[5・6年生]
タイトル:お客様の笑顔を獲得せよ
探究領域:社会寄与
セントラルアイディア:「すべての顧客に対して責任がある。」
プレゼンテーションデイでは、今回自分たちで事業を行ってきた結果報告の場として事業報告会形式で発表を行ないました。
今回の引っ越したばかりの校舎で事業を行なっていくにあたって大きな要素となった”宣伝”に関する工夫やコンセプトである”楽しくて気軽に来れるお店”を実現するために行なってきた方策について活き活きと自分たちの言葉で堂々と語ることができました。
しかし営業してきた内容をふりかえってみると、さまざまな方やTCSキッズたちの協力のおかげで利益を出すことはできましたが、子どもたちはすべてのお客様に満足してもらえたとは思っていません。このテーマ学習のタイトル通り”お客様の笑顔を獲得することができたのか?”子どもたちは利益を出すことだけではなく、お客様に満足してもらうということをつねに意識していました。
そこで営業結果を客観的にふりかえってみたことで浮かび上がっていた改善点についてもこれからの学びやフェスティバル運営に活かしていけるように語ることにしました。
・サーブや商品を出すタイミングが遅れてしまった
・記録や会計上のミスがあって集計作業で苦労した
・引き継ぎミスで予約された商品を他のお客様に売ってしまった
・閉店前に商品がつきてしまい、チャンスロスしてしまった。
お客様の立場になって考えてみると、もしこのような接客を受けてしまったらそのお店に再度足を運ぶ気にはならないだろう、チャンスロスはビジネスチャンスを失うだけではなくお客さんの信頼を失うことにもなってしまう、だから全てのお客様に満足してもらうことはできなかったとプレゼン後に話していました。
こういう感想を子どもたちが持ったのは、セントラルアイディアである”全てのお客様に対して責任がある”のこの”責任”とは何なのかについて考え、そして”責任”を果たすことの難しさを肌で実感じたからでしょう。
そして同時に宣伝してくれたお客さんにお店に来てもらった時に感じた達成感や、お客様がリピーターとして再来店してくれた時の喜び、またこの事業で行なってきた工夫やふりかえることで見えた改善点など事業の醍醐味の入り口を経験できたことはこれからにつながる貴重な学びとなったことでしょう。
さあ、次に彼らがどのような形でこの学びを活かすことになるのか楽しみです。
YI
※TCS2014年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。