[5年生]
「功罪の葛藤の中で私たちは正解の無い決断を引き受けて生きている」
というセントラルアイデアのもと行った6週間の学び。
「電気がないと辛い」という価値観に縛られていることにも気付いた彼ら。
そこで電気に依存しないでも豊かに生きている人の価値観に触れ、「もしかしたら思い込んでいるだけで、何かが無い中でも楽しく生きることはできるのかも」と揺れ動かされたようでした。
衆議院選挙が行われたというグッドタイミングは、エネルギー問題について各観点からの主張に触れる良い機会にもなったでしょう。
「原発なんてありえない、想定外では片付けられない。」などという既有の思いがある中で、
「でもなぜ賛成する人がいるのだろう?」という考えが芽生え、
「一方的に決めつけるわけにはいかない」という功罪の意識が出てきました。
そのように別観点から考察するPerspectiveは出てきたけれども、
「じゃあ自分はどうするのか」というResponsibilityがここから出てくることを期待します。
それがなくては、無責任な評論家に過ぎないからです。
これからの世の中を背負っていかなければならない彼ら……
それも引き受けなければならない、という表現の方が正しいかもしれません。
今回の学びを一歩とし、社会の重要な一員として今後どう生きていくかを葛藤しつつ決断していって欲しいと願います。
EN
※TCS2012年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。