タイトル:ロストエナジー
探究領域:共存共生
とになりました。
それは発表ツールも自分たちで選ぶという挑戦です。
4月からいよいよ最上級生になる二人。
来年度のエキシビションを見据えてのスクール側の判断です。
作文、詩、スピーチ、歌、紙芝居、講談・・・
過去の発表をふりかえると、これまで自分達がいかに様々な発表方
法を使ってきたか実感します。
そんな中、子ども達は、プレゼンをKeynoteで実施し、あとこのテ
ーマを通じて抱いた葛藤感をコラージュで表すことにしました。
そこで、スティーブ・ジョブスが初代iPodを発表した際の動画を見
ることに。
「ゆったり、堂々とした話し方は説得力がある。」
「所々、笑いをちりばめていて、聞いていて、全然飽きないよ。」
「iPodの特徴を数字ではっきり示していて、わかりやすいなあ。」
「スライドも写真が豊富で、見やすいね。字ばっかりだと、眠くなっ
ちゃうもん。」
「実際の製品をポケットから取り出すところなんて、気が利いてるね。」
生前プレゼンの名手と呼ばれたジョブスの凄さは子ども達にもひし
ひしと伝わったようで、すっかり虜の様子。
動画を見た後のふりかえりでは、次から次に気づいたことが挙げら
れていきます。
自分たちのプレゼンにも使えそうな技がたくさん見つかりました。
「よしっ、早速プレゼンのストーリーを考えてみるよ!」
プレゼンの主担当をRくんに任せ、それと並行してMちゃんがコラ
ージュの製作にかかります。
コラージュの素材は十分すぎるほど集まったのですが、いざ模造紙
を前にするとどうすればよいかわからず固まってしまいました。
どうやらまだ頭の中のイメージが広がっていないようです。
そこで、放課後の時間も使いながら、今の自分の心境や頭の中のイ
メージをゆっくり言語化していく時間にあてました。
最初は言葉すくなだった彼女も少しずつ口を開きます。
「テレビでエネルギー問題に関連する話題を取り上げられていても、
正直自分にできることはあまりないんじゃないかなって思っちゃう
んだよね・・・」
「それはどうして?」と私。
「うーーん、今回のテーマをやってみて、エネルギー問題がいろん
な社会問題につながっていることを知って、あまりに問題が大きす
ぎて、考えられなくなるからかな。」
「じゃあ、この問題は国や政府に任せるしかないかな?」
「ううん、それも違うと思う。誰かに任せていても何も解決しない
ということにも気付いたんだ。小さなことでも自分で行動を起こさ
ないと。」
「そっか。まさにそれが君の葛藤なんじゃない。今の正直な気持ち
や思いをコラージュに表したらいいんじゃないかな。」
アウトプットに苦戦している子ども達に対して、いくら具体的なテ
クニックを伝えても、あまり意味がありません。
なぜなら、イメージの広がりや深まりが不十分だからこそ、具体的
な形に表せず、困っている場合が多いからです。
なんとか、こちらも作業が前に進み出し、工房と化した教室で週末
の発表会に向け、ラストスパートをかけます。
教室中を埋め尽くしたメタメタマップを見返すと、彼らがエネルギ
ー問題について考え抜いたことが改めて伝わってきました。
後は発表を残すのみです。
HY
※TCS2013年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。
探究領域:共存共生
[5年生]
今回、5年生は過去の先輩達もやったことがないある課題に挑むことになりました。
それは発表ツールも自分たちで選ぶという挑戦です。
4月からいよいよ最上級生になる二人。
来年度のエキシビションを見据えてのスクール側の判断です。
作文、詩、スピーチ、歌、紙芝居、講談・・・
過去の発表をふりかえると、これまで自分達がいかに様々な発表方
法を使ってきたか実感します。
そんな中、子ども達は、プレゼンをKeynoteで実施し、あとこのテ
ーマを通じて抱いた葛藤感をコラージュで表すことにしました。
そこで、スティーブ・ジョブスが初代iPodを発表した際の動画を見
ることに。
「ゆったり、堂々とした話し方は説得力がある。」
「所々、笑いをちりばめていて、聞いていて、全然飽きないよ。」
「iPodの特徴を数字ではっきり示していて、わかりやすいなあ。」
「スライドも写真が豊富で、見やすいね。字ばっかりだと、眠くなっ
ちゃうもん。」
「実際の製品をポケットから取り出すところなんて、気が利いてるね。」
生前プレゼンの名手と呼ばれたジョブスの凄さは子ども達にもひし
ひしと伝わったようで、すっかり虜の様子。
動画を見た後のふりかえりでは、次から次に気づいたことが挙げら
れていきます。
自分たちのプレゼンにも使えそうな技がたくさん見つかりました。
「よしっ、早速プレゼンのストーリーを考えてみるよ!」
プレゼンの主担当をRくんに任せ、それと並行してMちゃんがコラ
ージュの製作にかかります。
コラージュの素材は十分すぎるほど集まったのですが、いざ模造紙
を前にするとどうすればよいかわからず固まってしまいました。
どうやらまだ頭の中のイメージが広がっていないようです。
そこで、放課後の時間も使いながら、今の自分の心境や頭の中のイ
メージをゆっくり言語化していく時間にあてました。
最初は言葉すくなだった彼女も少しずつ口を開きます。
「テレビでエネルギー問題に関連する話題を取り上げられていても、
正直自分にできることはあまりないんじゃないかなって思っちゃう
んだよね・・・」
「それはどうして?」と私。
「うーーん、今回のテーマをやってみて、エネルギー問題がいろん
な社会問題につながっていることを知って、あまりに問題が大きす
ぎて、考えられなくなるからかな。」
「じゃあ、この問題は国や政府に任せるしかないかな?」
「ううん、それも違うと思う。誰かに任せていても何も解決しない
ということにも気付いたんだ。小さなことでも自分で行動を起こさ
ないと。」
「そっか。まさにそれが君の葛藤なんじゃない。今の正直な気持ち
や思いをコラージュに表したらいいんじゃないかな。」
アウトプットに苦戦している子ども達に対して、いくら具体的なテ
クニックを伝えても、あまり意味がありません。
なぜなら、イメージの広がりや深まりが不十分だからこそ、具体的
な形に表せず、困っている場合が多いからです。
なんとか、こちらも作業が前に進み出し、工房と化した教室で週末
の発表会に向け、ラストスパートをかけます。
教室中を埋め尽くしたメタメタマップを見返すと、彼らがエネルギ
ー問題について考え抜いたことが改めて伝わってきました。
後は発表を残すのみです。
HY
※TCS2013年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。