タイトル:ココドコ
探究領域:時空因縁
今週は、スクールから離れたある地点から、地図だけを頼りに無事スクールに戻ってこれられるか、「まちなかオリエンテーリング」に挑戦しました。
はたして覚えた地図記号は役に立つかな?
そして、制限時間内にスクールに戻れるかな?
第一回目のスタート地点はメトロ中野新橋駅。
子ども達に行き先は告げずに電車で移動します。
「東高円寺は東にあるはずだから、とにかく東に進めばいいんだよ!」
(マンションとマンションの間から見える新宿の高層ビルを指差しながら)「あっちが中野だと思うよ!」
この先一体どうなることやら、そう思わせる発言が飛び交います。
オリエンテーリング中、スタッフは一切口出ししないというルールのもと、地図をしっかり読むことなく、ほぼ山勘で進行方向を決めてしまう子ども達。
駅近くを流れる神田川など目印になる場所は周りにいくつもあるのですが、冷静に地図を見て現在地を割り出そうとする意識が少し欠けていました。
(なるほど、現時点で地図を読む技術はまだこの程度か。これは制限時間内にスクールに戻るのは厳しそうだな。)
列の最後尾につき、前を歩く子ども達を眺めながら、しばらく歩いていると、たくさんの車が行き交う大通りに出ました。
「これ、青梅街道なんじゃないの?」
それほど苦もなく、見慣れた通りを発見してしまい、やや拍子抜けな感じが否めない第一回目となってしまいました・・・
翌日の第二回目のスタート地点はJR阿佐ヶ谷駅。
今回は「チェックポイントの保健所に必ず立ち寄ること」という達成条件を設けることに。
前回より一層、地図を読む技術が求められる中、進行方向が定まらず、駅の周りをウロウロする一行。
「一体どっちに進めばいいんだ〜」
早くも途方に暮れ、お店の前に座り込んでしまい、時間ばかりが過ぎていきます。
「30分経過!」
私の一声でハッと我にかえる2年生達。
「このまま座っていてもダメだよ。まずは青梅街道の方に向かおう。」
駅から保健所までの道は目印となる場所がほとんどなく、大人でも迷いそうなまちなみ。
そこで、子ども達は、少し遠回りになるものの、目印となる場所が多い青梅街道を経由するルートを選ぶ判断をしました。
行き当たりばったりな前回とは違い、今回は自分たちなりの作戦を立てて行動する様子が伺えます。
パール商店街をひたすら南下。途中で何回も止まって、地図を再確認します。
予定通り青梅街道に出て、東高円寺方面に東進。
多分、今このあたりじゃない?
ついに目印となる消防署を見つけ、左折するも、曲がる角を一つ間違えてしまったため、再び迷子。
確実に近づいている気がするものの、なかなかチェックポイントの保健所は見つかりません。
「今、どのあたりを歩いているんだろう・・・」
いつもはおしゃべり大好きで元気いっぱいの女の子も、現在地がどこかわからず、心細くなってしまった様子。
「きっと、こっちだよ!」
地図を持った男の子が力強くみんなを先導します。
二万五千分の一の地図には載っていない細い分岐路にぶつかるも、迷わず道を選択した結果・・・
「あれ、あそこに何かの建物があるよ!」
その建物に近づいてみると、そこには『杉並区立高円寺保健センター』の文字が。
「おっしゃーーーーーー!!!」
苦労した分だけ喜びもひとしお。子ども達に満面の笑みが広がります。
「俺、途中、もうダメかと思ったよ。」
精神的なプレッシャーに負けず、ミッションをやり遂げた子ども達。素晴らしい!!
そこからの帰り道の足取りは軽く、スタートから1時間40分かけて、ようやくスクールに戻ってくることができました。
「まちなかオリエンテーリング」も来週で最後。
どんなドラマが生まれるか、今から楽しみです。
HY
※TCS2014年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。
探究領域:時空因縁
[2年生]
地図記号さがしで地図を読むことの面白さが芽生えた子ども達。今週は、スクールから離れたある地点から、地図だけを頼りに無事スクールに戻ってこれられるか、「まちなかオリエンテーリング」に挑戦しました。
はたして覚えた地図記号は役に立つかな?
そして、制限時間内にスクールに戻れるかな?
第一回目のスタート地点はメトロ中野新橋駅。
子ども達に行き先は告げずに電車で移動します。
「東高円寺は東にあるはずだから、とにかく東に進めばいいんだよ!」
(マンションとマンションの間から見える新宿の高層ビルを指差しながら)「あっちが中野だと思うよ!」
この先一体どうなることやら、そう思わせる発言が飛び交います。
オリエンテーリング中、スタッフは一切口出ししないというルールのもと、地図をしっかり読むことなく、ほぼ山勘で進行方向を決めてしまう子ども達。
駅近くを流れる神田川など目印になる場所は周りにいくつもあるのですが、冷静に地図を見て現在地を割り出そうとする意識が少し欠けていました。
(なるほど、現時点で地図を読む技術はまだこの程度か。これは制限時間内にスクールに戻るのは厳しそうだな。)
列の最後尾につき、前を歩く子ども達を眺めながら、しばらく歩いていると、たくさんの車が行き交う大通りに出ました。
「これ、青梅街道なんじゃないの?」
それほど苦もなく、見慣れた通りを発見してしまい、やや拍子抜けな感じが否めない第一回目となってしまいました・・・
翌日の第二回目のスタート地点はJR阿佐ヶ谷駅。
今回は「チェックポイントの保健所に必ず立ち寄ること」という達成条件を設けることに。
前回より一層、地図を読む技術が求められる中、進行方向が定まらず、駅の周りをウロウロする一行。
「一体どっちに進めばいいんだ〜」
早くも途方に暮れ、お店の前に座り込んでしまい、時間ばかりが過ぎていきます。
「30分経過!」
私の一声でハッと我にかえる2年生達。
「このまま座っていてもダメだよ。まずは青梅街道の方に向かおう。」
駅から保健所までの道は目印となる場所がほとんどなく、大人でも迷いそうなまちなみ。
そこで、子ども達は、少し遠回りになるものの、目印となる場所が多い青梅街道を経由するルートを選ぶ判断をしました。
行き当たりばったりな前回とは違い、今回は自分たちなりの作戦を立てて行動する様子が伺えます。
パール商店街をひたすら南下。途中で何回も止まって、地図を再確認します。
予定通り青梅街道に出て、東高円寺方面に東進。
多分、今このあたりじゃない?
ついに目印となる消防署を見つけ、左折するも、曲がる角を一つ間違えてしまったため、再び迷子。
確実に近づいている気がするものの、なかなかチェックポイントの保健所は見つかりません。
「今、どのあたりを歩いているんだろう・・・」
いつもはおしゃべり大好きで元気いっぱいの女の子も、現在地がどこかわからず、心細くなってしまった様子。
「きっと、こっちだよ!」
地図を持った男の子が力強くみんなを先導します。
二万五千分の一の地図には載っていない細い分岐路にぶつかるも、迷わず道を選択した結果・・・
「あれ、あそこに何かの建物があるよ!」
その建物に近づいてみると、そこには『杉並区立高円寺保健センター』の文字が。
「おっしゃーーーーーー!!!」
苦労した分だけ喜びもひとしお。子ども達に満面の笑みが広がります。
「俺、途中、もうダメかと思ったよ。」
精神的なプレッシャーに負けず、ミッションをやり遂げた子ども達。素晴らしい!!
そこからの帰り道の足取りは軽く、スタートから1時間40分かけて、ようやくスクールに戻ってくることができました。
「まちなかオリエンテーリング」も来週で最後。
どんなドラマが生まれるか、今から楽しみです。
HY
※TCS2014年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。