タイトル:ココドコ
探究領域:時空因縁
地下鉄の駅を出た途端、近所に住んでいて土地勘がある男の子は
「こんなの簡単だよ!この道をまっすぐ行けば、スクールに着いちゃうよ。」
と第一声。
しかし、最終回にそんな簡単な課題を出すはずもなく、前回よりもさらに難易度を上げ、チェックポイントを2つ設けることにしました。
一つは神田川沿いの工場。そして、もう一つはいつも給食でお世話になっている救世軍ブース記念病院です。
地図上で該当のマークを指差し、場所を確認します。
「へー、救世軍ってこんなとこにあるんだね。いつも給食を持ってきてくれる人に会えるかな?」
当日はあいにくの雨。傘をさしながらスタートです!
前回は自分で地図を持つことを面倒くさがっていた女の子が地図係を買って出てくれました。
「このまま進めば、神田川があるはずだから、それ沿いに行けば着くはずだよ!」
「楽勝、楽勝。」
威勢良く、ぐんぐん歩き始めますが、環七通りと方南通りの交差点の地点で早速雲行きが怪しくなります。
見慣れた環七通りのはずでしたが、「スクールはどっち方面にあると思う?」と尋ねると、なぜかみんなが指す方角はバラバラ。
案の定、本来進むべき方向とは逆方向に移動してしまうことに。。。
「最終回なのに、このままタイムアップになったらどうしよう」と一瞬不安がよぎりましたが、100mくらい進んだところで、誰とはなしに、進む方向が間違っているのではという声があがります。
近くにあったスーパーのベンチに座り、地図を広げ、みんなで現在地を再確認します。
地図を読めるということは自分自身を俯瞰できるということ。
この「おやっ、変だな?」という感覚が芽生えてきたところに、彼らの成長を感じます。
「神田川はあっちだ!」
自分たちの力で方向修正し、方南通りを東進します。
目印にした神田川も越え、しばらく歩くと、丸ノ内線の車両がずらりと並ぶ東京メトロの中野検車区に到着しました。
一つ目の目的地の工場マークが表していたのは、東京メトロの車両工場であることが判明。
こんなところにこんなものがと子ども達も驚きの様子です。
子ども達が地図を見る際に目印にしていた神田川。看板の文言むなしく、かなり汚いです・・・
どちらに進むべきか・・・傘を差しながら、地図を確認。
現時点で地図を一番読めると思われる男の子が冷静に現在地を再確認し、進行方向を決定することに。
地図をよみとり、目印となる学校と寺院を探しながら移動していると、
「あっ、電柱に文マークがいっぱい。近くに学校があるはずだよ!」
確実に目的地に近づいている証拠。雨と寒さのせいで、前回までに比べ、少し元気のなかった子ども達の足取りも力強くなります。
そして、かなり先にあるマンション群の上から少し顔を出す大きな建物とそこに書かれた「救世軍ブース記念病院」の文字を発見。
「わああ、救世軍の病院ってあんなに大きいんだ!!」
無事、制限時間15分前にミッションを達成することができました。
子ども達も今回はさすがに無理と思っていたようで、ほっと安堵の表情が見られます。
翌日は「まちなかオリエンテーリング」のふりかえりを実施。
「細い道だと、自分がどこにいるのかわからなくなっちゃうんだよね。」
「スクールに戻るだけだったら簡単だけど、チェックポイントを探すのは難しかったなあ。」
「話がまとまらなくて、大変だったよね・・・」
「けど、地図記号の意味がわかってきて、だんだん面白くなってきたんじゃない。」
「本当に地図だけで目的地にたどり着けるんだと思ったよ!」
「そうそう、どこに何があるかわかるし。」
この3週間で地図に対する認識にも少し変化が見られた様子。
いよいよ来週からは地図づくりに取り組みます。
HY
※TCS2014年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。
探究領域:時空因縁
[2年生]
今回で第三回目を迎える「まちなかオリエンテーリング」の舞台は方南町。地下鉄の駅を出た途端、近所に住んでいて土地勘がある男の子は
「こんなの簡単だよ!この道をまっすぐ行けば、スクールに着いちゃうよ。」
と第一声。
しかし、最終回にそんな簡単な課題を出すはずもなく、前回よりもさらに難易度を上げ、チェックポイントを2つ設けることにしました。
一つは神田川沿いの工場。そして、もう一つはいつも給食でお世話になっている救世軍ブース記念病院です。
地図上で該当のマークを指差し、場所を確認します。
「へー、救世軍ってこんなとこにあるんだね。いつも給食を持ってきてくれる人に会えるかな?」
当日はあいにくの雨。傘をさしながらスタートです!
前回は自分で地図を持つことを面倒くさがっていた女の子が地図係を買って出てくれました。
「このまま進めば、神田川があるはずだから、それ沿いに行けば着くはずだよ!」
「楽勝、楽勝。」
威勢良く、ぐんぐん歩き始めますが、環七通りと方南通りの交差点の地点で早速雲行きが怪しくなります。
見慣れた環七通りのはずでしたが、「スクールはどっち方面にあると思う?」と尋ねると、なぜかみんなが指す方角はバラバラ。
案の定、本来進むべき方向とは逆方向に移動してしまうことに。。。
「最終回なのに、このままタイムアップになったらどうしよう」と一瞬不安がよぎりましたが、100mくらい進んだところで、誰とはなしに、進む方向が間違っているのではという声があがります。
近くにあったスーパーのベンチに座り、地図を広げ、みんなで現在地を再確認します。
地図を読めるということは自分自身を俯瞰できるということ。
この「おやっ、変だな?」という感覚が芽生えてきたところに、彼らの成長を感じます。
「神田川はあっちだ!」
自分たちの力で方向修正し、方南通りを東進します。
目印にした神田川も越え、しばらく歩くと、丸ノ内線の車両がずらりと並ぶ東京メトロの中野検車区に到着しました。
一つ目の目的地の工場マークが表していたのは、東京メトロの車両工場であることが判明。
こんなところにこんなものがと子ども達も驚きの様子です。
子ども達が地図を見る際に目印にしていた神田川。看板の文言むなしく、かなり汚いです・・・
どちらに進むべきか・・・傘を差しながら、地図を確認。
現時点で地図を一番読めると思われる男の子が冷静に現在地を再確認し、進行方向を決定することに。
地図をよみとり、目印となる学校と寺院を探しながら移動していると、
「あっ、電柱に文マークがいっぱい。近くに学校があるはずだよ!」
確実に目的地に近づいている証拠。雨と寒さのせいで、前回までに比べ、少し元気のなかった子ども達の足取りも力強くなります。
そして、かなり先にあるマンション群の上から少し顔を出す大きな建物とそこに書かれた「救世軍ブース記念病院」の文字を発見。
「わああ、救世軍の病院ってあんなに大きいんだ!!」
無事、制限時間15分前にミッションを達成することができました。
子ども達も今回はさすがに無理と思っていたようで、ほっと安堵の表情が見られます。
翌日は「まちなかオリエンテーリング」のふりかえりを実施。
「細い道だと、自分がどこにいるのかわからなくなっちゃうんだよね。」
「スクールに戻るだけだったら簡単だけど、チェックポイントを探すのは難しかったなあ。」
「話がまとまらなくて、大変だったよね・・・」
「けど、地図記号の意味がわかってきて、だんだん面白くなってきたんじゃない。」
「本当に地図だけで目的地にたどり着けるんだと思ったよ!」
「そうそう、どこに何があるかわかるし。」
この3週間で地図に対する認識にも少し変化が見られた様子。
いよいよ来週からは地図づくりに取り組みます。
HY
※TCS2014年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。