[5・6年生]
ゴールデンウィークが明け、今週は、「俯瞰」して選んだアイデアを「収斂」し、
[3・4年生]
授業ではプロジェクターを使いながら各自のインタビュー成果を発表しました。
おじいちゃんやおばあちゃんが小学生の頃は戦時中や終戦直後という社会的背景もあり、自分たちとの相違点を沢山見つけてきました。
「おばあちゃんの食べてたおやつはトマトときゅうりなんだ。」 みんな:「え~ なんでー!?(驚)」
「この頃一番怖かった出来事は青森の空襲だそうです。」
みんな:「空襲って何??」
「戦闘機が爆弾落とすんだよ。」「クラスター爆弾だよ。」「へーーー!!!(驚)」
「おじいちゃんが小学生の頃は凧揚げやメンコをして遊んでたんだって。」
「おばあちゃんにとって一番印象の残っている事を話します。とても貧しい時代だったから、ある日赤ちゃんをおんぶした女の人が訪ねてきてね、食べ物がないから歯ブラシと交換に何か下さいって言ってきたんだって。それでおばあちゃんの家は農家だったからお米を少し分けてあげたんだって。」
「おばあちゃんの家は農家で良かったねー。だって食べ物があるんだもんねーー。」
みんな:「ホント、ホント」
また子どもたちは共通点も沢山発見しました。
「おじいちゃんはよくドッジボールや草野球をやっていました。」
「ぼくもドッジボール得意なんだよ!」
「お父さんは給食のパンが苦手でした。」
「給食おいしくないんだー。わははー。」
インタビュー内容には個人差がありましたが、何人かは初めてのインタビューにもかかわらず、聞いていて相手の性格や社会的背景などが目に浮かんでくるような物語を聞き出してきてくれました。
また、そういう素晴らしいインタビューに触発され、自分のインタビューに改善の余地を感じた子どもたちは今週末に再チャレンジすることになりました。
YI
※TCS2011年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。
[1・2年生]
まず、「蚕糸の森公園の水はどこからどこへ流れているのか?」について。
10日以上も前のことなのに、子どもたちは結構覚えているもので、
「(公園隣の)小学校の校庭に井戸水の穴があった。」
「滝の下に網があって、そこへ水が流れ出るんだよ。」
「水が循環しているんだよ。」
「ロッククライミングの(ような)滝の水は、消毒している水で、亀とかがいる池の水は自然の水なんだ。」
「消毒している水では生き物が生きられないんだよね。」
記憶の中にあるものを出した後、
公園職員の方の説明を補足して、各自で「蚕糸の森 水マップ」を作成してみました。
水の流れのイメージはついても、実際に地図に情報を書き込むのは難しいよう。
けれど、苦戦しながらも各自で何とか作り上げました。
振り返ったら、さらに追究の段階に入ります。
“もしもボックス(公衆電話ボックス)”のドアの動き(ボックス内のはしごのような取手を上げ下げすることでドアが開閉する)の様子をカメラにおさめたり、
遊具にあるタンクのようなものの正体を探るために刻印された英語を書き写してみたり。
「切り株がたくさんあるところを発見したんだ!」
という子どもの一言から始まった「切り株は幾つあるか?」という「?(疑問)」。
この「?」を調査するため、
蚕糸の森公園の街道側に並ぶ木々の切り株を一本ずつ数えていきました。
子どもたちはペアに別れ、飽きることなく数えていました。
枝の切り跡も含めていたので、手入れされていることもあってか木によっては50個など多く数えるものもありました。
集計してみると、木の数はなんと約200本!
切り株の数も大きな数でした!(数の公表はテーマ発表会にて行う予定です)
切り株の数を数えてわかったところで、有益な知識には繋がらないかもしれません。
それに、数え方に誤りがあるかもしれないし、だから彼らが集めたデータは正確なものではないかもしれない。
けれどこの活動が、「疑問」について自ら動いて「追究」し続ける力を身につける第一歩となればと思います。
さぁ、来週からはテーマ発表会に向けて、「何」を「どう」やって発表するか考えていこう!
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[5・6年生]
先週ようやくストーリーの大まかな骨が固まりました。SF的要素としては、
[3・4年生]
『おばあちゃんの話を聞いて、昔は町と町は道でつながっていたけど町以外は全部自然が
広がっていたことが分かった。その道も石がいっぱいあって走りづらかったんだよ。』
『おばあちゃんが小さな頃は、家で鶏を飼っていたの。その卵を農協に持っていくとうどんの券に換えて
くれたんだって。
だからうどんを食べたい時は券と交換するとうどんが食べられたんだよ。今はお金を払ってうどんを買うけど家の卵と交換してたなんてビックリ!!その時は戦争が終ったばかりだったから物々交換みたいな感じだったんだと思う。』
『子どもの頃のお母さんはとてもクリエイティブだったみたいだ。自分で曲を作っていたんだよ。
曲もレコーディングしたことがあるの。NHKのみんなの歌に出ようと思うなんてクリエィティブだ。』
『ぼく達の時代はおかしもいろんな種類があるしケイタイも持ってるし一番いい時代なんじゃない?
楽が増えている。』
『楽ってどんな楽?』
『ハイテクロボットもいるし、パソコンもあるしさ。昭和館で知ったけど昭和の最初は洗濯機も
無かったでしょ?』
『でも昔よりは自然が少ないよ。海外ではさ、今も戦争があるし。』などなど。
他にもたくさんの議論が子ども主体で行われました。
来週の授業では発表会へ向けて子どもたちが発表したい内容を模造紙にまとめていきます。
来週もがんばるぞ!
YI
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[1・2年生]
※発表の内容に関わる具体的なことが書けない点はご了承ください。
まずは、何を発表するか、一番気になる「!(発見)」と「?(疑問)」を決めることに。
子どもたちは、マップで今まで見つけたものを確認しながら、選んでいきます。
中には、マップにある発見をもとに、新たな疑問を出してきた子もいました。
そして、選んだ「!(はっけん)」の特徴と、
「?(ぎもん)」の答えの予想を自分で言葉にして書いてみることに。
ひらがなを習い始めた日本代表(1年生)クラスにとっては、
文字を書くだけでも大変だと思うのですが、がんばって文章を作っていました。
そして、新たな気付きや手がかりを求めて、蚕糸の森に出てみることに。
同じ場所なのに、行くたびに発見があるのは不思議です。
同じ木でも大きさやかたちが違うことに気付いたり、
疑問の場所を観察すると、そこでまた新たな疑問がわいてきたり。
「どくだみの葉があった!」
「ここに、てんとう虫がいるよ!」
「これも、マップに(書き)入れといて!」
と全く新しい発見もありました。
それと同時に、花や虫のことを図鑑で調べて比べてみたり、
いつもお世話になっている公園の方に質問をしたりと、
子どもたち各々が動いて、「!(はっけん)」と「?(ぎもん)」を深堀りしていきました。
やっていることは個人作業。
ですが、子どもと内容について話していると、聞いていた他の子どもたちから自然と反応がきます。
「ぼくも、それ見たことある!」
「(おかあさんに聞いたら)これって、○○っていうらしいよ!」
「その疑問については、ぼくは~~だと思うよ。」
こういった反応に対して、
「今、○○くんが言ったことって、(発表に)使っていいのかな?」
と返す子どもたち。
周りの子どもたちの反応が、少なからずその子にまた返っていき、
取り入れられることもあって、自分の考えを磨く姿が見られました。
さぁ、次週はいよいよテーマ発表会。
アウトプット、そして自分の声と体で、自分なりの発見を伝えよう!
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[5・6年生]
“よどみ”もあれば、けんか直前の“激論”もあり、かと思えば“建設的”
[3・4年生]
いよいよ今週で源自物語も大詰めです。
みんな金曜日のテーマ発表に向けてラストスパートです。
各自発表したいことをまとめ上げていきました。
発表で伝える主旨は、インタビューを通して発見することが出来た先祖と自分とのつながりや生きてきた時代とのつながりをいかに伝えることができるかです。
今までがんばってインタビューしてきた沢山の素材の中から発見を掘り出していきます。
それぞれに伝えたいことが決まり、それを中心にテーマ発表会のプレゼンに向けて準備していきました。
本当はインタビューで聞いてきたこと全部を発表したい気持ちを抑え、「発見したつながり」にスポット
ライトを当てて絞り込んでいきました。
また平行して各自のインタビュー内容と写真などをまとめた源自物語MAPをアウトプットとして作成していきます。
発表のために再度ギリギリまでインタビューを行う子どももいました。
6週目はテーマ学習漬けと言っても過言ではないほど、宿題や残業も含めて本当にみんなよく
がんばりました。
大変ではありましたが、形になっていく自分の発表とアウトプットに充実感を持っているようです。
放課後、私に電話をかけてきて発表に関する話や確認をする子どもが何人もいた程みんな真剣です。
さあ、そしていよいよテーマ発表会本番を迎えました。
子どもたちは皆生き生きと物怖じすることなく、先祖と自分の繋がりやインタビューして気付いたことに
ついて思いきり発表しました。
聞いていてそれぞれの家族の歴史や生い立ちや物語が浮き彫りにされるようなプレゼンになりました。
子どもたちが様々な縁や時代に思いを馳せるきっかになったテーマ学習になったと思います。
私にとっても大変いい学びとなりました。
みんなお疲れ様でした。インタビューと写真提供に何度もご協力して下さった3、4年生の保護者の皆様本当にどうもありがとうございました。
YI
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[1・2年生]
発表会では、今までの学びを全て伝えることはできないので、その中から選ぶ必要があります。
まずは、子どもたちそれぞれが選んだ、
「!(発見)」をまとめた「蚕糸の森『!(発見)』マップ」と、
「?(疑問)」をまとめた「蚕糸の森『?(疑問)』マップ」を作りました。
「!」はその特徴を、「?」はその答えの予想と調べて分かったことを書くことにしました。
マップに書く内容は前週の調査を基に考えていきます。
子どもが考えた文章を、
「これってどういうこと?」
「今言ったことも入れてみようよ!」
と話をしながら膨らませつつ、清書する文章を決めていきます。
100文字は超える文にも関わらず子どもたちは集中して清書書きをしていました。
そうやって、自分たちの発見をかたちにすることができました!
その後はアウトプットを使っての発表練習です。
大きく・ゆっくり・はきはき・前を見て話すことを目標とし、何度も練習を重ねました。
そして、発表会本番!
子どもたちは、発表順が一番最初でもあり、緊張している様子。
ですが、一人ひとりがしっかりとオリジナルの「!」「?」について伝えられていました。
「ぼくが気になった『!(発見)』は『ゆうぐ』です。
タンクがありますが、○○くんが蚕糸試験場で使っていたものではないかと言いました。
ぼくは、その意見から、捨てるのはもったいないから遊具にしたんだと思いました。」
「ぼくが選んだ『!』は『きりかぶ』です。
(道路沿いヒサカキの)きりかぶの数を数えたら2779本もありました!」
「ぼくがえらんだ『?(疑問)』は『ロッククライミング(滝)のところの水はどうなっているのか?』ということです。
ぼくは、地下水道を通っていると思っていました。
しかし、杉並第十小学校の中に井戸があって、ポンプを流れて滝を流れて水が循環していたことが分かりました。」
「ぼくが気になった『?』は『なぜ、あみの下にばけつがあるのか?』ということです。ぼくは、このばけつに雨をためていたり、あみを外せないようにしていたり、水をちょっとずつ流すためだと予想しました。蚕糸の森公園の人に聞いたところ、葉っぱなどが引っかかって掃除しやすいことがわかりました。」
このテーマでやったように、これからも身近なところから発見をすることを大切にしていこうね!
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[5・6年生]
テーマ発表会で無事に「紙芝居」を披露し終えた子どもたちを待ち受けていたのは、
[3・4年生]
3,4年生になって初めてのテーマ学習は子どもたちにとって実際とてもハードなチャレンジでした。
まずご両親、そしておじいちゃんおばあちゃんに何度となくインタビューを行いました。
そうして聞き出すことが出来た沢山のお話の中から自分と先祖の共通点や相違点を発見するだけでなくそれぞれが生きてきた時代と自分との繋がりを見つけ出していくということはそう簡単ではありません。
しかし何度も繰り返しながら大切な家族にインタビューで話してもらったことから発表のポイントとなる繋がりをそれぞれに見つけ出していきました。
3,4年生にとって発表を意識した長時間のデスクワークはかなり大変なものです。しかし最後の週は机と向き合いながら発見したことをご両親やおじいちゃんおばあちゃんの子ども時代の写真と共に模造紙にまとめていきました。みんな本当によくがんばりました。
そしていよいよテーマ発表会!
「ぼくはおばあちゃんにインタビューをして重大なことを発見しました。なんとぼくの読書好きはおばあちゃんからの遺伝だったのです。おばあちゃんは月に5冊本を読みます。お母さんも読書が好きで料理の本を読んでいます。ぼくもたくさん読んでいます。」
「ぼくはインタビューをしてみて、昔の人は自分たちで遊びを作ったり体を使って遊んでいたことに気がつきました。おばあちゃんはオハジキ、おじいちゃんはメンコや相撲、お母さんはゴム飛び、そしてお父さんは校庭を走り回って遊んでいたそうです。ぼくたちはそういう遊びをしていません。ぼくがしているのはゲーム、カードゲーム、一人たたかいごっこです。」
「ぼくはインタビューをして、昔は習い事が少なかったことに気がつきました。お母さんの時代は週に一度くらいだったし、習い事の種類も少なかったようです。お母さんは習字をしていて、よくがんばっていたので金賞をもらったことがあります。インタビューでゴールデンウイークにおばあちゃんの家に行った時に賞を取った字を見てきました。ぼくは今3つの塾に行っています。今は昔より忙しいことが分かりました。インタビューをして家族の子どもの頃の話を聞けて良かった。」
「ぼくがインタビューして発見したことは、それぞれの時代の新しいものについてです。お母さんが子どもの頃はラジカセが新しくて、よく家族で録音遊びをしていたそうです。お父さんの時代は洗濯機が新しく、おばあちゃんの時代は電話や白黒テレビが新しいものでした。ちなみにぼくの時代はアイフォンやアイパッドです。おばあちゃんの時代から両親の時代にかけては新しいものが沢山できたけど、両親の時代から今は新しいものはあまりないようです。その分小さくなったり便利になったりしていると思う。」
「私の発見はお手伝いについてです。おばあちゃんが子どもの頃は大きな瓶に水を貯めていたので、水汲みを手伝っていたそうです。火も自分たちでおこしていました。お母さんはおつかいに行ったり料理を手伝っていました。お父さんはあまりお手伝いはしていなかったけど、おばあちゃんの具合が悪い時は自分でラーメンを作って食べていたそうです。そして私はごはんを作ったり、食卓に運んだり洗いものを手伝っています。気付いたことは、女のこの方が昔からお手伝いをしているんだなということです。」
などなど、インタビューをしたことから沢山のつながりを見つけ出しみんなしっかりと発表してくれました。自分なりの観点で遊びや習慣、新商品や習い事にお手伝いなど様々なものに着目し、そこから繋がりを見出したこと、本当によくがんばりました。これからも物事を追究する姿勢と目に見えない繋がりへの感謝を大切にたくましく成長していこう!お疲れ様でした。
YI
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[1・2年生]
このテーマ学習では、探究の第一歩として、
興味のあるものだけでなく身近なもの全てに興味を持つ姿勢を育てることが、目標の一つでした。
また、知っていることを増やすのではなく、
観察眼を磨いて自分なりの発見を増やしていくことで探究力の礎を築く一歩となればと考えます。
今回は、発見を「!(発見)」と「?(疑問)」に大きく分けて、とにかくたくさん見つけることを重要視しました。
そこでは、子どもたちの素の発言があり、
また、自然と他の子どもたちの発言に反応してしまう素の反応がありました。
この、「素」の発言と、「素」の反応(掛け合い)が、その後の中学年・高学年の学びに繋がるはずでしょう。
本テーマでやった身近なものから発見する姿勢を今後も育み続けたいと思います。
EN
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