この6週間”お蔭様”について考え続けてきた1年生たち。
まずは身の回りには”お蔭様”がたくさんあったということを知るために元気な体を作ってくれている”お弁当”と”給食”についてどんな仕事をしてくれているのか調べ、発見したことを”保守”・”運動”・”創造”というフレームワークに分類してみました。
そうすることで見えてきたお父さんやお母さんによる”お弁当作り”と救世軍による”給食”作りの特徴と違い。
それは一人の人のために一人の人が作ってくれた食事とたくさんの人のために何人もの人がチームワークで作ってくれた食事の違いとも言えます。
その比較から浮かび上がってきた特徴や工夫のどれもが実は食べる人のことを様々な面で気づかってくれているとてもありがたいものでした。
その働きの中心には食べる人のことを想ってくれる”やさしい力”があったんだと子どもたちは生き生きと自分たちが感じたことをお手製のアウトプットと共にプレゼンしてくれました。
「私は音楽で人を楽しませたいし元気づけたい。だからギターをこれからもやめるもんか〜って思っています。」
「私は今まであまり食事について考えたことなかったけど、こんなにたくさんのことをしてくれてできてたことを知って、残さないようにしようと思ったし食べるスピードも速くなりました。」
「私は料理を続けて、お母さんの手助けをしたり新しい料理も練習していつかフェスティバルでもみんなに食べてもらいたい。」
「ぼくは人のいいところを見つけるのが得意だから、それを人に伝えていきます。そうすれば元気ややる気が出るはずだから。」
「ぼくは大好きな造形をいろんな人とやって作る楽しさを広めたい。自分で造ったもので遊ぶのも最高。思い出も愛情もたっぷり。」
子どもたちはプレゼン後のリフレクションでは「知らない人たちも”蔭”で気づかないところで自分の役に立つことをやってくれているのが”お蔭様”だからぼくたちもだれかの”お蔭様”になっているかもしれないよ。」と話していました。
『自分も誰かの”お蔭様”の一部になれるかもしれない』、そんな思いを持つことができれば私たちが見ている社会は大分見え方が変わってきますね。
YI
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