最終的に判断するのは自分です。
あとで、「誰々が言ってたからこうした。」というようになってしまっては、 自分の仕事に責任が伴っていないことにもなってしまいます。 自分のしてきたことに堂々と責任をもった、自信作にするために、 どこまでこだわりをもつかが、この6週目にきて、それぞれに突きつけられた課題となりました。

2016_8_4_atsu_IMGP8142.jpg組み立てては壊しを2回繰り返したけど、
どうしても1本の脚が浮いてしまう。
何が原因?
そもそも木材の側面が斜めすぎ?
「このパーツをもう一回作り直したい。」
周りで組み立て作業をしている中、のこぎり作業を始めた子がいます。

「押さえるの手伝うよ。」
一人ではやりにくく、また時間が足りないのも、明らか。
自然とサポートしようという雰囲気になっている様子です。
組み立てたものを外してやり直すことに、始めのうちは、ためらいや、ため息が
出ていましたが、それぞれの目指す道へ没頭するようになると、
「もう一回やってみよっと。」と言っては、
前向きに作業を進めていく姿へと変わり、週末には完成する!という気迫が
感じられるようになってきました。
のめり込む姿は、まさに「仕事人」です。

2016_8_4_atsu_IMGP8140.jpg
仕上げのニス塗り。
暑い中、椅子の側面にムラが出ないように塗っていきます。





ニスを塗ったあとは、半日乾かします。
その間も、仕事は続きます。
釘抜きをした分、曲がった釘が大量にできてしまいました。
釘不足を解消すべく、釘をまっすぐに金槌を使い整えていきます。

2016_8_4_atsu_IMGP8144.jpgそれぞれの直し方を見つけ出し、
釘直し職人のいる「釘工場」に。
はまってしまうとなんでも楽しめてしまいます。





2016_8_4_atsu_IMGP8132.jpg「清水建設の人の真似してみよう!」
端材を当てて、椅子に直接金槌が当たらないようにしています。 隙間を少しでも埋めて、丈夫な椅子を作ろうとしています。 どう作業していくか、どこで完成とするか、
他者のアドバイスを受けながらも、
自分の判断で決断することを促していきました。

週末は、自分が作った椅子を前に、作った思いをプレゼンします!


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TCS2016年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。



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