[1年生]
「次のテーマもう分かっちゃった。」「知ってるー!」
先日までは、次のテーマ何やるの?と、聞きたがっていた1年生たちでしたが、
上級生に教えてもらったようで、テーマ初回から、満面の笑みを浮かべています。
「I am Special,YOU are Specialでしょ!」
元気よく言ったものの、
次の質問をした瞬間、時間が止まったかのように、全員がキョトンとしてしまいました。
「Specialって何?」
自分の頭に浮かぶ「Special」のイメージについて
話し合っていきました。
「スペシャル番組ってテレビで見たことがある。」
「いつもは30分なのに、スペシャルだと1時間になる。」
「算数でおまけプリントやるときは、スペシャルって感じがする。」
「スペシャルって楽しそう。」
「ドキドキ、ワクワクする。」
「恥ずかしい。」
「ゴールデンウィークはスペシャル。いつもと違う。」
–いつもと違う–
今までに出てきた話の中で、どれにも当てはまる言葉が出てきました。
すると、今まで黙っていた子が、「あっ!」と叫び、
「入学式は、スペシャルだよ。服がいつもと違う。」
スペシャルがいつもと違うというイメージになったところで、
タイトルに戻ってみました。
「I am Special,YOU are Specialってどういう意味だろう?」
「自分もスペシャルで、あなたもスペシャル?」
「うーん。」と悩んでいる様子。
いつもと違うという話とはつながってきません。
では、自分たちはこのテーマで何を学ぶのか。どんなことをこの6週間でしていくのか。
第1週では、それを自分たちなりに理解していきます。
「テーマ学習では、私たちが目指すことがあるんだけど・・・」と言いかけると、
「頭のアンテナ!」
「ピコーンってこと?」
言葉は違っても、全員が頭を指さしてピコピコ指を動かしています。
前回のテーマ「蚕糸の森見っけ隊」のときのセントラルアイディアを
表現していることがわかり、「セントラルアイディア」という言葉まで
覚えている子もいました。
「私たちは世界に一人しかいないかけがえのない存在である。」
笑顔もつかの間、
今回のセントラルアイディアを聞いて、ますますモヤモヤしてしまいました。
「世界に一人しかいないって、そんなことわからないよ。」
「どっかに自分と同じ人がいるかもしれない。」
「名前が同じ人はいるよ。」
自分とほかの人がどういう人なのか、自分と同じ人がいるなら、
自分ってどんな人なのかがわかっていないと比べられません。
テーマタイトルとセントラルアイディア、どちらもモヤモヤは残りつつも、
自分のスペシャル、そして友達のスペシャルを知っていくテーマであることが
浮かんできました。
早速、自分のことをどれだけ知っているかを探っていきます。
「自分のスペシャルって何だろう?」と尋ねると、
「この声はオレしかいない。」
「みんな言葉の書き方が違う。」
「爪を噛んじゃう。」
「ご飯のこと気にしちゃう。」
「好きな人がいるよ。言えないけど。」
思ったことを記録していきました。
また、わからないことも記録に残し、
自分のことでも知らないことがあることに
気づいていきました。
知らない自分を見つけるために、
まずは、目に見える自分を観察していきました。
「こんなところに、ほくろがある。」
「毛がある。」
「黒目の周りが青い!」
自分の顔をじっくり観察することで、見えなかったものがじわじわと見えてきます。
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