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詩人になる

タイトル:詩人の旅
探究領域:意思表現

[3・4年生]

先週は、まず近場で心解放され、自ずと詩心に導かれました。今週はいよいよちょっと「遠出」。行ったことのないまちを、ゆったりのんびり道草しつつ歩く中で、まちの風情・歴史・人情に触れ、おっ!これを題材に「詩」がつくれそう!というものを見つけに出かけます。

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私たちが向かったのは「小江戸」と呼ばれるように「徳川」の名残を色濃く感じるまち川越。 大河ドラマ好き、戦国時代好きの子は、「徳川家康」という名前にテンションが上がります。

「このマークって葵の御紋っていうんだ!」

水戸黄門の「このもんどころが目に入らぬか〜だよ」と言っても、今、10歳前後の子どもたちにはピンと来ません……しかし、なんかすげえエライ人に関係しそうというオーラを感じとっています。

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東照宮のとなりには「五百羅漢」のある喜多院。そこには、今の江戸にはない当時の「江戸城」そのままの「将軍家光生誕の間」に「春日局の化粧の間」がリアルに存在するではありませんか。400年前にタイムスリップです!

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江戸時代そのままの蔵が立ち並び、明治・大正期のモダンレトロなレンガづくりの教会もあります。わあすごい!っていう気持ち全開で歩いていると、地元の博物館で働いている方とたまたま出会ってしまいました。

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川越のシンボルと言える「時の鐘」は、正午になると今も時を知らせます。

「わあ、電気仕掛けになってるんだ〜」

鐘をつく太い棒がぎりぎりと機械によって動き出し、律儀に12回「ゴ〜ン」

それをぽかーんと見つめてしまいます。

とはいえ、旅の醍醐味は「食」。そして子どもの好物はお菓子。お目当ては「菓子屋横丁」です。特産のサツマイモで作った、イモアン団子にイモケンピ。フカシイモに干しイモ。

「うめえ〜」

これは詩的かどうかを超越した「芋菓子」の素朴な美味への感動です!

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さあ翌日は…… 旅の「詩」を書きます。昨日のうちに、書く素材はみんな決めていたので、即座に書き始めます。「まち」の雰囲気を思い出し、自分が選んだ題材に「なりきり」、学んだ「詩の技」を活かして書いてみます。

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書いては直し、書いては直し、あっという間に時間は過ぎてゆきます。

「えっ?もう時間!」

集中力は半端ない!この言葉がしょっちゅう飛び出すのも探究が乗りにのってきた証拠です。

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何度も書き直して、それなりの詩はできあがってきましたが、まだなんとなく物足りません。書く腕前を上げるためにさらに「詩人の技」を知ります。詩人の書いた詩を、声の大きさを変えて読んだり、リズム・ 声色を工夫し、詩に描かれている世界を演じたり、身体全体で「理解」してみます。

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どうしたらもっとよくなるか、何度も詩を読みなおし、話しあい、演じてみることの繰り 返し。面白がっていきいきと没入している姿が頼もしいですね!

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「ああ、早く書き直した〜い!」

本格的な旅の詩は、ホームワークでじっくりと。どんな詩ができあがってくるか、楽しみ!楽しみ!

RI

TCS2014年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。



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