[5年生]
『消費電力50%減で豊かに暮らす社会』を実現するためのイノベーションを考え続けてきた5年生。
強制的な計画停電をベースにしながらも、それをみんなが面白がっ
て、取り組みたくなるようなアイデアが必要だと考え、「東京暗闇
計画」を提案しました。
大人顔負けの堂々としたプレゼンテーションは観客を魅了しました。
またコラージュでは、エネルギー問題と対峙した時に抱く自身の葛
藤感を表現しました。
エネルギー問題が実は多くの社会問題につながっていることに気付
き、自分一人の力ではどうしようもないという思いと、それでも他
人任せにしていては何も解決しないと思いが交錯した様子が素直に
表されていました。
今回のテーマを通じて、エネルギー問題の根本原因は人間の止めど
ない欲求にあり、電気なしでは生きていけないという固定化した価
値観を突き崩さない限り、何も解決しないことに気づいたは彼らに
とって大きな一歩だと思います。
今まで不快・不便・ロースピードだと思い込んでたものがはたして
本当にそうなのか我々も立ち止まって考える必要があるのではない
でしょうか。
イノベーションとは技術革新のみを指すのではなく、パラダイム転
換そのものである。そこに意識が及んだことが今回の学びの成果だ
と思います。
「共存共生」で取り扱うテーマはどれも地球上で生きていく上で避
けることができないものばかりです。
問題の大きさを知り、それを目の前にした時に、ただ思考停止する
のではなく、そんな中でも自分にできることがないか考え、行動す
る。
まさに「終わりが始まり」をこれまで以上に強く実感したテーマ学
習となりました。
HY
※TCS2013年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。